世界観/ハンターズギルド

Last-modified: 2023-11-11 (土) 11:54:52

ハンターの狩猟及びそれにまつわる諸活動を統括する狩猟組合組織の総称。

目次

概要

  • ハンター達の組合のようなもの。
    ハンター大全2によれば、知識や経験がない者が無謀な狩猟で命を落とす事が無いようにと
    各地の狩猟拠点で自然に根付いていった組織とのこと。
    • ギルド(Guild)は英語で「職業別組合」位の意味である。
      同様の組織をドイツ語ではツンフト(Zunft)、イタリア語でアルティ(Arti)と呼ぶ。
      日本でも、これに近い組織として「座」と呼ばれるものがかつてあった。
  • ゲーム内では管理業務を担当する内勤メンバーに「ギルド関係者」としてのスポットが当たりがちだが、
    組織の出発点にして当事者であるハンターも、当然ギルドの構成員である。
    現場に出るのはハンターだが、それ以外の狩猟に関わる人員輸送に情報統括、
    物資の管理などは殆どすべて内勤メンバーが管理していると言って差し支えない。
    ハンターが依頼の選択と狩猟に専念し、事務的な仕事や依頼主への売り込みをしなくて済むのも
    ギルドの運営側がそうした業務を担当しているからに他ならない。
    その為、成果報酬が主な収入になるハンターと、受付嬢などの運営側とは、
    雇用形態や給与形態が異なる模様。
  • ハンターをはじめとした中核要員の殆どは多数派の人間だが、上層部は少数派の竜人が占め、
    同じく少数派の獣人は彼らの補佐、または末端の労働者に収まると言う構図が往々にして見られる。
    これは、ギルド内の組織構造のみならずその影響下にある都市や村落においても同様。
    また英雄信仰が強く、かつての名うてハンターが要職に座ることも多く、彼らの政治的能力の多寡も判然としない。
    竜人が高い地位に居るのは、争いを好まず合理的、かつ自然との調和を重んじる性質や、
    長命で多くの知識と経験を蓄えている、文字通り長老や智恵袋のようなものだからという面も強く、
    獣人の管理職者も存在するなど、単純に種族が階級の基準という訳ではない様子。*1
    • もともと獣人族は一人の先駆者を除き、食事場の給仕係や
      狩り場の抜け道を知っているアイルーを怪我人の救助担当として雇うという形でギルドに属していたが、
      後に「ハンターを目指す見習い」という形でオトモそれに似た制度が整備されて狩り場にも出るようになり、
      これが奏効したのか一人前のハンターとしての活躍も見られるようになった。
      別種の獣人族がハンターに連れられて狩りに参加した例もあるが、
      ちゃんと申請でもしたのか、特に問題は無かったようだ。
  • 管轄する地域に住む人々の出したモンスターの狩猟依頼や、そこでしか取れない素材の収集依頼などを受理し、
    それらをその任務を希望するハンター達に斡旋する事を主な業務としている。
    またハンター大全の記述によれば、報酬や素材の一部を徴収する代わりに、
    宿泊施設などハンターを支える設備を格安で提供したり、
    獣人族と契約して力尽きたハンターの救助活動を依頼しているのもギルドの仕事とのこと。
    実際に、一軒家みたいな広さのスイートルームやら珍しい食材山盛りの食事やら、
    冷静に考えたら物凄いサービスが無料~低価格で提供されている。
  • 現在までのシリーズでは、殆どがハンターズギルドの影響範囲下にある地域を舞台としている。*2
    各シリーズの主人公たちも、基本的に現地のギルドに登録されたり派遣されたりする事で
    ハンターとして認められ、狩猟生活を開始することになる。*3
    総じて「ハンターズギルド」「ギルド」と呼ばれているため、一見するとモンハンの世界において
    かなり強い勢力を築いた一大組織のように見えるが、そもそもの発祥が拠点ごとに根付いた
    ハンターの組合であるため、実際の所、各地のギルドは別個の組織である
    倫理はほぼ統一されているものの、「ギルド総合本部」や「全ギルド司令官」のような制度もなく、
    街によってハンターランクの管理やルールに違いがある。
    • このため、他のギルドが管理している狩場での狩猟には特例的な許可が必要になっている。
      稀にではあるが、どちらのギルドがその狩場の管理権を持つかで問題も発生する。
      その場合は各街のギルドマスターが議論するらしいが、全てが丸く収まるわけではない。
      ルールの違いを容認できなかったり、上記の管理議論の結果について不満の声も当然ながらあり、
      ギルドマスター同士の仲が必ずしも良好とは限らないという。
      • 森丘や旧砂漠などは、狩場の管理権が他のギルドに移ったと思われる代表例と言える。
        どちらも元々はミナガルデのギルドが管理する狩場だったが、
        シリーズが進んだ現在では明確にドンドルマのギルドが受け持つ地域となっている。
        ハンターの目線からはギルド上層部同士の議論などは全く見えてこないが、
        実際はこれらのフィールドの管理権を巡って議論が紛糾していたのかもしれない。
      • MH3のロックラックとMH3Gのタンジア、MH4のバルバレとMH4Gのドンドルマなど、
        別のギルドのはずなのに管理するフィールドがほぼ被っているという事例もある。
        これらのギルドに関しては、双方がお互い対等の立場で協力し合うような関係になっていると思われる。
      • MHP2GやMHXの過去作復活フィールドや、MHP2GとMHFの樹海などは扱いがよく分からない。
        MHP2Gの場合はポッケ村ハンターの目覚ましい活躍が認められ、
        ドンドルマギルド直属のハンターではないことを理由に特別に狩猟許可が下りたと言ったところか。
        MHXの方は、龍歴院と言う組織自体が研究機関と言うこともあって、
        他のギルドの管理地域での狩猟も研究用という名目で認められているのかもしれない。
    • 特にハンターズギルドそのものが移動拠点であるバルバレは、ルールの差異の問題に直面しやすそうだが、
      少なくともゲーム内でその種のトラブルが発生することはない。
      我らの団の方針などが、各地方の人々から好意的に迎えられているなどの理由もあるのだろう。
  • ギルドの目的はハンターの支援であり、依頼の斡旋や各種設備の提供がよく目につく業務となる。
    ハンターという職業を持続させる目的から、乱獲や密猟で生態系が乱れないよう
    自然との調和という考えのもとに狩猟活動を管理・制限し、
    モンスターや自然環境を精力的に調査解明する組織としても機能している。
    また、モンスターの襲撃を受けやすい立地にあるドンドルマでは、街そのものの発展や防衛にも深く関わる。
    • 狩猟活動の制限・管理の一環として、ギルドでは生態系内におけるモンスターの個体数や産卵数を把握し、
      必要以上のモンスター討伐依頼を受け付けないよう配慮している。
      また、中には数が減ったモンスターの取引価格を意図的に下げる事で狩るメリットを減らし、
      狩猟の頻度をコントロールしているギルドもある。
    • ギルドは基本的にあらゆるモンスターを「自然の一部」として丁寧に扱おうとするが、
      基本理念はあくまでも「自然と調和したハンター稼業の継続」であって、動物愛護や自然崇拝ではない。
      また、ハンター含む人間とその営みも生物の一種、自然の一部という考え方なので、
      乱獲や自然破壊が起きない範囲でなら「人間の活動」のための開拓や天然資源の利用にはむしろ積極的。
      活動状態によっては生きた自然災害と化す古龍についても、
      人間の村や街、あるいは広範囲の自然環境に大きな破壊をもたらすと判断された場合、
      その生態の尊重よりも先制攻撃での撃退や討伐が優先される。
    • 管轄内でのハンターの不正や、ギルドを介さずあくどい真似をする「もぐりのハンター」に対しては、
      ギルドナイトのような対策組織を設け、厳しい罰則を科して取り締まっている。
      とは言え、前述のように管理地域が決まっているため、
      管理していない地域で行われるような狩猟まで追求し
      取り締まりに行っているのかは不明。
      もっとも、ギルドが目を光らせ管理でき、そして管理する価値がある土地であれば、
      そこは既に管轄エリアに組み込まれているだろう。
      • 逆に言えば、既存のハンターズギルドが踏み込んでいない未開の地域に分け入り
        装備を揃え事前準備し移動、キャンプでの補給に至る各種の支援はもちろんのこと、
        一度でも力尽きたら救助隊も来ないようなハードな状況をカバーして
        環境に影響が出るような頻度の狩猟を成立させられる組織や集団があるとすれば、
        それはもう新しい地方ギルドと言っても過言ではないだろう。
        実際にそうした開拓地での活動が描かれたMHWでは、
        新大陸への船旅で運べる人数や物量の制限があるとはいえ、
        選抜最精鋭を集めた調査団が派遣元ギルド公認のもと活動してなお、
        既存ギルドと同等の拠点や物資流通を整えるのに30年近くの期間がかかっている。
    • これまで解説した通り、ギルドは現地の需要に対して自然発生的に設立されるもので、
      全国共通した上位の監督組織は存在しないため「誰かの許可をとらないとギルドは作れない」という事はない。
      支部の独立や管轄を割るような形でない限り、
      誠意とやる気と能力があれば新たなギルドを立てることは誰でもできると言える。
    • ギルドと関係の無いライダーがモンスターを従えて使役したり、
      独自の基準で狩猟を行うことについても、特に口を出している様子は無い。
      時には大型のモンスターさえ乗りこなすライダーとの無用な対立を避けているのか、
      それとも少数でひっそり暮らしている彼らを歯牙にも掛けていないのかは不明。
      ライダーは、「自然との共存」というギルドの理念を体現しており、
      そうした特殊な文化を尊重して黙認している可能性もある。
      実際に、ギルデカランのマスターはライダーの存在を以前から知っていたようで、
      敢えてギルドの管轄外とし、支援もしないが処罰もしない、という形で共存を図っていた。
  • 社会制度から見ればギルドは現地の民間から自然発生した団体に過ぎず、
    特定の国家に機関として属している具体的な描写は今のところ無いが、
    かといって王族や軍人など、国家との繋がりが深い相手からの依頼を特に遠ざける事もない。
    設定上、ギルドが活動するエリアはかつて辺境扱いされたような(モンハン世界の交通事情では)遠方の地が多く、
    大きな国家が機能している地域では、モンスターやハンターといった存在が
    学術研究員のような立場でも現実感を伴わない*4ほど珍しい存在だともされているので、
    国家関係の依頼主となるのは主に辺境に近い中小国家と考える事もできるだろう。
    • 劇中で有力国家とされる国にしても「見たこともない、対策ノウハウもないような辺境の怪物事件」は
      「現地の怪物退治専門家」であるハンターを頼ったほうがよいという認識があるようで、
      国家組織が率先して有力モンスターの討伐に出た例、そして成功した例はあまり無い。
      ただし、大規模な被害の考えられる強大なモンスターの出現や
      伝説級の怪物に纏わる情報などについては
      役人や貴族個人ではなく、国としてギルドと対策を連携したこともある。
      また、大都市部の研究者団体である王立書士隊はハンターに調査や情報収集を依頼し、
      時には共に調査し、自らハンターとなり現場に向かう調査員を輩出するなど、
      ハンターズギルドとの関係が断絶している訳ではないと言える。
    • 小説版では活躍させて貰えない軍人が不満から勇み足に走って起きた大事件が描かれるなど、
      王国の軍隊とハンターとの軋轢が示唆されていたりもする。詳しくは軍隊の記事も参照。
    • MHRiseに登場するロンディーネによれば、
      彼女の母国ではハンターが騎士として登用され、女王の命を受けて活動しているという。
      ギルド所属と同様の機能を騎士登用という形で運営しているのであれば、
      呼び名が違うだけで事実上の国家運営ギルドだと言えるし、
      野外活動に優れた調査員やレンジャー部隊のような立場で雇用しているのであれば、
      シュレイドの王立書士隊に近い組織とも考えられる*5
      一方で、ロンディーネの本拠地エルガドでは王族の姫君がギルドの主要メンバーとして活動しているため、
      騎士ハンター制度と一般ハンターが併存している可能性もある。
      国家の事情が強い案件は騎士登用のハンター、民間や公共の狩猟はギルドのハンターと住み分けているのかもしれない。
    • 公式で発表されているワールドマップ*6を見ると、
      各地のハンターズギルドがそれぞれ拠点を置く領域は大陸のかなりの広範囲を占めており、
      公式で明確に「モンスターと縁遠い大国」扱いされている西シュレイド王国首都は、
      その左(現実の地理を当て嵌めるなら西)の端、ココット村の上あたりに位置している。
      縮尺が不明なので具体的な距離は出せないが、
      中立地帯の旧シュレイド王城を挟んだ東シュレイド共和国首都との距離が
      山脈ひとつ挟んだぐらいであり、大陸中央付近にあるドンドルマ~ココット村間の距離の方が遥かに遠い
      少なくとも、大陸全土にまたがるような国では無いようだ。
  • 常に命の危険に晒されるハンター達を極力守るため、
    HR等の制度を設けて実力の証明が出来ていないハンターには仕事を制限している。
    クエスト単位で狩猟を管理するのは、狩場でハンターによる同士討ちを避けるためでもある。
    また、非常に危険なモンスターが出現した場合、その情報を一旦内密にして、
    信頼できる超一流のハンターやギルドナイトを派遣し、現状を調査する。
    いきなり発表してしまうと一部地域がパニックに陥りかねない事と、
    誤報だった場合ギルドやハンターの全ての信用に大きく関わるためである。
    そしてギルド内で情報が整理できたところで公表し、対策などを正確に伝える。
    また、これも信用に関わるため間違った情報を決して流してはいけない。
    そのため、どれ程聞き込んでも未確定の情報は一切口外しない。
    • 「パニック防止などが目的の情報統制」はMH2で実際に行われた描写がある。
      同作オンラインモードのラスボスである紅龍を主人公が討伐した事は
      ギルドによって世間に伏せらたとされており、後にMH4Gで我らの団ハンターに伝えられた。
    • モガの村の雑貨屋のお姉さんによると、
      狩り場の見回りに派遣されるギルドの調査官は、現実世界の鑑識の如く現場に落ちているカラ骨1つから、
      ハンターが使った弾の種類から使用したボウガンの銘までわかるらしい。
  • 各地にある個々のギルドは、世界的に見れば地方の民間組合といった存在で、
    むしろ、そのエリアの文化や環境、モンスターの生態に対応した、
    地域密着型のコンパクトな組織だからこそ真価を発揮しているとも言える。
    ハンター大全2が編纂された時期には既に、書士隊員の研究者が
    「辺境という言葉は意味をなさない」と感じるぐらいには
    各地に街や村が発展している*7らしいので、
    人類が広大な環境に進出していく最前線である辺境に住まう多くの人々にとっては
    生存と発展に不可欠なモンスター相手の活動を一手に担う
    ハンターズギルドの公益性や存在感は大きなものである。

余談

  • ゲームシステム…と言うか作品のテーマが崩壊するので致し方ないのだが、
    ハンターズギルド側が回収しているであろう素材をハンターに融通してくれることはまずない。
    実力に見合わない素材を供給することは出来ない、
    ハンターとして狩ったモンスターの素材でなければ取引は出来ない、
    そもそも研究材料としているため素材に使わせるなんてもってのほかなどそれらしい理由は考えられるが、
    実際のところ何故ギルドとハンター間で素材の取引が全く行われていないのかは分からない。
    • ハンターが素材をそこらの雑貨屋などに売却出来る辺り、
      ギルド外の素材売買も御法度という訳ではないはずである。
      ただしその素材は市場でまずお目にかかれず、ハンターが売却した素材の行方は誰も知らない。
      あるいは、そういった素材は研究や交易に利用するため、
      雑貨屋などからギルドが個別に買い取っているのかもしれない。
    • 竜人問屋は、素材と素材の交換という形でモンスター素材を提供してくれる。
      ただし、竜人問屋が扱う素材は各地の商人仲間が(現地ハンターからの提供という形で)入手したものであり、
      ハンターズギルドを介さない独自ルートで流れてきた代物である可能性も高い。
      少なくとも、竜人問屋やその仲間たちが行なっている素材の融通については、
      ハンターズギルドとハンター間の素材取引には含まれないと見てよいだろう。
    • モンスターの素材は、ハンターにとっては装備作成や換金目的の使い道が殆どだが、
      一般社会では建材や日用品など、文明を支える基盤として広く使われていると、
      モンハンのメディアミックス作品やプロローグに明記されている。
      これらの素材がハンターズギルドの直売や専売なのか、
      問屋などの流通を通して広く売買や物々交換されたものなのかは判然としない。
    • ちなみに、素材と似たようなことは武具屋や工房にも言え、
      彼らも他のハンターが売却した中古の装備などを売ってくれることはない。
      ただ、この世界の武具は基本的に個人に合わせた一品ものだと思われるため、
      他のハンターの中古では代用が効かない可能性もある。
      設定上、ハンターが身に纏う装備は狩人としての誉れであり象徴ともされることを考えると、
      大金をはたいて他人のお下がりを使いたがるハンターは世界観上では皆無に等しく、
      それ故に中古品などが売られていないとも考えられる。
    • ハンター自身のプライドなどとは別の問題として、狩猟用の装備品は
      「素材となるモンスターを狩れる実力がある、一定数を狩ったことがある」という狩人としての履歴書でもあり、
      金で装備だけ手に入れた偽ハンターなどが現れるのもよろしくない。
      また本物のハンターだとて、自分で狩れもしないモンスターの素材を
      金にあかせて入手し身に付けるなどという行為は経歴詐称に等しい
      これが口八丁でどうにかなる仕事ならまだしも、実力以上の討伐依頼など受けようものなら
      そいつの命が危うい上に、依頼者だって無駄な出費や未解決のリスクを負わされるわけで、
      ハンターの安全管理も行っているギルドとしては、
      身の丈に会わない装備を入手できないよう規制するのも業務のうちなのかもしれない。
    • MHFのメゼポルタギルドにおいては、管轄で発見されているモンスターの素材がほぼ取引可能である。
      ただし取引に使われるのはお金ではなく、何かしらのポイントを用いている。
      これらはシステム的な都合も多分にあるため、世界観にそのまま当て嵌めていいかは微妙なところだが。
    • 珍しい例では、MHWorldの特殊装具である滑空の装衣やマム・タロト武器がある。
      滑空の装衣は完成状態で手に入るため、厳密には素材そのものの提供ではないが、
      素材集めクエストなどを経ず手に入る理由として「基地にあった研究サンプルを使った」との説明がある。
      マム・タロト武器についても、原型となる特殊な武器に、
      やはり研究用の素材を組み合わせたものがハンターの持ち物となる。
      MHWorldで狩猟を管理しているのはギルドそのものではなく
      出先機関の新大陸古龍調査団なので、
      やや現場寄りの組織とは言えるが、個人の狩猟成果とは無関係な素材提供が明言されている。
  • 「○○の翼」等の巨大(と思われる)な素材の運搬や保管、装備の手入れなど、
    長年「これどうやってるんだろう」とハンターの間で多くの憶測を生んだ事例は、
    全てギルドが執り行っているということがモガの村にいるギルドの看板娘、アイシャの発言により判明した。
  • ハンターズギルドではハンターによる狩猟依頼を公に認めており、
    実際に作中でも他のハンターからの依頼文は多々見られるほか、
    システム的には狩猟船ふらっとハンター等の事例もある*8
    ただしゲーム的な制約もあり、これらのシステムで得られる素材は限られている。
  • ハンターズギルドは二種類のシンボルマークを制定しており、ゲーム内でもあちこちで見ることができる上に
    関連書籍や公式ファングッズでも「ギルド紋章」として頻繁に使用している。
    一つ目の紋章はあの黒龍をあしらったマーク、「龍の紋章」。
    一部のフィールドのBCのテントや、タンジアの港の地面、特殊許可クエストのアイコン等でよく描かれているし、
    もう一つの紋章は4本の剣をX状に配置して上下左右にまた違うデザインのマークを配置した図柄である。
    この紋章はガーディアンソードエース装備を始め、
    数多くの武具に描かれている。
    ギルドフラッグに描かれた図柄も4本の剣の紋章である。
    4本の剣の紋章を簡略化して ※ のような表記にしたマークならば
    一部の峯山龍武器、大和・日向シリーズロックラック遊撃隊の正装などにも描かれている上に
    MHWのタイトルロゴや各所に使われている。
    • 最近の作品でわかりやすく確認するには、MHXX switch版のモンハンスペシャルパック仕様の本体で、
      switch本体と電源ドックにプリントされたマークがその2つのギルド紋章なので検索して見てみよう。
  • 初代から最新作に至るまで、主人公が活動する地域や所属ギルドはまちまちなのだが、
    この二種のマークだけは全ての作品において「ギルド紋章」として作中でも関連用品でも使用されている。
    これらの紋章は「ハンターズギルド」としての統一シンボルなのかもしれない。
    • 四本の剣の紋章について、
      北に位置してるものは素材をモチーフに「自然への畏敬の念」を示している。
      東は風を描かれており「自然からの恵み」を示している。
      南は火や工房を描いていて「人の手で造り出すモノ」を示している。
      西はそれらの集合体「民族」を意味する街や人工物が絵描かれている。
      そこに「多民族(ギルド)」を象徴している4つの剣が交わっており、
      それらが時計回りに大きく循環している。
      自然への思い、自然からの恵み、それらを糧に生きる多くの民族、
      そんな自然と共に生きる民族の思想を描いている。
    • 黒龍を模した龍の紋章については、現実世界で発売したレザージャケットの説明文から読み解くと、
      どうやら強大な力の象徴という意味合いを持っているようだ。
      つまり現実世界の寺院や神社などに描かれる龍や虎、鳳凰のように人が空想から生み出した
      絶大な力を衣服や紋章に取り入れ、それを背に掲げる、もしくは身につけることで
      その恩恵に預かるといったものなのだろう。
      ただし描かれているものは、モンハン世界では神聖どころか邪悪なるものとして伝わっており、
      おまけに実際は空想上の存在ですらない。
  • MHXでは狩猟スタイルと言う新たなシステムが登場したのだが、
    従来の操作に近いアクションを取るものに関してはギルドスタイルという名称がつけられている。
    公式からアナウンスがあったわけではないため推測に留まるが、
    おそらくはハンターズギルドが勧めるスタイルであるが故の命名だろう。
    • 尚当作では「ハンターズギルド」という名称は会話の中でチラホラ出ているものの*9
      何処のハンターズギルドかという事には一切触れられていない。
      主人公が所属する龍歴院と提携しているのは過去に登場した拠点のどこかなのか、
      はたまた未だ作品内に登場していない土地を管轄しているギルドなのか、興味は尽きない。
      ちなみにMHXの主人公は、ゲーム開始直後は
      「ハンターズギルドから派遣されてきた新人ハンター」という肩書である。
  • 各分野にわたり興味深い情報を示唆してくれるハンターズギルドという組織なのだが、
    あくまでもシステム的な要素をストーリーなどに織り込み、
    世界観を広げるための存在であるため、モンハンの社会や狩猟のあらゆる仕組みを
    補完しきるほどの情報が*10詳らかにされている訳でもないし、
    イメージ先行で具体性や整合性を欠く情報もある。
    その辺りがまたプレイヤー諸氏の想像力を刺激してくれる部分でもあるのだが
    中には全ての要素を説明づけようとするあまり
    古代文明の超技術のような各種未確定情報は実在しており、ギルドが隠蔽している」とか
    「不自然な部分はギルドが癒着や横領や汚職をしていれば成立する」
    「ギルドの影響力は国家も脅かせるに違いない」など
    つまり…全部こいつらのせいなんだよ!
    な、なんだってー!!」的な
    陰謀論に都合よく担ぎ出されてしまう事もしばしば。
    こうしたパターンは企業秘密や国家機密など、当たり前の未公開情報がある現実の組織でも
    往々にして見られるものであり、ある意味、ハンターズギルドも
    モンハンの世界観の中でそれだけの存在感を示すことができているとも言えるだろう。
  • メゼポルタにおいては、ギルドと並んで「メゼポルタ猟団組合」という組織を介したクエストも多い。
    ハンターズギルド自体が地元のハンター組合から発祥した組織なので、
    呼び名が違うだけの類似組織なのかもしれない。
    • 「メゼポルタ猟団組合(ハンターズギルド)
      と読んでも不自然では無いため、言い回しを変えただけとも取れなくもない。

関連項目

世界観/紋章
世界観/ギルドナイト
登場人物/ギルドマスター
アイテム/ギルドフラッグ
アイテム/元気ドリンコ


*1 ハンター大全2の設定によると、むしろ大都市部では竜人が台頭するのが疎まれ、あまり姿を見かけないらしい
*2 MHWではギルド指揮下で新大陸への進出を果たしたものの、調査の前哨地レベルである
*3 確実に例外なのは、ハンターではなくライダーであるMHSTの主人公のみ
*4 ハンター大全2にて西シュレイドの研究員が、実際に目にするまでは「御伽噺か、なかば作り話のように」思っていたとまでコメントされている
*5 史実でも、野外での活動に優れる猟師や山岳民族を偵察部隊などに雇い入れる例は見られる。
*6 ハンター大全、MH4(G)などで確認可能。
*7 ハンター大全2より
*8 狩猟依頼はギルドを通すという原則、加えて前者はモガの村、後者はタンジアの港とギルドのお膝元なので、まず仲介が入っているだろう。
*9 依頼主がハンターズギルドと表記されたクエストも存在するが、何処のギルドかは不明
*10 もちろん「そこはゲームだから」という妥協点がある事も含めて