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ゲーム用語/CERO

Last-modified: 2017-07-20 (木) 16:59:26

特定非営利活動法人(NPO)コンピュータエンターテインメントレーティング機構
(Computer Entertainment Rating Organization)の略称。
2002年6月に設立された、言語・思想・暴力・性的・反社会的な表現に対して独自の倫理規定を策定し、
ゲームソフトの対象年齢を決定する機関で、倫理規定そのものを指す場合もある。
公式サイトはこちら。

概要 Edit

  • 2006年3月以降の新基準では、アルファベットのA,B,C,D,Zで年齢制限の区別がされており、
    Aは全年齢,Bは12歳以上、Cは15歳以上、Dは17歳以上、Zは18歳以上のみを対象にしている。
    ちなみにレーティング対象はコンシューマの他、一般向けのPCゲーム、
    携帯・スマートフォンアプリなどにも、一部ではあるが及んでいる。
  • カプコンのゲームはB以上に部類するものが多く、
    ハンティングアクションのモンスターハンターシリーズも基本C統一されている
    ハンティングアクション以外のジャンルに目を向けると、
    ジャンル「アイルーライフ」であり、MHシリーズ史上初のAに分類された
    ぽかぽかアイルー村」及びその系列シリーズ、
    RPGの「モンスターハンターストーリーズ」がAに分類されている。
    • アイルー村シリーズは暴力シーンがマイルドかつコミカルなものになっているための分類であるという。
      当初構想にあった「メインシリーズと同じCG」でやっていたら、
      もしかしたらCになっていたかもしれない。
  • なおCEROはアーケードゲームを対象外としているため、『モンスターハンタースピリッツ』は該当する規定がない。
    また公的なレーティング制度のない中国国内で展開されている、MHOも該当規定はない。
  • ちなみにモンハンシリーズのコンテンツディスクリプターアイコン
    (どのような表現が含まれているのかを示すアイコン)は、全て「暴力」を表す「刃物を持った手」となっている。
  • 任天堂は、2010年1月以降にWiiで発売された作品は、このレーティング基準においてC以上となった場合、
    販売元を問わず、パッケージを黒を基調としたものにするという基準を設けており、
    後にニンテンドー3DS、Wii Uの作品にもこの基準を取り入れている。
    MH3G(HDVer含む)以降のメインシリーズや、MHF-GのWii U版も、これに倣って黒パッケージとなっている。
    • 余談だが、任天堂ハードにおける記念すべき(?)第一号の黒パッケージソフトは、
      意外な事に当の任天堂が販売した*1ものであり、
      戦い方によっては、激しい欠損表現*2や大量出血が毎度毎度発生するという、
      モンハン以上にゴア表現が満載の作品となっている。
      これが本当の「黒い任天堂」。

問題点・課題 Edit

  • CEROはZ以外の区分では販売規制が設けられておらず、
    レーティング「B」「C」「D」のゲームについては、その年齢を満たしていなくても購入し遊ぶことができる。
    ざっくり言ってしまうとZより下のCERO区分は
    「このゲームには暴力などの描写があるため○○才以上が対象です。
    ですので その下の年齢の人が遊ぶ場合はそういう描写があることを認識して遊んでください」と考えてほしい。
    たとえばモンハンの場合はほとんどがCERO:C(暴力)のレーティングをされているが、
    これは15歳未満の子供はこのゲームを遊んではいけないという表示ではなく
    特定の描写(ここでは暴力)があるので15歳未満が遊ぶ場合はそれを認識して遊んでほしいという意味である。
    なのでCERO表記を見た上で「ボクは14歳だけど暴力とか平気だし遊ぼう」と判断して遊ぶことは問題がなく、
    保護者が買い与える場合もレーティングと子供の状態を踏まえて検討した上で与えるならば問題はない。
  • CEROは北米のESRBとは異なり、
    あくまで“推奨”であるという違いはある。
    ちなみにESRBにおけるMHシリーズのレーティングは「T(Teenの略。13歳以上対象)」で、
    こちらは大原則として、13歳未満には保護者の同意が得られない限り販売しない事になっている。
  • MHFでは未成年者のゲームプレイ(ユーザー登録)には、
    保護者又はそれに順ずる法定代理人の同意が必須となっている。
    ただしこれはCEROの問題ではなくカプコンオンラインゲームズの利用規約上の制約事項であり、
    CEROについてはそれとは別に保護者に注意を促すページが存在している。
  • ただ「購入するのは自由」とはいえ、CERO B以上のレーティングの付いたゲームを、
    対象年齢以下の子供向けにPRするのはメーカーとしてどうなのかという指摘もある。
    例えばモンハンは基本的にCERO C(15歳以上推奨)であるが、
    現実には小中学生がモンハンで遊んでいるというのは今や普通の光景である。
    が、だからと言って小学生向けの雑誌でモンハンの特集を載せたり
    あまつさえコラボ武器まで登場させたり
    或いはMHフェスタ'11以降では公式大会に親子部門を設けたりと、
    CERO Cのゲームなのにそのような対応は如何なものかという指摘があるのは致し方ないだろう。
    • 雑誌掲載については、実際に保護者から「小学生への購買意欲を煽っている」という批判が、
      地方の新聞に載ってしまったことがある。
      この為か、本作には暴力的表現がありますが、
      掲載している画像にはそれに該当するシーンはカットしています。
      と注意書きが載せられている。
      一応上記の件におけるカプコンの見解としては
      「小学生にもゲームを知ってほしいという気持ちはある」とした上で、
      「レーティングはあくまで目安。法律の規制ではなく、問題はない」と回答している。
    また、CEROの審査の結果としてレーティングが上がり、
    結果的に小学生をターゲットにしたものなのにBのゲームソフトになってしまうなどの事例があり、
    この場合開発中のPRの時点では(レーティングに合わない層へのPRが)回避不可能となってしまう。
  • また、レーティング制度を知らない保護者が多いということも問題視されており、
    子供についても、それを意識して購入の判断としているかどうかは微妙であり、
    特にZ区分についてはこの点が大きな問題になる(保護者が知らずに買い与えてしまう)こともある。
  • 一応近年のメインシリーズでは流血表現を「控えめ」にするオプションが存在している。
    ただしこれは流血表現が苦手なプレイヤーを意識したものと思われ、
    この機能自体オプションであることや同じくレートが上がる要因である
    「武器の使用(暴力)」はそのままであることかから、レーティングの見直しは行われていない。
    一方、「小学生にもゲームを知ってほしい」という点については近年では別のアプローチも行われており、
    スピリッツやストーリーズ(どちらもA区分)はズバリそのコンセプトで開発された事が開発者より言及されている。
  • そもそもCEROのレーティングについては審査の基準が曖昧ということが開発者らから挙げられており、
    コンテンツディスクリプターアイコンについても、全ての要素が網羅されている
    (申告される、又は審査の途中で指摘される)とは限らない。
    特に「暴力」表現については線引きがかなり曖昧であることが少なからず指摘されている。
    • セガの名越稔洋氏が2006年に行った講演によると、
      現行(2006年当時)の線引きでは、
      たとえばポケモンなら痙攣を起こして血を吐いて倒れてもオーケーになってしまう、との事。
  • なおCEROの審査は最初にメーカー側が対象年齢(A〜Zのいずれに該当しうるか)を申告し、
    それに基づいて審査が実施されるようである(マスターアップしてからの審査では遅いため、
    開発段階の情報(映像や世界観資料、どの部分がコンテンツディスクリプターに該当するのか)を元に審査される)。
    マスターアップ後ソフトをCEROに1本納入することになっているが、
    過去には納入後(=出荷開始後)に再審査となったケースもある。
    また、ゲーム側で倫理表現に問題がある(と思われる)描写を審査時に隠していたり、
    内容を偽ってレーティングを下げさせそれが発覚した場合は、
    出荷停止処分やメーカーに対する罰則が科せられる。
  • ちなみに元々Z区分は存在していなかった(「18歳以上」という対象の区分があった)のだが、
    2006年の改定時に、D(17歳以上対象)とZに再分類されている。
    そしてこのZ区分は、購入の規制がなされるレーティングに該当しており、
    18才未満の人には販売しない(できない)という原則に基づいて販売されている。
    そのため、一部の量販店ではZ区分のゲームをそもそも取り扱わないといった対応がされていることもある。
    • しかし、「未成年者が裏でZ区分のゲームソフトを購入する」といった事案も少なからず存在しており、
      動画サイトやブログ、SNSなどで声高に自慢している馬鹿常識の無い人もいる。
      この場合、「販売してしまった」店舗やゲームを開発・販売したメーカーにも対し苦情が行くことになり、
      結果的に業界が縛られてしまう(上述したように、Z区分を取り扱わなくなる、
      Z区分の印象が悪化し、同区分での開発が難しくなるなど)。
      そのため、これらの行為はゲーム業界そのものを殺すことになりかねないので絶対に止めるべきである
  • ちなみにモンハンでは最早常識となっている部位破壊についても、
    海外産タイトルで似たような要素が存在していた場合「欠損表現」として規制が行われる場合がある。
    これは上記の点から「Z区分のゲームは取り扱わない」とする店舗も少なくなく、
    海外産タイトルでZ区分になってしまうと販売面でかなり不利なことになってしまうことから、
    D区分にまで落とすことで多くの店舗で取り扱えるようにとの意図がある。
    国内産タイトルではこのような動きはないが、情勢の変化によってはレーティングの上昇を避けるために
    自主規制として部位破壊がマイルドな表現になってしまう…という可能性もある。
    (この手の「レーティング上昇」を懸念したとされる表現変更を行った国内産ゲームはいくつか存在している)





*1 なお、開発は地球防衛軍シリーズで知られるサンドロットが担当している。
*2 四肢や首等も切断できる。