呪文/【ウェブ】

Last-modified: 2023-05-21 (日) 22:36:23

原語は「Web」。
意味は蜘蛛の巣、あるいは蜘蛛の巣のように入り組んだものや情勢、蜘蛛の巣を張る、罠を張るなど。
魔法で蜘蛛の糸を作り出して対象を拘束する呪文として、比較的有名な魔法効果を持つ。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

マジックユーザー第2レベル呪文、及びマスター第5レベル呪文。
新和版の訳語は「クモの糸」。ルールサイクロペディア版では「蜘蛛の巣」と訳されている。
炎以外では破壊が難しい、粘着性の糸の固まりを作り出す。範囲に指定された10フィート立方の空間にいる生物はこの糸で拘束されてしまう。
平均的なストレングスの人間だと脱出にはターン単位で時間がかかるが、オグル並みのストレングスなら4ラウンドで脱出できる。この糸が引火すると2ラウンドで全焼するが、もちろんその間に範囲内にいた者は巻き込まれることになる。


戦闘用の呪文として有名だが射程が10フィートしかないため、戦闘中に使う場合は敵に近づく必要がある。あるいは、撤退時の足止め用に使われる場合もある。
ST判定についての記述がないため、範囲内にいたものは回避不可ということになる。

New, Easy to Master Dungeons & Dragons Game

Rules Cyclopedia版と同時期に発売された未訳のボックスセットでは、対呪文ST判定の成功でこの呪文の効果自体を回避できるという一文が挿入されていた。
ルールサイクロペディア版では原語版、日本語版共にセービング・スローについての文章が記載されていない。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

ウィザード2レベル呪文。訳語は「クモの糸」。
エボケーションに属する。
コンポーネントはV、S、M。
クモの巣に似た魔法の糸の集合体を生み出す呪文。
糸の端は「天井と床」あるいは「両側の壁」のように、最低2つの対称的な地点に固定しなくてはならない。クモの巣は10フィート立方体の空間8つ分までを占めることができる。
クモの巣の効果範囲内にいたクリーチャーは-2のペナルティ付きで対スペルST判定を行う。成功してなおかつ回避に充分な空間があった者は呪文の効果を回避できる。ST判定に失敗した者や充分な回避ができなかったものは、クモの巣に絡まれてしまう。
クモの巣に絡まれた者は、ある程度のストレングスがあればクモの巣の中を少しずつ移動することができる。
この魔法のクモの巣は可燃性で、着火すると1ラウンドで燃えてしまう。この時、クモの巣の中にいる者たちは2d4ダメージを被る。
触媒は「蜘蛛の巣の糸」。


クラシックD&Dと比べて、持続時間は術者レベル毎に2ターンとかなり短くなっているが、射程は最低でも45フィートに延びている。