モンスター/バサルモス亜種

Last-modified: 2024-04-14 (日) 15:46:45
種族
飛竜種(竜盤目 竜脚亜目 重殻竜下目 鎧竜上科 グラビモス科)
別名
桃岩竜(とうがんりゅう)
英語表記
Ruby Basarios
危険度
MH4・MH4G:★4
登場作品
MH4, MH4G, MHST, MHST2
狩猟地
未知の樹海, ボルデ山の洞窟, ラムル地方

目次

生態・特徴

ある時、バルバレギルドの管轄域にある広大な樹海の中で発見された新種の飛竜。
岩竜バサルモスに酷似した姿や生態から、ハンターズギルドから正式な亜種として認定された。
身体の至る所から桃色に煌めく結晶体のようなものが表出しており、
その外見から《桃岩竜》とも呼ばれている。
通常のバサルモスと比べると、前述した桃色の結晶体が目を引き、やや派手にも見える外見である。
しかし、バサルモス亜種が生息している樹海ではこれに似たような希少鉱石を含んだ岩が散見されるため、
寧ろこの環境下に於いては擬態の効果を高めている。
外敵と対峙すると身体を大きく揺すり、この結晶体を周囲にばら撒いて威嚇や攻撃を行う。
結晶体は非常に硬い上、桃岩竜の体高以上の位置から落下してくるため、
頭などに直撃すると意識が混濁しかねないほどの威力を秘める。
ちなみに結晶体は意外にも衝撃に弱く、殆どが着弾した瞬間に呆気なく砕けてしまう。
しかし、ごくたまにその形を残したまま地面に突き立つことがあり、
ここからは希少な鉱石類を採掘することができる。
また、チャンスさえあれば通常種と同様にひび割れた外殻から直接採掘することも不可能ではない。
現状としては生息範囲自体が非常に限られており、目撃報告自体も少ない。
人間の生活に直接的な被害を与えることは殆どなく、
ハンターズギルドにも狩猟の依頼が入ることは滅多にない。
しかし、戦闘力に関しては通常種と同等かそれ以上に高く、生半可な装備では傷一つ付けることも難しい。
それ故に狩猟クエストが提示されても、それを受注できるハンターは限られる。
また、素材にも希少価値があり、通常種のそれ以上の相場で取引されている。
しかし、熟練の石材加工職人でも唸るほどの強度を誇るため、どのような用途での加工も非常に難しい。
ちなみに発見されてからまだ間もないこともあって観察記録なども不十分であり、
この桃岩竜が成長した場合、我々の知る一般的なグラビモスやその亜種となるのか、
それとも既存のグラビモスとは異なる容姿の飛竜へと成長するのか、
はたまたその姿を維持したまま天寿を全うするのかは現段階では不明である。

概要

  • MH4にて登場した、岩竜バサルモスの亜種
    背中や頭の上などに桃色の鉱石を生やしているのが特徴。
    • ちなみに桃色の鉱石が生えている以外に通常種との外見の違いはない……と思いきや、
      背中が割れると通常種が青色の鉱石が見えるのに対し、亜種は中身も桃色である。
      こちらも破壊後、擬態中に採掘可能となっている。
  • 条件さえ満たせば、通常種と同じく未知の樹海で出現するようになる。
    かなり派手になったが、未知の樹海には似たような岩が多く存在するため、擬態の用は成している。
    が、潜る位置や色味で妙に浮いているためやはりバレバレ。
  • 勿論結晶体はただの飾りではなく、タックルや身体を震わせる新モーションの際に周囲にバラまき、
    ハンターを攻撃するという地味な攻撃法に使われる*1
    また、ボルボロスのように鉱石をふるい落とす攻撃も使う。
    背中から飛ばすため、ジャンプ状態のハンターにも当たるという点には注意。
    また、高Lvギルドクエストの個体になると確定で気絶する効果が付き、途端に脅威となる。
    なお、たまに地面に落ちた鉱石が砕けずに残ることがあり、そこからは採掘が可能。
    運が良ければ、レア素材の岩竜の涙も手に入るので、積極的に狙っていくといい。
    • 何故そんな所から涙が取れるのか、と突っ込むハンターもいるかもしれないが、
      岩竜の涙の正体は鉱石なので背中から落としても何の不思議もないだろう。恐らく。
    剣士にとっては少々いやらしい攻撃だが、ガンナーにとってはどこ吹く風であり、
    体を震わせてバラまくモーションが長いこともあって、
    ギルドクエストに於いては通常種以上にBSM*2な存在である。
    更に言えば、体を震わせてバラまく範囲は攻撃直前のハンターの位置に合わせて
    前180度・後ろ180度・足元周囲のいずれかに決まる。
    大剣などの機動力が抜群な武器種にとっては単なる攻撃チャンスである。
  • しかし、そこは大型モンスターの亜種。
    元々攻撃力が全体的に高く、Lv100近いギルドクエストでは
    防御力500あっても怒り時のタックルや突進で良くて瀕死、悪くて即死という修羅の如き強さと化す。
    バサルモスは通常種・亜種ともにLv100での攻撃倍率が非常に高いため、
    非怒り時の突進によるダメージがLv100激昂ラージャンの怒り時のボディプレスを超え、
    たまに発射してくる熱線に至っては気光ブレスをも凌駕するダメージに加え火属性やられのおまけまで付く。
    当たらなければいいとはよく言ったものだが、逆に言えば
    ほんの僅かなケアレスミスがピンチに直結するといっても過言ではなく、
    特にタックル時などにぽろっと零れ落ちる鉱石は非常に危険。
    直撃すれば気絶し、かすっただけでも馬鹿にならない量を削られてしまう。
    常々動く即死の塊のようなものだと思って狩猟に臨むべきである。
  • 弱点属性は氷>水。
    通常種に有効だった龍属性は殆ど効かないので注意。

MH4G

  • 4Gにて新たに登場したG級個体は通常種の連続転倒攻撃だけでなく、尻尾半回転攻撃の時に鉱物を飛ばしてくる。
    また、高熱ガス噴出の際に背中から鉱物を打ち上げミサイルのように発射してくるようになる。
    この鉱石ミサイルはホーミング性と射程距離はかなり優れており、たとえ距離を離していても
    止まっていればぶち当たってしまう。逆に動いていればまず当たらないが
    ガンナーにとっては距離を離せばボーナスタイムだったガス噴射を足を止めて殴れなくなっているので、
    少々厄介な存在である。
    特にしゃがみ撃ちヘビィは上位の感覚でしゃがみ撃ちに移行すると、かなり危険なので注意が必要。
  • 今作も基本的に探索及びギルドクエストにしか登場しないが、
    上位個体は発売後間もなく「集まれ、鉱石好き達!」というイベントクエストが配信された。
    さらに、2015年1月1日にはG級バサルモス亜種1頭を闘技場で狩猟するイベントクエスト
    桃岩竜からの贈り物」が配信されている。
    これにより、任意のタイミングでバサルモス亜種と戦闘できるようになっていた。
    • 「桃岩竜からの贈り物」のバサルモス亜種が放つ鉱石つぶてを採掘して採れるアイテムはとなっており、
      報酬には不足しがちな大地の結晶鎧石重鎧玉などの鉱石系アイテムが並ぶ。
      まさに新年の贈り物と言えるだろう。

MHST

  • 通常種と共に参戦を果たす。オトモンにもできる。
    野生個体はストーリー後半に行けるボルデ山の洞窟の奥地に出現する。
    システムの都合上、本作で下位個体、および下位素材が新登場となった。
  • 行動は通常種と基本的に同じでテクニック2回→パワー攻撃1回のパターンをしつつ、
    合間にガス攻撃でジワジワ攻めてくる。通常種にはない猛毒ガスと睡眠ガスがある事に注意。
    怒り状態になると熱線を連発してくる点は通常種と同じ。
    また通常種にない行動として「キラキラボディ」という特技を使用する。
    効果はカチコチボディと真逆で属性防御を大きく上げるが物理防御を下げる技となっている。
    カチコチボディも使ってくるので使ってきた方に対して有効な攻撃手段を用意しておくといいだろう。
    • 通常種と同じく怒り状態の時に討伐すると帰巣しやすい。

オトモン

  • 通常種より多少下回るものの、物理耐久力の高さが魅力。
    反面攻撃面はこちらが上回っているもののはっきり言ってどっこい。
    バステを主軸にした運用が使いやすいだろう。
  • キラキラボディとカチコチボディの両方が使えるため、
    相手に応じて有効な方を使うことにより盾役として磨きが掛かる。勿論使い時を間違えないように。
    ただし流石に弱点の氷属性はキラキラボディを使っても結構痛いダメージを喰らうので
    そうした相手は伝承の儀で耐性値を上げるか別のオトモンと連携するなりしたいところ。
    • キラキラボディは固有遺伝子に設定されているので他のオトモンに伝承できる。
  • ライドアクションと絆技は通常種と同じで、鉱石・骨探知と地中移動、アンブッシュレーザーを使える。
    絆技の演出は全く同じであり、本種の擬態はバレバレである

MHST2

  • 通常種とともに続投、今回はこちらの方が火山付近に出現する。
  • 発売直後はウラガンキンの鳴き声が設定されてしまっていたのは通常種と同様だが、
    とあるイベントムービー中のバサルモス亜種だけは元からバサルモスの声だった。
  • とあるイベントで謎のライダーのオトモンとして登場する個体と戦うことになるのだが、
    ハッキリ言って無茶苦茶強い。
    テクニック攻撃しかしてこないが、とにかく硬く、ライダーでは雀の涙程度のダメージしか入らない。
    おまけにもたついているとライダー側の回復の粉でチャラにされてしまう。
    しかもアンブッシュレーザーまで放ってくる。これが防御無視ダメージ+毒と非常に痛い。
    • ストーリー的にはおそらく状況からして、
      謎のライダー集団が逃げるための時間稼ぎとして戦わされたのだと推測される。
  • 野生の個体はラムル地方のポモレ花園にいる。また、ラムル砂漠にあるゼラモン遺跡の古代巣にもおり、
    こちらのほうが登場タイミングが僅かに早い。
    やっぱり岩に擬態していることが多いが、ハッキリ言ってバレバレである。通常種は周りに似た岩があったのに…
    戦闘では通常時はテクニック攻撃を中心に、時折テクニック技猛毒ガスor睡眠ガスを撒いてくる。
    怒り時にはカチコチボディで強化してから、パワー攻撃ノータイプ技熱線を使う。
    部位破壊を達成する度に帰巣率がアップするのも通常種と同様。
    全部位破壊後にペイントボールをぶつけて倒せば確定帰巣となる。

オトモン

  • ステータスのシステム変更により物理防御と属性防御という区別がなくなった、
    そのため防御アップのアクティブスキルはカチコチボディに統一され、キラキラボディは削除された。
    また、通常種との性能面の違いは攻防とも苦手属性が氷に変わる以外ほぼ無くなっている。
    こちらの会心率が多少上回っているのでスペックは上位互換となるが誤差である。(10段階中の2と4)
    • この程度の差だと弱点属性の違いのほうが評価に大きく影響するかもしれない、
      火弱点の水モンスターと氷モンスター、どちらを相手取ることが多いだろうか。
  • アクティブスキルは硬化遺伝子【大】の「カチコチボディ」、ガス遺伝子【大】の「猛毒ガス」、
    そして睡眠遺伝子【大】の「睡眠ガス」を持つ。
    防御力バフからの状態異常ばら撒きがコンセプトのようだが、そのままでは火属性攻撃を全く覚えないため
    欲しいなら他のオトモンから伝承しよう。なお、野生時に使用した熱線はグラビモス亜種が所持している。
    • カチコチボディは3ターンの間、自身の防御力が中アップする。
      前作と比べて耐性ダウンのデメリットが無くなり、防御力バフのみと強化されている。
    • 猛毒ガステクニックタイプの全体無属性中ダメージに加え、高確率で猛毒状態にする。
      まとめて攻撃しつつ猛毒付与も狙える優秀な技であるが、無属性攻撃のため本人では低威力になりがち。
      他の無属性オトモンへの伝承用として活用したいところ。
    • 睡眠ガステクニックタイプの全体無属性中ダメージに加え、中確率で1ターン睡眠状態にする。
      やはり無属性攻撃であるため、威力を活かすなら他の無属性オトモンに伝承しよう。
  • 絆技は変わらずアンブッシュレーザー
    効果、演出ともに特に前作と変わりない。相変わらず絆技時の擬態はバレバレ
    • 上述した通りストーリー中では敵ライダーとの戦闘でオトモンであるこいつと戦うのだが、
      その際には敵のライダーがボイス付きで技名を読み上げて使用してくる。
      受けるダメージの大きさはもちろんだが、妙に発音が良くて印象に残る人も多いだろう。
      ギャラリーで閲覧したりその戦闘を再戦したりはできないので、見返したい場合は録画しておこう。
      「アンブッシュレーザー!」

余談

  • 登場してからかなり時間が経つが、何故桃色の結晶を生やすようになったのか、
    などといった生態的な説明はほとんどなされていない。
    「通常種と食べる鉱石が違うため」などの解説くらいあっても良さそうなものであるが……。
    このバサルモス亜種が成長したらどうなるのかといった内容も分かっていないので、
    設定面で考えるとかなり謎に包まれたモンスターである。
    それほど希少ということなのか。
  • 日本語では桃色だが英名は「Ruby」つまり「ルビー」である。
    現実のルビーは「ピジョン・ブラッド」「ビーフ・ブラッド」「チェリーピンク」などと呼ばれ、
    桃という表現をされることは基本的にない。
    インドではルビーを粉末状にしたものが秘薬として用いられていたという。
    • 3カラット以上の大きなルビー原石の発見例は少ないらしいので、
      あの大きさだと相当な価値がありそうである。
      ただし透明度の高い物ほど高価なので、
      その観点も含めると桃岩竜の結晶は思ったほど高価でもないかも知れない。
    • ちなみにルビーはコランダム(corundum)という鉱物の中で、
      不純物により赤く見える物を示す。赤以外の色に見えるコランダムがサファイヤである。
      日本では「鋼玉(こうぎょく)」とも呼ばれ、ダイアモンドに次ぐ硬度を誇る鉱物である(「玉鋼(たまはがね)」ではない)。
      バサルモス亜種がちょっとやそっとじゃ傷つかないのも納得である。
      ちなみに「ルビーレーザー」という装置も存在する。狙ったのだろうか?
  • このモンスターがMH4で正式に登場するより前、何故かモンハン探検記では
    体色が黒いバサルモスの亜種とされる個体が登場していた。
    • この件に関しては派生作品とナンバリングの世界観設定の差異が大いに影響していると思われる。
      当該項目を参照して頂きたい。
      以降ナンバリングは勿論、姉妹作で通常種・成体並びに
      その亜種が登場しているMHFや大狩猟クエストでも触れられることが一切ない、
      言うなればまさに『黒歴史』である
    • モンスターハンターオンラインには、
      バサルモスの特殊個体に晶岩竜と呼ばれるグラビモス亜種カラーの黒いバサルモスが登場する。
      ただし、MHO上のメゼポルタの見解では、晶岩竜はバサルモスの幼年体であるという説が有力視されており、
      晶岩竜がグラビモス亜種になるというわけではない。
      従って、MHOではグラビモス科のモンスターは
      黒(岩竜幼年体)→灰(岩竜)→灰(鎧竜)→黒(鎧竜蓄熱状態)
      というカラーリングを辿ることになる。
  • 現時点でMH4(G)のギルドクエスト専用モンスターなため、
    火山地帯に出現したことが無いという、
    親玉が「火山の重鎮」の異名を持つ事を思うと少々意外なことになっている。
    更に砂漠地帯で活動する角竜が近縁種である事を踏まえると、
    クーラードリンクを必要とする地域に登場したことのない「重殻竜下目」のモンスターという事になる。
    未知の樹海以外では擬態がバレバレな事に気付いているのだろうか。
    • にもかかわらず防具には暑さ無効が発動したりする。
      メインシリーズのグラビド耐暑スキルを有した事すらないので、
      ちぐはぐな印象を持たないでもない(バランス・差別化の都合もあるが)。

素材

桃岩竜の堅殻
岩のような質感のバサルモス亜種の堅殻。
未知の樹海の環境に合わせて進化したためか、桃色に輝く金属が表出しており、希少性と人気が高い。
より多くの金属成分を含んだ極めて上質なものは「桃岩竜の重殻」と呼ばれ、別に取り扱われる。
MHSTでは下位素材の「甲殻」が存在する。
桃岩竜の翼
大変貴重とされるバサルモス亜種の翼。
岩石のような地色に桃色に煌く金属の色味が混じり、不思議で独特な色合いを見せている。
特に上質なものは「桃岩竜の剛翼」と呼ばれ、武具用としても研究素材としても非常に注目されている。
MHSTでは下位素材の「翼膜」が存在する。
  • ちなみに剛翼はその希少性からか、岩竜系統の素材の中でも飛び抜けて高額で取引されているらしく、
    一個当たりの売却価格はなんと火竜の天鱗などにも迫るほどの破格である。
桃岩竜の頭
MHSTにのみ登場するバサルモス亜種のレア素材。
バサルモス亜種の頭をそのまま切り出したもの。二本の角のように見える岩石が特徴的。
より上質なものは「石頭」と呼ばれ、とてつもない硬度を誇るという。
思い出の桃色結晶
MHSTに登場する特殊なアイテム。バサルモス亜種の体表から採れる、ピンク色に輝く結晶体。
ある人物にとって思い出深い代物で、とあるサブクエストではこれを手に入れる事になる。
なお、「だいじなもの」として扱われるので素材などにはならない。

関連項目

モンスター/バサルモス
防具/バサルシリーズ
武器/グラビド武器 - バサルモス亜種の素材から作られる武器へのリンクあり。
クエスト/桃岩竜からの贈り物
アイテム/バサルモモ - 本種登場の約6年前に存在した元ネタめいたトレジャー。差し詰め「岩竜桃(バサルモモ)」といった所。


*1 ちなみにこの攻撃は公式サイトで鉱石つぶてと呼ばれている
*2 詳細は通常種の記事を見てもらいたいが、旅団ポイント版の銀行のようなもの