小久保(44)

Last-modified: 2024-12-06 (金) 08:53:15

小久保裕紀の、2015年第1回WBSCプレミア12侍JAPAN監督当時の小久保の年齢及び小久保自身の蔑称。
由来は準決勝の韓国戦で、采配ミスにより逆転負けを喫した事件から。

※なお、この項目の所属や肩書きは全て2015年当時のものである。


概要

本大会から侍JAPAN監督職が常設化されることになったものの、現役の指導者が指揮をするのは負担が大きすぎる・契約金が安い*1などの問題があり、監督を含めた首脳陣の人事が難航していた。
そんな状況で監督の白羽の矢が立ったのが小久保だったが、本人は監督経験どころかコーチ経験すらない、野球解説者としてベンチワークについて学び始めたばかりという状態*2であり、指揮能力を疑問視する声が絶えなかった。
一方、当時の韓国代表監督だった金寅植は、KBOではポストシーズンの短期決戦に強い事でも知られており、投手コーチには元中日三銃士の一人である宣銅烈を置くなど、日本の戦略を研究していたと言われる。

韓国戦での小久保采配の概略を述べると、以下のようになる。

  • 3点リードで迎えた8回表、ここまでわずか85球で韓国打線を1安打無失点に抑えていた先発の大谷翔平をなぜか降板させる*3
  • 8回表にマウンドに上がらせたのは、リリーフ専門の投手ではなく、普段は先発を務める則本昂大*4
  • 今大会ではリリーフ登板する度に回跨ぎで不安定になりがちだった則本を9回にも続投させる
  • 他のリリーフ投手に登板準備をさせていなかったため、1点を返されてさらに無死満塁のピンチを招くまで則本を続投させることになった
  • ようやく則本を交代させたが、代わりにマウンドに上げたのは期待されていた山崎康晃*5ではなく今大会大乱調の松井裕樹
  • 打者1人に押し出し四球を与えて1点差としただけで松井を交代させる
  • このピンチで前の試合3失点増井浩俊を登板させる
  • 増井が逆転を許してさらに満塁のピンチを招くも交代させず、センター秋山翔吾のファインプレーでなんとかチェンジに持ち込む
  • 逆転された裏の攻撃で同点のランナーを出すも絶不調の中村剛也を代打に起用して案の定凡退でゲームセット

このように、なんと8回表から怒涛の九連続采配ミスで逆転負けしたとして、小久保は2017年WBCで評価を回復するまで繰り返しなんJで叩かれることになった。
以下では、この九連続采配ミスを詳細に振り返る。

経緯

第1回プレミア12まで

「選手試用」と称して強化試合や予選で不可解な継投策を採用することが多く、2014年11月14日に日米野球壮行試合として行われた対ソフトバンク・日本ハム連合軍戦では4回に岩田稔(阪神)が1点を失いそれが決勝点になる完封負けを喫する結果に終わるなど早期から不安視されていた。
特にリリーフは則本昂大(楽天)が回跨ぎで崩れかかったのに見直さない、澤村拓一(巨人)・山崎康晃(DeNA)・牧田和久(西武)などのメンバーもいるのに、この大会で不安定な松井裕樹(楽天)を守護神に固定するなどしていた。
しかし、選手を一通りは試しており、投手陣が不安定でも打線が絶好調だったので、予選を無敗で突破した。そのため、不安は残りつつも、懸念はあまり話題にならなかった。

2015年11月19日 第1回WBSCプレミア12準決勝 日本v.s.韓国 東京ドーム

~8回まで

迎えた2015年11月19日の準決勝。この試合では大谷翔平(日本ハム)が韓国打線を相手に6回まで無安打投球、結局7回1安打無失点で投げ切ると、打線も4回に平田良介(中日)の適時打や坂本勇人(巨人)の犠飛、相手の失策で一挙3得点。
しかし、8回に小久保は満を持して則本を救援に送り出す。この時点で大谷の球数はわずか85球、且つ速球投手の大谷から同タイプの則本を出すことになり、小久保采配に疑問符*6が付いたものの、則本は速球を中心に8回表を僅か8球で三者凡退に抑えた。
一方、侍JAPANの打線はダメ押しの追加点を奪えずにいたが、それでも3点のリードがあるので楽観的なムードであった。

9回表の悪夢

最終回の韓国打線は8番から。当然ながら韓国ベンチは代打攻勢を仕掛けるが小久保は則本を続投。この辺りからなんJがざわつき始め、嫌な予感は的中する。
この回は変化球で攻めるも狙い打ちに遭い、連打などで1点を返されなおも無死2・3塁に。テレビ中継のブルペンは急ピッチで松井と増井が投球練習を始めたところと中継、なんJ民達の間で悲鳴が上がる*7

則本は時間稼ぎから続投、だが死球*8を与えて無死満塁と傷口を広げて降板。3番手の松井も代表最年少で元々制球に不安を抱え、国際大会の経験不足などもあってか押し出し四球を与えて1点差になってしまう。
この悪い流れのまま小久保はプエルトリコ戦で3ランを被弾した増井を4番手に送り出すが、4番・李大浩(ソフトバンク)にも2点適時打を浴びて大逆転を許してしまう。
その後中堅後方の打球を秋山が好捕して救われたが、小久保はファインプレーにも特に表情を変える事なく無反応であった。

9回裏

絶望的な状況と空気で迎えた最終回、3番・山田哲人(ヤクルト)、4番・筒香嘉智(DeNA)は三振と一ゴロであっさり追い込まれる。5番・中田翔(日本ハム)は中前打で繋ぎ、一発出ればサヨナラの場面で小久保はこの試合無安打の松田宣浩(ソフトバンク)に代わって、絶不調且つケガでスタメンから外れた中村剛也(西武)を送り出す。案の定、中村剛はボテボテの三ゴロで試合終了した。

試合結果

2015年11月19日(木) 東京ドーム (2015 WBSC プレミア12 準決勝 Game.35)
◇開始 19時01分 ◇試合時間 3時間50分 ◇入場者 40,258人
 
123456789RHE
韓国000000004461
日本000300000360
 
バッテリーイ・デウン、チャ・ウチャン、シム・チャンミン、チョン・ウラム、○イム・チャンミン(2勝0敗)、チョン・デヒョン、Sイ・ヒョンスン(2S)-ヤン・ウィジ、カン・ミンホ
大谷、●則本(1勝1敗)、松井裕、増井-


動画

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小久保采配の評価

先述の通り、小久保は試行錯誤からか不可解な采配を繰り返していたが、その方針自体はなんJでも一定の理解をされていた。
しかし松井を抑えに置くことや則本の酷使などは大会前から疑問視されており、調子の悪い選手を見限らない拘りが、最悪の方向に向かっていったとも言える*9*10

特筆すべきは大谷→則本→松井の継投は1次ラウンドの韓国戦で全く同じ起用、他の試合の投手起用もパ・リーグ所属の選手に酷く偏っていたことである。
ブルペンには大野雄大(中日)、小川泰弘(ヤクルト)、武田翔太(ソフトバンク)、西勇輝(オリックス)と各球団を代表する投手が揃っており、調子の見極めや相性、不測の事態を想定して選手起用をしていたのか大きく疑問が残る采配だった。

また代打・中村剛也についても、この試合前に不調の中村剛也をスタメン落ち→4番に筒香の昇格という采配が一定程度評価されていたことを考えると理解の余地がないとも言えそうだ。

 

以上から最低限の対策すら行わず、想定外の事態が起こるとその場しのぎしか出来なかった今回の小久保采配は、監督としての資質が疑われても仕方ないと言え、客観的な事実として試合終了後、この侍ジャパンについて「そういうメンバーを集めた僕の責任」と言い放った事も摘示しておく。

試合後の小久保監督に対する反応

この試合は何かと因縁ある韓国戦ということで注目を集めており、平均視聴率は25.2%、瞬間最高視聴率は9回表直前に32.2%を記録した。しかも途中まで大谷がノーノーペースで韓国打線を抑えており、日本国民の誰もが勝利を確信していたにも関わらず、最終回の継投失敗から逆転を食らうというおよそ考えうる限り最悪の負け方で敗北した*11

この見るも無様な采配になんJ民はもちろんのこと、試合を観た日本国民は小久保への怒りを爆発させた。

メディアは瞬く間に小久保批判を展開。翌日のスポーツ紙は、阪神の機関紙を除いたすべてのスポーツ紙が1面で小久保批判を掲載、小久保の進退や責任問題が取りざたされた。特にサンケイスポーツは1面で「小久保監督ざんげ」と称して頭を下げている様子を、日刊スポーツは「小久保監督の失敗」と直球批判を大々的に掲載するなど極めて厳しい論調で小久保の責任を追及した。
この他、サンデーモーニング(TBS系)の「週刊御意見番」のコーナーでは張本勲が小久保采配に対する苦言を呈した。

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相手国・韓国のみならず、アメリカや台湾などの海外メディアでも小久保の不可解な采配と日本の敗退は大きく取り上げられ*12、ネット上でも小久保批判が夜通し行われるなど媒体や国境を越えた騒ぎとなる。
Twitter上では小久保叩きが加速化、合計10万近くのツイートがなされ、Yahoo!ニュースでは「【侍ジャパン】9回にまさかの悪夢…韓国に3点差ひっくり返され逆転負け」が歴代最多の1万コメントを突破などの大炎上ぶりを発揮した。
2ちゃんねるの他の板でもニュー速や嫌儲VIP、ν+、芸スポ、鬼女といったほぼ全ての板で大爆発炎上となり、一部ではサーバーが落ちる事態にまで発展した。

SNSの反応の一部、かなり激しい誹謗中傷のため閲覧注意

Yahoo!歴代最多コメを記録したニュースのコメ欄より
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直後のtwitter(現X)より
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某動画サイトにおける実況時のコメントより
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そして案の定なんJは他コミュニティとは比較にならないレベルで荒れ、もはや大炎上を通り越したお祭り騒ぎ状態となった。
なおもサーバー落ちは続き、小久保の蔑称・戦犯探し・采配批判・球団批判スレなど、小久保のコメントが取り上げられるたびに盛り上がる事態となった。


あそこでおかわり出す小久保wwwww


1 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/11/19(木) 23:07:03.01 ID:Wzjqdore0.net
無能

6 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/11/19(木) 23:08:21.56 ID:FRVfnVA50.net
責任を押し付けた感あるわ

8 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/11/19(木) 23:08:53.32 ID:7wmPiOECd.net
思い出代打してんじゃねーぞ糞ゴミかす

26 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/11/19(木) 23:11:04.36 ID:ohp+GLoV0.net
監督なのに選手のデータすら見ない無能 野球未経験者かな?

54 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/11/19(木) 23:13:26.36 ID:UcL8P7170.net
小久保「役立たずの豚に全責任擦り付けたろ!」

小久保「なんでワイが叩かれてるんや…」

62 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/11/19(木) 23:14:06.41 ID:fQGwqKE00.net
小久保「でもお前らは中田は要らないと言ってたぞ」

66 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/11/19(木) 23:14:40.47 ID:3Mn3ShHl0.net

>>62
4番にいらないだぞ

とはいえ、小久保だけに責任を押し付けるのは酷な要素もある。
敗戦後に吉井理人からは中継ぎ不在を指摘されており、宮本慎也も翌日の新聞記事で中継ぎ専門もユーティリティプレイヤーもいない*13ことを指摘している。また、選出メンバーからの後日談では「ブルペンコーチがいなかった」との発言も飛び出している。
また、メキシコ戦、ベネズエラ戦と逆転での勝利を連発しており、韓国戦までは寧ろ小久保采配を絶賛する声も多かったことは留意しておくべきだろう。


小久保(44)の誕生

その中で生まれたのが(44)という蔑称である。
元来、この「(44)」という蔑称は2012年当時の金本知憲に用いられていたが、奇しくも当時44歳であった小久保に受け継がれ一晩のうちに浸透した。
この他、なんJでは、今回のプレミア12での采配ミスに加え、1997年に小久保が関与した脱税事件がネタにされ、両者を絡めた蔑称が次々と考案された。代表的なものは、侍JAPAN公式応援キャラクターの「たまべヱ」と脱税を掛けた「だつゼヱ(44)」、無能監督であることと税金を納めていないことを掛けた「無納(44)」などである。これらの蔑称によって、小久保は一大バッシングを受けることになる。

使用例

【朗報】小久保裕紀、完全に許される


4 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2015/11/30(月) 00:48:10.17 ID:VR8RVKsx0.net
【弔JAPAN】
1右 コックボーチ(44)
2左 K。KUBO(44)
3指 だつゼヱ(44)
4一 無納(44)
5三 脱男(44)
6二 小久税庁(44)
7遊 被告民(44)
8捕 デーブ小久保(44)
9中 緒方(44)
投 プレミアガイジ(44)、最高級の無能をあなたに(44)、余程の事(44)、しくじり宣誓(44)、売国保(44)、便器の中の小久保大会を知らず(44)
(救援)日本敗運(44)、K氏(44)GG小久保(44)、失楽天(44)、フェラチオ12日本代表(44)ファッチョンリーダー(44)  (守備)小久保方(44)、便器(44)、便帰(44)  (代打)¥0(税抜)(44)、ダッツ(44)、2833(44)  (代走)ウンコクボザウルス(44)


小久保(53)

プレミア12の悪夢から約9年、小久保は2024年から古巣の福岡ソフトバンクホークスにて一軍監督を務めることとなる*14
上述のプレミア12の後に監督を務めた2017WBCでは3位に終わったものの評価を大きく持ち直していたこと、二軍監督を務めていた2022~2023年のファーム成績は良好だった*15こと、また前任の藤本博史監督が采配面等で批判を集めていたことなどから小久保にかかる期待は大きかったのだが……

迎えた2024年シーズン、圧倒的な戦力を有したソフトバンクはペナントレースを独走で制したが、この時から首脳陣の采配には怪しい部分が多かった*16

シーズン中主に指摘された采配
  • 近藤健介の5番固定
    近藤は名実ともに日本屈指の好打者であり、小久保本人も「日本球界最高の打者」とまで評価していたにもかかわらず、上位打線ではなく5番で固定。
    シーズン中は起用の理由を「5番に好打者の近藤を置くことで、4番の山川穂高との対戦を相手に強いるため」と説明していたのだが……
  • 中村晃の重用
    この年の中村はシーズンの開幕から最後まで主に代打要員として起用され続け101試合・203打席に出場したが、打率.221・0本塁打・16打点と低調な成績に終わった。
    更に35歳という年齢もあり「若手の出場機会を奪っている」とされ、中村本人にもヘイトが集まる原因となった。
  • 栗原陵矢のバント
    この年の栗原は主に3番打者として起用され、いずれもチーム2位の20本塁打・87打点・OPS.807を記録する活躍を見せていた。
    が、その栗原に試合終盤になるとバントを指示することが多く、結果としてシーズン10犠打を記録。
  • 松本裕樹の酷使、故障
    中継ぎエースであり、守護神のオスナ離脱中には代役守護神も務めた松本裕樹を序盤からハイペースで登板させ続けた*17結果、120試合で50登板を記録。
    さらに9月4日の日本ハム戦(みずほPayPayドーム)では3点リードの9回表に登板するも先頭に四球を与えただけで緊急降板*18、その後肩の故障で離脱となるも、離脱時に本人が「(離脱まで)1ヶ月くらいずっと故障を隠して投げていた」と告白。更に倉野信次投手コーチも「ずっとギリギリの状態でやっていたので」とそれを認めるような発言をしたことで「選手を守るべきコーチ(及び首脳陣)が投手の故障を知りながらなお使い込んだ末に取り返しのつかない大怪我に追い込んだ」とされ大きな非難を浴びた。
    結局松本はシーズン中に復帰できず、中継ぎに不安要素を抱えたままポストシーズンに突入することになる。

しかし采配面の心配をよそに、クライマックスシリーズも日本ハムをストレートで下して日本シリーズに駒を進める。
そして横浜DeNAとの日本シリーズでも第1戦・第2戦は連勝したものの、第3戦以降はまさかの4連敗で日本一を逃し「福岡ソフトバンクホークス」に名称が変わってからは初となる日本シリーズ敗退監督となってしまう。

このシリーズ中も、以下のような采配ミスや謎采配を連発した。

シリーズ中主に指摘された采配

第1戦

  • 8回表無死一塁から栗原がバントの後、足の負傷でスタメンを外れていた*19近藤を代打に起用するも一塁が空いていたため即申告敬遠され、走らせられないため代走を送るも後続が倒れ無得点となり実質中軸2人の打席を無駄遣い
  • 5-0の場面で登板した守護神*20のオスナが大乱調、あわや大逆転負けのピンチにも関わらずブルペンに誰も待機させておらず、オスナが最後まで続投することに。最終的に試合を締めたものの3失点

第2戦

  • 6-3と3点リードの9回裏、前日大乱調のオスナを2日連続で投入(ただしこの日は三者凡退)

第3戦

  • 1-1で迎えた5回表、この年中継ぎ登板なしの大津亮介をマウンドに上げるも先頭の桑原将志に決勝弾を被弾、その後も打ち込まれ1/3回2失点で敗戦投手

第4戦

  • 0-1で迎えた6回表、打席にオースティンを迎えた場面で尾形崇斗を起用、見事抑えるも7回も回跨ぎさせた結果先頭の宮崎敏郎に被弾した上一死満塁のピンチを招き降板
  • 尾形の火消しにルーキーの岩井俊介を送るも尾形の出したランナーを全員返し3失点でダメを押される

第5戦

  • 3回表二死一二塁、0-1と先制を許した場面で球数がかさんだ大関友久を降板させ継投策へ入るも、ロングリリーフも可能なはずの松本晴を1/3回で降板させる
  • 4回表、今季シーズン中中継ぎ登板ゼロの前田純*21をマウンドに送るも牧秀悟に3ランを浴び3失点で点差を広げられる
  • 4点ビハインドの展開にも関わらず中継ぎの主力である杉山一樹・津森宥紀に回跨ぎさせる(津森は回跨ぎ後につかまり3失点)

第6戦

  • 先発の有原航平が2回裏に3失点、次の回に確実に打席が回り代打からの継投に入りやすい局面だったが一死走者なしでそのまま打席に立たせ続投。次の回に押し出し四球でさらに1点を献上
  • 2-4となった5回裏、第5戦から移動日と雨天中止を挟み2日空いており中継ぎ陣も休養十分な中でマウンドに送ったのは今季中継ぎ登板ゼロ・自滅癖があり第3戦の先発登板でも不安定・その登板から中4日のスチュワートJr.案の定2失点してなおも一死満塁の場面で降板するが、ここで第4戦で同じ一死満塁で登板し失点していた岩井をマウンドへ上げる。やはり大炎上しこの回だけで7失点
  • 大差をつけられた6回以降にようやく中継ぎの主力である杉山・ヘルナンデス・津森を起用

全体

  • 3戦目以降安打どころか出塁すら0と大不振に陥った山川穂高を最後まで4番に固定。DeNA側が勝負を避ける理由がなくなってしまう
  • にも関わらず5番近藤を継続、近藤の前で打線が途切れることになる*22と同時に改めて采配の不可解さが浮き彫りに
  • シリーズ打率.000甲斐拓也も第5戦*23を除きスタメン起用*24
  • 中村晃とダウンズ*25(両者シリーズ打率.000)に偏った代打起用*26

更に、シリーズ中は不用意な発言も目立った。

主な発言
  • 「日本シリーズでは3つ負けられる」
    第1戦の勝利後の監督インタビューにて、日本シリーズでの連勝が13に伸びたことについてのコメント*27
  • 「短期決戦では敗因を振り返る意味がない」
    第3戦の敗戦後の監督コメント*28
  • 「指笛?笑ってしまいましたね。みんなで大爆笑していました」
    同上。詳しくは指笛を参照。
  • 雨天中止で流れが来るかなと思った」
    第6戦で敗戦し、日本一を逃した後のコメント。
  • 「ラッキーボーイ的な存在」
    同上。このシリーズ大活躍でMVPを獲得したDeNA・桑原について。

これらの要素により、WBCで回復していた小久保の評価が再度急落。さらにDeNAの三浦大輔監督の采配が何度も的中し*29評価を高めたことからも尚更比較されるほどだった。
そして日本シリーズ敗退後は村上隆行打撃コーチ共々大戦犯として批判を浴び、なんGでもプレミア12から年齢を更新した「小久保(53)」を筆頭に新たな蔑称を大量に付けられてしまうこととなった*30


関連項目

Tag: なんJ ソフトバンク 国際試合 絶許 蔑称 実況・解説者 ポストシーズン


*1 2013年のWBCでの契約金は、契約期間が前年11月から3月迄で監督は150万円、コーチは50万円という値段。負担の割に報酬が少なすぎるという声も
*2 小久保が選ばれた理由については、初代監督の王貞治から指名されたためという説が有力。小久保本人はのちに自分が選ばれた理由について「現役引退から日が浅い為、現場の技術や経験を伝えていける」「野球の素晴らしさを伝えていくことが使命だと考えていた」からと語っている。(参考
*3 ただし、本来はオフシーズンの時期での全力投球にはリスクが伴うため、球団からの要望や過度な消耗を考慮した可能性もあり、一概に愚策とは言えない。
*4 当時。2024年よりクローザーに転向。
*5 なお、山崎はこの時に自分を登板させてもらえなかったことに対して悔しさを滲ませていた。それから4年後の2019年の第2回大会の韓国との決勝戦において胴上げ投手となり、世界一の歓喜とともに4年越しの無念を晴らした。
*6 この試合における大谷は平均球速約156km/hとシーズン以上の全力投球、また日本ハムからの起用法の要望もあったと考えれば、球数以上の消耗を考慮した降板は妥当との意見もある。
*7 牧田や山崎を準備・投入でも良かった場面だが、決勝戦に温存していたという説もある。
*8 リプレイでは当たっていないようにも見える微妙な判定だったが、小久保監督は無反応。時間稼ぎも兼ねて、ダメ元でも動くべきであったとの指摘も。
*9 調子の悪い選手を見限らないというのは星野仙一緒方孝市といった短期戦に弱いと評される監督によく見られる采配の傾向である。
*10 「松井=抑え」自体も楽天・大久保博元監督のシーズン直前の判断。確かに松井は63試合3勝2敗33S、防御率0.87と素晴らしい結果を残しているがチームは最下位。
*11 その後、日本が回った3位決定戦の視聴率は8%だった。
*12 特に反韓感情が非常に強い台湾では、「韓国にだけは勝ってほしくなかった」「なぜ大谷を代えたのか」といった声が挙がった。
*13 中村剛也のようなスラッガータイプは別にして、基本的に走攻守三拍子揃った選手ばかり選出しているので「代走も守備固めも不要」と考えた可能性もある。
*14 この就任の際も、やはりホークスの取締役会長である王からのゴリ押し推薦があったとされている。
*15 ただし1年だけ一軍ヘッドコーチを務めた2021年の一軍成績は工藤公康政権唯一の負け越し・Bクラスと振るわず、コーチとしての手腕に懐疑的な声もあった。
*16 特に9月は4連敗を喫しこの間日本ハムが調子を上げてきたことで最大15ゲーム差あったゲーム差が一時7ゲーム差まで縮まり下手すればV逸もありえるほどだった。
*17 特に3~5月が顕著でこの期間の48試合で23登板・3連投を4度記録・連投でない登板はわずか2回と酷使無双状態だった。
*18 さらに試合も後続が打ち込まれ一挙6失点、そのまま逆転負け。
*19 第1・2・6戦はセ・リーグ側の本拠地である横浜スタジアムでの開催でDHがなかった。
*20 なお、8回裏終了時点では2-0であったため、ここで守護神を登板させたこと自体はミスとは言えない。
*21 CS以前の一軍登板も9月末の先発1試合のみ。ただし第3戦では中継ぎで登板し2回無失点に抑えている。
*22 第3戦の第1打席にタイムリーを放って以降、近藤には一度も得点圏で打席が回らなかった。
*23 スタメンマスクは海野隆司。この日先発の大関はシーズン中から海野との組み合わせが主であり、シリーズでもそれに則った起用となっている。
*24 とは言え甲斐はチームの正捕手なので、打撃がダメだからという理由で安易にスタメンを外せなかったこと自体はまだ擁護可能な範疇ではあり、43-0がその前例と言える。
*25 この年の補強期限ギリギリに入団しており、このシリーズまでDeNAとの対戦はなかった。なお第3戦では1番でスタメン起用されるも4タコに終わっている。
*26 シリーズ中のソフトバンクの代打起用は10回、その内6回を中村晃・ダウンズの2人で占める。なおシリーズ通して代打でヒットを打ったのは初戦の嶺井博希のみ。
*27 なお、日本シリーズで監督が同様の発言をした例は何度かあるが、それらは敗戦後に「まだ追い込まれたわけではない」というニュアンスで発されることがほとんどであり、勝った後にこの発言をしたことが「油断している」と批判を受けた。
*28 更にこの日、記者に「2勝1敗、あと3つ負けられる」と言われ「そうそうそう」と返答している(言うまでもないが1敗からさらに3つ負けると4敗で敗退となってしまう)。
*29 特に小久保監督は3戦以降不調に陥った山川を4番に固定した一方で、三浦監督は打線の組み替えを柔軟に行った点(好調の梶原の打順を上げ、不調だった宮﨑の打順を下げた、同じく不調の佐野をスタメンから外し代打起用としたことなど)が特に評価された。
*30 一例として、日本シリーズと同時期にテレ朝系で放送されていたドラマとかけた「無能の鷹(53)」など。