3D格闘ゲームの歴史

Last-modified: 2024-02-16 (金) 04:29:59

箱庭3D格ゲー

格ゲー

キルラキルのジャンルは「3D視点の格ゲー」という分類になる。
箱庭タイプの「全方位型の3D格ゲー」と言えば伝わるだろうか?
ただし、「格ゲー」というと通常は「2D視点タイプ」のものを指すため、誤解を避けるなら「格ゲーライクな3Dアクション」ゲームという説明になる。

2Dと3Dの違い

 

  • 2D方式
    ストリートファイターや鉄拳など
    普通の格ゲーはシステムが完全に2D:カメラがキャラクターと常に平行にしか動かないサイドビュー方式を採用。
  • 3D方式
    キルラキルやナルティメットなど
    システムが完全に3Dの格ゲー:カメラが3D視点で自由に動く後方視点、フロントビュー方式。


比較表
普通の2D格闘ゲーム三次元の3D格闘ゲーム
サイドビュー方式
(鉄拳・SF・VF・DOA・SCなど)
フロントビュー方式
(キルラキルなど)
平面的なバトル
移動範囲が狭い
移動システムが2軸
移動システムが2.5軸(手前と奥にも動ける)
3D空間での立体的なバトル
アリーナ形式の空間・バトルフィールド
段ボール箱のなかを自由に走り回ってどこにでもいける
制限範囲が広い
移動システムが3軸
キャラの背後からカメラを映す後方視点タイプ(TPS方式)
格ゲーとしての条件
人と対戦すると面白い
呪文のような長文のコマンド技
複雑すぎる操作方法
システムの奥が深いが複雑
技が多すぎて覚えきれない
人と対戦すると面白い
簡単な操作で技が出しやすい
バトルが高速すぎてコンボの操作・入力が難しい
バトル速度が速すぎて指が追い付かない
システムの奥が深い
分岐したり派生したり技が多い

 
そもそも、現時点でこの世に存在している「3D方式の格ゲー」はほとんどないといっていいだろう。
それはなぜなのだろうか?
順番に説明していこう。

3D格闘ゲームの歴史

3D空間で対戦できるバトルゲームはかなり古くから存在するが、大勢の人々がのめり込むほど熱中できる対戦ゲームはかなり少ない。
そもそも、3Dで対戦できるゲームは人気のFPS/TPSを除くとほとんどリリースされていない。
今のところ、歴史を語るほどたくさんの作品に恵まれていないニッチなジャンルと言えよう。しかし、人気がないわけではない。
ゲームの売り上げという観点では、非常に売れている作品が多い。
最初のバーチャロンからして50万本、ガンダム連ジDXは100万本、DBとナルトは全世界で300万本売れているわけで、売れすぎと言っていいくらいの大人気。ナルティメットに至っては4の売上だけで1000万本売れている。
日本産のゲームで1000万本も売れるゲームは、任天堂のゲーム以外はほとんどない状況にもかかわらずである。
もちろん、3D格ゲーというマイナーなジャンルにおいては初の快挙である。
むしろ、人気はあるが作品を作れるゲーム開発会社がほとんどない状況により、リリースされる作品も少ないだけといえるのかもしれない。

また、3D対戦ゲームでも更にその中で高度に技術的で奥が深く「格ゲー」と呼ぶにふさわしい要件を満たしたゲームはさらに少ない。
現時点(2022年)で純粋に「3D格ゲー」と呼べるゲームは『ガンダムVS』、『ナルティメットストーム』、『キルラキル』くらいではないだろうか。
そのほかの作品は格ゲーというよりは、根本的にアクション寄りだったりシューティング寄りのものが多く、格ゲーとは言い難い。
今後、3D格ゲーの人気ゲームがでてくれば、将来的にeスポーツに採用されたり人気を獲得したり、より競技性の高いゲームもリリースされるようになるかもしれない。
世の中に「3D格ゲー」の認知が上手く広まればユーザー数も作品も増えるだろう。
 

リリース3D対戦アクションの代表的な作品売上備考
1995年バーチャロン44万本
2001年ガンダムVS(一作目)100万本4人対戦
2005年ドラゴンボールZ Sparking!50万本
2009年ナルティメットストーム1
2010年ドラゴンボール レイジングブラスト2
2012年ガンスリンガーストラトス
2015年ポッ拳274万本
2017年ARMS272万本
2018年アリス・ギア・アイギス最大6人対戦
2019年ジャンプフォース
2019年キルラキル ザ・ゲーム 異布
2021年鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚300万本
2022年幻想のヴァルキューレ
2023年アーマードコア6500万本格ゲーではない
2023年ナルティメットストームコネクションズ4は1,070万本
2024年呪術廻戦 戦華双乱4人対戦
2024年ジャンプフォース続編
2024年ドラゴンボール Sparking!続編

 
なぜか日本のアニメのキャラゲーばかりだが、これは日本の会社しか格ゲーを作ってないため。
実際に「キャラゲーとして売り出したほうが売れた」という成功体験から、連鎖的にキャラゲーばかりになってしまったと推測される。

その他の3Dアクション

形式的に格ゲーというジャンルの枠にこだわらないのであれば、対戦が可能な3Dアクションは色々とある。

ドラゴンボール ゼンカイバトル|ゼノバース|カカロット
ONE PIECE バーニングブラッド
僕のヒーローアカデミア One's Justice
聖闘士星矢 ブレイブ・ソルジャーズ|ソルジャーズ・ソウル
ゾイド
ダークソウル
シノビストライカー
NARAKA
Chivalry 2
Mount & Blade II
FOR HONOR™


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