能力と特技_1.3

Last-modified: 2019-08-25 (日) 18:22:04

能力と特技

能力の習得

 魔法や妖怪の持つ特殊な力、あるいは原作にあるいくつかの特技などは、共通のコストを支払って獲得する。作成時はランクから決まるコストを割り振る。能力のコストは個々の能力を参照。作成時の余りは半分(切り上げ)にして成長に持ち越してよい。

能力の使用

 基本的には、能力を習得していれば発動に関してスキルの習得は必要無い(スキルと組み合わせた妖術ではスキルを必要とするが、判定では使用しない。一方、能力の使用の際にスキルの判定を求められる場合もある)。
 指定された霊力を消費し、「{特性値}+[能力]Lv」を判定値として発動判定を行う。特性値は能力毎に決まっている。個々の能力、あるいは使い方に応じて決まる目標値以上を出すことができれば能力が発動する。発動に失敗しても必要な霊力を消費することに注意。

能力の分類

神術・陰陽術

 巫女や陰陽師が使う能力でスペルの数は少ないが、結界や式神の作成など、応用範囲の広いスペルが多い。また、治療など魔法と重なるスペルに関しても、魔法より使い勝手がよい。[神術・陰陽術]による攻撃は妖怪などに対して有効な攻撃手段となる。
 習得の際、5Lvまでは、1Lv毎に「上昇後の[神術・陰陽術]Lv×5」点の能力コストを消費する。Lv毎に
スペルリストの中から2 つ選択して習得できる。初期作成時点の習得には、規定の能力コストを
消費できる限り制限はない。
 スペルを発動する際は、「{知性}+[神術・陰陽術]Lv」を判定値として発動判定を行う。詳しいルールや個々のスペルに関しては、「神術・陰陽術スペルリスト」を参照。
 [神術・陰陽術]は術式のみ習得することができる。この場合、[神術・陰陽術]のショットおよびホーミング、弾幕を使用することはできない。スペルは通常通り習得して使用できる。術式のみの習得コストは、5Lvまでは1Lv毎に「上昇後の[神術・陰陽術]Lv×3」点になる。

魔法

 魔法使いや魔女の使う能力。応用範囲は広く、他の能力もほとんどカバーできるが、消費霊力や準備時間などの点で劣る。また、個々のスペルの効果は限定されて応用性に欠けるため、広い範囲をカバーするには数多くのスペルを習得する必要がある。
 習得の際、5Lvまでは、1Lv毎に「上昇後の[魔法]Lv×5」点の能力コストを消費する。初期作成時点の習得には、規定の能力コストを消費できる限り制限はない。[魔法]を習得する場合、初めに所持している魔導書3つを選ばなければならない。所持している魔導書の魔法系統に関して、1Lv毎にスペルリストの中から4つ選択して習得する。魔導書は成長時に新しく取得することが可能。
 スペルを発動する際は、「{知性}+[魔法]Lv」を判定値として発動判定を行う。詳しいルールや個々のスペルに関しては、魔法スペルリストを参照。

属性使い

 炎や氷など、自然界に存在する何らかの属性を操る。物質や光・闇などを直接操るため、目標に合わせて明確な効果を得るためには工夫が必要。追加能力としていくつかの能力が設定されており、これらは属性に応じて便利な効果を持つ。また、後述の[妖術]と組み合わせを行い、使用可能な能力を増やすこともできる。
 なお、ルール上は「属性使い」と記述しているが、表記上は「【属性】使い」などとまとめる方が望ましい。千幻抄における幻想郷内では、「属性使い」という用語は使われず、「光妖精の能力」「炎使い」「風使い」などと呼ばれているものとする。
 習得の際、各属性の[属性使い] について、5Lvまでは、1Lv毎に「上昇後の[属性使い]Lv× 4」点のコストを消費する。初期作成時点の習得には、規定の能力コストを消費できる限り制限はない。属性毎に異なる能力として取得する。一つの属性の[属性使い] を習得すると、そこに含まれる基本能力は全て使用可能になる。一方、各属性毎に使用可能な追加能力が設定されており、各属性について、最初に[属性使い]を習得した際に1つ選んで習得できる。以降は、2点の能力コストを支払うと1 つの追加能力を習得できる。
 スペルを発動する際は、「{知性or 感覚}+[属性使い]Lv」を判定値として発動判定を行う。特性値として{知性}と{感覚}のどちらを使用するかは、最初の[属性使い] 習得時に決めること。
 複数の系統の[属性使い]を習得しても、全ての属性で同じ特性値を使う。属性の選択と属性ルールに関しては属性を参照。能力としての[属性使い] やどのような能力が使用可能かについては、属性使いスペルリストを参照。

妖力と妖術

 各妖怪毎に固有の能力。「鳥目にする」など、能力としての系統を持たないものが分類される。
 人間は習得できないが、特技の「異才」として、作成時に1つだけ選択して習得することができる。この妖力または妖術は通常通り成長させてもよい。
 [妖術]の場合、ルール上は「魔法の各スペルから選択して、1 つずつ独立した妖術として取得する」ものとして扱う。但し、いくつかのスペルは[妖術]として習得することはできない。一方で、魔法にはない[妖術]独自の能力もいくつか存在する。妖術のコストは能力のコスト表を参照。個々の妖術に規定があればそちらに従う。初期作成時点では、各[妖術]は4Lvまでしか習得できない。[妖術]は「習得している中で最も高い[妖術]Lv」+2個までしか習得できない。
 [妖術]はスキルと組み合わせることができ、「歌によって相手を狂わせる」といった能力として習得できる。この場合、スキルとの組み合わせを指定して[妖術]を習得する。組み合わせを行うには、〈スキル〉Lvが[妖術]Lv以上でなければならない。組み合わせを行うと、発動判定で用いる特性値を通常の{知性}から別の特性値に変更でき、さらに判定値に+1の修正を受ける。
 スキルに対応する行動に紛れて妖術を密かに発動させることも可能になるが、組み合わせの内容に応じて妖術の使用にも制限が加わる。組み合わせに関するルールは妖術のルールの項を参照。
 習得している[妖術]を[妖弾化]することができ、[妖弾化]した[妖術]はショットなどの攻撃手段に使用することができる。また、3Lv 以上で習得している[妖術]は[常在化]が可能で、判定無しに一定の恩恵を得ることができる。
 スペルを発動する際は、組み合わせを行っていない場合、「{知性}+[妖術]Lv」を判定値として各妖術の発動判定ができる。スキルとの組み合わせを行っていれば、判定に使用する特性値をスキルに応じて変更でき、「{特性値}+[妖術]Lv+1」が判定値となる。詳しいルールや独自の能力に関しては、妖術のルール 妖術リストを参照。
 一方、[妖力]はこれとは別に、習得していれば常時効果を発揮するもので、決められたコストを消費して習得する。「夜目」や「水棲」「幽体」など、種族の特性に近いものが多い。詳しいルールや独自の能力に関しては、妖力のルール 妖力リストを参照。
 

特技

 [鍛錬/近接武器/刀][カスリ範囲が広い]など、いくつかの局面で有利に働く補助的な能力を指す。特技の多くは常に効果を持つもので、能力を阻害するような効果によっては阻害されない。積極的に使用することで効果を発揮するものもあるが、これらも能力を阻害するような効果で阻害されない。
 特技は規定のコストを払って習得する。個々の特技と必要なコストに関しては、特技リストを参照。武器や格闘による戦闘を主軸に据える場合、必ず[鍛錬]を取得すること(ルール上、[鍛練]の習得なしに、武器や格闘によって意味のあるダメージを与えることはできない)。[鍛錬]のコストは妖術と同じ値に設定されており、キャラクターの初期作成時点では4Lvまでとする。

魔法のアイテム

 本人が能力を習得している代わりに、便利な魔法の道具を所持していることを示すもので、取得の際は能力と同様に能力コストを消費する。補助的なアイテムが中心だが、能力を使用できるものもある。
 アイテム毎に決められたコストを消費する。詳しいルールに関しては、[ 魔法のアイテムリスト ]を参照。

能力のコスト表

レベル(Lv)0→1→2→3→4→5→6→7→+1
神術・陰陽術510152025252525
神術・陰陽術(術式)3691215151515
魔法510152025252525
属性使い48121620202020
妖術12468101212
妖術(妖弾化)23579111313
鍛錬12468101212

能力の特徴一覧

系統コスト/Lv判定
特性値
種族スペル
習得
習得可能スペル特徴
神術・陰陽術5
(or3)
知性◎神
○魔法使い
レベルごとに2つ神術・陰陽術のスペル使用条件:詠唱と片手での印
術式のみ習得可能(攻撃に使用できない)
弱点種族が存在
儀式魔法が使用可能
結界スペルに特殊ルール
魔法5知性◎悪魔
○魔法使い
レベルごとに4つ魔法のスペル
魔導書による制限
使用条件:詠唱と両手での印
魔導書を持つ系統のスペルのみ習得可
魔導書は初期3つ+[魔法のアイテム]として取得
戦闘系スペルが存在
儀式魔法が使用可能
<属性>使い4知性
感覚
◎怪異
◎妖精
基本能力全て
追加能力1つ
<属性>使いスペル使用条件:片手が使える
属性を選択して別個の能力として習得
初回習得時に判定特性値を選択(そのキャラクターのすべての属性で共通)
追加能力は初回習得時に1つ+能力コスト2ごとに1つ
生起属性ルールにより、追加の異なる<属性>使い習得にボーナス
妖術との組み合わせ可能(<属性>使いと組み合わせた場合のみ人間も妖術習得可)
攻撃に使用すると対応する属性を持つ
妖術表参照知性
任意
◎妖怪☓人間選択したスペルのみ魔法スペル(戦闘系以外)
妖術スペル
使用条件:なし、または組み合わせに応じる
魔法スペル(戦闘系以外)または妖術スペルから1つを選択し、別個の能力として習得
Lv制限:初期作成時点で最大4Lv
「(最も高い[妖術]Lv)+2」個まで習得可
単一の[妖術]を成長させる場合は能力コストのうち60%(切り上げ)まで
[妖弾化]した妖術以外は攻撃に使用できない
消費霊力を「[妖術]Lvの半分」(切り捨て)だけ軽減(最小で1点)
スキルとの組み合わせが可能(判定特性値を変更、判定値+1)
<属性>使いとの組み合わせが可能(判定特性値を変更、判定値+1、対応する属性を持つ、人間も習得可)

共通事項

  • 判定は「判定特性値+能力Lv+ダイス」
  • 一部特記された例外を除き、戦闘時のダイスは3D6まで。消費DP分のダイスを使用する。
  • 抵抗目標値は対象は「10+能力Lv+達成値×2の十の位」
  • 抵抗判定は、特記されていない限り「意志+〈抵抗〉+ダイス」で判定を行い、失敗した場合にはスペルの解説通りに効果を受ける。戦闘時のダイスは3D6まで。消費DP分のダイスを使用する。
  • 「攻撃に使用できる」とは、「弾幕」「ショット」「ホーミング」を使用可能な条件のうち、「能力を習得している」を満たすことを示す。
    • 「攻撃に使用できる」能力を習得しており、なおかつ対応する戦闘行動のスキルを習得していることで、「能力を使用した」戦闘行動が可能になる。
      • 「攻撃に使用できる」能力を習得していることが武器の所持、「スキル」を習得していることが武器の使用方法、とイメージするとわかりやすい。
    • 戦闘行動に使用した能力に依存してダメージなどの効果が異なる。
    • 能力によっては、種族に対する追加効果や属性による影響などが付随する。