モンスター/【ミュール】

Last-modified: 2022-08-06 (土) 22:54:23

原語は「Mule」。
ラバ。漢字で騾馬と書く。
雄のロバと雌のウマの交雑種の家畜である。
現実世界では、北米、アジア、メキシコに多く、スペインやアルゼンチンでも飼育されている。家畜として両親のどちらよりも優れた特徴を持つが、繁殖力は無い。
体が丈夫で粗食に耐え、病気や害虫にも強い。足腰が強く脚力もあり、蹄が硬いため山道や悪路にも適している。気性も大人しめで従順なため扱いやすい家畜とされる。ただし機嫌が悪くなると非常に頑固になってしまう。
現実世界では紀元前2~3000年のエジプトで使われていたくらい、古くから知られている家畜である。欧州では機械化が進み出す近代まで軍民問わず輸送や騎乗に使われていた。地形の険しくヘリコプターや車両が容易に運用できない山岳地帯では現在でも利用されていたりする。
ファンタジー作品では馬が登場することが多く時々牛、たまにロバが出るかもしれないという程度で、ラバが出てくることはあまりない。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クラシックD&D第4版とその日本語版である新和版ではベーシック・ルール・セットに登場する。
「強情な性格で、わずらわせたり興奮させたりするとけるか、かみつくかしてくる。」と解説されている。
速度を落とさず、3000CNの荷物を運ぶことができ、半分の速度ならさらに2倍まで運べる。DM次第ではラバをダンジョンへ連れていける可能性がある。
ヒットダイスは2。アライメントはニュートラル。宝物や荷物を運ぶために、PCNPCを問わず扱われる。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版での表記は「ミュール(ラバ)」。
種別は動物知力2。サイズL。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版のモンスターコンペンディウムでは、ホースの亜種という扱いとなっている。
解説文は「馬とロバの合いの子であり、生殖能力のない動物である。ラバは、強情なため扱いが難しい。荷運びとしては最適で、地下に連れ込める唯一の種でもある。」とあるのみ。
移動速度は12であり馬としては遅いが、最大荷重が500ポンドとかなりの重さに耐えられる。またラバのみが山や地下で活動できると明記されている。

関連項目