モンスター/【ホース】

Last-modified: 2022-08-05 (金) 23:13:24

原語は「Horse」。
馬。奇蹄目ウマ科の哺乳類。シマウマなどの一部を除き、本来の野生種は絶滅している。
種によるが、成長した個体の体長は3メートル前後、体重は300kgを超える。走るのに適した1本指の四肢、長いタテガミと尾が特徴。寿命は約25年。
草食性動物で、人参や林檎などを好む。牛とは違い反芻を行わないため、牛より多くの食料を必要とする。
自動車などが普及するまでは乗用、運搬、農耕などに使役される代表的な家畜の1つだった。ユーラシア大陸やアフリカ大陸では騎兵の乗り物としても使われていた。また、食用にもなり、肉は桜肉と呼ばれる。ただし、欧米ではタブーとされている。
中世をモデルとしたファンタジー世界では一般的な家畜とされていることが多い。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

第4版とその邦訳である新和版ではエキスパート・ルール・セットで解説される。
モンスターの1種としてデータが設定されており、3種に分類されている。
共通事項はアライメントがニュートラルであることと、アーマークラスが7であること。また移動速度は半減するが、基本の運搬重量の2倍までの重さの荷物を運ぶことができる。

War Horse

ウォーホース。軍馬と訳されている。ルールサイクロペディア版の表記は「ウォー・ホース(軍馬)」。
基本的に軍用として訓練されており、突撃を行えるのはこの種のみ。ただし突撃中は蹄による2回攻撃はできない。また突撃による移動は4ラウンド以上持続できない。移動速度は荷物なしの人間と同程度。基本の運搬重量は4000cn。

Draft Horse

ドラフトホース。駄馬と訳されている。ルールサイクロペディア版での表記は「ドラフト・ホース(荷馬)」。
頑丈さと持続力ゆえに飼われている類とされている。荷運びや農耕、馬車を引くなどで使役される。3種の中で移動速度は最も遅い。基本の運搬重量は4500cn。
臆病で戦闘が起きると逃げ出してしまう。そのため攻撃用のデータが設定されていない。

Riding Horse

ライディングホース。乗用馬と訳されている。ルールサイクロペディア版での表記は「ライディング・ホース(乗用馬)」。
3種の中で一番ヒットダイスが低いが、移動速度は一番速い。基本の運搬重量は3000cn
戦闘では蹄による2回攻撃だが、士気は低い。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版でも表記などはほぼ同じだが、ポニーが追加されている。
共通する追加データは以下の通り。種別は動物知力2。サイズL。

Pony

ルールサイクロペディア版で追加された。表記は「ポニー(小馬)」。
人間の子供やハーフリングドワーフなどの小柄の体格の人間型種族が乗る。
戦闘では蹄による2回攻撃。士気は低め。荷重は2000cn/4000cnと少なめ。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版のモンスターコンペンディウムでは「ドラフト」「ヘビーウォー」「ミディアムウォー」「ライトウォー」「ポニー」「ワイルド」「ライディング」「ミュール」の8種がまとめて記載されている。
共通する項目は以下の通り。気候/地形は全域(山岳地域を除く)、出現頻度は非常に頻繁~頻繁、社会構成は群れ、活動時間は日中、食性は草食性、知能は動物並み、アライメントはTN(トゥルー・ニュートラル)、アーマークラス7、サイズL、モラルは不安定。
8種の馬類の動物全ては人や荷物を乗せることができるが、移動速度に影響が出る荷重が3種類設定されている。左の荷重を越えると移動速度が半減し、中央の荷重を越えてしまうと移動速度は1/3に低下する。右の荷重を越えると移動できなくなってしまう。
移動速度は12~24とかなり幅がある他、ヒットダイスや攻撃回数にもある程度の差がある。
ただし特別な訓練を受けていない馬類は、突然の出来事や奇妙な匂い、火事などに逢うと恐慌状態に陥ってしまう。3種のウォー・ホースのみ、こういった状況で恐慌状態に陥る確率は低い。

関連用語

ミュール】【キャメル】【ペガサス】【ユニコーン