【人種】/殻纏いの民

Last-modified: 2022-11-29 (火) 18:47:48

アルファベット表記:Cal'Ca
読み:カル・カ
区分:殻人
発案者:tocoma110
Tag: 人種 殻人 殻纏いの民 楪州 爬州 華州 同盟種 発案:tocoma110


概要

スマートな体格を甲殻が覆い、頭部などから生える角を特徴的とする殻人
「歩く鎧」と形容される姿をしているが、実際に鎧並みに頑強な甲殻に覆われているほか、肉体的に優れた種族として知られる。
運動能力も筋力・頑強性も殻人どころか人類種全体でトップクラス。
加えて、種族自体が先天的に精華術を得意とし武芸の達人を多く輩出していることもあり、嫉妬を込めた揶揄で「戦闘種族」などと呼ばれることもある。
人口こそ少ないが、竜牙の民魔鬼種族と素の実力で並べる数少ない存在。

 

分布

主に楪州の密林部や爬州華州森林部に集落を構える。
寒冷地帯は好まないのか集落を形成するという話は聞かず、俄州亜州でも集落は皆無。

 

形態

まるで上質な身型鎧のようにスマートな装甲が全身を覆う。

  • この装甲は表面に棘を備えたりエッジの利いた形状をしていることも多く、中には仰々しいほどの角や突起を持つこともある。そういった点も限りなく肌人などが発明する鎧に近い。
    実際、彼らの装甲構造を元に作られた鎧も存在する。

スタイルは開拓の民などに近い形態であり、殻人の中ではかなり異質な部類に入る。しかし、単純な四足進化系ではなく、脇下から補助用の腕部を一対備える六肢持ちである(昆虫なので当然だが)。

  • これらの補助腕は通常用いる歩行肢・腕肢と比べると筋力で見劣りするが細やかに動かすことが可能。また、他の肢に見劣りするとは言っても、下手な小型人種の腕力を凌駕するだけの運動性・筋力を備えている。
  • 頭部も肌人のそれに近い部品の付き方をしているが、形態はどちらかというと髑髏に似ている。そのため、気の弱い者が見ては腰を抜かすという光景をジョークにするものさえいるほど。また、目は瞳を備えるように見えるが特殊な複眼であるほか、頭部には触覚を備えていることも多い。
    • 大抵、目は鮮やかな色合いをしており、赤・空色・緑が多い。
      また、口周りは牙を備える例もあるが、基本的にものを齧る形での食事は摂らないため、それは角の一種に近い。

男性の頭部などに生える角は性的なアピールとして機能する。
が、それを差っ引いても他種から魅力的な造形と取られることは多く、その造形美は広く知られるところである。。

  • 一般的には1~5本までの角が個人差によって生えている。
    角を動かせる者とそうでないものが存在するが、それらは種族内亜種による遺伝的なものであり、先天的な特徴である。
    一般的には、一本でカブトムシに近い非可動角、二本でクワガタムシに近い可動角、一本角だけが動き他は固定の3本以上のどれかとなる。
    • これらの角は肉体精素の制御などに一役買っているようで、角を欠損すると肉体機に脳に著しい問題を生んでしまう可能性がある。
      • また、極稀に角が花開くように広がる個体というのも存在、そうした個体は『独覚の相』と呼ばれ、一部集落では神聖視される。

一方、女性は角の代わり蛾のような毛を備えた触角をもつ。これらは精素検知器官として高い精度を誇っている。

  • これらの触角は基本的に偶数本生えており、一対で検知器官として機能を果たす。
    そのため、こちらもまた欠損すると感覚に著しい障害を生む可能性がある。また、短いながらも女性も角を備えることがある。

 

生態

筋力・頑強性・身軽さ・運動神経……そのいずれをとっても高水準。
単純な数値記録で言えば鬼相の民さえ凌駕し、戰の民ですら及ばぬほど。それらに加えて固有の呼吸法による先天的な生体精素活用術の素養により、身体能力は何倍にも高まる。

  • 武芸を修めぬ一般的な個体ですら、数mの高低差を自在に飛び跳ね、自身の数倍の重量の塊を独力で持ち上げられる。これだけの身体能力を持つ種族は、同盟種でなくとも文明保有種では限られてくる。

当然ながらその身を覆う甲殻も尋常ならざる硬度を備えている。
これらの外殻は下手な鎧よりも強固なため、彼らは衣類を纏う必要性を感じておらず大半は衣類を身につけない。都市部にすむ者などであればともかく、そうでもなければ精々が装甲が薄めの腹部・生殖器周辺などを簡易的にミスリケプラー?にて編み込んだ布で覆うにとどまる。

  • 彼らの甲殻は小口径の弾丸や家庭用の包丁程度なら阻んでしまう程に硬い。

食性は肉類ではなく、まさかの蜜食
それもただの蜜ではなく、紅血草に近い多量の精素を含んだものである必要があり、それ故に彼らは秘境に近しいところや、その内部に集落を構えることとなる。

  • これは都市部で生活する個体でも同様であり、彼らのための食事を採集し流通させることで生計を立てる同族も数多く存在する。
    なお、それらを欠かすと彼らの圧倒的な身体能力は著しく失われることとなる。
    毎食必要、というわけでもないが、一日に一度は一定量を摂取することが望ましい。
  • なお、彼らの嗜好としては甘味の強いものや独特の刺激臭(薬草じみた臭い)を好むため、彼らの蜜は他種からすると甘く薬品臭いものと感じられる。

発情期が周期的ではない種族であり、開拓の民同様にいつでも発情可能となっている。
一度の出産で1つの卵を孕み、それを体内で孵化させる体制に近い生態を持っている。
出産直後~1年未満は芋虫のような生物だが、1歳前後を目安に一度蛹になり変態、一般的に知られる形状になる。
以降は時折脱皮を繰り返し肉体的な大きさを変じていく。こうした成長変質は成人とされる20歳頃で終了する。


寿命は大体50~60年程度とされる。
ただし、長命なものは100歳を超えることもある。

 

文化

基本的に理性的で寡黙な種族であり、表立って騒ぎ立てることは好まれない。
しかし、それは自己主張がないことを意味してはいない。
前述の通り男性は大きな角や突起物を誇示することで異性にアピールする文化があり、それ故に角や突起部の手入れに余念がない。都市部の生活に染まった者などはそのために馬鹿みたいな大金を費やしてしまうこともある。それは女性も同様で、自己アピールにフェロモンを重視する傾向にあるため、それらを伴う香水の利用に非常に神経を使う。

  • これらは単に性的アピールのみにとどまらず、彼らにとっての「身だしなみ」の一種である。そのため、それらに気を使えないということは他者への配慮に欠けるものとして、とがめられやすい。

また、前述の通り秘境での生活が一般的なため、戦う術を磨くことに非常に積極的。
秘境内集落だろうが都市部だろうが、老若男女問わずその姿勢は変わることがない。

  • これらは単に肉体的なもののみならず、思想や学問など精神的・知的分野についても同様である。
    そのため、彼らは非常に貪欲な成長欲を持った種族ともいえ、戦う場を見出せばそこで生き延びるために最大限の努力を見せる。ある意味、遊びの薄い種族と言えるかもしれない。
    • ただし、娯楽に理解がないというわけではない。享楽性の強さは個体による部分が大きい。

都市部などではその頑強性を生かして秘境開拓者などを営むことが多いが、基本的には森でゆったりと自由気ままな生活を送る。
そのため、森弓の民月吼えの民などと付き合いを持つ。


“縁”と呼ばれる関係性を重要視し、それを基準として活動することが多い。
そのため、他種から見ると近寄りがたいが義理堅い種族と思われていることが多い。

名前について

彼らは個人名しか名乗らない。
出自や出身をどうしても名乗る場合のみ、里の名前を頭に冠する。加えて、名乗る名前もいわゆる九大州別のものではなく、その氏族特有であったり適当に外部のセンスで名づけられることもある。

  • 一般に、彼らの名前は「匂い」に由来する意味を持つことが多いとされる。

 

備考

イケメン昆虫怪人種族。ギラファアンデッドなどのタイプを 想像してもらうとわかりやすいです。

 

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