【人種】/鬼相の民

Last-modified: 2024-01-16 (火) 18:32:35

アルファベット字表記:Owna
読み:オウナ/きそうのたみ
区分:肌人
発案者:tocoma110
Tag: 人種 肌人 鬼相の民 同盟種 華州 華丹帝国 発案:tocoma110


概要

華州にのみ住み、強大なる帝国=『華丹』を築き上げた一角種。
開拓の民に限りなく近い外見を持っているが、端正な顔立ちと赤い髪、そして額から延びる赤黒い角が特徴。
生殖能力が低いことを除けば、肌人では事実上最強クラスの身体性能を誇り、乱雑なものであれば地声で波音すら放てるという、驚異の肉体を持つ超絶種族。
その能力ゆえに乱世を制し、数千年続く大帝国を築く礎を成した。

 

分布

華丹帝国に集中する。
仲には帝国を出奔するような例も存在するが、そうした個体は極めて少ない。

 

形態

一言で言うと、赤い。
真紅に近い頭髪・体毛を備え、眼もまた熟したザクロのように瑞々しい赤を湛える。半面、肌の色はいささか薄い傾向にあり、そのおかげでなおのこと体毛が目立つ。
また、額からは赤黒い結晶質の角が伸びている。
この角は一種の波音器官であり、平時から精場に干渉を行なっている。


また瞳も焔色~真紅にグラデーションで変化する。
彼らの感情が昂ぶると赤みが濃くなるようで、極度の興奮状態では頭髪以上に深く澄んだ赤い光を放つ。
そうした状態を「鬼眼」と呼び、太祖に近づいている状態だ、と彼らは考えている。


また、老化の進行が極めて遅く外見的には開拓の民で言う20~30代程度に見えても、実際はその3倍以上を生きている、などということはざら。

  • 見た目も均整がとれ非常に美しい。
    端正な顔立ちに加えて肉体的にも肥満・るい痩になることは稀。等身も高い。

平均的な身長は成人男性で180㎝前後、体重は100kg程度。(筋肉・骨の密度が他種と大幅に異なる)

 

生態

肌人としては間違いなく最上位の身体能力を備える。
戰の民と互角以上の筋力・頑強性・敏捷性・肉体制御能力を備え、成人ならば単身で危険度等級Dの猛獣を相手取ることすら可能で、ある程度の武を修めれば、武具なしでもC級程度の猛獣と渡り合うことが出来るという。生身でも旧式華式火薬銃程度ならば受け止めることすらある。
当然のように病毒への耐性も高く、寿命も300年から400年ほどと大陸内でも群を抜いて長命。

  • 彼らは大抵のものを食物として扱うことが出来る。それ故か食への興味関心が強く、その文化発展にも寄与している。

加えて、額から伸びる角ないし地の声帯からの発生で、周囲の精素への干渉・制御すらも可能とする。
額の角は波音器官であると共に精素を感知する感覚器官でもあり、それ故に先天的に精素に関する理解が早い。精術士としての修練・学習を経ずとも、ある程度までの性質把握・理解を直感的に行うことが可能。
無意識下で本能的に角の力は作用するため、平時から自身に最適な精素状態を保つことが出来る。

  • その意味ではこの角は彼らにとっての弱点でもあるのだが、当然頑丈。銃弾でも当たり所次第では弾いてしまうという。
    ただし、何らかの形で欠損してしまうと肉体機能を調整出来なくなってしまう。急激な衰弱を起こしたり、体質自体が変わってしまうこともある。そのため、この角に触れるということは極めてセンシティブな事案である。
  • なお、彼らの波音操作能力は先天的なものだけで言えば、簡素な初術程度のものでしかない。
    だが、単なる発声だけでそこまでの現象を起こせる種は皆無に等しく、これ以上の能力を持つ人種は木霊の民くらいなものである。

最早一生物としては過剰なほどの性能を誇っており、殻纏いの民と並び「地上最強の人種」と評される。
 
が、その代わりなのか彼らは繁殖能力が非常に低いという難点を持つ。
個体生存能力が高すぎる故か、世代交代が緩やかなためか。いずれにせよ、彼らは人口を拡大するにはあまりに少なすぎる出生率故に、他種のような繁栄を遂げることが出来ない。
他民種との間ではなおのこと出生率が下がる。
そのため、少しでも種の発展を成すために、基本的に同種内でしか婚姻を結ばない。

  • ただし、性行為そのものは他種とも可能である。

 

文化

華丹という広大な帝国を支配する大種族だが、前述の通りその絶対数は少ない。
そのため例外なく皇族として保護されている。
そうした理由からあまり広く姿を見られることは少ない。

  • しかし、皇族は行事ごとで姿を見せる他、役職についている者などは普通に役場や市場などに出ることもある。故に、全くの雲上人というわけでもない
    とはいえ、それほど市井に溶け込んでいる個体も多いとは言えない。やはり貴種は貴種なのである。

表向きは規律を重んじる傾向にあるが、それらは性来の好戦的な性格を抑えるための方便。
本質的には享楽的かつ多様性を好む種であり、拡大・変容に好意的。
華丹帝国がこれだけの技術的・文化的発展を遂げることが出来たのも、それこそこの種族の好奇心の強さ・変化への受容性の高さ・享楽的で多様性を好む懐の大きさゆえである。
しかし、それは同時に本種は歯止めがなければ、どこまでも突き進んでしまう性を持つことも意味している。そのため、彼らはその気質を抑えるため、種の保存と発展を守るため、あえて規律を自らに課し強く己を律し振る舞うのである。

  • とはいえ、それは禁欲的であれということを意味しない。
    要するに、「節度は決めておこう」ということである。

また、本質的に極めて強い闘争本能も持ち合わせている。
そのため、それを御す意味も込めて種族的な戒律を設け、また様々な分野に関心を向かわせることでフラストレーションがたまることを解消している。
こういった自らの性質に自覚的な通り、非常に冷静で的確な判断を下す知力も持ち合わせている。分析能力・把握能力も高い。

  • そのため、多くの鬼相の民は何らかの趣味に傾倒しやすい。学術、武術、芸術、遊戯……中には政務そのものでそれを兼ねることもある。そういった気質から、好事家が多い点も特徴と言えるだろう。

こうした相反する性質を両立させながら、生きることを善しとする前向きな姿勢を持つ者が多い。
中道的な視点も強く、物事の趨勢にも敏感でバランス感覚にも優れる。他人種と比べても精神的成熟性が強い種族とされ、見習おうとする種族も多い。

  • 非常に因果な宿業を背負いながら、悲観せず世を楽しもうとする気質が強いとも言える。

一方で、前述の戒律に対しての厳しさもあり、掟を破ることへの罰則への意識が極めて重い。
種を守るため、また個々人が崩壊することを避けるためにも、彼らは掟の強度を保つことにこだわる。それは形骸的なものではなく本質を理解するゆえであるが、故に妥協はなく、たとえ同胞であろうと罰則は厳格に下す。
これは国民に対しても例外ではなく、それ故に臣民からは恐怖と畏怖の双方を以て迎えられている。


好奇心旺盛であり、様々なものを受容する種族であるが、特に派手なものを好む。
前述の闘争本能が反応するのかは不明だが、中でも「火薬」についての関心が高い。
これは政策としての意味合いも大きく存在するが、これには彼らが本能的に「火」を特別視する傾向とも無縁ではない、とされている。

  • そのためか、彼らは装飾に暖色、とりわけ「赤」系統と「金」を好む傾向にある。

大抵の鬼相の民は自分たちが貴種であることに自覚的で、他種族よりも優れた存在であると自負する。
当然ながら他種を平等に見下してもいるが、逆に言えば自分たち以外の価値をみな平等に、かつ冷静に見極めているとも言える。故に、彼らは非常に上から目線で他種に的確なアドバイスを口出しする傾向が強い。
基本的に彼らは気前のいいお山の大将である。

  • と同時に、「管理すること」を楽しむ風潮も強い。
    その結果として帝国主義や多民族国家の統治を選んだ面がある。一見すると彼らもまた国家に奉仕する存在であるようで、その実「国民が彼らのルール・政治に満足し、支配を受け入れている」状況は彼らの思惑通りとなっている。
    このことに危機感を覚える者も存在はするが、現状、覆ったことはない。
    それだけ、彼らの管理は徹底的かつバランス感覚に優れている。

名前について

華州に住むため、当然、華州系の名称となる──わけではない。
彼らは種族固有の命名規則を持っており、それ故に庶民よりはるかに長い名前となる。また、彼らの名前に用いられる言葉は厳密には華州語ではないため、若干ややこしいことになっている。
基本的な構成は一般的な華州人名とは逆点しており、『個人名・氏族・オウナ(種族名)』となっている。ただし、氏族名の前に別の名前が入ることもある。
また、何らかの理由で追放された者たちはその限りではない。

  • 例:
    一般的な命名法-“龍角帝”ツェアン・クル・オウナ?
    (鬼相の民である・クル族の・ツァエンさん 程度の意)
    非一般的な命名法-“紅蓮帝”ファン・ディエ・アン・オウナ?
    (鬼相の民である・アン族の・副聖称ディエの・正式名ファンさん 程度の意。副聖称は目下のものが目上の者を呼ぶ際に使う呼び名。)

 

関連するもの

【地理関係】

【文化・技術関係】

【組織関係】

【信仰・思想関係】

 


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