その他の魔法のアイテム/【ドラムス・オヴ・パニック】

Last-modified: 2022-09-27 (火) 08:56:39

原語は「Drums of Panic」。
直訳すると「恐慌の太鼓」。
ケトルドラムという楽器のマジックアイテムで、これを叩いた音を聞いた生物を恐慌状態に陥らせる効果を持つ。
ケトルドラムはティンパニと呼ばれる半球型の胴と胴を支える脚を持つ打楽器の事。通常は2本のばちで叩く。馬の両脇に取りつける軍楽太鼓から発展した楽器のため、2台一組で演奏する。2台型は古典派とされており、現実世界の現代では4台一組の型が主流。
ファンタジー作品では楽器型のマジックアイテムそのものが少ないこともあり、他作品ではこの太鼓と同じ効果を持つ魔法の物品そのものが見当たらない。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クラシックD&D第4版ではエキスパート・ルール・セットに登場する。新和版での表記は「パニックドラム」。
ルールサイクロペディア版の名称は「ドラム・オブ・パニック」で、「恐怖の太鼓」と訳されている。
この打楽器を叩くと、聞いた者を恐慌状態に陥らせる音を発するが叩いたドラムから10フィート以内にいる者には何の効果も無い。10フィートより離れた場所にいる者は対呪文ST判定に失敗すると恐怖のあまりドラムの使い手から逃走してしまう。また士気判定を行う場合は+2のペナルティが課せられてしまう。
形状は「大きなケトルドラム」との説明があるのみだが、おそらく持ち運びは大変。


ブラスティングホーンと共に初の楽器型マジックアイテム。周囲の味方を巻き込まないという点は便利。どちらかというと元祖である軍楽太鼓として使いたい効果だが、効果範囲内では敵味方を識別しないので使いづらい。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

第2版日本語版の表記は「パニック・ドラム」。
直径1.5フィートのケトル・ドラム型のマジック・アイテム。
両方のドラムをたたくと、ドラムから120フィート以内にいる全てのクリーチャーは対スペルST判定を行う。失敗した者はパニック状態に陥り逃走してしまう。インテリジェンスが低いクリーチャーはパニックに陥りやすい。
なおドラムから20フィート以内は安全地帯であり、この中にいる者はドラムのパニック効果を受けない。
パニック状態で逃げ出したクリーチャーはST判定に成功するまで逃走を続けなくてはならず、ST判定に成功した時は逃走したターンに応じて休憩しなくてはならなくなる。

関連用語

ホーン・オヴ・ブラスティング