考えられる限り最低のドラフト

Last-modified: 2022-06-09 (木) 05:05:48

2017年ドラフト会議直前の、とある巨人ファンの書き込み。


【目次】


概要

この年、巨人はドラフト1位指名で清宮幸太郎(早稲田実業)を指名することを公言していたが、清宮指名を公言、あるいは候補に入れていた球団は8つ以上とも言われ*1競合は避けられない状況であった。
そんな中、巨専スレにいたID:ZPm78Vw+0は巨人が1位指名を外し続けた*2パターンを予想し、1位:鍬原拓也(中央大)・2位:岸田行倫(大阪ガス)を「考えられる限り最低」と発言。「これに遠ければ遠いほど良い」としていたのだが…

1位:公言通り清宮を指名したが、交渉権は日本ハムが獲得
 ↓
外れ1位:村上宗隆(九州学院)を指名したが、交渉権はヤクルトが獲得
 ↓
外れ外れ1位:鍬原拓也を単独指名
 ↓
2位:岸田行倫を指名

なんと「考えられる限り最低」な予想が見事に全的中難しい予想を見事に当てた見識の高さと、その後の落胆ぶりが注目されることになった。


書き込みの内容

※個人情報保護の観点から元スレにあったワッチョイとIPはカット。

巨専】
http://tanuki.5ch.net/test/read.cgi/livebase/1508943243/105


105 :どうですか解説の名無しさん [sage]:2017/10/26(木) 00:32:54.84 ID:ZPm78Vw+0

>>91
1位桜井を忘れるなよ
桜井とか2位でも指名されるか怪しい程度だったのにいきなり1位指名だからな
巨人ドラフトは何が起こるかわからない

巨専】ドラフト会議2017
https://tanuki.5ch.net/test/read.cgi/livebase/1508989176/


579 :どうですか解説の名無しさん [sage]:2017/10/26(木) 16:29:35.01 ID:ZPm78Vw+0
考えられる限り最低のドラフト
ドラ1 鍬原
ドラ2 岸田
 
これに遠ければ遠いほど良い

巨専】ワッチョイ
https://tanuki.5ch.net/test/read.cgi/livebase/1509008517/


201 :どうですか解説の名無しさん [sage]:2017/10/26(木) 18:09:53.21 ID:ZPm78Vw+0
岸田行ったら巨人弱体化狙ってるスパイが居ると断定すっぞ
 
416 :どうですか解説の名無しさん [sage]:2017/10/26(木) 18:15:04.55 ID:ZPm78Vw+0
どこかああああああああ岸田指名してくれえええええええええええ
 
633 :どうですか解説の名無しさん [sage]:2017/10/26(木) 18:17:25.08 ID:ZPm78Vw+0
どうして・・・・
もうマジでファン辞めたい
 
712 :どうですか解説の名無しさん [sage]:2017/10/26(木) 18:18:24.10 ID:ZPm78Vw+0
やべーマジで泣きそう
桜井ドラフトよりひどい
 
829 :どうですか解説の名無しさん [sage]:2017/10/26(木) 18:20:05.10 ID:ZPm78Vw+0
579 自分:どうですか解説の名無しさん [sage] 投稿日:2017/10/26(木) 16:29:35.01 ID:ZPm78Vw+0
考えられる限り最低のドラフト
ドラ1 鍬原
ドラ2 岸田
 
これに遠ければ遠いほど良い
 
 
 
およそ2時間前の俺をブン殴りたい


その後の指名

巨人は3位でまたしても社会人捕手の大城卓三(NTT西日本)を指名。更に4位から6位まで二塁手候補を3人連続(北村拓己(亜大)、田中俊太(日立製作所)、若林晃弘(JX-ENEOS))で指名すると、育成ドラフトでは捕手を2人(広畑塁、小山翔平)指名する。凄まじく偏った指名になんjはどよめき、前述の「考えられる限り最低のドラフト」および6位までの指名選手の守備位置を羅列した「投捕捕二二二」というフレーズは2017年の巨人ドラフトを象徴する言葉としてクローズアップされた。


指名選手一覧

育成枠は現役中に支配下登録された選手のみ掲載。通算成績は2021年レギュラーシーズン終了時点。『一軍出場』は一軍出場経験・他球団への在籍経験ともにある場合、「通算出場数(指名球団での出場数)」で示す。

順位名前守備位置出身一軍出場
備考
1鍬原拓也投手中央大26試合
現役。故障もあり2020年より育成契約→2021年に支配下復帰も同年オフ再度育成契約→2022年に再度支配下復帰。
2岸田行倫捕手大阪ガス65試合
現役
3大城卓三捕手NTT西日本410試合
現役
4北村拓己内野手亜細亜大116試合
現役
5田中俊太内野手日立製作所267(209)試合
現役。2020年オフに梶谷隆幸の人的補償でDeNAに移籍。
6若林晃弘内野手JX-ENEOS266試合
現役
7村上海斗外野手奈良学園大なし
2020年限りで戦力外
8湯浅大内野手高崎健康福祉大学高崎高46試合
現役
(育成選手は全8名とも支配下契約歴なし)


ドラフト当時のチーム事情

この年一軍出場があり、ドラフト時点でチームに在籍していた捕手は小林誠司宇佐見真吾實松一成のみであった。このうち宇佐見は内野手コンバート案が浮上していた上に*3、實松はドラフト後に戦力外となった*4為、捕手を多めに補強しなければならないチーム編成だったと予想される。
同様に二塁手もレギュラー格の中井大介*5がパッとせず、シーズン中盤以降は一・三塁手が本職のケーシー・マギー*6を二塁手として起用するなど層の薄さが露呈していた。
また、この年のドラフトは最上位以外は全体的に不作だった*7と言われ、将来のために数だけでも確保する意図は分からなくもないとする意見もある。


当時のなんJ以外での評価

清宮・村上に入札するなど「若い大砲候補を補強ポイント」と定めておきながら、結局投手の鍬原を1位で獲得せざるを得なかったことや、岸田・大城含め捕手の年齢層が20代前半から半ばに偏っていたことには批判が集まる。

【元スカウト・得津高宏氏のドラフト診断】巨人の社会人捕手2人指名は納得できない!バランス良かった日本ハム
https://www.tokyo-sports.co.jp/baseball/npb/809494/


元スカウトで本紙評論家の得津高宏氏がズバリ採点した。
 
「今年はどうにも納得できない球団から話してもいいでしょうか。巨人の指名は、スカウトをやっていた者としては非常に違和感を覚えます。スカウトというものは投手をどれだけ取れるかというのをまず考えます。ですが、育成を除いて指名した投手は1人だけ。一方、上位で社会人の捕手を2人も指名した。しかも同じ関西から。バランスどうこういうより、はっきり言って異質です。若返りがテーマの球団にありながら、捕手には小林、宇佐見という若い選手がいる。高校生の捕手を取るならまだわかりますが…。外れ1位で村上を外し、慌ててしまったのでしょうか。取るべき選手はもっとほかにもいたのでは、と思います。低い評価をつけざるを得ません」

名スカウトのドラフト採点。「成功は日ハム、中日、オリ。失敗は偏向巨人」
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f442ec406c100f05376970b210fdfd6f540e294


ヤクルトで30年以上スカウトをしてきた片岡宏雄氏に、恒例のドラフト採点をお願いした。
 
(中略)
 
「迷走しているように見えたのは巨人だ。クジで清宮、村上を外して1位で、鍬原に方向転換したが、まだ未完成で、1位では、しんどいだろうなと見ていた投手。しかも、2位以下は、捕手が2人、内野手4人、外野手1人と全員野手を指名した。高校生は1人だけ。こういう偏向したドラフトをやってしまうと後々、しわ寄せが生まれる。2位で大阪ガスの岸田行倫、3位でNTT西日本の大城卓三と社会人捕手を2人も取っているが、小林誠司をどうにかしてやろうとか、今年、出てきた宇佐見真吾を使おうという考えはないのだろうか」

2017年のドラフト会議を完全採点。清宮の日本ハムは90点。最低は……。(小関順二氏)
https://number.bunshun.jp/articles/-/829150


小林、宇佐見がいるのに捕手を2人も上位指名した巨人。
 
< 巨人 50点 >
 
 巨人は清宮、村上の抽選に敗れ、最速152キロを毎試合のように計測する速球派、鍬原拓也(中央大・投手)に落ち着いた。シンカー、スライダーを前面に押し出した今春のリーグ戦は好投が続いたが、ストレートを押し出した秋は痛打を食らう場面が目立った。似ているのは投球フォームや不安定さも含めて増井浩俊(日本ハム)か。
 
 また2、3位で社会人のジャパン代表クラスの岸田行倫(大阪ガス)、大城卓三(NTT西日本)と続けて捕手を指名したのは理解できない。
 
 チーム内にはWBCの正捕手、小林誠司(来季29歳)がいて成長著しい宇佐見真吾(同25歳)もいる。ここに来季22歳になる岸田と25歳になる大城を入れれば年齢差が狭い中に4人がひしめくことになる。
 
 ドラフト制度導入以前の巨人が王貞治、長嶋茂雄にあえてライバル的な新人をぶつける補強をしたが、今そういうことをすれば他のポジションに好素材の選手が行き渡らなくなる。
 
 現状を見れば投手の層が薄くなる。高校生が8位の湯浅大(健大高崎・遊撃手)1人というのも寒々しい。

週刊ベースボール 2017球団別ドラフト採点【セ・リーグ】
https://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20171027-14


■巨人 ドラフト採点=50点
 
 競合した清宮幸太郎(早実)、村上宗隆(九州学院高)を抽選で外したのだからマイナス50点は当然。1位の鍬原拓也(中大)以外は当初の予想どおりに野手で固め、社会人捕手2人の獲得は宇佐見真吾のコンバートを示唆するものか。上位候補の田中俊太(日立製作所)を5位で獲得できたのは望外の成果といえる。

なんJ民だけに留まらず、即戦力中心ドラフトに対して常に辛口な小関はもちろんのこと他の識者からも総じて高評価はつけられていなかったと言えるだろう。


その後の2017年組の評価

2017年組の中で真っ先に頭角を現したのは大城。1年目から第2捕手兼一塁手として一軍に定着。2020年には正捕手を争うまでに成長し、最終的に規定打席には届かなかったものの打率.270、9本塁打、41打点の好成績でベストナインを獲得。課題だった守備も次第に改善され、現在は小林以上と評する声も少なくない。

北村、田中、若林、湯浅は仁志以来固定されていないセカンドのレギュラーを争ったが、いずれも一皮剥けず「どんぐりーず」と揶揄され、吉川尚輝の台頭でまとめて微妙な立ち位置に収まっている。後に田中は人的補償でDeNAに移籍、開幕戦でよりによって巨人相手に6打点を挙げる活躍で巨人ファンの頭を抱えさせたがそれ以降は攻守に精彩を欠き移籍先でも定位置を確保するには至っていない。残った3人の中では若林が定位置こそ取れなかったもののスーパーサブとして一軍に定着している。

史上最低と言われた片割れの岸田は次世代の正捕手候補として期待され、2020年にはプロ初ホームランも放ったが、それ以降は二軍と第3捕手の枠を行ったり来たりしており、大城の定着もあって現状レギュラー争いとは遠い位置にいる。

そして問題のドラフト1位の鍬原は開幕前から上半身のコンディション不良で別メニュー調整となり、嫌な予感が的中したと巨人ファンを嘆かせた。故障から復帰した後も初勝利こそ挙げたものの、以降は制球の悪さとランナーが出ると露骨に乱れる弱点が重く響き目立った活躍できず、また故障も多くドラフト1位にして育成降格の屈辱を味わった。その後しばらくは育成と支配下を行ったり来たりする不安定な扱いが続いており、巨人ファンからも終わった選手として見られていたが、2022年シーズンに突如支配下登録されるとオープン戦でこれまでとはいい意味で別人のような安定した投球を披露。その後シーズンに入っても好投を続け、なんの因果か同じく最低のドラ1扱いされた翁田大勢と共に離脱者が相次いだ巨人のリリーフ陣を支えている*8

以上のように安定した定位置を奪った選手こそ大城くらいのものだが一軍戦力は多く確保されており、「考えられる限り最低」と言われた評価は概ね覆されている。


関連項目



Tag: 巨人 ドラフト


*1 最終的には巨人・阪神・ヤクルト・日本ハム・ソフトバンク・ロッテ・楽天の7球団が指名した。
*2 この年は清宮以外にも3年夏の甲子園で安打、2塁打、本塁打、打点の記録を悉く塗り替えた中村奨成(広陵、広島1位)、3年春のセンバツで19打数12安打をマークしていた安田尚憲(履正社、ロッテ1位)に高校通算52HRで「肥後のベイブ・ルース」と呼ばれた村上宗隆(九州学院、ヤクルト1位)など高校生の逸材が豊作。さらに大学生では関西大学リーグで史上初の複数回ノーノーを達成した東克樹(立命館大、DeNA1位)やユニバーシアード日本代表経験もあるサブマリナーの高橋礼(専修大、ソフトバンク2位)が、社会人では同年のアジア選手権でMVPに輝いた田嶋大樹(JR東日本、オリックス1位)らがそれぞれ控えており、過半数の球団が清宮を指名するようでは外れ1位以降で複数回重複が発生しても何ら不思議ではなかった。
*3 結局内野手のコンバート案は見送られ、2018年オフに炭谷銀仁朗(現楽天)を獲得したこともあって一軍での出番が減り、2019年シーズン中に日本ハムにトレードされた。
*4 ドラフトの結果を受けてなのかは不明。なお實松は古巣の日本ハムに兼任コーチとして復帰し、2年間プレーして現役生活を全うした後、コーチとして巨人に入閣した。
*5 2018年に戦力外。トライアウトの末にDeNAに移籍。
*6 2018年オフに退団。
*7 実際、この年はドラフト2位以下は殆どが一軍でそこまで際立った成績を残せておらず下位指名で塩見泰隆・宮本丈を獲得できたヤクルトと平良海馬を獲得できた西武以外の1位以外の指名選手だと若林や北村らでも相当マシな部類に入る。
*8 ただし、4月末頃から失点する登板が増えている。