モンスター/【デスナイト】

Last-modified: 2022-05-06 (金) 22:39:53

原語は「Death Knight」。
直訳すると「死の騎士」。
他のファンタジー作品でもアンデッドと化した騎士というモンスターは時々見られるが、D&Dシリーズのデスナイトは強力なアンデッドとして登場する。クラシックD&Dには登場しない。
元はAD&Dの小説である『ドラゴンランス戦記』に登場する敵勢力「ドラゴン軍」の幹部であるLord Soth(邦訳はソス卿)が最も有名。アンデッドと化した騎士というのはいかにもファンタジーであり、小説やゲームなどの媒体を問わず時々登場する。
元となったソス卿だけでなく、こちらもメタルフィギュアやミニチュアゲームなどで立体化されている。

アドバンスド・ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ

第1版は詳細不明。
第2版はMonstrous Compendium IV Dragonlance Appendixに掲載されたため日本語未訳。後にMonstrous Manualに再掲載された。
イラストは右手に剣、そして黒っぽい騎士の剣と盾、ぼろぼろのマントをまとった骸骨となっており、このイラストのデザインでラルパーサ社からメタルフィギュアが製造販売されていた。
デスナイトは典型的な騎士の格好をしているが、頭部は骸骨であり眼窩には小さく輝くオレンジがかった赤い火がともっている。装備は焼け焦げたように黒い。その声は、底なしの深みから響くようであり、低く冷たい。
デスナイトは、生前に名誉の誓いに背いたために罰として恐ろしい姿に変えられた、堕落したパラディンやローフル・グッドのウォーリアーの成れの果てとされる*1。とはいえ、戦闘では誇りをもって名誉ある振る舞いをしようとする。このため背後から敵を待ち伏せしたり、敵に武器を構えさせないまま攻撃することをしない。降伏は決してしないが、彼らにとって重要な情報を持っている場合は交渉できる可能性がなくはない。なお、デスナイトは生前に関係が深かった城や砦、土地などに縛られている。もちろんデスナイトの住処には手下であるアンデッドがいる。
一般情報としては以下の通り。
気候/地形は全域。出現頻度は非常にまれ。社会構成は独居性。活動時間は常時。食性は無摂取。知能は天才的。アライメントはCE(カオティック・イービル)。
基本的なヒットダイス巨人並み。移動速度は人間と同じ。モラルは熱狂的。サイズM。
攻撃手段はもちろん武器によるが、基本的には剣もしくは生前使っていた武器を使う。防御力が高いだけでなく、呪文に対しても高い魔法抵抗力を有しており、加えてターンに対して耐性がある。
強力な魔法能力を操ることができ、デスナイト単独であっても敵の集団に大被害を与えてしまう可能性がある。

関連用語

アンデッド


*1 元となったソス卿は生前に騎士として妻を娶っていたが、エルフの乙女との関係を続けたいがために妻を殺害している。