【物品・機械】/銃火器

Last-modified: 2024-01-23 (火) 09:45:22

アルファベット表記:Gun
読み:じゅうかき
分類:武器・武装
該当地方:特に著名なものは華州俄州
発案者:tocoma110
Tag: 物品機械 装備 武具 火薬 銃火器 華式火薬銃 俄式火薬銃 発案:tocoma110


概要

火薬を中心とした何らかの圧力を以て、弾丸を高速射出する器具。
基本的に精素ではない別の推進力を用いることが多く、その点において本世界においては比較的珍しい傾向を備えた武装と言える。

  • 一般的には携行可能なものを指すことが多く、砲については銃火器とは分けて語られるケースもある。

大別して華州に端を発する華式火薬銃俄州に端を発する俄式火薬銃の2種類の系統が存在する。
現状、この大陸で流通する拳銃の大半はこのどちらかの系統に属している。


なお、「銃火器」という呼称は「銃」が発明されて以降生まれた言葉。
元来「火器」のみで「何らかの圧力を持って矢玉を射出する」物を指していた。
元は大砲などの携行に難があるもしくは設置型の「大火器」と、火薬弩のように携行可能な「小火器」でカテゴライズされていた。そこに当時基準の火器よりさらに小型の火器として、「銃」というものが生まれたため、新たに作られたという経緯がある。

 

特徴

前述の通り、「精素の力を用いない種類が主流となっている」点が最大の特徴。
精素に左右されずに一定以上の効能を出せることが、「精術に素養・敵性のない人材」でも容易く扱える強力な武装として、強みとなっている。
また、下記の通り2種類の体系が存在するが、大陸歴1600年頃にはこれらの傾向も曖昧化している。

  • しかし、大本の設計思想は今でも根強く、「精度なら華式」「携行性なら俄式」という認識は制作者・利用者共に共通している。

華式火薬銃

華州で発展した、遠距離攻撃力を重視した火薬銃
弓に代わる新たな長距離攻撃武装として開発されたものであり、そのため特に「正確性」「射程距離」「精度の高い打撃力」に重きを置く傾向が強かった。
初めから遠距離狙撃を目的として開発されているため、推進力を得るために銃身が長いことが特徴。また、早期から螺旋旋回運動についても着目され、数百年の年月を掛けて螺旋回転を加える銃身の開発にも成功する。

  • 攻撃力を得るために弾丸も比重が重いものを利用しているほか、鋭い形状に加工していることが多い。この特徴は現在でも残る傾向である。

華丹帝国軍最大の武器であり、帝国が未だに広い版図を維持し続ける理由でもある。
高い精度を誇る命中率、安定した運用を可能とした手堅い銃器本体の設計、最先端を行く火薬利用の研究……積み重ねた歴史は他の国家・地方の追随を許さない。独自の銃火器を利用する特別部隊まで擁するほどに力を入れ込んでもいる。
さらに、大陸歴1300年代頃からは秘密裏に俄式に対抗、携行可能な小型銃や連射機能についても開発・改良が進められた。


華式火薬銃の特徴として、「正規軍精鋭専用武装の型落ち設計図が公表される」点にあり、基本的にはそれらを元に開発されたものである。
そのため、民営の工房で開発されるもののほとんどは旧式に当たるが、それでも同時期の俄式製品と遜色ない性能を誇る。また、華丹帝国の強大さを象徴する逸話である。

  • 華州工房の職人もみな「華式火薬銃」のブランド意識を持っている。
    そのため、正規軍ほどではないが高水準の技術と、製品完成度を求める傾向にある。粗悪な品物を売ることは恥とされ、時に職能組合からつまはじきに会っても仕方ないとされるほど。そうした理由から、華州では正規の銃火器職人は憧憬や尊敬の念を集めやすい。

俄式火薬銃

俄州にて発展していった銃火器の総称。
いわゆる、「拳銃」と呼ばれる傾向性を重視した銃火器の祖とも言える系統である。


こちらは近距離での攻撃武装として、機構剣から派生して生まれたものである。
大火力を誇るものも大掛かりで扱いが難しく、また専門の訓練を要する難点を解決すべく研究・開発が進んだ。そのため、「携行性」と「速射性」、また時代が進むにつれて「連射性」を重視していった。代わりに飛距離は二の次とされ、初期のものは命中精度もあり接近戦での切り札として用いられた。
それらは強力な武装として注目を集めた一方、華州ほど理路整然とした体制が作られず、各種独自の発展を遂げた経緯を持つ。
そのため、玉石混合かつ突飛もない代物も数多存在し、安定性・信頼性を確保するまでには長い年月を要してしまった。

  • そうした歴史を持つ故か、一部界隈では俄式火薬銃への偏見が残ってしまっている。
    大陸歴1400年代以降ともなれば整備を欠かさなければ一定の水準は保てるのだが、独自の信仰と皮肉られるほど頑固な考えを持つ者たちもおり、華式と比べると不当な扱いを受けやすい。
    • 同時に、華式のように統制された制作体制がない故、様々な発明品が存在することから様々な形態の銃が存在する。

携行武装としての価値に重きを置いていたこともあり、連続での使用を想定した連射機構の開発では華州の先を行っていた。
特に回転式弾倉の開発は画期的なものであり、華州では生まれ得なかった発想である。

  • 現在では長距離狙撃用の銃火器も開発・販売されている。

 

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