東京ヤクルトスワローズの二軍のこと。
埼玉県戸田市の「ヤクルト戸田球場」に本拠地を置くことに由来する。
概要
ヤクルトの二軍は一軍での故障者大量発生の影響を受けやすく、戦力が一軍に引き抜かれることが多い*1。加えて二軍そのものでも故障者が発生するため、スタメンが悲惨なことになりやすくネタにされやすい。
珍現象の例として
などが挙げられる。
戸田軍から守谷軍へ
本拠地のヤクルト戸田球場は荒川河川敷*4の国有地内にあり、ヤクルト本社(親会社)の福利厚生施設としての機能も果たしている。しかし、2010年代以降、他球団の二軍球場の設備が拡充*5されていく一方で、戸田球場では施設面での問題を対応出来ない*6為、移転に関しては時間の問題だった。
特に立地の問題が大きく、荒川第一調節池という大規模増水時に水をため込む場所に隣接しているが故に台風や豪雨で水没してしまうという欠陥を抱えていた。各地で甚大な被害をもたらした令和元年東日本台風(台風19号)ではこの球場も水没してしまい、電光スコアボードとトラックマンが故障*7。
この被害を受けたことが決定打となり、ヤクルト球団はとうとう2022年4月に二軍本拠地移転の協議を茨城県守谷市と開始し、2023年11月に同市に移転することを決定。
守谷SA近くに新設されるインターチェンジの活性化及び守谷市が新設する守谷総合運動公園の目玉としてスワローズのファーム主催試合を提供する環境を与えることで両者の合意が決定。
公園内の一部エリアにヤクルト球団側がメイン球場・サブ球場・屋内練習場・選手寮兼クラブハウスなどを建てる形で2027年シーズンから使用開始予定としている。
選手寮以外での広さは筑後のホークスやの施設に近く、メイン球場及びサブ球場のフィールドは同じとなっていることでどちらでも試合が出来るとされていたが、2025年8月に公開されたイメージ画像では、2面制のグラウンドへと変更された。*8それでも2025年に新設した阪神と巨人もサブフィールドは狭いことや、サブ球場そのものが存在しない球団*9のことを考慮するとかなり優遇されている。
また、照明器具も設置することを公言していることから、ナイターでの試合*10も行われる可能性を示唆している。*11
なお、スワローズがいなくなった後の戸田球場は建てている場所が河川敷*12ということもあり、戸田市に寄付されることが予想されるものの、戸田寮に関しては取り壊しか何処かに譲渡するかは定まっていない。*13
各球団の二軍の呼称(2025年現在)
なんJでは、各球団の二軍のことはもっぱら「二軍球場の所在地(+軍)」という名称で呼ぶ傾向がある。
| 球団 | 二軍呼称 | 所在地 | 二軍球場名 |
|---|---|---|---|
| 楽天 | 泉 利府*14 | 宮城県仙台市泉区 | 森林どりスタジアム泉 |
| 日本ハム | 鎌ケ谷 鎌ヶ谷 | 千葉県鎌ケ谷市 | ファイターズ鎌ケ谷スタジアム*15 |
| ヤクルト | 戸田 | 埼玉県戸田市 | ヤクルト戸田球場*16 |
| ロッテ | 浦和 | 埼玉県さいたま市南区 | ロッテ浦和球場*17 |
| 西武 | 所沢*18 | 埼玉県所沢市 | 西武第二球場 |
| 巨人 | 稲城 多摩*19 | 東京都稲城市 | ジャイアンツタウンスタジアム*20 |
| DeNA | 横須賀 | 神奈川県横須賀市 | 横須賀スタジアム |
| 中日 | 尾頭橋*21 | 愛知県名古屋市中川区 | ナゴヤ球場*22 |
| オリックス | 舞洲*23 | 大阪府大阪市此花区 | 舞洲バファローズスタジアム |
| 阪神 | 尼崎 大物*24 | 兵庫県尼崎市 | 日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎*25 |
| 広島 | 由宇 | 山口県岩国市 | 広島東洋カープ由宇練習場 |
| ソフトバンク | 筑後 船小屋*26 | 福岡県筑後市 | ホークススタジアム筑後 |
また、これらの呼び方はレギュラー陣に離脱者が続出し二軍メンバーが多くなった一軍に対しても使われることがある(例:2022年8月下旬のソフトバンク)。
関連項目
- ヤ戦病院
- ヤクルトは新潟に移転して解散しろ…一軍本拠地も老朽化問題を抱えていたが、建て替えで解決する予定となっている。