フィールド/高地

Last-modified: 2023-12-04 (月) 04:23:22

MHFに登場する狩猟フィールド。
シーズン9.0(2010/9/29)より、MHFでは初となる新種小型モンスターなどとセットで登場となった。

目次

概要

未踏の山岳地帯に、その断崖はそびえ立つ。
厚い雲をつらぬく絶壁から、絶え間なく流れ落ちる大瀑布。
何者をも拒み続けた絶壁を、縫うように道は続く。
頂には、風雨にさらされた歪な奇岩が林立する。
断崖の眼下には、果てしない雲海が広がっている。

ハンターズギルドは、そこを「高地」と名付けた。
新たな狩猟の舞台、その全貌はいまだ謎に包まれている。

  • その名の通り雲に届くほどの高所に位置しており、今までは未踏の地として扱われていたが、
    近年の調査によって正式に狩猟地として解放された。
    これまで数多の冒険者を拒み続けてきた断崖絶壁と、そこから流れ落ちる大瀑布が特徴的。
    イメージ的には密林BCから見える対岸、
    後のシリーズであれば滝のある高所ということで霊峰が近いだろうか。
  • この土地特有のモンスターとしては、草食種のエルペやブルック、
    それらと共存するという珍しい特徴を持った飛竜であるグレンゼブルが存在している。
    当初はこれ等の種のみの生息が確認されていたものの、
    調査が進むにしたがって、この地に生息する大型モンスターの発見報告が増えていっている。
    その代表がメゼポルタ周辺では初めて確認された海竜種であるクアルセプスの成体や、
    単体で広範囲を移動する生態を持つヒュジキキである。
    グレンゼブル、クアルセプス、ヒュジキキは縄張り争いを繰り広げているが、
    近年では更に巨大なモンスターであるポボルバルムがこれに加わっているとされる。
    これ以外では、過去にリオス変種のつがいが確認されたこともあり、
    寒冷な気候に惹かれてかデュラガウアやドラギュロス、
    パリアプリアといったモンスターも時折飛来するものの、
    グレンゼブルなどに追い出されてしまうのか長期間留まるようなことは少ない。
    • MHF-G7までの間、このフィールドに登場するボスモンスターには偏りがあった。
      海竜種のクアルセプスを除くと、全ての大型モンスターが飛竜種であり、
      骨格的に類似している鳥竜種はG9のトリドクレスまで一切登場していなかったのである。
      そのため、一時期は飛竜種の楽園といっても差し支えない状況だった。
      • 実際の生息モンスターとフィールドの様子から察するに、
        高地で生活するには、雪山並の寒冷地への適応と高い飛行または潜行能力が必須と見られる。
        跳躍で移動する牙獣種や牙竜種は休む場さえ無い絶壁に、
        比較的温暖な気候に適応している甲殻種などは寒冷気候に対応できず、
        結果的に寒冷地に適応した飛竜種の比率が極めて高いと考えられる*2
    • また、近年浮峰龍ヤマクライが出没するようになった。
      ヤマクライは高地どころかメゼポルタ周辺では見られない植物を生やしており、
      何処からやってきたのか、何故高地に出没するようになったのかは全く不明となっている。
      ただ、始種クエストの共通ネーミングではあるものの、
      「原始の高地を知る者」というクエストに登場する以上、大昔に高地に居たことは確かなようだ。
  • 典型的な高山気候かつ森林限界を超えた高度にあるため樹木の姿はほぼ見られないが、
    だからといって植物が少ないわけではなく、豊富な水源によって背の低い草や菌類は豊富。
    これらの中には高地特有のものも多く、素材としての需要は高い。
    • 山頂や中腹エリアには丸い形状をした巨岩が配置されている。
      モンスターがこの岩に攻撃を当てると転落し、下のエリアに落石が発生する
      実はこの岩が着弾する地点は"岩で塞がれたエリア移動の道や虫取りポイント"であり、
      岩同士が激突することで双方が破壊され、ルートが開かれるというシステムになっている。
      下のエリアで待機していると、この岩が降ってくる場面をきちんと確認できる。
      なお、ポボルバルム戦では最初から道を塞ぐ岩が撤去されている。

各エリア解説

  • 基本的には南から北へと山を上っていく構造になっており、
    大まかに高い崖をツタで登っていく西側ルートと、
    急坂を上って洞窟を通る東側ルートに分かれる。

ベースキャンプ

  • 高地へと登っていく入り口であるベースキャンプはフィールドの南端に位置し、
    全体でエリア7に次いで低い場所にある。
    とは言ってもここも既に"高地"の中であり、高所にある崖の上である。
    正面を見渡せば中に崖下に広がった遥かな水を湛える大河と、
    そこに流れ落ちる瀑布という絶景を眺めることができる。
  • エリアとしては逆L字の形をしており、
    西にエリア7への下り坂、北にはエリア1へ続く吊り橋がある。
    なお、遠景にはエリア7の場所と思しき滝壺に当たる地点が見える。

エリア1

  • 南東のエリア1は九十九折になった登山道。
    道幅は狭い上に高低差があるため当然モンスターとの戦闘には適さず現れもせず、
    出現モンスターはランゴスタとエルペぐらいである。
  • マップで見ると東西に長い形のエリアになっている。
    BCから南東部分に入り北西へ上って西端で折り返し北東へ上ると北側にツタがあり、
    そこをさらに登るとエリア2へ続く道があるという構造。
    また、折り返し地点にエリア7へのルートもある。
  • 二つの坂の間の崖にはいくつかせり出した足場があり、
    上から落ちることで乗ることができ虫取りが可能。

エリア2

  • フィールド中央に位置する小広場。
    開けている南側からはこれまで上ってきた高さを見ることができ、
    その他はさらに上へと続く岩壁に囲まれている。
  • エリア1から登ってくるとここの南東に出ることになる。
    西側、北側の岩壁にはツタがあり、それぞれ登った先にエリア6と3へ続く洞窟の入り口がある。
  • 戦闘場所としてはやや狭いのだが、
    デュラガウアやリオレイアの初期位置であり、
    その他にもパリアプリアとの戦闘エリアになることもある。
    大型モンスターのいない時はエルペかブルックがいる。

エリア3

  • 北東にあるエリア3は洞窟エリアその1。
    大型モンスターの巣でありグレンゼブルを始めとしたモンスターが寝に帰る場所。
    また、ネコの巣でもあるのかアイルーやメラルーもいる。
    彼らがうっかり爆弾を爆発させて蛮竜の怒りに触れたりしないか少々心配である。
  • エリア2側の南から入って北のエリア4に抜けるという単純な形をしている。
    洞窟だが東側は穴が開いておりここからも下界を見渡すことができる。

エリア4

  • フィールド北端にして洞窟エリアその2。
    東西に長く広いエリアであり、
    グレンゼブルやポボルバルムとの継戦場となる。
  • エリア3から東に入って反対の西側北にエリア5、南にエリア6への道がある。
    しかしながら、後者については硬い岩にふさがれており、
    通るためにはここに対応するエリア5の岩を使った前述のギミックが必要。
  • 南側は天井に裂け目があり、
    そこから雨水が入ったのか大きな池になっている。
    エリア3同様洞窟内だがこの裂け目があるため荒天時の変化も反映される。
  • このエリア最大の特徴と言ってもいいのがそこかしこにある柱状の岩。
    この柱は大型モンスターの攻撃が当たると倒壊してしまい、
    その瓦礫に当たるとダメージを受け吹っ飛ばされる。
    結構痛いのでグレンゼブル戦では注意したい*3

エリア5

  • 北西にある山頂エリア。
    高地で最も広大な場所であり、
    大半のモンスターの初期位置にしてメイン戦闘エリア。
    中でも代表格のグレンゼブルは登場演出の関係でハンターがエリアインするまでここの上空を飛んでいる。
    ちなみにネコ地蔵は巣ではなくここにあるが、
    クエスト中メラルーどころか小型モンスター自体出現しない。
  • 円形に近い広場になっており、
    東側には洞窟(エリア4)の入り口、
    南側にはエリア6へ続く崖がありギミック用の岩もその付近。
  • 山頂ながら岩で囲まれており景色を望めるのは南の崖側のみ。
    と言ってもこちらも雲海が広がっていて下の様子はわからず、
    これまで上ってきた高さを感じさせる。
    また、山頂に溜まった雨水がエリア脇の川に注いでおり、
    川の先にある崖から下っていくのを見ることができる。
  • BCからここまでの最短ルートはBC→7→6→5だが、
    BC→7以外はいずれもツタ登りが必要。
    このため、連戦する際や韋駄天杯の舞台となったときには厄介扱いされていたが、
    MHF-G8で高速ツタ登りアクションが追加されたため、かなり楽になった。

エリア6

  • フィールド西の中腹エリア。
    東西に一つずつ山頂から流れ落ちる滝の滝壺があり、
    そこからこのエリアを通って更に下へと流れていくというエリア5と7の中間地点。
    エリアとしてはそこそこ広く、
    エリア4以上にエリア5から移動したモンスターと戦闘になり易い。
    大半のクエストではブルックが2体いるので大型モンスターとの戦闘時は気を付けたい。
  • 遥か上のエリア5へ続く北側のツタと流れ落ちる水と共にエリア7へ落ちる南西の崖の他に、
    前述したギミックが必要となる北西の洞窟入口と東にはエリア2へのトンネルがある。
    また、南西の崖にはエリア5同様に球状の大岩がある。

エリア7

  • 南西の最も低い場所に位置しており、山頂を出た水が行き着く場所。
    エリア6から東西に二本の大瀑布が流れ落ち大河へと注いでいる。
    パリアプリアの初期位置であり、
    他にもデュラガウアやクアルセプスなどと戦闘になるエリアだが、
    道はそこまで広くなく、モンスターは滝壺に入ってしまうことがあるため、
    あまり戦闘エリアとして適してはいない。
    こちらも平常時はエルペかブルックの群れがいる。
  • 東側の滝壺を囲むようにUを右に傾けた形のエリアになっており、
    BCから南東に入って西側を周って北にエリア6へのツタ、北東にエリア2に続く洞窟がある。
  • 北西部にはエリア6と4を繋ぐ道を塞いでいるのと同じ岩があり、
    エリア6の岩を使った同様のギミックで破壊できるが、
    こちらは虫取りポイントが現れる。

天候変化

  • 高地を高地たらしめている最大の特徴である独自ギミック。
    流れる雲によって不定期かつ不意に天候が急転し、
    それまでの晴天から突如として豪雨と落雷が降り注ぐ別世界へと変貌を遂げる。
    ハンターやモンスターに与える影響としては、
    MHFはMH2基準のため、雨によって爆弾類が使えなくなってしまうほか、
    麻痺効果のある落雷がランダムに降ってきて非常に危険。
    とはいえこの落雷は落ちるポイントに10数秒前から印が出て落ちる寸前にも合図となるエフェクトがあるため、
    気を付けていれば避けるのは難しくなくフレーム回避も可能。
    • またテロス密林潮島のように地形が変わるほどではないが、
      流れる水の量が増して周辺の見た目が変わり、
      グレンゼブルやクアルセプス、ヒュジキキの行動に影響を与え、攻撃がより激しくなる。
  • ゲームのシステム的には、
    一定時間で勝手に切り替わる以外にも特定モンスターの怒り状態などと連動して変化する。
    グレンゼブルの場合は睡眠武器などを使うと怒って雨が降り始めた瞬間に眠ってまた晴れたりと、
    モンスターの機嫌に合わせてめまぐるしく天候が変わり続ける設定となっている。
    • 洞窟エリアであれば雨の影響は受けないため、ここで戦うと少しだけ楽である。
      あくまでも雷に当たらなくて済む程度であってグレンゼブルは怒るが。
    クアルセプスの場合は怒り中に睡眠状態となっても怒りが解けないので、
    天候はそのままの状態で雨が降り続く。
    ヒュジキキは特殊で、体力が減ってくると雨が降り始め強化され、
    一度雨が降り始めると止むことはない。
    ヤマクライは時間経過で天候が変化するものの、
    始種クエストではクエスト開始直後から荒天になる仕様になっている。
    これはイベントクエストにおけるトリドクレスも同様。
    ポボルバルムは高地初登場組では珍しく、時間経過でのみ天候変化が発生する。

主な登場モンスター

小型モンスター
アイルー
メラルー
エルペ
ブルック
ランゴスタ
大型モンスター
トリドクレス
リオレイア
リオレウス
グレンゼブル
パリアプリア
デュラガウア
ドラギュロス
ヒュジキキ
ポボルバルム
クアルセプス
ヤマクライ

余談

  • 高地のモデルとなったのは、南米のギアナ高地だと思われる。
    • ギアナ高地は周囲を断崖絶壁で囲まれており、長い間下界とは隔絶された環境にあった。
      そのため、下界では見られない独自の進化を遂げた生物たちが多数生息している。
      また、「ギアナ」とは水の国を意味する言葉であり、
      その名の通り、貿易風の影響で、ギアナ周辺地域では年間で4000mmを超す雨が降る。
      ほかにも、ギアナ高地には多数の洞窟の存在が確認されているほか、
      エンジェルフォールという大瀑布が存在するなど、MHFの高地と共通点が多々見られる。
    • 未だ人間が足を踏み入れたことのない地も数多く存在するため、
      「地球最後の秘境」と呼ばれることもある。
    • また、ギアナ高地は、推理小説「シャーロック・ホームズ」シリーズでお馴染みの
      イギリスの小説家コナン・ドイルのSF小説「失われた世界」の舞台のモデルとなったことでも有名である。
      因みに、その小説の内容は、南米の高地を訪れた探検隊が、巨大な恐竜などと遭遇するというもの。
      巨大なモンスターを相手に闘いを繰り広げるモンスターハンターと、どこか共通点を感じなくもない。
      • なお、この作品から着想を得て制作された、
        『ダイナソーハンティング ~失われた大地~』というゲームも存在する。
        モンハン無印の半年前にXboxで発売された作品だが、タイトル通り恐竜たちを狩猟していくという内容。
        …こちらもモンハンと共通性を感じる。
    • ちなみに9.0のインタビューで
      「事前にいただいた資料には『某有名な高地をイメージした』と書いてありますが」
      という質問に対し、運営プロデューサーの杉浦氏は

      元ネタはそうです。さすがにロケ取材まではしていませんが(笑)。
      写真などでそれなりの資料を揃えて作っています。
      オリジナリティのあるステージで、開発チームが自信を持って提供しています

      と答えている。
  • 高地は「縄張り争い」がちょっとしたストーリー仕立てになっているらしく、
    それを窺わせる描写や設定が次々と登場する。
    • ローディング画面で描かれた「クアルセプスに襲い掛かるグレンゼブル」。
      翼を広げ、クアルセプスの背部(腰)に乗りかかるように攻撃を仕掛けている場面である。
      このようなモンスター同士が対峙するロード画面やや珍しい部類に入る
      (過去のメインビジュアル流用などで"ハンター対モンスター"に成りやすい)。
    • ポボルバルムの設定にて、高地で縄張り争いを繰り広げているモンスターとして
      「グレンゼブル、クアルセプス、ヒュジキキ」が名指しで明示されている。
      また、ゲーム誌によると巨体を有するポボルバルムもこの争いに加わったようだ
      (MHF-G6公式プレビューサイトでは懸念程度の表記に留まっている)。
    • 辿異種ヒュジキキの設定にも上記の要素が盛り込まれており、
      「さまざまなモンスターが生息する高地では、縄張り争いが絶えない」と言及されている。
  • 後にメインシリーズのMHR:Sにて城塞高地という名前の一部が被るフィールドが登場した。
    もちろんこちらの高地とは特に関係ないが、混同しないように注意しよう。

関連項目

BGM/高地戦闘BGM


*1 シーズン9.0プレビューサイトより
*2 リオレウスは氷属性が弱点ではあるが、気温が低いはずの高空を飛行できる事から、ある程度の寒冷気候は問題なく適応すると思われる。
*3 ポボルバルム戦では元から無くなっている