原語は「Artillery」。
artilleryは大砲や砲兵、あるいは砲術を意味する名詞。
大砲などの大型兵器を扱う技能。
ファンタジー世界での大型兵器といえば大型弩弓や投石器であり、この技能を習得したキャラクターであればこうした大型兵器の扱い方を知っているということになる。ファンタジー作品では戦記物でもない限り、こういった大型兵器はあまり出番がない。
クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ
第4版ではインテリジェンスを判定基準とする技能の1つとして、未訳のGAZ9 The Minrothad Guildsに登場する。
GAZ9では、船上に設置されたカタパルトやバリスタの使い方を知っているという簡単な解説にとどまる。
ルールサイクロペディア
第5版であるルールサイクロペディア版での日本語表記は「砲術(アーティレリー)」。
関連する能力値は知力。
「砲術」を行うために人員を指揮する技能。ただし指揮の際には技能判定は必要ではなく、砲術技能を習得していればよい。
この技能を習得しているキャラクターは弾道や弾の飛距離、その威力を計算できると記されている。
さらに、普通に習得した砲術技能に加えて追加で砲術技能を習得することで、あらゆるタイプの攻城兵器の建造や修理を監督することが可能になる。
日本語版では「カタパルトなどで「砲術」を行おうとする人員を指揮するなら」という訳文だが、原文では「if he is to command the crew of a piece of artillery(catapult or trebuchet)」と記述されている。この記述だと砲術技能は主にカタパルトとトレブクト限定かと思うかもしれないが、砲術技能自体は様々な攻城戦兵器の取り扱いを含んでいる模様。