乗馬に必要な「馬具」の基本セットというべき内容のアイテム。
- 鞍(くら)は、馬などの動物の背中に人や物を乗せるための馬具の1つ。動物の背中は物を乗せるように進化していないために生まれた。日本の近代以前では木製の鞍が存在したが、近代以降は皮革製が多い。騎馬民族のように幼少期から馬に親しんでいれば鞍無しで騎乗できるが、経験がない者では馬が歩き出すと滑り落ちてしまう。
- 轡(くつわ)は馬具の1つ。馬の口に含ませる棒状の道具で、両端は手綱と繋がっている。馬は前歯と奥歯の間に歯の生えない部分を持ち、そこに轡を収めるように噛ませることで、乗り手の操作を馬に伝えることができるようになる。現実世界では紀元前3500年頃にはあったとされている。
- 手綱(たづな)は、騎乗時に乗っている動物に指示を出す馬具の1つ。動物の頭に付ける「頭絡」という器具につながっている。乗り手はこれを手に持って、左右の方向指示や止まれなどの合図を馬に与える。
ファンタジー作品では野外を馬などの動物に乗って旅をする場面が少なくないが、道具自体が目立つことはない。
クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ
クラシックD&D第4版及び第5版では以下の通り。
エキスパート・ルール・セット
原語は「Saddle and Bridle」。日本語訳は「鞍・くつわ・手綱」。
saddleは鞍、bridleは馬勒のこと。馬勒は馬の頭につけるおもがい、轡、手綱をまとめた総称。
鉄の締め具の付いた、革と木でできた鞍で、毛布、馬勤(くつわ、手綱、あぶみ)を含む馬具一式の総称。
クラシックD&D第4版ではエキスパート・ルール・セットで解説されている。
物品の価格表には「鞍・くつわ・手綱」と書かれているが、アイテムの解説のページでは「鞍」の項目でまとめて解説されている。
ルールサイクロペディア
原語は「Saddle and Tack」。日本語訳は「鞍と馬具一式」。
tackは鋲や仮縫い、針路あるいは馬具を意味する名詞。
鞍は革と木から作られ、金属の締め具がついています。ほかにも胴掛け(毛布)、手綱、はみ、あぶみなどが含まれます。
クラシックD&D第5版となるルールサイクロペディアでは第4章「装備」の項目に記載されている。
鞍の積載量は、鞍の突起や武器の鞘などに袋を結びつけて運ぶことができる量を表しており、乗り手は含まないことが明記されている。