モジュール/【悪魔の住む河】

Last-modified: 2020-03-07 (土) 09:41:35

この地域で最も権力がある支配者の一人であり、また力強い友人である伯爵に呼ばれて、あなたは伯爵の城に滞在していた。それは何週間にも及ぶ戦いを終えたあなたにとって、心地よい骨休めであった。とつぜん、窓下の中庭から、馬の足音が聞こえた。誰か新しい客でも着いたのであろうか。

 

窓から身をのり出したあなたは、失望のうめき声をあげずにはいられなかった。到着したのは客人ではなく、収税官のようであったのだ。そこで、他のもっと楽しいこと、例えば夕食のことを考えることにした。

 

そう、今の内に充分に楽しみ、平和を満喫するがよい。わが友人よ。あの者は、お前を居心地のよい恐怖の塔や黒き心臓を持つサーベルリバーへといざないに来たのだから。

CM3モジュール「悪魔の住む河」日本語版裏表紙より
 

コードCM3、原題は「Sabre River」。
原語版の執筆はDouglas Niles(ダグラス・ナイルズ)とBruce Nesmith(ブルース・ネスミス)。1984年に出版された。
日本語版は新和から1989年12月に翻訳販売された。当時の販売価格は2,200円。
カバーアートはKeith Parkinson(ケイス・パーキンソン)。本文イラストはDoug Watson(ダグ・ワトソン)とSteve Bisset(スティーブ・ビセット)。
表紙絵は、洞窟の中にある財宝の山の奥にそびえ立ち、翼を広げてこちらを睨むドラゴン。
表紙カバーの内側はDM用の地図。
小冊子の本文は32ページ。2ページは冒険の進め方。3ページからが本編となる。15~18ページは8人のプレロールドキャラクターのデータと簡単な説明となっている。30ページはエピローグ、31ページは登場NPCについて。32ページはニューモンスターとなっている。
冒険の舞台は特に決められていないが、ノルウォルド王国が望ましいと記載されている。また領地を持つプレイヤーキャラクターがいる場合、そのキャラクターの城でストーリーが始まることになる。

概要

領地を持つとある貴族の城にいたプレイヤーキャラクターたちは、その領地に問題が起きたことを知る。サーベル河の近くにある村から来たという少年の依頼のため、彼らは調査に乗り出す。


対象となるプレイヤーキャラクターは18~22レベル。人数は4~6人。
コンパニオン・ルール・セットに登場するモンスターが跳梁跋扈するダンジョンでの冒険がメインのモジュール。
ただ、海外でのプレイヤーたちによる評価は、前2作よりもやや下となっている。