キャラクター/【ガストン】

Last-modified: 2024-03-13 (水) 18:41:25

ディズニー作品「美女と野獣」のヴィラン
筋骨隆々の肉体とハンサムな顔が自慢の狩人。性格はきさくかつ陽気で村人からも信頼されている一方、粗野で無作法かつ傲慢なうぬぼれ屋でもあり、目的のために策を弄する狡猾な一面もある。
生粋の狩人であり、猟銃や弓の扱いに長けている。

  • 村の酒場の壁には、彼が獲ってきた動物の頭や角がトロフィーとして所狭しと飾られており、彼の性格の一端がうかがい知れる。

KHシリーズではχのみの登場となるためCVはなし。

  • 原作のCVはバリトン歌手の松本宰二。
    • 映画では正に地も震えるような低音ボイスで見事な歌を披露している。

村で一番の美貌を持つベルに好意を抱いており、嫁にしたいと考えて度々アプローチをかけているが、以下のように異性への接し方がてんでなっていない上に(時代的に仕方ないとはいえ)男尊女卑思考全開のムーヴでとにかく強引に迫ってくるため、ベルには毛嫌いされている。

  • ベルの本を泥水に投げ捨てて「女が本を読むなんてだめだ。いらんことを考えるようになる」とのたまう、勝手に結婚式の準備を整えてベルの家に上がりこみ意味不明なプロポーズする、ベルの本の上に汚れた足を置く…etc。
  • 「私には釣り合わない」というベルの遠慮がちな言葉が遠回しの拒否の意思表示であることにも気付いておらず、強引にキスを迫ろうとする。

ガストンは「一番男らしい自分には一番美しいベルがふさわしい」と考えており、ベルの内面にはこれっぽっちも興味がなかったのである。
結局のところ、狩人のガストンにとっては恋人でさえも彼の力を示すためのトロフィーのようなものに過ぎないのだろう。

終盤では医師と結託してモーリスを精神病院にぶち込み、父親を助ける事と引き換えにベルに結婚を迫る。
しかし、モーリスが正気と証明するために魔法の鏡を持ち出しながらも、ビーストは心優しく決して危険な存在ではないと訴えるベルの姿を見て、ベルと野獣が懇意にあることを察知。
「そんな怪物なんかを愛しているのか?」と嫌味を言うも、逆にベルから「本当の怪物は貴方よ!」と明確に拒絶の言葉を返されてしまう。
二重にプライドをへし折られた彼は、村人がビーストを恐れるように「子供を食い殺す」などの嘘をでっち上げ、野獣の城への討ち入りを扇動する。

  • 前述の通りに粗暴で教養もなく「脳筋」と評されることも多いが、ビーストを恋敵と認識した一瞬で村人の無知と恐怖心を利用して彼を害獣に仕立てるなど、実は高い洞察力と知能の持ち主であったことが分かる。さすがに名うての狩人なだけはある。

城に侵入し失意のビーストを弓矢で撃って塔の屋根まで追い詰め散々痛めつけるが、ベルの帰還に気力を取り戻して奮起した野獣に追い詰められると一転して命乞いをする。
しかしそれは油断させるための演技であり、ベルとの再会の最中であったビーストの脇腹をナイフで突き刺さすものの足を滑らせ、遥か彼方の地面へと転落し死亡した。

  • 転落の寸前、瞳の中に死を暗示するドクロが描かれている。
  • 構想段階では転落後も生きておりオオカミに食い殺される予定だったが、残酷すぎるという理由で変更された。その案はスカーの末路に流用されている。

美醜に拘り相手の内面を見ようとしない、想いを寄せる相手に拒絶される理由が自分の性格や振舞い方にあることに気づかないなど、ビーストとガストンにはある種の共通点がある。
そしてビーストが人間らしい心を徐々に取り戻していくのと反比例するように、ガストンは徐々に獣のような存在に変わっていく。
見た目は人間だが中身は獣同然という、ある意味では魔女に呪われないまま成長したビーストの末路とも言える姿であり、彼が乗り越えるべき最後の試練だったのかもしれない。


劇中歌にて、「子供の頃には毎日卵を4ダース、今は5ダース食べている」というようなことを歌っており、ファンからつけられたあだ名は卵食系男子。…そんな新ジャンル嫌だ。

  • ちなみに一日5ダース=60個。いくら好きでも食べすぎでは…?
    • ちなみに歌の中でガストンは生卵をそのまま何個も食べており、こんな事を毎日続けていたらお腹を下しそうなものなのだが彼は至極平然としている。
      これは「肉体だけでなく栄養価をしっかり取り込める強い内臓を持っている」「内外共に鍛え上げられた真のマッチョマンの証」とでも言うような表現であるらしい。
      • そういわれる一方、海外では生卵を食すという行為はゲテモノ食いと同義であり、卵の生産環境が日本ほど衛生的でないこともあり、ありえない行為と見なされる。

χ

ビーストキャッスルのシナリオ終盤に登場し、原作とほぼ同じ活躍をする。
闇の力をまとった彼は村人ではなくハートレスの群れを率いて城に奇襲に現れ、ビーストを両手で突き飛ばし武器で殴って突き落とそうとする。
そこにベルが駆けつけるが、ビーストを憎む心の闇が膨れ上がり、大型ハートレス・マリシャスレインディアを生み出してしまう。
城の屋根にてビーストに決闘を挑むも返り討ちにあい、城を出ていくよう促されるも、ベルのもとへ駆け寄ったビーストの隙を付いて隠し持ったナイフで彼の脇腹を突き刺す。
勝利を確信したガストンだったが足場のバランスを崩し、屋根から奈落へと転落していった。