解説
強力なスキルやエフェクトがド派手なスキルに設定された「再使用可能待ち時間」のこと。日本では「キャストディレイ」と呼ばれる場合が多い。
D2XとD2Rでは基本仕様が異なるため、個別に解説する。
D2Xにおけるキャストディレイ
他のMO・MMORPGにおける「GCD(Global Cool Down)」システムを採用しており、複数のスキルでキャストディレイを共有している。
このため、キャストディレイが発生するスキルを使用すると、待ち時間の間はそのスキルだけでなく、他のキャストディレイが発生するスキルも使用できなくなる。例を挙げると、Frozen Orb使用後1秒間はMeteorもFire Wallも使用できないが、キャストディレイが無いFire BallやIce Blastは使用可能、といった具合である。
装備のOn Attack、On Striking、When Struckなどによって発動したスキルについては少し仕様が異なり、発動したスキル自体のキャストディレイの有無・長さによらず11フレーム(0.44秒)のキャストディレイが適用される。しかもこのディレイ中は全てのアクティブスキルが使用できなくなってしまうため、スキルが発動する可能性がある装備の着用には、ある程度の覚悟が必要である。
D2Rにおけるキャストディレイ
パッチ2.4にて、「GCDシステムの撤廃」という大変更が行われ、キャストディレイは各スキル毎に個別管理されるようになった。
上記の例にならうならば、Frozen Orbを使用しても、その直後にMeteorやFire Wallを使用できるということである。
さらに個別のキャストディレイも短縮・撤廃された物が多く、D2X時代とは違った戦術を構築する必要がある。
Casting Delayの設定されたスキル
※単位は全て秒。また、D2Rの「none」は撤廃されたことを示す。
Class | Skill | CD(D2X) | CD(D2R) |
Amazon | Poison Javelin | 0.5 | |
Plague Javelin | 4 | 1 | |
Valkyrie | 6 | 0.6 | |
Immolation Arrow | 1 | 0.6 | |
Assassin | Dragon Flight | 1 | none |
Shadow Warrior | 6 | 0.6 | |
Shadow Master | 6 | 0.6 | |
Shock Web | 0.6 | ||
Blade Sentinel | 2 | ||
Druid | Firestorm | 2 | |
Molten Boulder | 2 | 1 | |
Fissure | 2 | ||
Volcano | 4 | ||
Hurricane | 6 | none | |
Armageddon | 6 | none | |
Werewolf | 1 | ||
Werebear | 1 | ||
Paladin | Fist of the Heavens | 1 | 0.4 |
Sorceress | Blizzard | 1.8 | |
Frozen Orb | 1 | ||
Fire Wall | 1.4 | ||
Meteor | 1.2 | ||
Hydra | 2 | none |
関連項目
- Next Delay…連続攻撃への制約という点で関連するシステム。
Casting Delayが「攻撃側を基準としたタイマー」であるのに対し、Next Delayは「被弾側を基準にしたタイマー」である点が異なる。詳しくは当該項目を参照。
余談
- 英語版パッチノートにおいて、時々「Cooldown」という単語が用いられることもあるが、こちらもキャストディレイを指した言葉である。
Diablo2以外のRPGでは専らこちらの方が用いられているため、覚えておいて損は無い。
なお、cooldownはそれ自体が一つの単語であるためcool downのように分割したりCDなどのように省略することはできない。