ストーリー
神暦四千九十五年……
エウロペア大陸の ひとときの
平和は はるか南からの
侵略の手により 無惨に打ち砕かれた
オルドバ王国
エウロペア大陸の 最南端に位置する
この古き王国は『神祖連邦』を名乗り
北方に侵略の手を 伸ばし始めた
すでに 十二の国々が神祖連邦に
がっぺいされ七つの国が
この地上から姿を消した
オルドバの エウロペア大陸完全制圧は
いまや目前にまで迫っていた……
残るは 大陸の最北に位置する島国
ラインメタル王国のみ……
ラインメタル軍は
迫り来るオルドバを迎え撃つべく
ドーヴァーの海を渡った……
ラインメタルとオルドバの戦争
戦闘中の会話
場所:戦場
会話主 | 会話内容 |
デトニクス | 「……だ だめです 師団長! 敵は先ほど 最終防衛線を突破 本陣に向かって 進撃中です!」 |
師団長 | 「そ そんなばかな!? 剣をまじえ たった1時間しか たっていないぞ!?」 「わが栄光の ラインメタル騎士団が たった1時間の戦いで 一人のこらず 全滅したというのか!?」 |
デトニクス | 「もう終わりです 師団長どの……」 「敵は あまりにも強すぎます まさか連邦軍の部隊が これほどの強さとは」 「計算ちがいでした……」 |
師団長 | 「いや…… そうじゃない……」 「敵が わがラインメタルに 狙いを定めた時から すでに 勝負は 付いていたんだ……」 |
デトニクス | 「師団長……」 |
師団長 | 「行け デトニクス」 「この戦いの状況を 本国に伝えよ われわれが いかに戦ったかを そして いかに負けたかをな……」 |
デトニクス | 「師団長 私も騎士団の一人! 最後まで おともをします!」 |
師団長 | 「よく聞け デトニクス……」 「進撃してくる連邦軍と わが祖国 ラインメタルとを へだてる物は 今や ドーヴァーの海だけだ……」 「こうなれば 本土決戦あるのみ」 「今回と同じ失敗は ゆるされない だからこそ お前が この戦いの状況を 伝えるのだ!」 |
デトニクス | 「わかりました 師団長……」 |
師団長 | 「行け! ここは 私が守り抜く! 年おいたとはいえ まだまだ 敵兵の十人や二十人!」 |
デトニクス | 「師団長どの ご無事で……」 |
師団長 | 「ふふ……わが軍が全滅か……」 「そう言えば十年前 同じように 自分の部隊を全滅させ 軍を追われた 一人の騎士がいたな」 「不敗の聖騎士……ソードか……」 「今にして思えば あの男が わが騎士団にいてくれれば あるいは この戦いも……」 |
分隊長 | 「いたぞ! 敵の隊長だ!」 「殺せ! 殺して その首を取れ! 首を取った者には 二階級特進 ほうびが付くぞ!」 |
師団長 | 「来おったな 連邦の兵士ども! ここから先へは 一歩も行かせん! わがラインメタルの 名にかけて!」 |
分隊長 | 「へへへ…… よっぽど 死にたいと見える! 殺せ! 望み通り さっさと殺してやれ!」 |
師団長 | 「つ 強すぎる…… たしかに…… これが連邦軍の 実力か……?」 |
分隊長 | 「しぶといな まーだ生きてやがる! おら! 首を斬り落とすんだよ!」 |
師団長 | 「わがラインメタルは このまま…… 消え失せるのか…… この地上から…… この世界から……」 |
戦闘後の会話
場所:崖の上
会話主 | 会話内容 |
猛将レオパード | 「終わったようだな……」 |
魔将オルトルート | 「クフフ たやーすい たやーすい」 「それーにしても わずか一万の軍で 本当に ラインメータルは われらに勝てると 思っていたのか?」 |
知将ルーネ | 「最大の敵は 戦う相手を甘く見る おのれの心の中にある それを 忘れたがための敗北だ」 |
猛将レオパード | 「軍事大国ロムルスは すでにない 残るは 海をへだてた島国 ラインメタル王国だけか……」 「ふん 北エウロペア大陸制圧も 以外に あっけない物だったな」 |
魔将オルトルート | 「くだーらんな これーでは わが連邦の最終兵器を 使う場面が ないーではないか」 |
猛将レオパード | 「ふん 平和利用でも 何でも 使い道は いくらでもあるさ」 |
魔将オルトルート | 「クフフフ…… 平和利用か……」 「さーて そーろそろ本国に帰るか 最終兵器の復活も まーだまだ 完全では ないからな」 |
猛将レオパード | 「私も行こう」 「ラインメタル攻略の任を 皇帝より じきじきに たまわった ついに 最後の仕上げというわけだ」 「もう一つ ご命令も果たさねばならん こんな所で 勝ち戦を ながめていても 時間のむだだ」 |
知将ルーネ | 「皇帝からの じきじきの命令か さて それは どんな内容なのかな?」 |
猛将レオパード | 「何のことはない ただの探し物だ……」 「時に ダークロード」 「われわれは いったん本国へ帰る お前は どうするつもりだ?」 |
闘将ダークロード | 「もう少し ここにいる……」 |
猛将レオパード | 「ふふん! 余裕だな! さすが 皇帝に目をかけられ 闘将の名を 得ただけのことはある」 「しかし 気をゆるめるなよ エウロペア大陸の後は 中央エイジア攻略が ひかえている」 「まだまだ 世界は広いのだからな」 |
知将ルーネ | 「何を見ているんだ ダークロード?」 |
闘将ダークロード | 「海の向こうの ラインメタルだ」 「……小さな 小さな島国だ」 |
知将ルーネ | 「判っているな ダークロード」 「レオパードの言う通り 世界は広く やるべきことも多い くつろいでいる時間はないぞ」 |
闘将ダークロード | 「もちろんだ」 |
知将ルーネ | 「では そろそろ行くか」 |
闘将ダークロード | 「……ああ」 |
闘将ダークロード | 「……お前は そこにいるのか?」 「……オレは ここだ!」 |