武器/ワージャアルリジル

Last-modified: 2024-02-28 (水) 15:28:53

千刃竜セルレギオスの素材で作られた狩猟笛

目次

概要

  • セルレギオスの鱗や角を使った、金色と瑠璃や翡翠の色合いが美しい狩猟笛。
    セルレギオスの巨大で鋭い鉤爪を取り付けた見た目は斬属性武器と見まごうような鋭利さを持つ。
  • 改までは猛禽の嘴のようだが、
    叛逆の戦笛からは先端が二股に分かれ、まさにセルレギオスの鉤爪となる。
    納刀状態ではハンターの頭が鷲掴みにされているように見えなくも無い。
    改までの音色は打楽器が主体。
    戦笛からは、打楽器音を残しつつも、どこか物悲しい笛の音が目立つものに変化する。
    • MHR:Sでは演奏時のサウンドが変わり、テーマ曲である「煌めく千の刃」の
      イントロの一部分が流れる。
  • レギオス武器特有の『斬れ味修復』効果を持つため、抜刀状態で回避を多用する狩猟笛との相性は良好。
    斬れ味も使用可能になる時期から見ると高めに設定されている事が多い。
    • 自分強化で心眼効果を持ち、斬れ味への依存は少ない狩猟笛だが、
      やはり鈍器運用などの例外を除いては斬れ味があるにこした事はない。
      MH4で導入された連音攻撃などの登場で手数が増えた代償として斬れ味を消費しやすくなった部分を
      カバーしてくれる、痒いところに手が届く一本である。
  • 音色もさぞ鋭いのだろうと思いきや、意外にもマリンバのような非常に美しい音色を持つ。

性能

MH4G

  • 最終強化『叛逆笛ラーガレギオン』の性能は以下のとおり。
    • 無属性で攻撃力1456
    • 斬れ味ゲージは白20紫10、ゲージMAXなので不要
    • 会心率20%
    • 空きスロット2
    • 音色は。スタミナ減少無効は、研ぐ代わりに転がりまくるレギオス武器にベストマッチ
    スロットが二つ空いており、スキルの自由度は高い。
    業物があれば紫ゲージを保ったままの狩猟も不可能ではないだろう。
  • 狩猟笛全体でも数少ない音符のバリエーションを持ち、
    自分強化、防御力強化【大】、攻撃力強化&防御力強化【小】、
    風圧完全無効、スタミナ減少無効【大】が演奏可能。
    攻撃に回避・回復・旋律維持と、やたら忙しい狩猟笛にとって
    ソロでもパーティーでも活躍が期待できる笛の一本である。
  • セルレギオス武器共通の特徴として、生産時は上位レギオス素材のみで作れるが、
    改への強化に大轟竜の素材が必要となる。
    そして、G級突入の3段階目である「叛逆の○○」への強化でいよいよG級レギオス素材を使う…
    はずだったのだが、ワージャアルリジルだけ何故かここでもまだ上位レギオス素材しか使わない。
    唯一、重竜骨だけはG級素材なのでG級突入後でないと作れないのは変わらないが、
    これはG★1から色んなクエストの報酬で手に入る。
    しかもサブタゲでも手に入るクエストも多数あるため、G★1上がりたてで早速強化することが可能。
    その為、G★1時点で攻撃力1300、会心率15%、紫ゲージかつ斬れ味修復機能付きという
    破格の性能を誇る武器を入手できてしまう。
    G級上がりたての厳しい時期を乗り切る為の頼もしい相棒となってくれるだろう。
    • そして、他のレギオス武器と同じく、最終強化には千刃竜の鏡玉と覇王の証が必要になる。
      幸い、動きが軽快な狩猟笛とセルレギオスの相性は良い方なので、2頭クエなどを利用して頑張って集めよう。
  • 無属性、の音色、高い攻撃力、プラスの会心率、スロット2の狩猟笛といえば、カリピストにはもうお馴染み。
    そう、歴戦の名器として名高いあのはぴーこと覇重笛クーネハウカムである。
    単純に物理期待値だけを比較すると斬れ味レベル+1を発動させたクーネハウカムに分があるが、
    継戦能力に関しては斬れ味修復機能がある分こちらが優位となり、総合的な殴り性能は甲乙つけがたい。
    また、最終強化ができるようになる時期も殆ど同じなので、
    手持ちの装備品や素材、狩猟相手、立ち回り方などを考えてどちらを使うかを決めるといいだろう。
    もちろん、音色の好みで決めるのもまた一興である。

MHX

  • MHXでもセルレギオスと共に続投。
    ベルダーホルンLv5からの強化か一発生産でワージャアルリジルを作成可能。
    下位の時点の音色はとなるが、
    は上位限定の音色であるため下位からの登場となった今作では仕方のないことである。
    使える旋律はスタミナ減少無効【小】、防御力強化【小】、氷属性防御強化【小】、高周波発生。
    防御的な旋律が多いがスタミナ減少無効が使えるため、斬れ味修復機能との相性は良く使い勝手は悪くない。
  • そして、上位素材を使って強化を進め上位に上がっても音色はのまま…
    が、ここで派生武器として叛逆の戦笛系統が登場、こちらはしっかりと音色1がになり音色が…になる。
    まさかの没収である。最大の長所だった攻防強化を失ってしまったのだ。
    覇笛を含めて同じ音色だった狩猟笛はそのままであるどころか、新たな仲間まで加わったというのに、
    なぜかワージャアルリジルは全音色でも屈指の地味な組み合わせになってしまった。
    • ちなみに、は事実上から攻防強化だけを取り上げたような旋律構成であり、
      代わりに使えるようになったのは氷属性防御強化と高周波発生。
      ほぼ下位互換の音色である。
  • 先述の通り強化系統が2つになりそれぞれ別の最終強化を得る。
    • ワージャアルリジルのまま強化すると、最終形は叛笛アルリジル
      攻撃力190と会心率10%にスロット1つ。
      攻撃力強化も持たない無属性武器としてはやや威力が物足りないが、
      素で白ゲージ10を持ち、匠でさらに延長可能。
      なお、最終強化に至っても音色1は下位から全く変わず白のまま。
    • 叛逆の戦笛の最終強化は叛逆笛ラーガレギオン
      攻撃力180に会心率20%とさらに威力は物足りなくなるが、
      素で白ゲージ30という驚異的斬れ味と空きスロット2つのスキル自由度が持ち味。
      こちらの派生では音色1が紫になることで、
      上記3種の旋律効果が【小】から【大】にパワーアップするほか、
      新たに風圧無効の旋律も追加される。
      とはいえ、双剣やハンマーがいればそれなりに役立つが、ほとんどの場合は必要の無い旋律ばかりである。
      大抵は自分強化だけを維持しながらひたすら殴りまくる事になるか。
    腐ってもレギオス武器。回避で斬れ味が回復するという特徴を活かし、
    斬れ味関連のスキルを全部投げ捨てて火力スキルを盛るという運用ができるという点は明確な長所である。
    しかし、比較対象に登る歴耀笛シルリアがあまりに火力的に高すぎて
    匠+1を発動して攻撃力強化旋律を維持しただけのシルリアに追いつくには
    攻撃力UP【大】挑戦者+2、さらに不屈1死状態でようやくというレベルのため、
    やはり旋律効果であるスタミナ減少無効や防御大を活かせるシチュエーションを探したい。
    また、斬れ味関連のスキルが要らない上にスロットが2つあるので、ネタ装備のお供に担ぐのも良いだろう。

MHXX

  • G級が解禁となったが、今回はG級の最初の強化にしっかりとG級セルレギオスの素材を使うため、
    G級序盤から強力な性能を得るということはできず、強化はG★4まで待つことになる。
    一応G★1でもイベントクエストでG級セルレギオスに挑むことはできるが現実的ではない。
    • 叛笛アルリジルは究極強化で乱叛笛アルリジルとなる。
      攻撃力320と会心率15%にスロット1つ。
      G級の強化に至っても音色は変わらずのままである。
      斬れ味は素で60の白ゲージを持ち、斬れ味レベル+1から15の紫ゲージを得られる。
      上位の性能を順当に強化した形に近いが、匠なしでは最高斬れ味が出現しなくなっている。
      とはいえ、G級では匠+1の発動は容易であり、これ自体は特に負担にならないだろう。
    • 叛逆笛ラーガレギオンは究極強化で叛断ノ覇笛レギオンとなる。
      攻撃力300と会心率25%にスロット2つ。
      アルリジル同様に上位の性能をスケールアップさせた仕上がりである。
      そして名前に覇笛と入り音色が…のまま。現実は非情である。
      最後までの音色を返してもらえず、吹けるのは微妙な旋律のままになってしまっている。
      一応斬れ味は素で紫20と優れているが、攻撃力が低いため焼け石に水である。
      結果的に物理性能で言えば匠+1を発動させたアルリジルの方が使いやすくなってしまっている。
    並べてみるとわかるように、要は上位における関係がそのまま引き継がれた形になっている。
    また、独占状態だった斬れ味修復効果が新たにスキルという形でセルレギオス武器以外でも
    使えるようになってしまったために、やや立場が危うくなった感がある。
  • MHP3以降のメインモンスターの狩猟笛はどれも次の作品で音色を変えられることが多く、
    性能が変わってしまうことも珍しくない。
    とはいえ、MH4までの先輩たちは変わった後の音色でも撃力強化を使えた
    防御効果の独特な旋律であったりして、新しい音色で別の戦い方ができている。
    それらと比較すると元の音色のほぼ下位互換の音色を押しつけ与えられ、
    武器固有の特徴もスキルとしてばらまかれてしまったレギオス笛は非常に影が薄くなってしまった
    • ちなみに、MH4Gに近いレギオス笛の性能を楽しみたい場合、素で紫ゲージを持ち、
      の音色を持つ、グルンリヒトフラップに刃鱗を発動させるとほぼ再現することができる
      (ただし、の順番は逆になっている)。

MHR:S

  • セルレギオス復活に伴い、本武器も復活。
    ネイティブホルンからワージャアルリジルへ派生して、
    最終強化で「叛笛アルリジル」となる。
  • 叛笛アルリジルの性能は
    • MR笛として平均的な攻撃力320
    • 無属性
    • 会心率10%
    • 斬れ味は紫20、匠で延長可能
    • スロットはLv2が1つ
    • 百竜装飾品スロットはLv2
    • 旋律は防御力アップスタミナ消費軽減斬れ味継続回復
  • 今作では全レギオス武器共通で斬れ味修復機能がオミットされている……のだが、この笛だけは話が別
    今作から実装された新たな旋律斬れ味継続回復によって、
    5秒ごとに斬れ味が2回復する」状態を自身含む味方に付与できる。
    狩猟笛の少ない手数を考えると、匠で延長せずとも研がずに紫ゲージを維持することも容易い回復量である。
    レギオス武器のギミックを旋律によって疑似再現した、狩猟笛ならではの「レギオス武器らしさ」だろう。
  • 十分な攻撃力と実質的にとても長い紫ゲージを持ち、自分と味方の継戦能力を高めることができる。
    固有ギミックが没収され、地味な印象が拭えなくなったレギオス武器の中では珍しく、
    随一の快適度を誇る狩猟笛として注目されている。
  • サポート面でのライバルは同じく斬れ味継続回復を持つ氷輪弦フォルモント
    消費軽減と回復高速化でベクトルこそ異なるが、スタミナ管理が立ち回りに影響する剣士武器への支援では双璧を為す。
    アルリジルは防御力アップも併せ持つので、どちらかというとガード可能武器と組んだ堅実な運用に利があるか。
    ただ、氷が少しでも通るなら笛自体の火力はフォルモントの方が上、という点はちょっと痛いところ。
  • 最終アップデートを迎えたVer.16現在、他のレギオス武器のほとんどは、
    ギミック武器や強力なライバル達によって立場を奪われ、かなり厳しい状況が続いていた。
    そんな中アルリジルは、自身が持っている特殊な旋律のおかげで、
    一級品とまではいかないものの、立場を奪われることなく最後まで活躍出来る数少ない武器となった。
    • 斬れ味継続回復の競合がフォルモント以外にも魔奏のゲシュライカクトスゼーレの計4つで止まったのも救いである。
      というか少々意外かも知れないが、
      実は今作には斬れ味継続回復を持つ水属性雷属性の狩猟笛が一つも存在しない
      そのため、リオレウス希少種のような水・雷属性が主要弱点の相手に斬れ味継続回復を持ち込むならアルリジルで良い。
      天衣無崩を採用した構成だと斬れ味継続回復だけでなくスタミナ消費軽減まで恩恵が薄くなるのは逆風だが、
      血氣覚醒を採用する場合は装備部位の都合で天衣無崩と併用できないので、最後の最後で有用性も回復している。

余談

  • レギオスシリーズとレギオス武器の相性は良いと知られているが、残念ながらこの狩猟笛だけは話が別。
    というのも、体術スキルはスタミナ減少無効の旋律によって不要となり
    心眼心剣一体(業物の部分は除いて)も自分強化の旋律によって意味を成さなくなるためである。
    • MHR:Sでも旋律のお陰で刃鱗磨きが大した意味を成さなくなり、匠も実質不要、
      体術も相乗効果は期待できるが狩猟笛にそこまで必要かと言われると微妙…という感じで、やはり相性は良くない。
  • ラーガレギオンという銘の由来はインド音楽の音楽理論用語であるラーガ(raga)だと思われる。
    また、強化前の銘「リジル(رجل)」はアラビア語で「足」を意味し、
    有名なオリオン座の一等星「リゲル」の由来でもある。
    千刃竜の対趾足を模したこの笛にはぴったりの銘であろう。

関連項目

武器/狩猟笛
武器/レギオス武器
モンスター/セルレギオス
スキル/刃鱗