【武術】/飛竜脚

Last-modified: 2023-08-18 (金) 05:40:49

アルファベット表記:Dragon Dive
読み:ひりゅうきゃく
分類:武術・流派
発案者:tocoma110
Tag: 武術 武術流派 精武術 蒼竜騎士 発案:tocoma110


「己を雷とせよ」
~蒼竜騎士指南書 冒頭~

概要

蒼竜騎士の戦術の根幹を担う、精華術による跳躍技術。
またそれを駆使して戦う蒼竜騎士の戦術の総称。

 

特徴

基本的な方針は「強化した脚力での高速移動」である。
脚部に精素を集中させ、跳躍力・瞬発力を強化することを基本に置く。また人体のみでの強化は心身への負荷が大きいため、鎧のグリーヴ底などに精紋回路を施し瞬発力などを強化することがほとんど。
その性質上、直線的な動きが多い。


精武術ではあるが、他の精武術と比べるとかなり精素の利用が少ない。
精素現象で分かりやすい炎熱や放電、物質干渉効果を起こすような技はほとんどなく、また武器に何らかの特性を一時付与するようなものもほとんどない。
そうした特性上、飛竜脚は使い手の技量・鍛錬が如実に表れる。鍛え積み上げたものなしでは、人類種の脚では竜の高みには届かない、そう言うことなのだろう。

 

技一覧

  • 飛竜脚
    名前の原型となった大規模跳躍術。
    数十mから100数mの高度まで一瞬で飛び上がる。そこからの空中姿勢制御で次の攻撃技に転じる。
    また、これを横方向に使うと飛距離はさらに伸ばしやすく、高速移動に活用出来る。
    非常に強力な技である一方で脚部に欠ける負担が大きめのため、乱用は難しい。*1
  • 竜跳
    小規模版の飛竜脚。
    ある程度の距離を高速で移動するためのもの。
    飛竜脚と比べると距離・速度で見劣りするが、瞬発力では引けを取らない。また精素汚染の負荷も比較的小さいため普段使いしやすい。
    • 連竜跳
      竜跳を連続で行なう技。付加は増大する代わりに三次元的な翻弄を用いたり、他の技につなげるための基礎となる。
       
  • 空竜翔
    精紋回路にて空中跳躍を行なう技。
    単に空中歩行・跳躍をするのではなく、そこに竜跳・飛竜脚を組み合わせて行なう。*2
     
  • 風竜翼
    浮遊状態で得物を振り回し、空中姿勢を制御する技。
     
  • 天竜舞
    浮遊状態で得物を軸として空中姿勢を制御する技。
     
  • 竜墜撃
    飛竜脚にて飛び上がったところから落下と共に繰り出す、墜落攻撃。
    多くの場合、大きく振りかぶってから重力を乗せた振り下ろしで、頭部・頸部・背骨・翼膜などを得物で突き破る形で使用する。
    • 竜破雷衝
      空竜翔と飛竜脚を合わせ、空中跳躍から繰り出す竜墜撃。
      加速して繰り出されるその一撃は、達人のものともなればドラグリウスさえも仕留める。
    • 青龍突破
      天竜舞で空中で並行状態での空中回転で勢いを増し、獲物に竜墜撃を喰らわせる技。
      精素ではなく空中制御技能によって生み出す回転を乗せて放つ、まさに必殺の一撃。その分、難易度は極めて高い。
       
  • 疾竜撃
    竜跳を駆使して放つ突撃攻撃術。
    主に地上戦で用いる技であり、一般的な精武術における突進系攻撃術と同義の技。
    • 連竜撃
      連続して放つ疾竜撃。脚部に掛かる負荷が大きいため、連発は危険。
    • 弩竜撃
      地上から飛竜脚を用いて放つ上昇疾竜撃。対空技としての性質も持つ。
       
  • 乱竜撃
    弩竜撃と竜墜撃を交互に繰り出す大技。
    凄まじい威力を発揮することは間違いないが、脚部への物理的負荷・精素汚染、交互に高速で行なわれる空間認識の切り替え、慣性制御など、問題も多い。そのため、これを使える蒼竜騎士は限られる。
     
  • 暴竜風
    空中で放つ対空技。空中で得物を振り回す。
    跳躍術の要領で腕などを強化し、その振りの威力を強化する。また、風竜翼と同じような目的で用いることもある。
    • 暴竜風牙
      暴竜風と共に放出系精武術を用いる技。難易度は極めて高い。

 

流派一覧

ハイウィンド流

最も著名な流派。
“竜墜”アベルの弟子の一人、“風王”ハイウィンドことアレックス・ハイウィンド・ティクンの技を受け継ぐ流派。
極めて実直な飛翔技に特化しており、飛竜脚の運用に重きを置いている。
そのため、飛竜脚の速度では他の追随を許さない。それは単にスピードが速いというだけでなく、速度・慣性制御全般が極めて精緻であることを意味する。それ故にハイウィンド流は「風の王」のあだ名に恥じぬ、圧倒的な対飛竜制圧能力を誇っている。
基礎に重きを置く故、多対一の戦闘には向いておらず、蒼竜騎士の正統たる大型飛竜とのタイマン対決でその本領を発揮する。

  • 奥義『天竜墜蒼』は竜墜撃の極致。
    放出系の特性を加え雷電を纏わせた槍と己が身を合わせ、超音速の速さで放つ竜破雷衝
    その一撃は文字通り紫電が如き速度と威力を発揮し、確実に飛竜を仕留め、地に落とすことが可能。武器だけでなく我が身にも雷電を纏わせるため不可は尋常ではないが、その分、命中率と威力はお墨付き。
    人類が単独で出しうる最高級の威力を誇る精武術の一つともされているほど。

アラネア流

“竜墜”アベルの弟子の一人、“張り巡る”アラネアことアラネア・フヴェルを祖に持つ流派。
空竜翔・風竜翼・天竜舞・暴竜風などを軸とする華麗な空中技を重んじており、固有の空中技を多数持つ点が特徴。
空中機動も開祖の二つ名に違わぬ入り組みなおかつ小回りの利く複雑立体軌道を見せる。そのため、屋内などでも応用の利かせやすい流派として知られている。
相手を翻弄させる動きが強い分、飛竜脚そのものや竜墜撃自体の強度は重きを置いておらず、どちらかというと小~中型種対応・対人戦・対大型サポート向けといった趣が強い。

  • 奥義は『風竜攻勢』。
    非常に珍しい広域放出系の精武術を周囲に放つ、範囲攻撃型の奥義。暴竜風牙の極致とも言えるもので、暴風・乱気流に加えて風の飛刃も交えて飛ばす、極めて殺傷力の高い攻撃。
    大型種にこそ決め手となりえないが、多対一や群れ相手、また対人戦では非常に効果的。

三日月流

“竜墜”アベルの弟子の一人、“忠愛”のフレャこと朏・フレャを太祖とする流派。
様々な環境で一定以上の成果を出すことに優れた、適応力とバリエーションに優れた特徴を持つ。大型・中型・小型の区別なく対応出来るマルチプレイヤー的性質が強く、バランスがいい。
専門的な分野を持たない分、対空・対地・対人・対竜のいずれにも対応した技がそろっている。
巧みな槍捌きに重きを置いており、ハイウィンド流とはまた異なる攻撃性を備える。特に連竜撃に関連した突貫乱撃技に優れ、高速移動しながら多数を蹴散らす、あるいは大型種にまとわりつくように攻撃を行なうスタイルは、本流派独自の傾向と言える。

  • 奥義は『桜華狂咲』。
    刺突・斬撃を織り交ぜた乱竜撃を繰り出す、極めて難しい奥義。
    どちらかと言えば大型種相手の直接対決でこそ威力を発揮する技だが、軍勢相手の無双撃破としても活用出来る応用性を持つ。その名が示すように、荒々しくも美しい立ち回りが特徴。

ディスタール流

“竜墜”アベルの弟子の一人、“竜の友”ハーンことハーン・ディストの流派。
飛竜を飼いならすディスタール王国?で正式作用されている特殊な飛竜脚で、飛竜との連携に重きを置いた特殊な流派である。
蒼竜騎士が地上と空中を行き来するのみならず、空中で飛竜と連携し、縦横無尽に飛竜や飛行敵勢力を排除するか形となる。他にはない独自の用法から、彼らは飛竜脚による突貫攻撃より、空中での自在な移動に重きを置いている。
竜との連携が肝要なディスタール流は、飛竜を狩るのではなく飛竜を駆る技故に、その技の矛先はどちらかと言えば巨大生物向けのものとなっている。

  • 奥義は竜騎一体の『飛竜突破』。
    飛竜の高速飛翔でギリギリまで相手に接近し、最適距離で竜破雷衝を繰り出す大技。人竜共に命懸けの攻撃であるためおいそれと用いれるものではないが、成功すれば飛竜どころかベヒュマすらも仕留めうる威力を秘めている。
    純粋な破壊力では飛竜脚の中でも断トツとも。

 

関連するもの


相談コメント欄

  • 設定変更:始祖を『“竜墜”アベル』に -- 2023-08-18 (金) 05:40:49

*1 いわゆるダッシュ技。
*2 つまり空中ジャンプ。