プロレス

Last-modified: 2022-01-30 (日) 12:25:43
  1. 走者と捕手の激しい接触(クロスプレー)のこと。命名はプロ野球解説者の達川光男
    元阪神タイガースのマット・マートン、もしくはクロスプレーをした選手全体のことを指してプロレスラーと呼ぶこともある。
  2. 試合の背景として興行戦略的に語られる、チーム間の筋書き上の因縁を表した言葉。巨人と阪神*1やヤクルト*2、西武とロッテ*3等について使われることが多いが、まれに選手間の因縁に関しても用いられる。
    ちなみにプロレス用語としての筋書きは「アングル」と呼ばれる。プロレスがしばしば「八百長」「やらせ」と揶揄される一因である。ちなみにガチな時は「セメント」「シュート」と呼ばれる。

ここでは1について言及する。

由来

2013年5月12日の東京ヤクルトスワローズ戦で、鳥谷敬(現ロッテ)の右飛にタッチアップで本塁突入したマートンは、完全にアウトのタイミングだったにも関わらず、ヤクルト捕手の田中雅彦に対して、真正面からタックルしてはじき飛ばした。
結果的にアウトにはなったものの、このプレーに対して、テレビで解説をしていた達川光男は激怒*4し、
『今のマートンはふざけるなですよ』
『僕がもしアレ(投手)だったら絶対ぶつけますよ』
『野球じゃない』
『プロレスラーにでもなった訳ですよ』*5
とコメント。これにより「ラフプレー&マートン=プロレス」が定着した。

動画

ちなみに

田中雅はこのプレーで鎖骨を骨折し、翌日登録抹消された
このプレーが起きた球場は、昨年に阪神が悲劇を起こした松山坊ちゃんスタジアムである。
マートンは6月22日の横浜戦でも、3回表に本塁突入した際に、同様にアウトのタイミングでありながら高城俊人めがけてタックルを敢行してアウトになっており、非難を浴びている*6
さらに9月14日のヤクルト戦でも、6回表にまたもアウトのタイミングでありながら相川亮二に真正面からタックル。アウトになったが、激怒した相川がマートンを突き飛ばしたことから両軍入り乱れての乱闘に発展し、相川とマートンの両者に退場処分が下された。

余談

このマートンのプレイが問題視され、2015年の監督会議で当時のスワローズ監督である真中満が問題提起し、選手会も故障防止の観点から同じ意見を出し、翌2016年からコリジョンルールが正式に導入されることになった。
コリジョンルールの制定によって現在は走者のタックルとそれを誘発する捕手のブロックは禁止されており、「何としてもホームに還らなければならない走者」「何としても1点を阻止しなければならない捕手」が衝突する前述のようなプレイはNPBではほぼ根絶されている。
 
ちなみにこうしたタックルプレイの始まりはセーフのタイミングであってもアウトにする捕手のブロックであったとかつてパリーグの複数球団でプレイした田村藤夫氏が語っている

ちなみにマートン以前では読売ジャイアンツ時代の■■■■がプロレスラー扱いされていた。

関連項目


*1 両球団共に長い歴史を有し、関東VS関西という構造も相まって「伝統の一戦」と呼ばれる。「江夏VS」「江川VS掛布」といった名勝負も多い。しかしその一方で、近年は過激なファンによる品のない罵声が問題視されてもいる。
*2 故・野村克也氏はヤクルト監督時代にあえてアンチ巨人を演じ、幾度も長嶋茂雄氏率いるジャイアンツと熾烈な優勝争いを繰り広げた。ただし野村氏自身は幼少期に巨人ファンだった上、「一度巨人の監督をやってみたかった」と語っていたとも言われている。
*3 その発端は1973年、太平洋クラブライオンズとロッテオリオンズのフロントが示し合わせて仕組んだ“遺恨劇”。あくまで成績・興行収入共に低迷していた両球団を盛り上げるための演出だったのだが、当初の思惑を遥かに超えて観客はヒートアップ。殺気立ったスタンドからは連日相手選手に向かって物が投げ入れられ、ついには機動隊が出動する騒ぎに発展してしまった。なお、この演出は両球団のチーム名が変更された現代でも対戦企画埼玉vs.千葉シリーズとして名残を留めていたが、2017年以降は催されていない。
*4 広島で正捕手を勤めた達川氏は「今でも(クロスプレーによる)後遺症に悩まされている」と語っており、それだけにマートンの行いは腹に据えかねたものと思われる。
*5 「プロレスラーにでもなったらどうなのか」と言いたかったものと思われる。
*6 高城は翌日のゲームでも西岡剛に激突されており、「阪神はラフプレーが多すぎる」と球団ぐるみで批判された。