武器/狐鈴コトノハナクテ

Last-modified: 2024-02-18 (日) 11:38:13

狐鈴コトノハナクテ
軍師として名を馳せた士が遺した雅なる鈴。その鈴の音は静かに響き、遠逝を誘う。

なるかみの音鈴の乙鳴
遠く聞こえる雅なる鈴の響きが御霊を浄め、天涯に導く。狐鈴コトノハナクテ強化/最終型。

なるかみの音通神韻鈴
禍事よ退けよ、病魔よ去れよと鈴の音を鳴らさん。愛し君よ願わくは永永無窮、健勝たれ。

MHXの4大メインモンスターの一角、泡狐竜タマミツネの素材で作られた狩猟笛。
本項では、MHXXで初登場した二つ名持ちモンスター天眼タマミツネ
並びにMHR:Sで初登場した焔狐竜タマミツネ希少種の武器についても解説する。

目次

概要

  • MHXの4大メインモンスターの一角、タマミツネの素材で作られた狩猟笛。
    武器としては神楽鈴と和傘を合わせたような形状。例によって笛らしくない。
    振るうとシャリンと音が鳴り、演奏時もまた雅楽のようないい音が鳴る。
  • 和をモチーフとしているMHRiseでもタマミツネとともに復活。
    当作品では攻撃や三音演奏の際に妖艶なる舞のメロディが流れる

性能

MHX

  • 他の四天王笛と同様に、下位タマミツネを狩猟すると一発生産できる。
    音色は白・空・緑。聴覚保護や耐だるまなど便利な旋律と回復ができる。
    とはいえ、下位ではいちいち各属性をそろえたりしないことも多いので影は薄いかもしれない。
    攻撃強化旋律がないのも減点ポイントか。
  • 最終強化は「なるかみの音鈴の乙鳴」。
    後半5文字は「おんれいのおとめ」と読む。予備知識無しでは高確率で誤読するだろう。
    攻撃力200に会心率10%、水属性36。斬れ味は青であり、匠の増分はすべて白。スロットも1つある。
    音色はMHX唯一の
    聴覚保護【大】と、会心率UP&体力回復【小】が演奏可能。
    斬れ味、攻撃力、属性ともバランスよくまとまっており、ソロでは使いやすく仕上がっている。
    狩技「絶対回避【臨戦】」を用い、匠なしで運用するのも悪くないだろう。
    また、最終強化まで素材に尻尾が要求されないため、狩猟笛専門でも作りやすい。
    • 今作から超会心という会心率の能力を底上げするスキルが登場しているが、
      これを用いる場合は武器の会心率に加えて、なにかしらのスキルで補強してやる必要がある。
      ある程度重点を置かないと効果が出ないので、時には会心率をオマケ程度に見る事も重要。
      この武器の攻撃力自体は平均並みな点にも留意したい。
  • しかし、パーティプレイで使うとなるとギザザミハルスの存在が悩ましい。
    聴覚保護に関しても(水属性ではないが)ハザードコール轟鼓【虎鐘】などは攻撃強化と同時に行え、
    単純に水属性武器として比較すれば天嵐ノ琴【晴雲秋月】など、対抗馬は多い。
    基本的には“会心率UP&体力回復【小】”よりも“攻撃力強化【○】”の方が火力貢献の期待が出来るので、
    演奏時間も含めて“会心率UP&体力回復【小】”の性質をどこまで活かせるかがカギを握るだろう

MHXX

  • 究極強化すると「なるかみの音通神韻鈴」と銘を変える。
    その性能は、
    • 平均レベルの攻撃力310
    • 会心率10%がそれを補強
    • 十分高い水42
    • 素で白40、匠増加分はすべて紫
    • スロット、音色は上位と変わらず
    上位の性能から順当に強化されている。
    そのため立ち位置も変わらず。
    今作では超会心を発動させやすいのは追い風と言えるか。
    ちなみに今作では、同じ旋律を持つ笛が3つ増えている。(混沌マガラ武器青電主武器飛行船武器)
    とはいえ、それぞれ属性は違うため、棲み分けはできている。

MHRise

  • タマミツネと共にこの雅な笛も復活。
    直接生産のほか、カムラノ鉄笛IIIからの派生でも入手可能。
    狐鈴コトノハナクテIの性能は、
    攻撃力120、水属性20、会心率10%、長い緑ゲージ。
    ミツネ武器らしいバランスのよいステータスとなっている。
  • 上位タマミツネの素材を使用することで、狐鈴コトノハナクテIIとなる。
    性能は、
    • やや低めの攻撃力170
    • 並の水属性24
    • 会心率10%
    • 斬れ味はそこそこの青長い緑匠4から白
    • Lv1スロット1つ
    • 旋律 : 体力回復【小】全属性やられ無効スタミナ消費軽減
    • 百竜強化 : 攻撃力強化II (+6) 、会心率強化II (+6) 、弱点特効【属性】
    といったバランス型。どのステータスもそれなりの値のため、癖がなく扱いやすい性能と言える。
    旋律は補助より。全属性やられ無効旋律があるため、やられが厄介な水弱点の敵全般で活躍できるだろう。
  • 最終強化しても武器名はコトノハナクテのままであり、武器ステータスもやや控えめ。
    このため、アップデートで音鈴の乙鳴が追加されることを期待しているカリピストも多いのではないだろうか。

Ver.3.0

  • Ver.3.0アップデートにより、ついになるかみの音鈴の乙鳴に強化が可能になった。
    強化には淵源の嵐鱗と泡狐竜の水玉が必要となる。
  • その性能は、
    • 攻撃力190
    • 水属性28
    • 会心率15%
    • 斬れ味は青40匠1から白ゲージが出るように
    • スロットは変化なし
    • 百竜強化の会心率強化がIII (+8)に、その他は変化なし
    スロット以外が満遍なく強化されており、過去作同様に高性能なバランス型の武器となった。
    Riseの狩猟笛にとって重要なステータスである攻撃力・斬れ味の双方が強化されたのは嬉しいところ。
    低レベルの匠で運用できるようになったため、スキル自由度的にも強化されている。
  • ラスボス防具一式と組み合わせる事で全身なるかみになる。
    ただし、スキルの方はおよそ狩猟笛向けとは言えないので、重ね着装備を利用した方がいい。

MHR:S

  • サンブレイクでは最終的に「なるかみの音通神韻鈴改」となる。
    その性能は
    • 水狩猟笛ではワーストの攻撃力310
    • 会心率は15%で据え置き
    • 水響ドロスロア改に次ぐ水属性38
    • 斬れ味は紫20。匠で延長可
    • スロットはLv2が1つに強化
    • 百竜装飾品スロットは色々入るLv3
    • 旋律は体力回復【小】が【大】に強化
    クセが少なく、扱いやすいハイバランスな笛に仕上がっている。
    攻撃力310は一見低いが、会心率と斬れ味を加味すると素の物理期待値は水狩猟笛で一番高くなる。
    属性期待値も水響ドロスロア改に次ぐ2位であり、殴り性能に関しては中々のもの。
  • 旋律面では体力回復【小】が【大】に強化されたのは大きく、
    Xボタンで発動できるのでガンガン攻撃しながら味方の回復が可能。
    全属性やられ無効も今作では各属性耐性+10の効果が加わるという強化がなされ、サポート能力が底上げされた。
    百竜スロットもLv3であり、各種特効から大音量演奏、弱点特効【属性】まで好きなものを搭載可能。
    今作ではヤツカダキ亜種エスピナス亜種など水属性が弱点のモンスターが増加し、
    水属性の武器を担ぐ機会も増えたのも追い風。
  • ライバルは上述した、属性値50を誇る水響ドロスロア改だろうか。
    物理期待値ではこちらの圧勝なのだが、今作は鉄蟲糸響打の存在により属性値が重要であり、強力なライバルとなる。
    旋律面でもこちらと同じく全属性やられ無効の旋律を備え、高周衝撃波がダメージを底上げする。
    スロット面ではLv3×1、Lv1×2に百竜スロットLv3とこちらの完敗である。
    一方、体力回復【大】とスタミナ消費軽減を備え、
    マルチでのサポート性能に長けるという強みがあるため差別化は充分に可能。
    両方作って場面に応じて使い分けるのもアリだろう。
    • Ver.14では全属性やられ無効の旋律により、龍気変換運用にも適性がある。
      ……のだが前述の通り、全属性やられ無効はドロスロア改も持っている。
      このため元の属性値の差が響き、体力回復【大】を活かして伏魔響命を併用してもトップは奪取できない。
      とはいえ、ドロスロア改以外の水笛なら完全に圧倒できる水属性値を得られるのは事実。
      回復サポートと響打火力の両立を考えるなら構築を検討すると良いだろう。
  • Ver.15にて凶琴【秋嵐】が登場。
    龍気変換運用と完全にマッチしたこの笛の登場により、火力面では完全に差を開けられてしまうこととなった。
  • 最終アップデートを迎えた現在、可能性を見出だされているのは意外にも狂化運用。
    高レベルの傀異討究クエストや特別討究クエストではあまりにも高い攻撃力から狂化装備で挑むハンターが多いのだが、
    この笛を狂化運用することで他の狂化ハンターの体力を継ぎ足しつつ、自らの一撃死も防ぐことができるのだ。
    狂化運用の天敵である火属性やられを防げる点、スリップダメージ緩和に必要な鋼殻の恩恵が属性値アップに繋がる点、
    元の属性値がそこそこあるおかげで奮闘業鎧【修羅】でかなりの属性値を得られる点も好相性。
    龍気変換型では持て余しがちな会心率も、狂化奮闘型であれば達人芸運用が視野に入ってくる。
    装備を組む難易度は高いが、クエスト収集用に人気の高いヤツカダキ亜種に対しては非常に優位に立ち回ることができる。

破邪之鈴イナリノカミ

白狐祀る社の巫女のみが鳴らす
ことを許される聖鈴。響かせよ
空を伝う白波が、穢れを祓う

MHR:S

  • MHR:Sの大型アップデート第2弾でタマミツネ希少種が登場。
    これに伴い、新たに登場した狩猟笛である。
  • 一発生産かなるかみの音鈴の乙鳴改からの派生で手に入る。
    一発生産だと天鱗が必要な為、派生の方が楽かもしれない。
    気になるその性能は、
    • 火狩猟笛ではワースト2位タイの攻撃力300
    • それを補う会心率10%
    • 火狩猟笛ではワーストの火属性23
    • 斬れ味は素で紫ゲージ、匠でさらに延長
    • スロットはLv2が3つ
    • 百竜装飾品スロットはLv1
    • 旋律はのけぞり無効攻撃力UP&防御力UP斬れ味延長効果
    素で長めの紫ゲージを持つ本武器は斬れ味延長旋律のメリットが薄く、
    単体性能で見ると相性が良いとは言えない。
    自身に対してよりも周りに効果を発揮するものになるため、活かしきるには味方の剣士との意思疎通が重要となる。
    火属性笛の中で(共鳴音珠の使用を除き)攻撃力と防御力を両方強化できる唯一の存在という個性と合わせて、
    攻撃力、防御力、斬れ味とパーティの基礎を底上げする堅実なサポート役として活躍させよう。
  • 他の焔狐竜武器は単体性能の低さが目立ち、
    優れた拡張性を以てしても他の武器に埋もれがちな武器が多い中、
    イナリノカミは旋律で他の火属性狩猟笛とも、それ以外の笛達ともしっかり差別化されている。
    この武器自体の単体性能は低めなのでソロだと恩恵は少ないが、
    PTではその優れた旋律をフルに発揮し、剣士中心のPTで活躍が見込めるだろう。
    狩猟笛という武器種の特徴と恩恵を見事に受けているため、
    他の焔狐竜武器と比較してそれほど不遇ではないと言える。

天眼鈴・千里結言

MHXX

  • 今作初登場の二つ名持ちモンスター、天眼タマミツネの素材を用いて「天眼鈴・千里結言」を生産できる。
    究極強化「あしたづの音動厭舞鈴」の性能は、
    • 少し上がった攻撃力320
    • こちらも上がった会心率20%
    • 平均くらいの水34
    • 素で白30、匠+2で紫40
    • 音色は
    火力に直接繋がる旋律を持たないため、採用率は低いのが実際のところ。
    しかしその分、防御【大】に風圧無効、耐だるま状態に気絶無効と守りは固い。
    高い攻撃力を持ち、風圧を発生させ
    気絶値の高い攻撃を持つリオレウス希少種あたりに担ぐには悪くない性能と言えるか。
    耐だるまが働くボルボロスにも有効だろう。
    効率を求めるには向かない性能ではあるが、堅実に戦いたい時などには担いでみても良いだろう。

MHST2

あしたづの音鳴の紅舞

  • 天眼タマミツネと共に本作にも登場。
    天眼タマミツネは上位からの登場となるためか、「あしたづの音鳴の紅舞」のみの登場となっている。
    ちなみに、通常種の笛はなぜか未登場である。
  • その性能は
    • 水狩猟笛ではトップタイの攻撃力178(最大強化時)
    • これまた水狩猟笛ではトップタイの会心率8%
    • メロディタイプ
    水狩猟笛では最強クラスの攻撃力と会心率を持ち、更に強敵相手に重宝する
    「回避のメロディ」を有するメロディタイプを持つ優等生。
    水弱点にはティガレックス希少種等の強敵も多いため、天眼タマミツネを安定して狩れるようになったら
    ぜひとも作っておきたい一本である…
    …と言いたいところだが、近い性能を持つメロディタイプの水狩猟笛は他にケチャルクルワッパがある。
    あちらは攻撃力178でこの武器と同等の攻撃力を持っているが、あちらは会心率が5%であるため、こちらが上位互換ではある。
    逆に言えば性能差が殆ど無いため、ケチャルクルワッパを使い続けているのであればわざわざこちらに乗り換える必要性が薄い事になる。
    これからメロディタイプの水狩猟笛を作る場合も、ケチャルクルワッパの方が圧倒的に作りやすいため、会心率の違いでこちらを取る価値があるかはよく考えたい。

余談

  • 通常種武器の名前の由来は、豊臣秀吉に仕えた黒田官兵衛こと黒田孝高の辞世の句
    おもひおく 言の葉なくて つひにゆく みちはまよわじ なるにまかせて
    (私はついに最期を迎えるが、思い残す言葉はなく、道に迷うこともない。水の如くなるように任せよう。)
    であると思われる。
    概要でも引用した武器説明文には
    軍師として名を馳せた士が遺した」という、このことを踏まえたような記述がある。
  • 最終強化時にあらわれる枕詞は察しの通り「なるかみの(鳴る神の)」。「音」をみちびくために使われる。
    狩猟の度に演奏する“狩猟笛”にぴったりの枕詞といえるだろう。
    そして、武器の銘の中でもちゃんと「音」という言葉に続いている。
  • MHR:Sで初登場の希少種武器の銘 イナリノカミ稲荷神様のこと。
    日本国内でいえば信仰され始めた頃からその名は非常に大きな知名度を誇っている。
    中でも京都伏見稲荷神社は「京都に行ったら一度は寄れ」とされるほどの観光名所と名高い。
    全国各地にも神社は建っており、司るものは神社によって五穀豊穣とも商売繁盛ともいわれ、
    しかしその根幹は「廻り回っている」という共通点から『輪廻転生』を見守っておられると語られる。
    • 昨今の狐耳としっぽを生やした美女・美少女(あるいは美男)という特徴はオタク文化の中での話であり、
      そもそも稲荷神社の象徴がキツネであることから「稲荷神はキツネ」と思われがちだが
      前提としてキツネは稲荷神の御使い。つまり我々が神様と思っているのは神様ではない
      ただし、美男美女だったり朗らかなおじいさんだったりと思い思いに描かれているため、
      ある意味では昨今の描かれ方もまた稲荷神のお姿の一つといって良いだろう
      • ちなみにだが、稲荷神の御使いはキツネだけではない。
        尻尾が実り豊かに垂れ下がった稲を思わせることから抜擢されているが、
        他にもイヌ・ネコ・タヌキ・クマ・シカなど神社によって御使いが異なるケースがある。
        キツネは御使いの代表であり、象徴というわけである。

関連項目

モンスター/タマミツネ
モンスター/天眼タマミツネ
モンスター/タマミツネ希少種
武器/ミツネ武器