【物品・機械】/龍器

Last-modified: 2022-01-25 (火) 01:41:33

アルファベット表記:Longg'Qui/Gun Weapon
読み:りゅうき
分類:銃火器
該当国家:華丹帝国
発案者:tocoma110
Tag: 物品機械 武具 装備 銃火器 機構剣 華州 華丹帝国 発案:tocoma110


概要

華丹帝国軍の象徴である、火薬利用武装の総称。
その中でも、正式採用される銃火器、また機構剣を特に指す。
時代時代の最先端を行く武装のみが該当し、当然ながら非常に高価な品である。最高級の逸品ともなれば、皇帝やその近衛隊、歴代の龍武隊などエリートクラスの最上位でないと所持が許されていない。その特性からわかる通り、華丹においては特別な意味を持ち、これを取り扱うということは、名誉とともに大いなる責任を与えられることに等しい。
一般には龍武隊の象徴として知られているが、より厳密には彼らの武装も龍器の一部に過ぎない。


元々は対魔北類用の武器であった。

 

特徴

いずれもが火薬利用武装であり、精術機構を備えた武装は少ない。
理由として、「環境の精素状態に左右されずに用いることの出来る安定性」が求められたことに由来する。
そもそも、龍器自体が第一次魔北大戦時の苦戦と精術の不安定さに対して、華丹帝国が脅威を覚えたことに端を発している。そのため、必然的に精素との距離を保つことも目的の一つとなり、火薬という限りなく精素の影響が薄い動力を用いることを定めている。
仮に秘境内で精素が不安定化しても問題なく使用出来る利点を重視し、またそれに耐えうる人材を育成ることで、汎用性の高さを求めた。

  • その他、火薬こそが華丹帝国における象徴であることも一因ではある。が、それもまた「精素に頼り切らない」というかの国の指針に依るため、上述の内容と大差はない。

当然ながら、単なる火薬式の銃火器とはわけが違う。
時代時代の最先端を行く技術を用いることで、高い安定性や機能性を確保しており、民間工房が作る一般的な火薬使用武装とも一線を画している。また、個々人向けのオーダーメイドにも積極的であるため、量産品だけでない、個性豊かな武具も数多く存在する。それらが組み合わさることで更なる発展を遂げる例も多く、その幅広さと懐の深さも龍器の特徴の一つである。

  • 逆に言えば、時代遅れとなった龍器こそが華式火薬銃ということでもある。

また、共通して偉珠婆羅神?の装飾が施されている。

 

分類

多様な区分があり、一口に龍器と言ってもその地位・性質は様々である。
以下はその代表的な分類である。

汎龍器

はんりゅうき。一般的に配備される龍器。
稀少な特殊金属はそれほど用いず、大半を鋼鉄などの汎用金属で製造している。構造はともかく材料のコスト面では他の龍器と比べて負担が少なく、それ故に小規模ではあるが量産されていることもある。一般兵に対して貸与される場合もあり、一般にも目撃する機会が少なくない。
型落ちしたものの設計図は民間に公開されることもあり、古い龍器をベースとした民間工房の火薬利用武装は華丹ではありふれたものである。

  • 汎用的な華式火薬銃として製造されるものが多いが、それらも独自の機構を備えがちであり、使用には訓練が必要。
  • 主な種類としては長銃や拳銃が該当する。
    他の龍器に比べて個性が薄いが、中には特注で特殊金属による銃身・装飾を持ち、特殊な性能を持つ者も存在する。

功龍器

こうりゅうき。専門の訓練を必要とする、高等龍器の一つ。
特別な機構を備えた機構剣型が多く、取り扱いには高い練度を必要とする。その一方で、使いこなせれば乾坤一擲の活躍を期待出来る代物でもある。
多くは隊員個別で作られるオーダーメイド品であり、使用者のニーズ・特性に合わせて一から設計・製造される。そのため、仮に設計図が流出したところで再現・利用は極めて難しく、また後継者の育成は非常に面倒という、当代限りの特性に特化している。

  • であると同時に、次世代の量産型へつなげるための、技術的実験作としての側面も持ち合わせている。実際、かつて功龍器製造で発案・立案・採用された技術や設計思想が、後代の汎龍器に取り入れられることはよくある話である。
  • 旋条狙撃銃、連射銃器、傾向式大砲、多目的変形型機構剣*1などが該当する。
    その他、爆弾など「火薬を用いながらも一般的な武器と異なる区分の武装」もこれに分類される。

火龍器

かりゅうき。銃火器と近接武装を合成したタイプの高等龍器。
銃火器をベースに刃や打撃部位をあしらう遠近両用の『火龍砲剣』型、刀剣や斧の鍔元に銃火器機構を設ける近接重視の『火龍銃刀』型の2種類に大別可能。どちらも携行性と汎用性を重視しており、様々なバリエーションが存在する。
龍武隊が用いる龍器の多くはこれに該当し、一般的に「龍器」と言えばこれを連想することが多い。

炎龍器

えんりゅうき。特殊な火薬利用機構を備えた機構剣型高等龍器の総称。
特化性の強いもの故に、オーダーメイドよりは汎用的な装備として製造される。が、中には好んでこれらを使い固有の武装として成立させてしまうとんでもない隊員もおり、該当する武装は意外に多い。*2

  • いわゆる爆震鎚やバンカーランス・バスターランス、破砕剣、火薬弩などが該当する。
    また、推進機構など奇特な仕組みを設けるものもあり、鉄球がジェット噴射で軌道を変える鎖鉄球なども存在するという。

爆龍器

ばくりゅうき。合体機構を備える高等龍器、あるいはその合体した形の総称。
龍器の異例と呼ばれる、特別武装。
第二次魔北大戦及び秘境での活動を前提として立案・製造される特殊な龍器。
個々が単一龍器としての機能性を備えながら、それらが簡易分解・再構築を可能とした構造を持っている。特定の武装を組み合わせることで、大型の火薬式攻撃兵器あるいは精術武装を形成することが出来るという、非常に珍しい武器。
このような機構を備える武装は大陸全土を眺めても極めて稀少で、龍器だけが持ちうる特殊なカテゴリーである。

  • この特別性は、純粋に製造が難しいという一点に尽きる。
    単一の武器として成立するだけの強度・威力・取り扱いやすさを個々に求めながら、その上で変形と合体を可能とする設計思想が不可欠であり、それらを実現する資材と技術があることが必須。これらをすべてそろえるとなると、並大抵の加工技術では成立しえず、華丹帝国最大の国営工房が技術の粋を凝らすことで、ようやく実現可能となった。
    そのため、在野の華州銃火器職人や機構剣職人はもちろん、他国軍部でも再現に至った例は皆無。
    • なお、龍器に於いて精術機構を備える例は少ないが、これは数少ない例外。
      火薬による弾丸・貫通武装射出や衝撃のみでは追いつかない、強固な相手への切り札としての側面を持つためである。火薬と精素の複合武器は非常に稀有。*3

審龍器

しんりゅうき。審龍官に与えられる、携行性の高い龍器。
通常、龍武部に配置される龍器と異なり、全体的に細身の火龍器型で配備される。
加えて、鍔・刀身などの装飾性が非常に強く、時に華美さの方が前面に出ることもある。基本的に龍器は「実用性を重視した上で装飾を施すのが美徳」とされるため、審龍器は珍しい種類ということになる。

  • これは審龍官の役割に由来する。
    人獣問わずあらゆる敵と戦う必要のある龍武隊に対し、審龍官は戦闘行為そのものより示威的な活動が多いためである。
    加えて、戦闘も対人戦がほとんどであり、大掛かりな武装よりも象徴としての機能の方が重要となる。その任務特性故に、携行性を重視し、かつ象徴的な外見となる武装が最適と判断されている。
    無論、本来の役割である利便性は確保した上のものである。

伍龍器

ごりゅうき。龍器の中の龍器にして、真なる龍器
華丹帝国軍最強最大の部隊である龍武隊の中でも、更なるエリートである『伍龍隊』が用いる最高等龍器。*4
個々が所属者に合わせた功龍器・火龍器ないし炎龍器・爆龍器としての性質を、過不足なく兼ね備えている。一振りでも十分利用に耐えうるのみならず、チームとしての運用でも高い機能を発揮する、極めて強力な武装。
当然、製造に掛かるコストは技術的・資材的・資金的に莫大なものであり、これを与えられることこそが一つの名誉である。

  • また、見た目が非常に派手なことでも知られる。

 

華州における扱いについて

なお、華州において帝国軍正規部隊以外での所持は犯罪であり、軽くとも禁固三十年は固い。
特に、横流しや密造・密売は最高刑が死刑とされ、使用が確認されれば問答無用での射殺さえ許されている。更に、設計図の流出者ともなると、一族全体にまでその咎が及ぶ可能性すらある。
そもそもが龍武隊という、華丹の治安維持のための特別な武装としての側面を色濃く備えるが故の装備であり、過去に数度しか漏洩がないことからも、その存在の重さが見て取れる。実際過去に密造と密売を企てた組織が摘発された際?は、鏖殺令に近い事件となったことが華州のみならず知られている。


それ故に何らかの形で裏社会に流れれば、非常に高価に取引されるもその扱いは慎重なものとなる。
万が一確認されれば、たとえ別州であろうと華州は例外なく龍部隊の派遣を知らせて来るほどに、彼らは龍器の扱いに敏感。それは数少ない汚点 に対しての恥辱の記憶と国家の威信、何より稀少技術流出阻止といった多様な面から、龍器の価値を守ることに注力しているためである。
 
その努力の結果か、今のところ一部功龍器以上の高等龍器の流出は確認されていない。

 

関連するもの


相談コメント欄


*1 形態により近接武器・銃器など役割・機能を変化させるタイプの武器。
*2 これには研究部の方でもいろいろな技術を試すための試金石、としての意味合いもあるようで、割と好き勝手に滅茶苦茶な武装を作ることで知られる。
*3 要は懐かしき戦隊バズーカ。最近ないよね。
*4 戦隊固有武装+バズーカ合体装備。破邪百獣剣! ハウリングボウガン!