【精素】/精素汚染

Last-modified: 2022-08-01 (月) 04:06:44

アルファベット表記:Curse Phenomenon
読み:しょうそ・おせん
分類:精素現象
発案者:tocoma110
Tag: 精素 精素現象 発案:tocoma110


概要

高濃度精素によっておこされる汚染現象。
精素化合現象の一種であり、その中でも特に重度での変化を起こす状態のものを指している。
一般的な生活でも精素を摂取すると起こりえるものではあるが、大抵は生命の自浄作用などにより大事には至らない。
が、高濃度精素の充満している地域にい続けたり、 急激に大量の精素を体内に取り込むと引き起こされる場合がある。

  • 前述の事態以外でも実体精素現象などが起こすこともあり、精素にまつわる災害・問題として非常にポピュラー。
    それこそ、秘境が誕生する理由の何割かはこうした精素汚染による環境変化が起こり、その変化が固定・定着していったものが珍しくない。特異な特徴を備える生物なども、これによって生まれることが多い。
  • また精合術は精素汚染を活用した技術であるとも言える。

主な症例は物体・生体の変質や機能障害。
場合によっては中毒死を招くこともあるほか、所謂秘境の形成のような土地環境の変質、生命体の種族レベルでの生態変化を引き起こす場合もある。

  • 解消には時間を掛けての淨化を用いるか、極めて高度な波音術を繰り返すことで行なうなどの手段しか存在しない。

 

事例

下記以外にも多様な汚染症状が存在する。

環境変質

かんきょうへんしつ。Ethered Pollution。
生物単体ではなく、環境そのものに起こる精素汚染現象。最も著名な精素災害の一つ。
大気や土壌など広大な範囲に精素化合による変質現象が起こり、広域に莫大な変化を引き起こすものである。
その内容は肉体変質以上に読むことが難しく、事例ごとに全く異なる。起きる変化は勿論のこと、規模・速度・深度などは細かな要因で容易く変化し、それ故にこれという明確な指針を見出すことが難しい。
加えて、環境変質が進むと精素濃度が増加する傾向にあり、どんどん通常生物の生息には適さない世界が出来上がる。
故に、この精素汚染は古来より人類に恐れられ、精術発展の妨げとなってきた。


極めて複雑な変化のため、これを解消する手段は大陸歴1800年代であってもまるで見つかっていない。
大規模な精脱を行なえれば環境にたまった精素は抜き出せるかもしれないが、それによって起こる環境変化は想像もつかず、また長期にわたり安定して精脱を行なうための設備・術式・術者・それらが安全に運用し続けられる状況をそろえることも困難。
精術発展に伴いごくごく初期段階であれば解消も可能となっていくが、すでに出来上がってしまった環境を戻すには、障壁が多い災厄である。

肉体変異

にくたいへんい。Ethered Mutaition。
精素酔いと並び知られる、精素汚染の代表的な変化の一つ。
肉体の形状・体質が変異する現象。大抵は皮膚や体毛の変色、通常存在しない部位の発生などだが、それ以上の変化を迎えることも珍しくない。
変化が緩慢に起きるのであれば適合し生存することも可能だが、急激な変化の場合は肉体がそれに耐えきれず、そのまま死に至ることも多い。急激な肉体変化は精素汚染による死因の一つであり、毎年多くの若手開拓者が犠牲となっている。


変化の質は極めて多彩で、簡易的な肉体衰弱から高度な形質・能力・体質変化まで幅広い。
中には、本来の種にはなかった機能を有する器官や筋繊維・骨組成、果ては骨格レベルからの生体変化を起こし、遂には種としても根底から変わってしまう場合がある。そうした変異生物は「汚染種・汚染生物」あるいは「変質種・変質生物」などと呼称される。
秘境などに生息する生物は多かれ少なかれこうした生物の末裔とされる。

  • ただし、すべての生物が汚染種の末裔というわけではない。*1

肉体変異した生物は精素に対して耐性を持っていることが多く、大抵は精素汚染に掛かりにくい。
また精素とのかかわりあいも耐性が強くはねのけるか、親和性が強く生体機能に強く関わるかのどちらかの傾向に寄りやすくなる。

  • なお、大陸歴1800年代に至っても肉体変異は現状不可逆的な変化であり、治療法は確立されていない。
    基本的にこの変化は精素加工技術のそれに限りなく近く、生体で精合現象が起きていると考えるとわかりやすい。

精素酔い

しょうそよい。Ethershickness。
高濃度精素に当たることで起こる、体調不良の総称。軽度の生体精素汚染。
大抵は眩暈、吐き気、幻覚、倦怠感、頭痛が発症し、深度が進むと鼻水や目やにの噴出、下痢、頻尿、発熱まで至る。重度になると内臓機能に支障が出る本格的な精素汚染が始まってしまう。

  • ある程度は薬品で治療可能なほか、精素が排出されれば解決する。

精素毒

しょうそどく。Ethers Poison。
精素汚染を引き起こしやすい精素の総称、あるいは精素汚染を引き起こす精素含有物の総称。
一般に精素汚染を引き起こす毒のほか、精素汚染によって変異した毒素を指すことが多い。
通常の毒素には見られない症状が現れやすく、その毒物によって起こる現象がある程度決まっている点が特徴。

属性変化

ぞくせいへんか。Ethered Constitution
いわゆる生体属性を変えてしまう変化。
突然体質が変わってしまうため、置かれている環境次第では致命的な症状となりえる。変化する期間はケースによるようで、永続的に変わってしまうこともあれば、一時的なもので治療可能な場合もある。

 

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相談コメント欄

*1 例えば真竜類亜竜類は汚染生物ではない。また、戴冠種もそうでない系統から生まれたと考えられる種が多数観測されている。