キチョダモ

Last-modified: 2023-10-30 (月) 14:00:08

「貴重なアオダモ(が)」の略。
実況スレにおいて試合中にバットが折れてしまった時によく書き込まれる。

バットとしてのアオダモ

アオダモとは落葉広葉樹の一種で、野球界ではバット材として知られている。
アオダモ材は耐久性と適度な「しなり」があり、特にイチローが愛用していたことで有名。
しかし成長が遅く、バット材として活用できるサイズにまでなるには数十年かかるにも関わらず大量に使用されたため、他に環境破壊の影響なども相まって近年アオダモは急激にその数を減らし深刻な供給不足に陥っている。
先述のイチローも、MLB移籍以降はホワイトアッシュなどのアオダモ以外のバットを使うことが多かった。

アオダモの植樹

そのためNPBではアオダモの植樹を行っており、またオールスターや日本シリーズの試合開始前などにアオダモ植樹のセレモニーも催し活動をアピールしている。
これらの活動によりアオダモが貴重なことはそれなりにプロ野球を見ているファンにとっては一般的な知識となっている。
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貴重なアオダモが

そういった背景から、試合中にバットが折れてしまった時には「貴重なアオダモが…」と書き込むネタが生まれ、最近では省略してキチョダモとのみ書き込まれることも多くなった。
なお日本人選手でも現在はホワイトアッシュやハードメープル、ヤチダモといったアオダモ以外の素材から作られたバットを使う選手が一般的になってきているが、それでも変わらずキチョダモと書かれ続けている。

関連項目