名前 | ソドー島 |
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英名 | Island of Sodor |
説明 | ・アイリッシュ海上のマン島とイギリス本土カンブリア州のバロー・イン・ファーネスの間に存在するとされ、独自の旗があるなど、イギリス本土から独立した存在とされている*1。 ・島の海岸線はほぼ三角形をしており、東西62マイル(99.7km)、南北51マイル(82km)で面積は1,298平方マイル(3,361.8平方km)。北西の海岸線は幅4マイル(6.4km)。サドリア海峡によって、マン島と隔てられる。 ・北東の海岸線の内、バロー・イン・ファーネスに向かい合う場所は、実在のウォルニー島北東部の海岸線が本来存在する場所であり、ソドー島がウォルニー島を含んだ形になっている。 ・島全体の人口は約177,000人*2。 ・本土側のバロー・イン・ファーネスとはトップハム・ハット卿が設計、1915年に完成した跳開式可動橋*3と、1908年に完成した実在の道路用可動橋であるウォルニー橋で結ばれている。 ・また、ピール・ゴッドレッド近郊には水力発電所が1923年に建設され、ソドーアルミニウム会社の工場とピール・ゴッドレッド線に電力を供給している。島の南の海岸線はアイリッシュ海に面し、複雑に入り江をつくる海岸線に港がいくつか点在する。 ・島で最も高い山は北部のカルディー・フェル山であり、標高2048フィート(624.2m)。この山はスノードン山がモデルとなっている。 ・島の固有の言語として、マン島語とノルド語によく似たサドリア語があるが、現在では殆ど使われておらず、一部の地名などにその名残をとどめているのみである*4。 ・ノース・ウェスタン鉄道が中心的な鉄道で、スカーロイ鉄道やカルディー・フェル鉄道、アールズデール鉄道が私鉄という形に成っている。 ・長編第1作『魔法の線路』では「現実世界とは別の、魔法の線路のみで行き来する事ができる世界」であるように描かれていた。 ・『All Engines Go』シリーズではこれまでのシリーズがイギリス的な描き方だったのとは対照的に、地理にも多様性が生まれ、砂漠など様々な地形が登場し、建築も各国の影響を受けている*5。 ・プロデューサーのリック・サバルによると、当初の設定ではイギリス本土と繋がっている事は「重要ではない」とされ、世界の他の地域から遠く離れた独立した土地という事になっていたが、依然としてイギリス本土とつながっており、第25シーズン『パーシー はじめてのキャンプ』では、トーマス、パーシー、ニアの3台がメインランドに行かなければならない事、第26シーズン『ちきゅうは はずむ』では、ニアが地球ボールを見てソドー島について言及する際、イギリスの方を見た事から、ソドー島がイギリスに位置している事が確認されている。 |
成立までの過程 | ・『汽車のえほん』シリーズが巻を重ねるにつれて、作者のウィルバート・オードリーに設定の矛盾について、読者からの質問の手紙が多数届くようになった。 ・これらに答える為矛盾のない設定を考えるうちに、架空の舞台設定を考案し始めた。 ・教会の仕事でマン島を訪問した際、その島を管轄する教区の名が『ソドー・アンド・マン教区(The Diocese of Sodor and Man)』である事に気づいた。 ・『マン(Man)』と並んで『ソドー(Sodor)』という地名が実在するような教区名であるが、これに対応する島や地名はなく、ウィルバートは、マン島とイギリス本土の間に位置する架空の島『ソドー島(Island of Sodor)』こそが、完璧な舞台環境であると考えた。 ・そして、1949年にトーマスの支線の設定と路線図を、1950年に島全体の設定とその地図を自らの手で制作。 ・1952年には親友のウィッカム司祭の協力を得て、島全体の彩色された立体地図を作成した。 ・その後、司書を務める弟のジョージ・オードリーの手を借り、歴史・地理・言語・産業・地質学にも及ぶ細かな設定がなされていった。 ・1987年9月にはその集大成として 『The Island of Sodor: Its People, History and Railways』という書籍が、2人の共著として出版された。 |
ソドー(Sodor)という名称について | |
・『ソドー(Sodor)』は「南の島々」を意味する古ノルド語『スズレイヤル(Suðreyjar)』が英語化したものであり、本来はヘブリディーズ諸島、クライド湾諸島、マン島などを指す総称。1154年にノルウェーで形成されたスズレイヤル教区は、ヘブリディーズ諸島とスコットランドの西海岸に沿った他の島々を管轄していたが、領土の割譲などから、同教区の管轄はマン島のみとなり、その時代の流れの中、スズレイヤルはソドーへと変化した。17世紀頃に現在の教区名になったとされているが、これについてはソドーの本来の意味が正しく理解されず『アンド・マン(and Man)』と付け加えられた説、または北欧のスズレイヤル司教区の大聖堂があったセント・パトリック島が、何らかの混同によってソドー島として知られるようになっていたという説がある。 | |
鉄道 | ・ノース・ウェスタン鉄道 ・スカーロイ鉄道 ・カルディー・フェル鉄道 ・アールズデール鉄道 ・ヴィカーズタウン路面鉄道 |
鉄道(廃線) | ・ソドー・アンド・メインランド鉄道 ・ミッド・ソドー鉄道 ・ウェルスワース・アンド・サドリー鉄道 ・ティッドマス・ナップフォード・アンド・エルスブリッジ軽便鉄道 |
参照画像 |
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