FF8
イデアの家でのリノアの台詞。
「その言葉」とはスコールの「俺のそばからはなれるな」のこと。
スコール
「……それは無駄だ。また俺がリノアを取り戻しに行く。リノアは……俺のそばからはなれるな」
リノア
「あ。それそれ!」
スコール
「なんだよ」
リノア
「その言葉がはじまりだったの」
何の「はじまり」であったかは明言されていないが、おそらくリノアがスコールに恋をしたはじまり(きっかけ)という意味だろう。
時間圧縮を抜けて辿り着いた部屋はスコールがリノアにこのはじまりの言葉を言った場所であることから、『時間圧縮後はじめて辿り着いた部屋』という意味ではなく、このリノアの発言の意味するところの『はじまり』だと推測される。
リノアにとってこれだけ大切な言葉であるのに対して、発言したスコール本人の反応はこれ。
リノア
「その言葉がはじまりだったの」
スコール
「なんだよ、それ」
リノア
「忘れちゃったんだ?」
スコール
「俺が言ったのか?」
リノア
「もういいです!」
リノアが怒る気持ちもわからなくはない。
- さすが朴念仁スコール。ああなれとは言わんがお前はもうちょっとジタンを見習え。
- スコールが朴念仁過ぎたがゆえに、ジタンがああなったのでは?
- ジタンはジタンで口説き過ぎて誰を口説いたか忘れる有り様。そんなのスコールは見習うべきではないw
- 挙げ句に忘れた事をG.F.をジャンクションする事による記憶喪失の所為にする。
だが以前の彼なら忘れたら忘れたでそのままにしておいたであろう。
言い訳したのはリノアの機嫌を損ねたくなかったからだと考えれば、なんとも微笑ましい。- まぁG.F.を使用する際の副作用を考えたら筋が通る主張ではある。だがスコールよ、もう少し女心理解しろよ…
表面上は微笑ましいラブコメったシーンであるが見方を変えてGFの記憶障害に着目すれば割とゾッとするシーンである、
『記憶障害って言ったって幼少期の頃が思い出せん程度だろw』的な緩い認識だったのに
アーヴァインの発言の忘却も併せてこんな直近の、かなり印象的な場面でさえ忘れてしまっているのだから
そしてその不安はエンディングにおいて約束した場所も一緒にいたい人の顔も思い出せず、時間圧縮世界から帰れないという最悪の形で的中する事となる。
この「はじまり」がなければリノアにとってのスコールたちはひとときの仲間に過ぎず、あるいはD地区収容所に助けに来る事も無かったかもしれない。
その場合、例えスコールたち4人が別途脱出に成功したとしても、アーヴァイン不在では彼らはイデアとの過去を思い出す事が出来ない。
もちろんリノアとスコールの恋がなければDisc3の展開が全然別であった等、この「はじまり」はストーリーに深く関わってきている「はじまり」でもある。