呪文/【ソート・キャプチャー】

Last-modified: 2020-12-26 (土) 20:20:05

原語は「Thought Capture」。
thoughtは思考、想像力、意見を意味する名詞。captureは捕らえる、攻略する、獲得する意味の動詞。
付近に漂う「思考」を捕らえて知る魔法。これだけだとどういう魔法が分かりづらいが、その場所に漂う「残留思念」のようなものを術者が読み取る魔法と考えればよい。物体に残る記憶や感情を読み取る「サイコメトリー」に近いが、「その場所に浮遊している思考の残滓」を読むという似て非なる魔法となっている。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

プリースト1レベル呪文。未訳のため訳語はなし。
ディビネーションに属する。コンポーネントはV、S。
スフィアーは「ソート」。
「ソート」スフィアーを研究しているプリースト独自の学説である「独立精神物質」に基づいた呪文。
この呪文を唱えることにより、術者は付近に漂っている目に見えない「思考物質」を1つ引き寄せる。術者は引き寄せた「思考物質」の記憶を見ることになる。
この「思考物質」の記憶は、ある戦士が死亡する直前に見た光景や、喜怒哀楽など強い感情を爆発させた時の光景が多い。1つの場所から得られる「思考物質」は1つだけとは限らないが、呪文1回につき「思考物質」は1つしか見ることができない。
持続時間は瞬間。
初出は「Tome of Magic」。
Spell FrequencyはCommon。

  • 独立精神物質
    「ソート」スフィアーの学説である「独立精神物質」の理論によると、誰かの脳内に思考が芽生えると、それは「独立精神物質」となる。多くの場合、「思考物質」はその脳内に留まる。しかし時々脳内から抜け出すことがあり、これが物忘れに繋がるとしている。
    抜け出した「思考物質」は忘れた場所に残っている。物忘れをした場所に戻ると思い出すことがあるのは、忘れた場所に戻ることで抜け出した「思考物質」を拾い上げているという理屈になっている。

情報収集目的の呪文としては、DMが提示することになる「思考物質」の記憶自体が断片的だったり抽象的だったりすることがあるのが難点。ただし、同じ「ソート」スフィアーの1レベル呪文「エモーション・リード」のように誤情報を掴まされる可能性は少ないだろう。