エリック・コーディエ(元オリックス)の蔑称。
概要 
コーディエは2015年オフ、不振の平野佳寿*1に代わる抑え投手候補としてオリックスと契約。最速165.7km/h(自称)の速球を武器とし、マーリンズ時代には同僚のイチローから「ワンハンドレッド*2」と呼ばれるなど速球派の中継ぎ投手として知られていた。
しかし2016年開幕戦となった3月25日の対西武戦(プリンスドーム)で1点リードの9回に登板するも、ブルペンの時点で球が明後日の方向に行くノーコンぶりを発揮しており、懸念が的中したかのようにセーブ失敗及びサヨナラ負けを喫する衝撃のデビューを飾る(試合結果)。
試合後に立ったスレに書き込まれた下記のレスが、ウンコーディエの初出と思われる。
【急募】コーディエの蔑称 [無断転載禁止]©2ch.net
https://raptor.5ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1458909770/l50
23 名前: 風吹けば名無し@無断転載禁止 投稿日: 2016/03/25(金) 21:47:49.93 ID:XTGiAGl/0
うんコーディエ
ディェ~w
この二強やろな
44 名前: 風吹けば名無し@無断転載禁止 投稿日: 2016/03/25(金) 21:52:11.10 ID: XTGiAGl/0
書き込み主は敗戦及びコーディエの惨状にショックを受けたオリックスファンと解される場合もあるが、必死チェッカーを見る限り、巨人ファンである可能性も考えられる。
以降 
2日後の西武戦にて2点リードでの場面で登板し、来日初セーブを挙げたものの1点差とされなお満塁という薄氷を踏む展開だったため共用スレとは別にコーディエスレが2スレにわたり伸びる事態となった。
4月6日の対楽天戦で再び制球難を露呈し、ビハインドながら2四球を与え2点を失う。同時に首脳陣の信頼も失い翌日に降格。二軍では田口壮監督のケアもあって好投し再昇格を果たしたが、制球難は改善されず下記のエピソードへ至る。
絶対にストライクを取れない投手vs絶対にボールでも振る打者 
6月4日の対ヤクルト戦では2点リードの1死満塁で登板し、川端慎吾にタイムリーを浴び同点とされる。更に四球を与え再び1死満塁という状況で、代打として登場した雄平との対戦で発生した出来事。コーディエは全球ボール球を投げ続け、雄平は雄平でボールでも構わず手を出すという野球のルールを超越した何かを展開。「絶対にストライクを取れない投手vs絶対にボールでも振る打者」の熱いほこたて対決でなんJを大いに沸かせた。最終的には、雄平が空振り三振を喫しコーディエに軍配が上がった。
コーディエの18球 
雄平との事件から3日後、6月7日の対中日戦にて延長12回表、3-3の同点の場面で登板。しかし、先頭の大島洋平に対しストレートの四球、続く平田良介にはフルカウントまで追い込んだが四球、3人目のダヤン・ビシエドにはフルカウントから球団最速記録となる159km/h*5のボール球を投じ3者連続四球。ここでコーディエは1アウトも取れず塁を埋めるだけ埋めて降板し、後続も打たれ3-8で敗戦。コーディエ専はパート3まで伸び、
- 「中日打線は球を前に飛ばせなかった」
- 「ノーヒットに抑えた」
- 「手も足も出ない(四球)」
- 「コーディエの18球」
など散々に叩かれ、遂には「コーディエ」だけで蔑称になる快挙を達成した。
結果的に本試合がコーディエのNPB最終登板となった。
退団、引退へ 
同試合以降は再び二軍へ降格。以降は6月に発症した右鼠径部スポーツヘルニアの手術で9月6日に帰国し、シーズン終了後に退団が発表された。
翌年はマイナーリーグで活動。メジャー昇格を目指していたと思われたが、同年7月に公開されたTwitterのプロフィールで、既に現役を引退していた*6事が判明した。2022年現在は少年野球の指導者として活動
している様子。
結果として最速160km/hの触れ込みで入団し、実際にほぼその通りの数値を計測しながらもなお活躍できなかった選手という稀有な存在としてなんJ民の心に強い衝撃を与えた。
さらには退団後も炎上した投手の比較対象として名前が挙がるなど、印象に残った選手であることが伺える。
余談 
- 本年のオリックスは主力の不振に加え、コーディエの惨状*7のため早々にペナント争いから脱落。交流戦においてもパ・リーグ最低勝率(5勝13敗の勝率.278)を樹立する等ドン底へ沈み、オープン戦、交流戦、ペナントレース、ウエスタン・リーグ(二軍)の全てを最下位で終える完全最下位を喫した。*8
- 2016年5月24日の対ソフトバンク戦
では大敗を喫したが、相手の毎イニング得点を阻止した投手がコーディエである(ただし2イニング登板のうち1回で1失点している)。
- 開幕当初はコーディエに守護神を奪われる形となった平野だったが、コーディエの不振と対照的に活躍を見せ(58登板、4勝4敗31セーブ、8ホールド、防御率1.92。)翌々年MLBへ移籍。3年間のメジャー生活で150登板、9勝9敗8セーブ、防御率3.69の成績を残す。コーディエも2年間のMLB活動実績があるものの15登板、0勝0敗、防御率4.42。メジャーでも通用した平野がコーディエと比較されていた事実を、首をひねりながら振り返る者は多い。
- 初登板でサヨナラ負けを喫した際に「俺の直球は通用しない。サインを出さないでくれ
」と漏らすなど、相当な豆腐メンタルであったことが後に判明している。このエピソードに対しては若干同情的な声も寄せられている。
星野伸之から名指しで批判される 
シーズンオフに放送された球辞苑(NHK BS1)では星野伸之(当時の二軍投手コーチ)から「球持ちの悪い見本」として名指しで名前を挙げられてしまった。
球団外への登場 
- プロ野球スピリッツAにて「コリジョンルール」を選ばせるクイズの選択肢の語群に「コーディエルール」が登場する。
満面の笑みの調子くん*9。
当画像内の
コロンカ:2008年にオリックスに在籍した投手のジョン・コロンカ
コリンズ:2007、08年にオリックス監督を務めたテリー・コリンズ
と、不正解の選択肢は全員オリックス関係者が元ネタ(と思われる)。
- チェーン店「一休」の西武ライオンズとのコラボCMに開幕戦でのサヨナラ負けのシーンが使われる。
コーディエの再来 
以下のコラレスを始めとして、悪い意味でインパクトを残した外国人投手は「コーディエ扱い」され「ウンコ」にちなんだ蔑称を付けられる。
- ジョシュ・コラレス(楽天)
2017年シーズン途中にBCリーグ富山から移籍。8月15日の対西武戦でNPB初登板するも3回5安打7四死球5失点と炎上。制球難に加え、名前が「コ」で始まることから「ウンコラレス」等の蔑称を付けられた。
当時の楽天はソフトバンクと首位争いを演じていたが、当試合を機に絶不調に陥り最終的に3位でシーズンを終えたため、楽天ファンからはコラレスショックと呼ばれた。
結局2年間の在籍で一軍登板は上記試合のみに終わり退団。