目次
概要
- MH3Gにて登場したジンオウガ亜種の片手剣。
王牙剣【折雷】から獄剣リュウリンに派生させ、一段階強化する事で狼牙剣【欲獄】が完成する。
折雷の色違いで、黒とグレーをベースに赤いカラーリングとなっている。
MH3G
- 攻撃力は片手剣の中でも同率2位となる364(武器倍率換算で260)、
斬れ味も素で白60、匠発動で白70+紫40と申し分ない。
更にこのスペックでスロット2つと汎用性まで兼ね備えている。
そしてジンオウガ亜種の武器ということで龍属性は……
なぜか覚醒させないと出現しなくなっている。
ただし、その属性値は龍370と十分実用範囲内。
そのスペックは無属性武器としても七星剣【禄存】に次ぐほどで、
覚醒させれば物理・属性どっちで見ても強力な龍属性武器となる。
- しかし、その性質はそのまま欠点へと直結しており、
匠と覚醒でスキルが大きく圧迫されてしまう。
無属性として見るならば、前述の七星剣【禄存】にはどうやっても勝てないため、
その差別化のためにはどうしても覚醒が必要。
結果的にスキル面で装備やお守りが大きく制約されてしまうことになる。
- 片手剣の龍属性武器にはライバルが多く、
- 攻撃力336・属性値420・デフォで斬れ味が紫50と
総合性能では片手剣全体として見てもトップクラスの神滅剣アル・ゾディア - 攻撃力こそわずか224だが、その属性値は恐るべき700、斬れ味も匠発動で紫60と
特定の相手にはめっぽう強い祀導神器【不門外】
この2つと欲獄を比較して考えた時にこの武器が背負うハンデは、
とにかく匠と覚醒の両方が必要であること。
一応上記2つにはスロットがないという欠点があり、一方欲獄はスロットが2つもあるのだが、
この武器は必要なスキルが既に2つもあるという関係でどうしても差別点となり難い。
また、片手剣という武器の性質上、どうしても物理攻撃力が高いというのは長所になり難く、
属性値が高い武器のほうが基本的には優秀であるというのも問題。
ただ、アル・ゾディアは作製難度がとんでもなく高いという欠点があるため、
そこまでの繋ぎとしては十分活躍できる。
なお、斬祇刀【アヤメ】という武器もあるが、覚醒不要なことを除けばほぼ欲獄の下位互換である - 攻撃力336・属性値420・デフォで斬れ味が紫50と
- と、まあライバルのあまりの多さとその個性に翻弄されている武器であり、使用率は高いとはいえない。
出ている作品次第では間違いなく大暴れできたであろう性能を持っており、
今後の作品での活躍に期待したいところである。- そのポテンシャルは非常に高く、龍属性に弱いモンスターを対象にダメージ計算を行うと
大抵はこの武器がトップになる。
お守り等でスキル面を補強してやると一気に龍属性トップクラスの性能に生まれ変わる。
本当に環境に恵まれなかったことが悔やまれる武器である。
- そのポテンシャルは非常に高く、龍属性に弱いモンスターを対象にダメージ計算を行うと
- しかし、この武器にもまた、MH4で恐ろしい仕打ちが降りかかるのであった…
MH4
- 前作では要覚醒だったが、今作では覚醒がなくとも属性を有している。
攻撃力224に龍属性350と、やや属性寄りのステータス。
片手剣のスタイルとマッチしており、スロットこそ無いものの非常に扱いやすい。 - ……と思いきや、匠で現れる白がたったの10しか無いという重大な欠陥を抱えており、
手数重視の片手剣では最早使い物にならない。- おまけに龍属性片手剣には斬れ味紫を引っ提げた黒龍剣が存在し、
そうでなくともマガラ武器のTHEディテクターが優秀な性能を持っている。
かといって属性値で勝負しようとすれば、
今度はあまりの属性値に白の短さなんて気にならない【怨絶一門】と【一門外】が立ち塞がる。
「どう足掻いても最弱」の龍属性片手剣へと変貌してしまったのであった。
覚醒が不要になった代償としては余りにも酷すぎやしないだろうか……。- 一応、完成までに王牙剣【折雷】に雷狼竜の逆鱗を使用する以外にレア素材は使わないという長所もあり、
ジンオウガ(亜種)以外の素材を使用せず、
製作時期も★6とシャガルマガラに挑む際の繋ぎ武器としては最適と言える。
総合性能ではアンクofシーカーを上回るので、HR7になった後もシャガルマガラと連戦して
素材を集めれば、あとはTHEディテクターを作ればいい。
そのため、もっぱら完全な繋ぎ専用武器として見るのが正しい。
- おまけに龍属性片手剣には斬れ味紫を引っ提げた黒龍剣が存在し、
- なお、前作で要覚醒仲間だったガンランスも全く同じ道を歩んでしまっている。
MH4G
- G級強化として「獄剣リュウリン改」「狼牙剣【欲獄】」が登場。
一部の武器種には「真」で始まる強化先が追加されたが、片手剣には実装されず欲獄が最終強化となる。
欲獄はG★3の最初期で製作可能。
だがその後にシャガルマガラが控えているため、やっぱり繋ぎかと思われていたが……。
- その最終強化「狼牙剣【欲獄】」の性能は以下のとおり。
- 攻撃力378と高め
- 斬れ味は素で非常に長い白ゲージ。匠でも白が伸びるだけ
- かなり高い龍430
- 空きスロットは無し
匠で紫が出ず、それでいてスロットも無いのはかなり痛いが、
素の白ゲージが非常に長いため匠を外せるのが大きなメリットとも言える。
前作で「最弱」とまで言われたことを考えるとまさに躍進といえるだろう。
- 前作で完全に太刀打ちできなかったマガラ武器の最終強化THEシャロックを始め、
黒龍ミラボレアスのG級片手剣「真・黒龍剣」、風化した片手剣派生の祀導神器【封解】、
そしてミラボレアス【祖龍】の祖龍霊剣があり、
龍属性片手剣は相変わらずバリエーションに富んでおりライバルは多い。
- THEシャロックにはなかなか悩める性能差にまで迫っている。
彼方は狼牙剣にはない紫ゲージ40(匠必須)とスロット1を有するが、
攻撃力(会心率を含めて)と属性値では狼牙剣が上回っている。
彼方が紫では流石に火力で劣るものの、白に落ちれば此方が逆転するため
匠の有無で使い分けられる。 - 真・黒龍剣は攻撃力406かつ匠で紫ゲージが出るため物理火力が飛び抜けており、
スロットも3つあるため拡張性にも優れている。
ただし属性値が280しかなく、白と青の短さから業物等を併用しないと運用が難しいため
実質的な自由度や扱い易さでは狼牙剣より劣っている。 - 祀導神器【封解】は属性値が740もあるが、代わりに物理火力が絶望的に低い。
そもそも武器としての方向性が明らかに違うため、差別化は問題ないだろう。 - しかし、祖龍霊剣にだけはどうも分が悪い。
狼牙剣とほぼ同じ攻撃力・属性値(霊剣が10上回っている程度)かつ匠で紫ゲージが40出現するため、
物理でも属性でも勝ち目がない(特に物理の方は欲獄の1.1倍≒祖龍霊剣と致命的)。
一応素の白ゲージは短いが、黒龍剣ほどではないため匠だけでも運用できてしまう。
よほどの事がない限りは匠有りで祖龍霊剣を担いだ方が効率が良いだろう。
- 総じて、物理面でも属性面でも特化するには上がいて、扱いやすさでももう少し良いのがいるが、
火力が物足りないという程でもなく、なにかのスキルが必須というわけでもない。
無難にバランスの取れた中堅武器といった立ち位置と言えるだろう。
- 性能面での比較はこの通りだが、作製時期ではこれらの武器の中で一番早いという利点がある。
G★3上がりたてで受注可能なクエストで素材が全て集まるため、攻略用として使っていける。
- 発売当初はTHEシャロックを作れるのがゴグマジオス撃破後で
攻略には使えなかったのだが、現在はイベントクエストの配信により
欲獄と同時期に作れるようになったため、やはり最終的にはシャロックと競合することとなった。
MHW:I
- 大型アップデートによるジンオウガ亜種の実装に伴い本武器も登場。
直接生産の獄剣リュウリンから一度の強化で狼牙剣【欲獄】となる。
その性能は- 属性武器としてはかなり良い攻撃力378、会心率は0%
- やや低めの龍属性240
- 素で驚愕の長大な紫ゲージ、かつ匠で更に延長可能
- LV2スロットが1つ
- レア度は12
真っ先に目を引くのはやはりその長大な紫ゲージだろう。全体的に紫ゲージが希少である今作において、
従来唯一素で紫ゲージを有していた闇夜剣【昏冥】の倍近い長さがある。
ルナティックローズの白ゲージと同等と言えばわかりやすいだろうか。
- 一番の欠点は圧倒的登場時期の遅さであろう。
強化時に導きの地でのジンオウガ亜種歴戦個体の素材を要求されるため、
MRを100以上にした後に氷雪地帯のLvを7に上げる必要がある。
- 端的に言えば、本武器の性能は討滅の尖兵【狂】の相互互換と言って差し支えないものである。
本武器の性能を白ゲージで換算した場合、攻撃力は約398相当、属性値は約250相当となる。
討滅の尖兵と比較してみれば、武器倍率で6程度劣る代わりに属性値で70程度勝るという状況である。
素の斬れ味の長さでこちらはちょうど50少なく、龍封力も中と劣っているが、スロットのレベルでは勝っている。
このように討滅の尖兵を凌駕するとは言い難いものの、代替としては十分な性能であると言えよう。
MHF
- 遷悠武器として登場。
獄剣リュウリン→獄剣リュウリン改→狼牙剣【欲獄】、という強化過程をたどる。
また、本作ではシステム上原種武器からの派生ではなく、
獄剣リュウリンを直接生産してから強化していく形となる。
- HR帯では獄剣リュウリンの生産のみ可能。
その性能は、- 攻撃力399と、HR帯の龍属性片手剣としてはトップクラス。
- 龍属性550。さすがに刻竜剣や封龍剣などには劣るが、それでも十分な数値。
- スロット2に、オマケ程度の会心率5%。
- 斬れ味は素で長めの白、斬れ味レベル+1での追加分は全て紫。
龍属性片手剣の選択肢として挙がるのは、
獄剣リュウリンか、オオナズチ素材の覇種片手剣であるネブラボルナレイオぐらいだろう。
刻竜剣は素材元との確定遭遇クエストを受注可能となるのがHR6以降で、
かつジンオウガ亜種以上の強敵である覇種として登場する。
封龍剣【絶一門】はそもそも入手自体がランダムであり、狩人祭の祭Pなどを活用しないと面倒。
- 獄剣リュウリン改への強化が可能となるのはGR100*1から。
最終強化段階である狼牙剣【欲獄】の性能は以下の通り。- 攻撃力735、龍属性900。
- スロットは3、会心率は10%に増加。
- 斬れ味は素で紫ゲージを得るようになり、斬れ味レベル+1で空色ゲージが発現する。
欲獄の攻撃力はG10.1時点の龍属性片手剣の中では(G級進化武器を除き)トップである。
龍属性単属性の片手剣は異常にレパートリーに乏しく、
その中で総合性能は神封龍剣【絶一門】、後述の至極冥雷剣と並び
トップクラスであることに疑いはない。
…龍属性単属性の場合、という但し書きが付くのだが。 - ちなみに欲獄の性能は、ドラギュロス素材のG級片手剣、至極冥雷剣【雷鶏】と非常によく似ている。
なにせ会心率と龍属性値が全く同じであり、攻撃力は欲獄より10低いだけである。
ただし、あちらは空色ゲージの長さは欲獄より短いが、紫ゲージは長い。
また、リーチ中の欲獄に対してあちらはデフォルトでリーチ長であるため、
欲獄にリーチUPシジルつけることを考えると、ペナルティ効果で攻撃力は逆転する。
そのためこの2本に関して言えば、リーチの用途に合わせて使い分ければ良いのだが…。
- 複属性まで含めると一気に龍属性界隈は激戦区と化す。
特にG9以降の充実ぶりは異常であり、G級武器、始種武器両方にライバルが存在している。- クックココレール(G級武器)
紫ゲージ止まりながら770もの攻撃力により期待値では猛追しており、
更にその紫ゲージが匠発動時250という狂いきった長さとなっており、贅撃との相性が抜群。
属性も炎1300(=火・龍各910)と既に欲獄を上回っている。 - コーレサコタディ(始種武器)
攻撃力770を誇る始種武器。スキル「弱点特効」を内蔵する。
紫ゲージが100と非常に長く、始種防具を組み込んだ際にそれが全て空色ゲージとなる。
始種防具の攻撃力UP効果が適用されることも忘れてはならない。
1部位に付き攻撃力+28される。
属性も闇1200(氷・龍各960)と申し分ない高さであり、
G10.1現在のG級対応片手剣の中でも屈指の性能を誇る1本である。 - 炎角剣【白虹】(始種武器)
コーレサコタディを超えた攻撃力784を実現。
G10.1現在、G進化を除く全片手剣の頂点に君臨する。
更に匠発動時200という激烈な長さの紫ゲージを持ち、
当然始種防具効果で全て空色となる化け物である。
始種防具の攻撃力UP効果も適用され、贅撃スキルの運用も十分視野に入る異常な性能を誇る。
流石に属性は炎1030(=火・龍各720)と常識的な範疇だが、
むしろこれほどの物理性能を持つ武器が無属性でないこと自体がそもそもおかしいレベルである。 - 属性特化用途では、現在狩煉道にて入手出来る天廊武器の存在も見逃せない。
扱いやすいリーチ長でも攻撃力700・属性値2000を実現可能であり、
更に武器にW属性強化スキルを搭載することすら可能。
- 「リーチ中運用」または「武器スロを使用する装備構成」→始種武器の方が強い
- 「リーチUPシジルでリーチ長で運用」→至極冥雷剣【雷鶏】の方が強い
- 「属性シジル積んで属性特化で運用」→神封龍剣【絶一門】や天廊武器の方が強い
と見るも無残な大惨事に。
欲獄の優位点は事実上、スキル「早食い」が自動発動するという1点のみしかなくなってしまう。
- クックココレール(G級武器)
- だが、間違っても「どう足掻いても最弱」というレベルではない。
というのも最近では有用なスキルが続々と登場し、始種防具を組み込んだ11スキル構成では限界、
という人には全部位G級防具で12スキル、という構成が流行している。
この構成で武器スロットを使用する場合、始種防具を組み込めないことから
始種武器は空色ゲージを得られず、欲獄が性能面でリードするという形になる。
武器スロが2つ以下でいい場合はシジルで性能面を補強することも可能、
極限までスキルを突き詰めようというハンターに取っては、
現時点では最強の龍属性片手剣となりうる、それがMHFの狼牙剣【欲獄】であると言える。
余談
- 上記の通り、MH3Gでは微妙な扱いとなっているジンオウガ片手剣であるが、
その立場を最も奪ったのはこいつであることは言うまでもない。 - 武器名の「欲獄」は、他の狼牙武器と同様、ダンテの神曲に登場する地獄の名前から採られている。
由来となったのは、恐らく「愛欲者の地獄」だと思われる。
肉欲に溺れた者が、荒れ狂う暴風に吹き流される場所なのだという。
関連項目
モンスター/ジンオウガ亜種
武器/ジンオウ武器
武器/王牙剣【折雷】 - 通常種武器