原作 | アラジン |
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仲間キャラ | アラジン(KH、COM、KHII、MoM) |
通常BGM | A Day in Agrabah |
戦闘BGM | Arabian Dream |
登場作品 | KH、COM、KHII、Days、coded、χ、Uχ、DR、MoM |
ディズニー作品「アラジン」の世界。
巨大な宮殿と広大な城下町から成る、砂漠の王都。
貧富の差が激しく、この街に住む青年アラジンも相棒のアブーと共に泥棒稼業で生計を立てていた。
そんな彼が王女ジャスミン、ランプの魔人ジーニーと出会うことで物語は大きく動く。
KHシリーズでは多くの作品で登場するワールド。
大概はソラ達が魔法のランプを巡ってヴィランと騒動を繰り広げる。
DaysではXIII機関のロクサスやシオンまでが訪れている。
- ディズニーワールドとしては漫画版に描かれた回数もおそらく最多。
ワールドアイコンともなっている王宮はインドのタージ・マハルがモデルと推察され、タージ・マハルのある「アグラ」という都市もアグラバーの名前の由来と考えられている。
原典であるアラビアンナイトはその名の通りアラビア圏が舞台だが、ディズニーが映画化するに当たってはペルシャ(イラン)やインド、トルコなど、複数の国の要素をミックスして舞台を意図的にぼかしている可能性が高い。
- ちなみに2019年に公開された実写映画版の王宮はトルコのアヤソフィアがモデルとみられる。
登場キャラクター→キャラクター/アグラバー
場所
アグラバー
砂漠の都。
まるで迷宮のように入り組んだ城下町と巨大な王宮で構成されている。
KHシリーズでは城下町の構造はかなり簡略化されており、王宮に至ってはワールドアイコンや背景としては毎回登場するものの、Uχ以前までは王宮内部がゲームの舞台となったことは一度もなかった。
魔法の洞窟
砂漠の中に存在する、巨大なトラの頭の形をした岩が入り口となっている意思を持つ洞窟。
中は仕掛けだらけではあるが魔法のランプやじゅうたんの他にも莫大な量の金銀財宝、宝石が眠っている。
「タイガーヘッド」と呼ばれる入り口のトラの頭は、原作映画では洞窟の中に入る者を選別する役割を持つ。
『ダイヤの原石』と称される「飾り気がなく、それでいて欲の無い綺麗で純粋な心の持ち主」だけが入ることができ、アラジンはタイガーヘッドに認められたが、洞窟に入った後も欲に目が眩んでランプ以外の財宝にちょっとでも手をつけてしまうと、たちまち「不届き者」と見做されて洞窟の中に閉じ込められてしまう。
KHシリーズでは原理は不明だが、作品ごとに内部構造が全く違うものとなっている。
- KHシリーズでは財宝に手を出してはいけない設定は無くなっているようで、普通に洞窟内の宝箱を回収可能。宝箱を開けられるのはゲーム的な都合と解釈するにしても、KHIIではシナリオの目的として「魔法の洞窟に財宝を取りに行く」と明確に示されており、それに反対されることもない。
タイガーヘッドはKHIではジャファーに操られ、ソラ達に攻撃してくる。両目が弱点。
また、KHI以降は「ダイヤの原石」とは程遠いジャファーやマレフィセント、ピートのような邪な存在から、彼ら程に邪悪ではなくとも、それぞれ「ダイヤの原石」とも評し難いソラ(やや自己主張が強い)やドナルド(欲に目がくらみやすい)が普通に出入りできるようになっている。
- 恐らく、ジャファーがマレフィセントから与えられた闇の力で世界内のルールを狂わせたからであろう。
- 漫画版KHIIではうっかりイアーゴを飲み込み、「中から出してくれ」とソラ達を中に入れてくれる。
KH
ジャファーがハートレスと魔法のランプの力を使ってこの国を支配しようとしていた。
砂漠でハートレスに襲われているアラジンを助けたソラ達は、アラジンと彼が拾ったランプの魔人・ジーニーと共にジャファーから王女ジャスミンを救うために行動することになる。
アグラバーの城下町はかなりの高低差があるマップとなっている。アラジンがパーティーに加わった後は、王宮前まで続く道が封鎖されており、ジャンプアクションを駆使して進んでいかなければならない。
魔法の洞窟のマップは上と下の二層に分かれており、先に進むためには下の層の仕掛けを解かなければならない。
マップの広さ、仕掛けの複雑さ、強制戦闘とボスの多さ……どれをとってもここまでのワールドとは一段階難易度が違うと感じさせられる難関。
ハートレスたちのHPが一段と上がるため、魔法のダメージが相対的に期待できなくなってくるのも厳しいところ。
直前に手に入れた召喚シンバが活躍できる場面が多いので、召喚の使い方に慣れるためにも活用していきたい。
アグラバーを突破するとアイテムアトリエが解放され合成が利用可能になる。ゲームシステム的にも中盤の壁に設定されているようだ。
KHFM
追加ボスの1体であるカート・ジーサが終盤に砂漠に出現する。
COM
ソラの記憶から作られた世界として登場。
魔法のランプを入手後、市内でハートレスに襲われていたアラジンをソラ達が助けるところから始まる。
2~6Fで使用できるワールドカードで出現する世界。ボスはジャファー。
ワールド固有のキーブレードはデザイアーランプ。宝箱からはグラビデ、未知なる宝のキーカードからはデジョンが出現する。KHIIFMをクリアしたデータが同メモリーカード内にあるデータなら、更に未知なる宝の部屋からルクソードのカードを入手可能。また、ワールドクリア後にはジーニーのカードが手に入る。エーテルのカードもこのワールドの中盤で入手する。
このワールド固有で使用可能なアラジンのカードは大量にモグポイントを稼ぐことが出来る数少ない手段なので、アグラバーを6Fに作成するとポイント稼ぎが楽になる。
- そうするとエーテルの入手が遅くなるので、作成階層は計画的に。
- ワールド自体の難易度はハロウィンタウンと並びかなり低め。
ただファットバンディットは対策なしでは強敵なので、ある程度魔法などが揃ってから挑戦したい。
COMにおけるマップは常に城下町のような場所。
樽を叩くとバレルスパイダーが現れることがある。
配置されている店舗も破壊可能ギミックであり、これらを全部壊すとルーム内がとても殺風景で寂しくなる。
イベントルームでは多数のザコハートレスを相手にすることが多いので、ブリザガなど、広範囲を攻撃できる技を繰り出せるデッキを作っておくと何かと楽になる。
- しかしボスのジャファーとの戦いではカードの消耗を押さえて確実に攻撃を当てないとデッキを枯らしかねないので、デッキの切り替えが大事。
KHII
続編のビデオ作品「アラジン ジャファーの逆襲」がベースとなっている。
KHIではジャファーの手下だったイアーゴが仲間として同行する展開があり、復活してアラジン達への逆襲を企てるジャファーと再度対決することになる。
「アグラバー 市街」は本作の中では比較的広めで立体的なマップ。
前作に比べるとマップは横には広いが、高低差はそれほどでもない。
魔法の洞窟の内部は前作とは全く異なる構造になっている。
KHIIのマップ構造の例に漏れず、前作よりもマップは簡略化されており、全体的に一本道。
足場を踏み外して下層のマップに落ちるといった要素もない。
KHIIFM
FM版の追加ボスであるアブセント・シルエットのうち、ヴィクセンのものが繁盛後に商人の店に追加される。
Days
砂嵐が町を襲い、アラジンは町の先導者として復興作業に追われていた。
実はジーニーがこっそり様子を見に来ていたが、アラジンの「自分たちの力で町を復興する」という意思を尊重して、少し協力するにとどまった。
ロクサスはそんな二人から友情の在り方の一つを学ぶこととなる。
任務に行く回数は16回(ラスボス戦を除けば15回)で、これは本作のディズニーワールドでは1番多い。
他にも、最初に訪れるディズニーワールドだったり、ロクサスが機関員としての最後の任務で訪れるワールドだったりするので、本作では1番優遇されているワールドかもしれない。
- このワールドだけ、ルクソードを除き、忘却の城に行かず生き残った機関員全員が1回は同行している。
coded
ジミニーメモに残されたデータの世界として登場した。
エピソード序盤にて、ピートから渡された紛い物のランプの力を手に入れたジャファーに時間を止められてしまい、被害を一時的に免れたデータ・ソラは彼を追って魔法の洞窟へ向かう。
エピソードクリア後、データ・リクがマレフィセントにさらわれてしまい、さらには目の前でキーブレードも破壊されるというトンデモ展開が起こってしまう。
χ
予知書の再現する世界として登場。
アラジンはハートレスに連れ去られたアブーを探していた。
広大な砂漠を冒険してハートレスの棲み処を突き止め、ようやくアラジンとアブーは再会することができた。
あらすじにすると簡単だが、上記の2行目と3行目の間にはなんと3年近くの更新間隔があった。
アグラバーはサービス開始時から実装されていたワールドだが、それ以外のワールドが更新され、後発のワールドすらも完結していく中でアグラバーの更新はひたすら放置され、完結したのはサービス終了間際。
ファンからも「アブーはもう干物になっている」だの「砂漠に何年も立ち続けているアラジンは留まりし思念の亜種」などと散々な言われ様であった。
Uχ
基本的なあらすじはχとほとんど一緒だが、χの完結ポイントであるワイリーバンディットとの対決後にストーリーの完結を示すワールドロゴが表示されなくなり(他のワールドはそのまま)、続きのエピソードが語られることとなった。
χでは独自のストーリーだったが、Uχでのその後のストーリーは魔法の洞窟でのジーニーとの出会いや王国を乗っ取ったジャファーとの対決など、おおむね原作に沿った展開となっている。
シリーズで初めて王宮内部も冒険できるようになり、サルタンも初登場した。
原作再現が細かく、前述のχ時代のエピソードも加わっている為、イベント数がかなり多い。シアターモードで閲覧可能なムービーの数も1ディズニーワールドとしては作中トップ。その数、37。
36のキャンディ・キングダムも相当だが、アグラバーは僅差ながらそれすら越えている。次ぐエンチャンテッド・ドミニオンは28で、あとは20に届かないワールドばかりである。
DR
ゼアノートたち下級クラスの面々が初めて訪れた外の世界。
世界が再生の途中であるため、この時点では人の姿はない。
エピソード6で再来訪。
ジャファーの誘いに乗る形で魔法の洞窟に向かう。
- 登場する人間はジャファーのみだが、描写を見るにこの時点でサルタン、兵士、市民達も再生しているようである。
- この時にエラクゥスと合流する。
Uχで追い出されたプレイヤーとは違い、ゼアノート、ヘルモーズ、ウルド、エラクゥス、ブラギは全員「ダイヤの原石」だったようで、洞窟に入れている(エラクゥスは洞窟内の宝物に危うく触れるところだったが)。