劇場版 きかんしゃトーマス 魔法の線路

Last-modified: 2024-04-27 (土) 17:04:49

「小さな機関車だって大きな事が出来る!!」
Thomas and the Magic Railroad 劇場版 きかんしゃトーマス 魔法の線路

日本語版タイトル劇場版 きかんしゃトーマス 魔法の線路*1
英語版タイトルThomas and the Magic Railroad
監督ブリット・オールクロフト
脚本ブリット・オールクロフト
プロデューサーブリット・オールクロフト
フィル・フェルリ
マーク・ジェイコブソン
音楽ハミー・マン
公開・2000年7月14日(英国/アイルランド)
・2000年7月26日(米国)
・2000年9月9日(日本)
・2000年10月26日(ドイツ)
・2000年12月14日(オーストラリア)
・2001年4月7日(ニュージーランド)
・2020年10月24日(米国 : 再上映)
上映時間85分 *2
制作デスティネーション・フィルムズ
ガレイン・ピクチャーズ
マン島フィルムコミッション
配給デスティネーション・フィルムズ(米国)
アイコン・プロダクションズ(英国/アイルランド)
ギャガ=ヒューマックス(日本)
日本語版制作フジクリエイティブコーポレーション
東北新社
登場キャラクターAトーマスヘンリーゴードンジェームスパーシートビーレディーディーゼル10スプラッタードッヂアニークララベルバーティーハロルド転がり草
(当初の予定 : ジョージ)
登場キャラクターB無し
登場キャラクターCヘンリエッタクランキーブッチローリー3(顔無し)、スモーキー
登場人物Aミスター・コンダクターバーネット・ストーンリリージュニアステイシー・ジョーンズパッチビリー・トゥーフェザーズターシャリリーのお母さんP.T.ブーマーアムトラック駅長
(電話の声のみ : トップハム・ハット卿
登場人物Bシャイニング・タイムの子供達ジャグラーの男性
(写真のみ:ハット卿夫人
登場人物Cバーティーの運転手
登場人物Dミスター・コンダクターのご先祖様
登場スポットソドー島
ティッドマス機関庫
ティッドマス機関庫の転車台
ナップフォード駅
ナップフォード操車場の小さな機関庫
カーク・ローナン線
ブレンダム倉庫
水車の橋
陸橋
精錬所
キラバン駅
ディーゼル10の山
ビッグ・ディッパー高架橋
魔法の車止め
実写
シャイニング・タイム
シャイニング・タイム駅
マッフル・マウンテン
バーネット・ストーンの家
バーネット・ストーンの工房
ハリスバーグ
アムトラック駅
魔法の線路
あらすじ・トップハム・ハット卿が休暇でしばらくの間ソドー島を離れる事になり、シャイニング・タイム駅で働くミスター・コンダクターが彼の代理としてソドー島へ来る事になった。時を同じくして、意地の悪いディーゼル機関車のディーゼル10は『消えた機関車』を捕まるべく島に帰って来ていた。
その機関車は、バーネット・ストーンという男がディーゼルから守るためにシャイニング・タイムの近くにあるマッフル・マウンテンの古い洞窟の中に隠していたが、長い年月が経ったことで二つの世界を行き来するのに必要な『魔法の粉』が底を尽きかけていた。このままでは二つの世界が消滅してしまう。
しかし、バーネットの孫娘リリーが、ミスター・コンダクターの従弟のジュニアと出会い、共にソドー島へ来た事で状況が変わり始める…。
メモ・きかんしゃトーマスの長編映画第1作であり、クラシック・シリーズ時代に制作された唯一の長編作品。
・米国の番組『Shining Time Station』とのクロスオーバー要素がかなり強い。
・1994年の企画発案から公開まで実に6年間という期間を掛けて制作された本作だが、イギリスアメリカでは不発に終わってしまう*3。しかし日本では公開期間を延長する程の大ヒットとなった。
・原語版ではアレック・ボールドウィン演じるミスター・コンダクターがストーリーテラーを務め、彼の視点から物語が語られているが、日本語版では従来のTVシリーズと同様、森本レオがナレーターを担当した。
・日本語版ではゲスト声優として渡辺満里奈がレディーの声を、歌手の尾崎紀世彦がビリー・トゥーフェザーズの声を担当。
・英米版ではブリット・オールクロフトがレディーの声を担当している。
・松尾銀三、坂東尚樹、岩崎ひろし、江原正士、桑島法子、平田広明、保志総一朗、白鳥由里、安達忍、浅野まゆみ、小川真司がボイスキャストに参加。
・戸田恵子、森功至、中島千里、中友子は2役担当*4
・英米で各キャラクターを個々の声優が演じた最初の作品*5
・フジテレビ版の日本語版声優が担当する長編作品はこの作品のみ。
・機関車達の汽笛の音や、トーマスの撮影用モデルがTV版とは異なる点がある*6
・レギュラー機関車は登場するが、エドワードや他の機関車達は登場しない*7*8
・当初はジョージの出番もある予定だったが、早い段階で脚本からカットされた。
・ディーゼル10の名前が呼ばれたのはゴードンが怯えていた時とナレーションのみで、その後は一貫して『ディーゼル』と呼ばれている。
・今作では実際の人間が登場しているからか、人形である機関士や駅長や乗客等はいない*9
・2000年2月頃の日本での発表当初は『きかんしゃトーマス 魔法の鉄道』という仮称で2000年夏頃公開予定だった。
・当初、本編はおよそ110分あったが、試写段階での批判により公開直前にプロデューサー等の判断で脚本が変更され、悪役のP.T.ブーマーの削除や声優の変更など大がかりな編集が加えられた*10*11
・TVシリーズでは原作者の決めた作劇上のルールに従い、機関車や一部の乗り物が意思を持ち、喋る点を除けば世界史、文化、社会の構成やルールなど現実世界と何ら変わりがなく、その機関車も基本的に機関士の操縦を無視しては走れない世界*12として描かれていたのに対し、本作における描写では「現実世界とは隔絶された、魔法の線路でのみ行き来できる世界であり、ミニチュアサイズの乗り物たちが自らの意思で自由に動き回り、生身の人間はほとんど存在しない魔法の世界」であるように描かれている。
・本作を基にした一部のメディア展開では『© THE MAGIC RAILROAD COMPANY』と言う著作権者表示がなされている。
公開後の展開・2007年にブリット・オールクロフトがインタビューで、公開前に一部シーンがカットされた事を認め、その後未公開映像の流出や脚本の発見により全容が少しずつ公となっており、ファンからはノーカット版の公開を求める動きも出ていた。
・2020年5月7日頃、未公開シーンが入ったワークプリント版*13の映像がインターネット上に流出した。
・2020年9月29日に公開20周年を記念したBlu-ray/DVDが発売され、本作のメイキング映像*14、カットされて未公開となっていたストーリーライン映像の他、ブリット・オールクロフトによる本作の制作についての2部構成のドキュメンタリー、ミスター・コンダクター役のアレック・ボールドウィン、リリー役のマーラ・ウィルソン、ステイシー・ジョーンズ役のディディ・コン、本作の音楽担当ハミー・マンへの新録インタビューなどが特典映像として収録された。
・米国では2020年10月24日、公開20周年を記念して一日限りの再上映イベントが行われた。
挿入歌Really Useful Engine
Shining Time
Old MacDonald
I Know How the Moon Must Feel
Summer Sunday
Working on the Railroad
Some Things Never Leave You
The Locomotion
初期案
きかんしゃトーマスのテーマ*15
ソドーとうのうた
それゆけナイトトレーン
・The Friendship Song
・The Whistling Song
・Girl in Green
・He Loves and She Loves
出演ミスター・コンダクターアレック・ボールドウィン
ジュニアマイケル・E・ロジャース
バーネット・ストーンピーター・フォンダ(少年時代:ジャレッド・ウォール
リリーマーラ・ウィルソン
パッチコーディー・マクメインズ
ステイシー・ジョーンズディディ・コン
ビリー・トゥーフェザーズラッセル・ミーンズ
ターシャローラ・バウアー
リリーのお母さんロリ・ハリアー
P.T.ブーマーダグ・レノックス*16
英米版CVトーマスエディ・グレン
ヘンリードッヂバーティーハロルドアムトラック駅長ケヴィン・フランク
ゴードンディーゼル10スプラッター転がり草ニール・クローン
ジェームススーザン・ローマン
パーシーリンダ・バランタイン
トビーコルム・フィオール
レディーブリット・オールクロフト
アニークララベルシェリー゠エリザベス・スキナー
当初の予定
・トーマス:ジョン・ベリス
・ディーゼル10:キース・スコット
・ジェームス/パーシー:マイケル・アンジェリス
・スプラッターとドッヂ:パトリック・ブリーン
日本語版CV・ナレーター:森本レオ
・トーマス/リリーのお母さん*17戸田恵子
・ヘンリー:堀川りょう
・ゴードン:内海賢二
・ジェームス/アムトラック駅長*18森功至
・パーシー/クララベル:中島千里
・トビー:川津泰彦
・ディーゼル10:松尾銀三
・スプラッター:坂東尚樹
・ドッヂ:岩崎ひろし
・アニー/転がり草:中友子
・バーティー:緑川光
・ハロルド:佐藤浩之
・ミスター・コンダクター:江原正士
・ジュニア:平田広明
・リリー:桑島法子
・ステイシー・ジョーンズ:安達忍
・バーネット・ストーン:小川真司(少年時代:浅野まゆみ)
・パッチ:保志総一朗
・ターシャ:白鳥由里
特別出演
・レディー:渡辺満里奈
・ビリー・トゥーフェザーズ:尾崎紀世彦
予告編(英語・20周年記念Blu-ray/DVD)
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参照画像参照は劇場版 きかんしゃトーマス 魔法の線路/画像
次作きかんしゃトーマス みんなあつまれ!しゅっぱつしんこう

*1 一部の媒体では『きかんしゃトーマス 劇場版 魔法の線路』と表記されている。
*2 当初の予定では110分だった。
*3 この事がブリット・オールクロフト退任の要因の一つになった。
*4 戸田がトーマス以外のキャラクターを演じたのもこの作品のみ。
*5 人形劇ではこの作品が唯一。
*6 機関室の扉が付いていない等。
*7 模型の紛失や尺の都合等。
*8 なお、クランキーやブッチはカメオ出演。
*9 ただし、バーティーの運転手は僅かながら映っている。
*10 日本では、公開前のトーマスのイベントでのプロモーションビデオや小学館から発売されたビデオに挿入された予告編で、P.T.ブーマーのカットシーンが少し使われている。
*11 小説版の魔法の線路を執筆する為に、まだらめ三保氏が変更前のビデオを観ていたが、翻訳作業の途中で変更後のビデオが届き、「全く違うお話になっている」「(既存の映像を)麻雀の牌みたいにガラガラガラとかき混ぜて、積み直しただけ」と語っている。
*12 劇中、機関士の操縦に逆らったような描写があったとしても、それは操作中の一瞬の隙を突いたり、掃除係のうっかりミスで動作したものがほとんどとされている。
*13 モニター試写用に作られる仮編集版。
*14 以前はドイツ版DVDにのみ収録されていた。
*15 冒頭のトーマスが登場するシーンでこの曲のインストゥルメンタルが流れる。
*16 ノンクレジット。
*17 ノンクレジット。
*18 ノンクレジット。