その他の魔法のアイテム/【エヴァーフル・インクウェル】

Last-modified: 2024-02-24 (土) 21:44:58

原語は「Everfull Inkwell」。
everfullはかつて、いつか、常に等の意味を持つ副詞everと、満ちた、完全な、全部、十分さといった意味の形容詞や名詞であるfullを組み合わせた造語で、辞書には無い単語。inkwellはインクを入れておく壺、特に机などにはめ込んでいるタイプを指す。
直訳すると「常時いっぱいのインク壺」。
使っても減らない魔法のインク壺。ファンタジー作品で時々登場人物が書き物をする場面こそあるがインク壺はまず目立たないし、まして魔法のインク壺はまず出てこない。
羽根ペンはインクが切れるとインク壺に浸け直す必要がある。インク壺の中身を気にしなくて済む点は助かるが、現代人であるプレイヤーとしては万年筆どころかボールペンが当たり前のため「どうせならインクを浸け直ししなくていい羽根ペンの方がいい」と言われかねない。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クラシックD&D第4版ではAC4 マーベラスマジックに掲載されている。新和版の表記は「エバーフルインクウェル」。
外見についての記述は無い。
魔力の無い書き物をする羽根ペン(原語:quill)を浸すのに使えるが、魔力を伴う書き物、特にプロテクション系魔法がかかったスクロール呪文の巻物を作るために使うことができない。ただし例外も一部だがある。

脱文

原語版にあった「When used properly, it cannot be emptied」の文章の訳が、日本語版では抜けている。このため、この魔法のインク壺の魔法効果がよく分からない日本語訳になってしまっている。
アイテム名のeverfullも辞書には載っていない造語じみた単語であったが、一応everとfullを組み合わせていることに気付けば魔法効果を推測することは可能。

関連項目

インクウェル・オヴ・コンシールメント】【インクウェル・オヴ・スクロールメイキング