クラス/【ナイト】

Last-modified: 2020-07-05 (日) 23:43:49

原語は「Knight」。騎士と訳される。
現実世界では、キリスト教国家で勲章の授与に伴い王室や教皇から授与される、中世の騎士階級に由来した栄誉称号。この称号を日本語で訳した場合は勲功爵、勲爵士、騎士爵、士爵などの訳が見られる。
D&Dでは信仰による神秘的な力はないが、自分より上位の地位を持つ君主に忠誠を誓う戦士系クラスのひとつ。
パラディンと同様、クラスとしての在り方や能力から、ファンタジー作品では主要人物として登場することも少なくない。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

コンパニオン・ルール・セットで紹介されるクラスで、新和版では「騎士」と訳されている。
アライメントを問わず、放浪のファイターネームレベルに到達した後に選択できるクラス。ナイトに転職するためには、王家などの支配者に忠誠を誓わなくてはならない。見返りとして、その支配者はナイトの称号を与えることを宣言する。
経験値表やTHAC0などはファイターと同じだが、以下のような様々な特典と制約が発生する。

  • ファイターコンバットオプションが使用可能になる。
  • 君主による召喚には可能な限り速やかに出頭し、仕えねばならない。
  • 君主に従うことを拒んだり、勝手に他の君主に忠誠を誓った場合は、ナイトは3レベルを失う。加えて「裏切りの騎士」との悪評がつきまとうことになる。
  • ナイトは文明化された地域の城や砦にて休息所を所望できる。慣習や情勢にもよるが、城主は原則としてこの休息の要請は最大3日の範囲でかなえなければならないとされている。
  • 「武装招集」(コールトゥアームズ)の布告がされた地域にいた場合、ナイトはこの布告に応じねばならない。文明化されていない地域ではこの布告がされることがない。また、自身の仕える君主と敵対する支配者による布告には応じる必要がない。

パラディンやアベンジャーと比較するとその恩恵は劣るものの、制約も厳しくない。ただし、忠誠を誓う君主はよく選ばないと(DMの陰謀や言いがかりにより)大変な目に合う。