白銀に煌く天彗龍の重弩。
剛弾は星芒の如くまっすぐに、立ちはだかる獲物をぶち抜く。
(銀翼の重砲)
古文書は記す。
「恐れ見よ。星雲をも払う、其の剛砲を」
銀翼の重砲、最終強化形態。
(龍星砲デビロッツ)
目次
概要
- MHXXのメインモンスター、バルファルクの素材で作られたヘビィボウガン。
名前通りバルファルクの槍翼を模した形状になっており、
銃口側は明滅する三本の龍気噴出口に囲まれ、ストック部は槍の先端のごとく細く尖っている独特の形状。
パッと見は銃というより破城槌だとかパイルバンカーのような異質な見た目で、
抜刀するとバルファルクの小さい槍翼をそのまま抱えているようにも見える。- 一見するとバルファルクの槍翼よろしく、
ガトリングガンのように三叉の槍翼先端から弾が出そうに思えるが、
実は銃口は銃の中心部にあり、それをレールガンのように槍翼型のバレルが取り囲んでいる。
パワーバレルを装着するとバレルが六叉に増えてピッタリ埋まった形になる。
SFチックな見た目に違わず、発射音もビーム。- 同じく槍翼を模したライトボウガンは銃口側が槍部になっているため丁度前後逆になる。
- ちなみに有名ロボットアニメシリーズの某作に
奇しくもこれにそっくりの武器を持つ機体が登場していたりする。
いつか見た覚えがある人もいるかも。
- 一見するとバルファルクの槍翼よろしく、
- 最終強化の名前が似てるがカプコンの格ゲーに登場する某一味の姫とは関係ない。
偶然なのかこちらもロボット繋がりである
MHXX
- 村クエストで上位個体を倒すと銀翼の重砲が生産可能に。
やや低い攻撃力180だがリロード速いに反動小、さらにスロット1とそれなりのスペック。
だが、装填数は一切のLV3物理弾が装填できず、挙句にその装填数も物凄く貧弱。
G級到達前でのメインウェポンは6発装填のLV2通常弾のみという体たらくである。
メインモンスターヘビィで、LV3物理弾が装填不可。
…この時点で古参のガンナーたちの脳裏には過去の記憶がちらつく。
- とはいえ、MHXXの本領はG級である。
G級素材で強化すればMH3Gの時のエンヴァトーレのごとく神性能になるのでは…。
そんな希望は見事に粉砕される。スペック表は記す。
「恐れ見よ。究極強化、赫醒砲ギルクロイツの性能を」
- その内容はと言うと…
- 攻撃力310に会心率0%。はっきり言ってかなり低い。
- リロード速いに反動小でブレなし。そしてスロット2つ。こちらはとても優秀。
- 内蔵弾はLV2滅龍弾6、LV2遠撃弾30、LV2強装弾30。見た目と射撃音の割に烈光弾は付属されない。
- 通常弾8/8/(4)、貫通弾4/4/(3)、散弾5/4/(2)。全LV3物理弾が装填できない。
- 状態異常弾は一切使えない。
- しゃがみ対応弾はLV1&LV2滅龍弾。実用性は皆無。
はっきり言って同火力でもアルバレスト辺りを使っている方が強いのが事実である。
究極強化先のスペックを見て、LV5のまま死蔵させたヘビィガンナーも多いのではないだろうか。
恐れ見よの意味が全く別の意味になってしまった
- MHXXのヘビィボウガン界隈では前作から逆戻りして、過去作同様に物理弾偏重の傾向が強くなっている。
しかし、この武器は攻撃力が大して高くない割にLV3物理弾を運用できず、
物理弾しゃがみ撃ちにも全く対応していないという、流れに逆行したスペックになっている。
そのためか、3Gの山雷の方がまだマシだったとまで言われる始末。
やや扱いづらい傾向にあるバルク武器の中でも屈指の残念武器となってしまった。- さらには、残念とされる問題点はいずれもある意味軽微なものであるため、
ネタ武器という点での話題性では孤高のしゃがめない砲の方が上である。
あちらは割り切った使い方(ロマン運用)が可能だが、
こちらは総合的なスペックが微妙なため、他武器との差別化を図るのが極めて難しい。
しゃがめなくても十分強いのだからも言葉もない。
さらに言えば外見が普通なためネタとしても厳しい。
- さらには、残念とされる問題点はいずれもある意味軽微なものであるため、
- リロード速度・反動・ブレはすこぶる優秀なので、内蔵のLV2強装弾やLV2遠撃弾は扱いやすい。
これらは内蔵弾の中では比較的強い部類ではあるが、やはり本体の低攻撃力と弾種の少なさが痛い。
さらに言えば強装弾ならレジェンドブラスター、遠撃弾なら妃竜砲としゃがみ対応の銃があるため個性とも言えない。
せめて高レベル状態異常弾に対応していればこれらのスペックが活き、まだ使い所があったかもしれない。
火力が低いという根本的な欠点はあるにしても、サポート型ヘビィとして独自の立ち回りはできたはずである。
滅龍弾も同様だが、弾数の少なさは相変わらずでありこの点でも微妙。 - ちなみに、上述の説明文では弾丸がまっすぐに獲物をぶち抜くことが示されているが、
得意の滅龍弾はモンスターに当たると減速し落下しはじめる仕様。
確かにブレは無く、他の武器内蔵弾は高速で直進するのだが。
赫翼の重砲
威力の確保を第一に、天彗龍の
素材を組み上げた重砲。
撃つごとに龍気が立ち込める。
(赫翼の重砲)
天から降った赫き星は、地を
割り、海を巻き上げ、生命を
燃やし尽くす。苛烈なる一撃。
(龍天砲デビルーイ/赫絶の噴翼アケルナル)
- MHRiseにてVer.3.0のアップデートと共に初登場した、バルファルクの特殊個体
奇しき赫耀のバルファルクの素材を用いたヘビィボウガン。
デザインは通常種武器とほぼ同じだが、バレル部分が赫く染まり明滅しているのが特徴。
MHRise
- 最終強化は「龍天砲デビルーイ」。
他のバルク武器と同様、最終強化にはレア素材の赫星招く龍氣玉が要求される。
通常個体のヘビィが残念性能で有名であるが、恐れ見ながらも今作での性能を確認してみると、- 攻撃力210に会心率0%。火力は平均的。
- リロード速いに反動小でブレなし。そしてLv2スロットが1つ。とても優秀。
- 特殊弾は機関竜弾
- 百竜強化は通常弾追加II/竜種特効/天彗龍の魂
- 通常弾5/6/0、貫通弾2/3/0、散弾および放散弾3/3/0。全LV3物理弾が装填できない。
- 徹甲榴弾と拡散弾はLv1のみ対応で装填数は1。斬裂弾は2発装填可能。
- 状態異常弾は一切使えない。
- 属性弾は滅龍弾と貫通滅龍弾に対応。装填数は3発
- 戦闘用の弾全てが移動射撃・移動リロード非対応
- ご覧の通り、ものの見事にMHXX時代の性能をそのまま引き継いでいる。
それどころか、MHW以降のLv3物理弾は低レベル弾の完全上位互換といえる性能になったことと、
同じくMHW以降追加された移動射撃・移動リロードにも一切非対応であることを鑑みると、
相対的にみるとむしろMHXX時代から弱体化しているといっても過言ではない。
このように、何の変化もなく引き続き残念武器のままであった……
……と嘆くのは少し待ってほしい。MHRiseから追加された新システム、
百竜強化によってこのヘビィの性能は大きく変質することになる。
- 百竜強化のうち「通常弾追加II」を付与すると、通常弾の装填数が8/9/7と実用的な数値になり、
「滅龍弾系統をサブ弾とする通常ヘビィ」として扱えるようになる。
基本性能が高いため、通常弾に関しては反動と装填速度のフォローが必要ないことが強み。
滅龍弾系統については、戦闘中に細かく撃ち込んでいきたいならフォローが必要だが、
ダウン中など大きな隙にまとめて撃つならそこまでスキルを積む必要はない。
特殊弾が実用的な機関竜弾であるのも合わさり、十分実践で使っていけるヘビィボウガンとなる。- 通常ヘビィとして運用する場合の欠点は、移動射撃と移動リロードが一切不可であること。
足を止めて隙をさらす時間が長くなるので、
攻撃を切り上げるタイミングについては意識する必要がある。 - 通常ヘビィとして見た場合、最大のライバルはやはり今作屈指の性能を誇る王牙砲【山雷】であろう。
あちらは百竜スキル無しでLv3通常弾を同数装填可能であり、スロットも同じくLV2が1つ、
特殊弾も同じ機関竜弾でありながら、
攻撃力が10、会心率が10%上回っているほか、Lv3通常弾の移動射撃に対応している。
Ver3.1アップデートにて移動撃ち射撃の発射間隔が長い不具合が修正されたことで
通常弾運用では勝つことが出来なくなってしまったので、
滅龍弾との併用運用で差別化したいところ。
どちらも嘗てはメインモンスターの残念ヘビィ扱いされていた辺り何かしらの因縁を感じる。
- 通常ヘビィとして運用する場合の欠点は、移動射撃と移動リロードが一切不可であること。
- バルク武器特有の百竜強化「天彗龍の魂」は、龍やられ発症時、龍属性攻撃値を1.2倍にする効果がある。
これを軸としてとことん龍属性値を高めることで、
「滅龍弾の扱いに特化したヘビィボウガン」として扱えるようになる。
この場合、通常の龍やられでは龍属性値も消えてしまうため、
防具は龍気活性が発動する赫耀シリーズに固定される。
そこから、最低クラスの弾数を補うための弾丸節約、滅龍弾系統の反動と装填速度のフォロー、
滅龍弾を強化するための属性強化スキルを積む必要があり、装備の構築はかなり窮屈になってしまう。
しかし、そこまでお膳立てした上で放たれる滅龍弾の破壊力は壮絶の一言。
龍気活性が発動した状態でリオレウス通常種の頭に滅龍弾の溜め撃ちを撃ち込むと、
属性会心込みで400越えのダメージが発生する。
調合素材まで持ち込めば、キャンプに戻ることなく
滅龍弾系統のみで上位リオレウスを瀕死寸前まで追い詰めることができると言えば、
その瞬間火力の高さがお分かりいただけるだろうか。
- 比較的優秀な物理性能から放たれる通常弾を堅実に弾弱点に突き刺していくか、
それとも暴力的なまでに強化された滅龍弾をもって龍弱点のモンスターを燃やし尽くすか。
付与する百竜強化によって全く異なる顔を見せる、面白いヘビィに仕上がっている。
どちらかは諦める必要があるものの尖った性能になるのは間違いなく、
銀翼が「使い所の無いガッカリヘビィ」と罵倒されていたことを考えると、
今作の性能は大健闘といえるのではないだろうか。
MHR:S
- サンブレイクでも無事に続投。奇しき赫耀のバルファルクのMR個体を狩猟することで
「赫絶の噴翼アケルナル」に強化することが出来るようになる。絶対に読み間違えてはいけない
レア素材である赫星招く龍神玉に加えて、入手が難しい大背尖甲を2個要求されるため
作成難易度は非常に高い。
- 性能の変化点について簡単にまとめると、以下のようになる。
- 攻撃力350に会心率0%。やはり火力は平均的
- ブレ、反動、リロードと装飾品スロットは変化なし
- 百竜装飾品スロットはLv2
- 通常弾の装填数が8/9/7となり、Lv2・Lv3通常弾が移動射撃に対応
- 斬裂弾の装填数が1発増えて3発になり、移動射撃に対応
- 滅龍弾と貫通滅龍弾が移動射撃に対応
- 取り回しの良さはそのままに、主力弾の移動射撃が可能になったのが何より嬉しいポイント。
防具のLv1スロットが減少したことで、反動軽減といったスキルが気軽に積めなくなった中で、
ブレ無し、反動小、リロード速いという本ヘビィのスペックは中々に魅力的。
今作で弱体化されたとはいえまだまだ威力の高く使い道の多い斬裂弾を
比較的簡単なスキル補助で反動小で撃てるようになる点も有用。
Lv3通常弾の装填数も、前作で百竜強化によって解放されていた7発のままと問題なし。
通常種ヘビィの扱いにくさはどこへやら、「斬裂弾や滅龍弾を扱える、取り回しに優れる通常ヘビィ」として
最前線で担いで行ける性能を獲得できたと言えよう。
- 入れ替え技のクラウチングショットにより、夢にまで見たLv3物理弾のしゃがみ撃ちが可能になったのも面白い。
通常弾とクラウチングショットの相性もいいため、「せめて物理弾がしゃがみ撃ち出来たら…」と言われていた
過去に思いを馳せながらガンガンしゃがめよ。
この重弩はギルクロイツとは赤の他人…もとい赫の他砲であることは内緒。
- 百竜スロットがLv2であり、天彗龍の魂を発動できるため龍属性特化のロマン運用も変わらず可能。
龍気活性発動下では各種特効スキルを超えるダメージを出すことも可能であり、やはり火力だけは非常に高い。
とはいえ、攻撃がより熾烈になったMR帯のモンスター相手に体力を削るリスクは前作以上に大きいか。- ちなみに、赫耀・真一式での運用だけでなく、禍鎧・怨シリーズと組み合わせる選択肢もある。
禍鎧・怨シリーズが持つスキル、業鎧【修羅】は疾替えの書が【蒼】の時に属性攻撃力を高める代わりに、
属性耐性を減少させてしまうという効果があるが、これと龍気活性を組み合わせた場合、
龍気活性の方の属性耐性固定が優先されるという特徴がある。
すなわち、体力50~70%以下かつ疾替えの書が【蒼】という条件下ではあるが、
業鎧【修羅】の属性攻撃力UPの恩恵を受けつつ、属性耐性はオール50という状態を作り出せるのだ。
…とはいえ、普通に赫耀・真一式で龍気活性Lv5を発動させた方が与えるダメージは大きくなりやすい。
今後、龍気活性か業鎧【修羅】の装飾品や護石が追加された場合に一考の余地あり、と言った所か。- Ver.14では龍気活性のLv4スロット装飾品が登場した。さらに、Ver.15では両スキルともに
傀異錬成での付与および護石での発動ができるようになったため、
どちらも最大レベルにして運用することも夢ではなくなった。
- Ver.14では龍気活性のLv4スロット装飾品が登場した。さらに、Ver.15では両スキルともに
- ちなみに、赫耀・真一式での運用だけでなく、禍鎧・怨シリーズと組み合わせる選択肢もある。
- 今作では貫通属性弾に有利な要素が多く追加されたため、天彗龍の魂に固執せずに貫通滅龍弾に特化させることも可能。
- スキルでは これ以上は併用がかなり厳しく、どれかを切り捨てる必要も出てくるが、
- 貫通弾を弱点部位に集中ヒットさせやすくなる鉄蟲糸技、鉄蟲円糸【鈍】
- 傀異錬成によって装着可能になった、百竜装飾品の弱点特効【属性】
リオレイアの頭等に溜め貫通滅龍弾を放ってみればボウガンの弾とは思えないダメージ表記に破顔してしまうだろう。
龍属性に弱いモンスターが追加されたことも追い風。