キャラクター/【ハデス】

Last-modified: 2024-04-25 (木) 14:49:12

ディズニー作品「ヘラクレス」のキャラクター。
KHIで結託していたヴィランの一人で、オリンポスコロシアムの冥界の神。
ヘラクレスを亡き者にしようとしている。
映画では神々が住まう山、オリンポスの支配者となるべく暗躍していた。
かなりの策士家で作戦をゲーム感覚で行い、様々な人間を手玉にとる。口八丁手八丁で、死者の国の神よりセールスマンが似合いそうな性格。冥界を統べる神という地位の高さに反し、話し方は非常にカジュアルでフランク。そして曲がりなりにも神であるため、映画では約束や契約は(終盤でヘラクレスと交わした取引を除いて)きちんと守っていた。英語版はやたら早口。

  • 映画製作段階では、ハデスは冥界の神らしく暗く冷酷な性格となっていたが、声優のジェームズ・ウッズの影響でコミックリリーフ的なキャラクターへと変更になったらしい。

非常に短気で怒りの沸点は恐ろしく低いが、その反面冷めやすく、瞬間的に怒りを爆発させてもすぐ平常心を取り戻すことがほとんど。劇中にも、自らの怒りを何とかコントロールしようとしている描写がある。
感情が高ぶると青い体が赤く変色し、髪が燃え上がる。因みに炎の力を魔法等で吸いとられると、非常に気弱な性格になってしまう。
ディズニーヴィランズとしては、コミカルさと残酷さという両極端の性質を併せ持つ悪役として人気があり、恐らく主役のヘラクレスよりも多くの媒体で活躍していると思われる。
 
「神」ということもあり、基本ヴィランズの中でも上位に位置する実力者。
シナリオ上、序盤であっさりやられてしまう作品もあるが、COMの彼は本人ではなく記憶から再現された幻であり、KHIIでもヘラクレスの助力がなければ倒せないなど、弱体化している理由自体はちゃんと設定されている。
 
CVは嶋田久作。
FM版及び北米版における声優はジェームズ・ウッズ。


クラウド、アーロン、ザックスとオリンポスコロシアムにゲスト出演したFFキャラクターは大抵こいつに利用されている(セフィロスなどの例外もいるが)。
映画本編でも、ハデスはゼウスらに身体能力で劣るため、自らの代わりに戦わせるためにタイタン族や怪物を利用していた。


KH

ヴィランの一人として登場。
キーブレードの勇者であるソラを始末しようとする。
まずフィルから大会エントリーの資格がないと追い出されたソラ達の前に姿を現し、大会のエントリーチケットを渡した。
これによってソラを大会に出場させ、同時に自身が用心棒に雇ったクラウドを大会に出場させていた。
決勝戦でソラとクラウドの決着が着いた後に、地獄の番犬ケルベロスをけしかけてソラと用済みになったクラウドを始末しようとする。

しかしそのケルベロスも憎きヘラクレスによって散々いたぶられた上ソラによってとどめをさされてしまい、作戦は失敗に終わった。


彼と戦うには、闘技大会のハデスカップ10位まで勝ち上がる必要がある。

  • 1位ではないのが少し疑問…と思うかもしれないがそれは原作でも本来タイタンはハデスを上回る強さを持っているという設定からである。それにしたってロックタイタンは弱すぎるが……。
  • なお、KHIIのストーリー展開では本作でソラはハデスを倒していないと取れるストーリー展開となっている。
    ストーリーの上ではハデスカップの攻略が必須ではないこと(オリンポスのストーリー上ではヘラクレスカップクリアで鍵穴封印となる)、ポジション的に実質的に裏ボスに相当する存在だからだと思われる(同様にFM版のセフィロスに関しても本作で出会っていないものとされている)。

戦う時期が遅いこともあって、ヴィランの中ではかなり強い。
というのも、スーパーアーマー状態になることが多く、一発のダメージがそのへんの敵と比べて、かなり高いため。

  • 連打ゲーと言われることも多いKHIだが彼やファントムは行動パターンを見極める必要があるためプレイヤーの印象に残りやすい。

原作の飄々として腹黒く、そして微妙にコミカルで間抜けなイメージは本作でも健在。ちなみにハデスカップで優勝するとイベントシーンでドナルドがハデスの頭にブリザドを掛けて頭の火を消してしまう。


意外と知られていないが実はファイア系の魔法を当てると、HPが回復する。
ブリザドをしようと誤って押さないように、あらかじめショートカットから外しておこう。

COM

ソラの記憶から作られたオリンポスコロシアムでボスキャラとして登場。
この世界でもクラウドを用心棒として雇い、フィル主催のサバイバルレースにクラウドを参加させた。

レース終盤でヘラクレスとクラウドが戦い、お互いがかなり消耗していたところに乱入。
ここまで来たらクラウドも用済みと切り捨て、弱っていたヘラクレスに止めをさそうとした。
が、そこをソラに邪魔をされ、倒された。


2~6Fで戦うヴィランの中では唯一デッキを持ってソラと戦う。
戦闘においてハデスはエネミーカードを何度でも使うことができ、攻撃性能がアップするブレイズアップ、火の玉を豪快に投げ飛ばしてくるファイガボールといったストック技も使用する。
ブレイズアップは厄介であるため、発動される前にカードブレイクしたい所。


炎属性であるため氷属性が弱点。

  • 炎属性の攻撃を当てると回復される。

オリンポスコロシアムの宝箱で手に入るストック技「ブリザドレイド」を多用すれば、ダメージを与えやすい。
倒すと彼のエネミーカードが手に入る。発動した時の効果は「バーサク」、炎属性の技の受けるダメージを半減、氷属性の技を受けると気絶する相性の変化が起こる。

Re:COM

PS2向けに3Dリメイクされたことによりブレイズアップの効果が変更された。

KHII

物語一周目にて休むこと無く闘技大会に怪物を送り込んでおり、ヘラクレスを疲弊させていた。

ピートに接触されており、彼の言葉をきっかけに冥界の牢獄からアーロンを召喚し、ヘラクレスを倒させようとしたが断られ、反抗してきた彼を冥界の呪いを利用して圧倒していたが、そこにソラが乱入してきたため逃げられる。

  • ソラに関してはただ話があってきたのだが、ハデスはそれに聞く耳をもたなかった。
    • ソラ「俺たちはハデスに話があってき…」
    • ハデス「聞こえないなー」

ピートがソラが逃げたところにハートレスを送り込んだのだが、それに対して「これは俺のゲームだ!余計な手出しをするな!」と怒りを露わにし、その後すぐにケルベロスを送り込んだ。

だがケルベロスも倒され、次なる策として冥界のコロシアムの封印を解くべく、まずはメグを誘拐した。
その後、ヘラクレスの元に現れてそれを打ち明け、ソラをおびき出し、結果彼のキーブレードの力を利用することによって冥界のコロシアムの封印を解かせる事に成功。
更にメグを助けるべくソラとヘラクレスが冥界で戦っている間に闘技場でヒュドラを暴れさせ、闘技場をメチャクチャにさせる。
それによってヘラクレスのメンタルに大きなショックを与え、1周目は終わる。


2周目にて冥界のコロシアムで大会ハデスカップを開き、ヘラクレスに参加させる。
更にアーロンを人形で操って参加させ、ヘラクレスを倒させようとしたがその人形を奪われてアーロンを元に戻される。
しかし余裕な態度は崩さず、今度はメグを取り押さえ冥界の底に落とした。
だがヘラクレスがメグを救い、しかも真の英雄の力を身につけた事によって状況が一変、これまでの余裕でおちゃらけた態度は崩れ、怒りを露わにしてソラ達に襲いかかる。
が、ソラ達にアーロン、そしてヘラクレスが相手で多勢に無勢。戦いには敗れ、自身も足を踏み外して冥界の底に落ちていった。

  • 本人曰く「ここから(冥界の底に)落ちたら普通は生きて帰ることはできない」のだが、裏闘技大会が開催されると、ハデスの間にちゃっかり現れて大会の受け付けをしてくれる。
    冥界の主なのだから落ちても平気なのは当然と言えばそうなのだが。
    • 原作映画でも、永遠の命を持つ神であれば生きて戻れる旨の発言をしている。
  • ちなみに原作映画では自分で落ちたのではなく、ヘラクレスに殴り飛ばされて落ちている。

BbS

テラ編とアクア編に登場。当時はヘラクレスの父ゼウスを敵視していた。


アクア編ではボスとしてアイスコロッソスとコンビで戦うことになる。
なお、アリーナモードにて対戦相手としてザックスとのそれぞれのコンビで現れる。

  • つまりハデス自体とは全てのキャラで戦える。

攻撃パターンはKHI準拠なのだが、単独だと非常に弱い。
狭い場所だからこそ厄介だったKHIの攻撃を、今作の広いバトルフィールドにそのまま持ってきたことが原因だろう。
また、今作では耐性が「ファイア×0.5、ブリザド×0.5、サンダー×0.75」となっており、なぜかサンダータイプの攻撃が一番通りがよくなっている。

テラ編

ゼウスに一泡吹かせることが出来る人物を探している最中、テラに目をつける。
自称「闇のエキスパート」。テラに闇の力を使わせようと、あの手この手で策を練り、その一つとしてテラに闘技大会に出場させる。

  • まず名前を聞いた後は「出身地に身長、体重」と言った後目視しただけで記入を済ませ、「好きな神様ぁ?俺様に決まってる!エントリー終わり」……と完全な独断でエントリーを完了させてしまった。
    • まあ確かに他はともかく好きな神様は必要な情報かはわからないしそもそもテラはこの時点でハデス以外のこの世界の神を知らないので書きようがないが…試合といってもKHIIの時みたいなショーとしての側面もあったのだろうか。

しかしテラが中々闇の力を使わないので、決勝戦の相手であるザックスを操ってけしかけるが、テラからはそのせいで逆に反感を買ってしまい、ザックスもテラとの闘いによって正気に戻ったため、失敗した。

アクア編

直接その描写はないが、闘技大会にて別ブロックのトーナメントに勝ち進んで優勝し、もう一方のブロックの優勝者であるアクアと戦う事になる。


物語終盤に挑発がてら決勝戦前にアクアとザックスの前に姿を現す。
決勝戦にて「助っ人はあり」というウソか本当かわからないルールの下、アイスコロッソスを引き連れてアクアの前に現れる。
しかし二人がかりでありながらアクアの強さの前に敗北。「覚えてろ!」という捨て台詞と共にさっさと消えて去った。

  • その他の敗因として「やっぱ偽者じゃタイタン族のようにはいかないか…!」との事。詳細はアイスコロッソスにて。

アイスコロッソスを倒さない限り、ハデスはアクアとアイスコロッソスから離れた場所に行き何もしてこない。(近づくと少し攻撃されるが。)
戦闘開始前にやる気満々な素振りを見せておきながら、すぐに「あとはよろしく」と言いながらその場を離れるハデスを見て拍子抜けしたプレイヤーもいるのではないだろうか。

coded

迷宮と化したコロシアムを利用し、ヘラクレスを亡き者にしようと企む。また、クラウドをうまく口車に乗せてデータ・ソラ達に仕向けたが、彼がデータ・ソラ達に負けて使い物にならなくなったと判断するや背後から攻撃し、さっさと切り捨ててしまう。
その後、データ・ソラ達にケルベロスをけしかけるも倒され、ついに直接対決に出るも、またもや敗北。負け惜しみを叫びながら姿を消した。

  • 難易度プラウドではケルベロスを倒された時点ではまだ諦めておらず、後にロックタイタンをけしかけてくる。
    クリティカルでは加えてアイスタイタンも仕掛けてくる。

忘却の城でも、オリンポスコロシアムのカードを使ったフロアに登場する。
迷宮を利用してヘラクレスを亡き者にしようとしている所は同じで(忘却の城では迷宮が直接存在する描写は省かれている)、それを見かけたデータ・ソラがヘラクレス達に協力を呼びかけて悪巧みを阻止するという流れになっている。
彼と対峙した際は直接戦わず、ハートレスの群れとの戦闘になる。この時、ハートレスを全滅させるのにどれだけ時間が掛かったかによって、フロアのエピソードの結末に影響する。

χ

ヘラクレスを始末するため「優勝者を冥界に連れて行く」というトーナメントを開催するものの、ヘラクレスはプレイヤーに出場権を譲って不参加だった上、決勝戦もヘラクレスによって妨害されてしまう。しかし、決勝戦に出ていたクラウドが冥界に行くことを望んだため、彼を連れて一旦退却する。
 
その後、連れてきたクラウドには逃げられ、ケルベロスをプレイヤーに倒されたことで激怒するが、プレイヤーの実力を見てヘラクレスを倒す手駒にしようと企む。ケルベロスを倒したプレイヤーに近づき、「闇を支配するための試練」と称してプレイヤーを闇へ引き込もうとする。
 
冥界の大空洞にてプレイヤーとヘラクレスがクラウドを発見した際に、プレイヤーをヘラクレスと戦わせようとするが失敗。しかし冥界に来たことで弱っていたヘラクレスを捕らえることには成功する。用済みとなったクラウドとプレイヤーを始末しようとするが、プレイヤーには逃げられてしまう。
残ったクラウドを抑えるとコロシアムへ向かい、完膚なきまでにコロシアムを破壊するが、プレイヤーとプレイヤーに解放されたヘラクレスによって倒される。


ストーリーの最後ではハデスと戦う事になるのだが、このバトルではヘラクレスも一緒に闘ってくれる。

  • 内容はプレイヤーのターン終了時にヘラクレスが追加で攻撃を行うというもの。
    HPなどはなく、ハデスの攻撃は全てプレイヤーが受ける。

ヘラクレスの援護があるとは言え、被ダメージ補正4分の1でHPも多いため倒すのにはかなりのターン数を要する。

KHIII

引き続きヘラクレスのワールドが参戦したことに伴い登場。
今までのシリーズでの行動はすべて早計だったと考えたようで、今作ではFFキャラやハートレスに頼ることを止め、運命の女神の予言の通り復活したタイタン族という自前の戦力を率いて全宇宙を支配する計画を始動する。
手始めにオリンポスを訪れたばかりのソラ達をタイタン族の力で吹き飛ばし、接触してきたマレフィセントとピートに対してもパンドラの箱の情報だけを提供して追い返した。
最終決戦時は一時ゼウスを封じ込めて余裕を見せつけるが、アテにしていたタイタン族が全滅してしまい、その怒りで自らソラ達を始末しようとするが、彼らに加えてヘラクレスと解放されたゼウスを相手にするのは多勢に無勢と悟り、戦意を喪失する。
最後はヘラクレスに手痛く殴り飛ばされるという醜態を晒し、恨み言を言いながら撤退していった。

  • ちなみにこの際捨て台詞の途中でゼウスに雷を投げられ、小さく「アッ」という情けない声を上げて姿を消した。

これまで戦闘能力を有する強力なヴィランとして立ちはだかったハデスだったが、今作では直接戦闘する機会は存在しない。


ソラ達との再会の際には淡白な反応を返したことからソラには親戚のおじさんと比較されたり、グーフィーにはヘラクレスとコンビのように扱われて怒ったりと相変わらずコミカルなシーンを見せてくれる。

  • KHI、KHIIとハデスの計画を阻止しまくっている故か、ソラ一行もハデスをもはやピートあたりと同列に扱っている節さえある。ソラに至ってはハデスを見た瞬間「何だよハデスかよ」と言い放ち、それに対してハデスは呆れつつ「何だ またおまえらか」と返す始末である。それでいいのか冥界の神。
    • 勇者と悪役が一緒にいるのに、何とも緊張感の無いシーンである。
  • テーベの町の襲撃も、ヘラクレスに「いつものこと」と言われ、ソラはそれに「ああ いつものことね」「そう言えばさっき そのハデスと会ったよ」と返すという、もはや恒例行事として扱われている。見るからに結構大惨事なんだがそれでいいのか…。

黒い箱を探しにやって来たマレフィセントピートに再会。
また協力を求められると思ったのか、最初は「あんたらと関わってうまくいった試しがない」と言ってさっさと追い返そうとする。

  • ハデス「2名様、お帰りで~す!」
    • この際なかなかの美声を披露してくれる。

マレフィセントから『黒い箱』がこの世界に無いかを聞かれ、ゼウスが地上に隠したパンドラの箱のありかを2人に教えた。

  • パンドラの箱とは、ギリシャ神話でゼウスがパンドラという女性に持たせた箱(本来は壺)のことであり、その顛末はギリシャ神話の中でも特に有名なエピソードとなっている。
    この箱の中には絶望や悲しみ、苦しみといった人間界のあらゆる悪いものと、希望が入っている。
    • ざっくり言えば『ギリシャ神話版玉手箱』である。
      • 原作映画でもハデスが幻影でパンドラの箱を再現しており、ゲームに登場したパンドラの箱はそれそのままの外見である。

DR

本作でも登場。
オリンポスコロシアムに来たゼアノート達に、自分の用意した闘技大会に優勝すれば冥界に招待すると約束する。
ブラギエラクゥス、ゼアノートが組み、見事彼らは優勝する。
最初はこの3人のみを招待するつもりだったが気が変わったらしく、闘技大会に参加していなかったウルドヘルモーズバルドルも冥界に連れ込んだ(優勝したメンバーとは違い彼らは冥界の別の場所に飛ばされたが)。
彼らはヘズ達と話すために冥界に来たのだが、当然冥界は「オリンポスコロシアムの冥界」であり、別の世界で消えた魂が来るところではない。しかしハデスは「招待した6人のうち1人を冥界の住人、ひいては自分の手駒として冥界に置いていくこと」を条件に、ヘズを、ヘズ以外の消滅した上級クラスメンバー3人というおまけつきで(制限時間つきではあったが)恐らくはこの世界から冥界の最深部に呼び出し、エラクゥスとゼアノートが彼らと会話するチャンスを与えた。

  • 地味に終わりの世界から死者を呼び出せるらしいことが判明した。終わりの世界にすらいなかったらどうするつもりだったんだろうかとは思うが。
    • とすると彼が呼び出していた死者の中には終わりの世界にいた人物もいたのだろうか。例えばこの人とか。
  • ヴィランが結成されるだいぶ前の時間軸だが、この時点で別の世界についてもなんとなく知っていた模様。
  • エラクゥス達は当然反発していたものの、冥界にすら属していない死者を(一時的にでも)甦らせるのであれば各地の神話を見ても妥当な交換条件といえなくもないかもしれない。ただハデスの場合完全に私利私欲が絡んでおり、またほぼ一方的にその条件を押し付けたためちょっとあれなのだが。
    • また、この後「何人俺様の駒になってくれるかな」と言っている辺り、彼自身としては複数人(あわよくば全員?)手駒にするつもりであった模様。

その後1人が冥界の住人になったことを告げに来たが、怒ったエラクゥス達にキーブレードを向けられ逆ギレし、戦闘になる。しかしその後突然現れた闇の回廊にゼアノート達が吸い込まれてしまったため拍子抜けし、その後とある人影に気づく。

  • おおかたハデスが冥界の住人になったとしたのも最後の人影もこの人この人なんだろうが、いずれにせよろくな目にあってなさそうである。

上記のように今作のハデスは彼自身の欲も絡んでいたとはいえゼアノート達に対してかなり破格の待遇をしている。そしてこのオリンポスコロシアムのエピソードはターニングポイントになる上、上記行為は最終盤まで影響をもたらした。

余談

冥界の支配者ではあるものの、映画本編では彼にその役職を与えたゼウスに嫌味を言っているシーンがあることから、本人は別になりなくてなったわけではないようだ。

  • 寧ろ「暗くて陰気臭い」職場で、仕事は「休みがない」と言って、冥界を嫌っている印象すら受ける。オリンポスの支配者になろうとしたのも、冥界に居たくなかったからなのかもしれない。しかし、いざ冥府神としての地位が脅かされるとそれはそれで気に食わないらしく、テレビシリーズでは冥界を乗っ取ろうとした夜の女神ヘカテと対立していた。
    • ただしギリシャ神話においては、ゼウス、ポセイドン、ハデスの領地はくじ引きによって決定されており、一方的にゼウスが押し付けたわけではない。また、冥界は天空、海洋と並んでかなり強大な世界であり、決してハデスが貧乏くじを引いたわけでもない。寧ろ数多くいるギリシャの神々の中で、ハデスはかなり位の高い神である。さらに言えば冥界は地底にあったため、宝石や鉱物などの地下資源にも富んでいるとされており、恐らく財力だけなら天界を凌ぐレベルであっただろう。……勿論居て楽しい場所かどうかは別の話だが。仕事は当然年中無休だろうし。
      • ゼウスは天界で世界の運命を決める立場にいる。また、ポセイドンは海洋の神だが、当時のギリシャ神話の世界観では陸地は海に浮いているため実質地上の全てを支配できる(実際ポセイドンは「海のゼウス」とも呼ばれていた)。そう考えるとやはり地味かもしれない。実際ハデスにまつわる神話は他2神に比べて少ない。
      • 映画の日本語版DVD特典の『ディズニー大辞典「ギリシャ神話」』によると、ハデスはやはりくじ引きで死者の国の王になったらしくフィルからは「ついてない神様」と言われている。

原作でも本シリーズでも、執拗なまでにヘラクレスを敵視しているのだが、出典元のギリシャ神話においては、ハデスはゼウスの兄であり弟(もともとは兄だったが父クロノスに幽閉され後に解放された事が彼にとって第二の誕生だったため弟になった。兄のままだったいう説もあるが)、つまりはヘラクレスの叔父に当たる人物(神?)である。甥を本気で殺しにかかるとは、流石は冥界の神といったところか。

  • ただし、ギリシャ神話のハデスはとある女神を愛するあまり誘拐してしまうが、後にその誘拐した相手に「心優しい」と言われ、ハデスの妻であることを認めるようになる程の愛妻家だったり、攫った女神の母親(ハデスにとっても姉妹に当たる女神)に「(ゼウスらと違って)心優しいハデスがそんなことをするわけがない」とまで言わせたりしている。
    ゼウスとも特に不仲というわけではなく、悪役として描かれるハデスは地獄と同一視される冥界の主であるが故の誇張表現である。
    • そもそも原典のヘラクレスは浮気者のゼウスと人間の姫との子で、そちらで実際に彼を殺そうとしているのはゼウスの正妻であるヘラ。しかもヘラクレス自身を殺そうとするだけではなく、それ以上に残酷な仕打ちを何度も加えている。
      ハデスは与えられた試練のために冥界の番犬を連れ出したいというヘラクレスに「傷つけたり殺したりしてはならない」と約束させた上で許可したり、他の神々に比べれば割と人格者寄り。
      色々ぶっ飛んだ逸話を持つオリンポスの神々の中で驚くほど常識人(常識神?)な彼が悪神とされるようになったのは他の宗教の価値観が流れてきた影響が大きいが、近年のハデス=悪という構図を決定的にしたのはおそらくディズニーだろう。
  • ディズニーでハデスがヘラクレスを敵視する理由は「ゼウスを倒し宇宙の支配者になる計画を打ち破るのがヘラクレス」という予言を受けているため。
    しかしKHにおけるハデスがヘラクレスに攻撃を仕掛ける理由はあまりはっきりしておらず「むかつきヤロウだ」という理由が大きいみたいな……。
    • これは恐らく、KHシリーズでは本編終了後のストーリーが描かれているためだと考えられる(BbSは除く)。世界征服の確実なチャンスを逃してしまった以上、ヘラクレスは最早ハデスの脅威ではなく、単に癪に障る存在でしかないのだろう。
      • しかし、仮にヘラクレスを亡き者にした場合、自分の支配する死者の国にヘラクレスが永遠に居座ることになるのだがいいのだろうか。(テレビシリーズではアラジンに敗れたジャファーが冥界の住人になっており、はっきりとした自我を保っていた)

映画本編ではハデスやゼウス、ポセイドンの血縁関係は明言されていないが、テレビシリーズではゼウスが長男、ポセイドンが次男、ハデスが三男となっている。
また作品は違うものの、アリエルの父トリトン王はハデスの兄弟ポセイドンの息子であるため、ハデスはアリエルの大叔父ということになる。

  • そしてこの理論で考えると、あの魔女もハデスの姪っ子、延いてはヘラクレスの従姉妹ということに……。

上記のように神話では割と温厚で女癖もないが、ディズニーでは女性にやたらとちょっかいを出す。メグは言わずもがな、愛の女神アフロディーテを口説いてみたり、ディズニーの短編アニメにて、KHではたいした仲ではなかった(寧ろ険悪だった)マレフィセントと恋愛関係になってみたりするというリア充としての側面も持つ。

  • ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー「ディセンダント3」では、何とそのマレフィセントとは婚姻関係にあり、主人公マルの父親という中々衝撃的な設定になっている。プラス、母親であるマレフィセントが「ディセンダント1」で大暴れして娘を困らせたのに対し、ハデスは中々に良い父親っぷりを見せていた。まあこちらのハデスもオリンポスを乗っ取ろうとさえしてなければ案外常識人(神?)ではあるし、納得は行くが…

KHシリーズでは、BbS北米版でアクアを「bluebird」と呼んでいる。

  • 上記のセリフとアクアを見る時の目つきのせいで、海外のファンから変態扱いされる羽目になった。
    • 見てる場所があそこじゃ仕方ない。