おまえの代わりに昇格した坂口君がヒットを打ったぞ

Last-modified: 2021-11-20 (土) 14:27:15

中井大介(元巨人→DeNA)が父親から受け取ったメールの本文。

概要

巨人時代の2013年シーズン、開幕から一軍で結果を出し二塁手のレギュラーに定着しかかっていた中井だったが、6月11日の10時から始まる全体練習に寝坊で1時間近く遅刻という痛恨のミスをしでかしてしまい、即刻二軍降格と罰金10万円のペナルティを課せられた。
その後ホセ・ロペス(当時巨人)の負傷離脱もあって幸い謹慎は2週間で解けたのだが、その際スポニチの取材で明かされたのが父親から届いた叱責のメールの内容だった。


ノーモア寝坊!巨人 中井 1軍緊急昇格 出発40分前に来た
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/06/25/kiji/K20130625006080320.html

父からの強烈な叱咤(しった)もあった。「親父が…ブチ切れてました」と苦笑い。「怖くて…」と電話を拒否していると「父より」と題した長文のメールが届いた。恐る恐る目を通した文面は「信頼を取り戻すまで頑張るしかない」。その後も数日置きにメールは届き「事の重大さに気づいたか?」という内容もあった。13日のオリックス戦(京セラドーム)後には「おまえの代わりに昇格した坂口君がヒットを打ったぞ」と胸に突き刺さる「速報」まで届いた。

見ての通り、不甲斐ない失敗をした息子に反省と発奮を促す厳しくも愛情溢れる内容なのだが、とある空気の読めない野球選手の(設定上の)口調を妙に彷彿とさせる上、わざわざ代わりに昇格した同僚の坂口真規*1の活躍を報告するぐう畜ぶりが大ウケ。当時のなんJでは「サンキュー父マッツ」「巨人小笠原中井父の携帯を強奪して死亡」などとネタにされていた。

なお、この出来事で奮起したのか、同年の中井は夏場に負傷離脱こそあったものの48試合に出場し打率.324・4本塁打と活躍。リーグ制覇および日本シリーズ進出に貢献し、汚名返上を果たしたのだった。

関連項目


*1 2012年ドラフト5位。育成落ちを経て2017年戦力外。