自粛ドラフト

Last-modified: 2024-02-10 (土) 17:10:36

2015年巨人のドラフトのこと。「賭博ドラフト」とも。


概要

この年は高山俊(明大、阪神1位)、オコエ瑠偉(関東一高、楽天1位)、吉田正尚(青山学院大、オリックス1位)、髙橋純平(市立岐阜商高、ソフトバンク1位)らがドラフトの目玉選手とされていたが、直前になって巨人チーム内で野球賭博問題が発覚。球団側もその対応に追われるなどで騒動となってしまう。
そのためドラフト指名においても色々な意味で注目されていたが、結果的には大本命と言われていた上記選手*1を回避する形で通常通り行われた。


指名選手一覧

育成枠は現役中に支配下登録された選手のみ掲載。通算成績は2022年レギュラーシーズン終了時点。『一軍出場』は他球団への在籍経験がある場合、「通算出場数(指名球団での出場数)」で示す。

 順位    名前   守備位置   出身     一軍出場          備考        
1桜井俊貴投手立命館大110登板2022年限りで戦力外となり巨人のスカウトに就任するも、2023年オフに現役復帰し社会人野球のミキハウス所属となる。
2重信慎之介外野手早稲田大475試合現役
3與那原大剛投手沖縄・普天間高なし2019年から育成契約。2022年限りで戦力外
4宇佐見真吾捕手城西国際大291(53)試合現役。2019年途中に日本ハム、2023年途中に中日へそれぞれトレードで移籍*2
5山本泰寛内野手慶應義塾大341(186)試合現役。2020年オフに金銭トレードで阪神へ移籍、2023年オフに戦力外となり中日に移籍。
6巽大介投手東京・岩倉高なし2018年に育成落ち、2020年限りで戦力外
7中川皓太投手東海大212登板現役
8松崎啄也捕手日本製紙石巻なし2017年限りで戦力外
育成1増田大輝内野手四国リーグ/徳島263試合現役。2017年から支配下昇格。
育成8長谷川潤投手BCリーグ/石川3登板2016年に支配下昇格も、2017年限りで戦力外
(育成2~7巡目選手は支配下契約歴なし、又は入団拒否)


ドラフト評価

事情が事情とはいえ、多くのメディアが今ドラフトを酷評した。元ヤクルトスカウト・片岡宏雄のドラフト評は以下の通り。

 片岡氏が、今ドラフトで疑問を投げかけたのは、巨人、阪神、ヤクルトの3球団。特に巨人、阪神は、まったくテーマや狙いが見えない不透明なドラフトだという。

「(前略)もっとわからないのが、巨人と阪神だ。立命大の桜井は4年生になって急成長したピッチャーのようだが、乱暴な指名に思える。早大の重信、慶大の山本と、2人も大学生の野手を獲得したが、そのあたりの狙いもよくわからない*3。また育成を8人も獲得して、そのうち7人が独立リーグの選手で、うち4人が武蔵ヒートベアーズの選手。近年独立リーグの選手の評価が高まっているが、この指名の仕方には違和感を覚える。」

名スカウトのドラフト採点。狙いが不透明だった巨人、阪神。(THE PAGE) - Yahoo!ニュース






Tag: 巨人 ドラフト


*1 このうち、オコエは2022年オフの現役ドラフトで巨人に移籍となった。
*2 日本ハムへは吉川光夫と共に藤岡貴裕鍵谷陽平、中日へは齋藤綱記と共に郡司裕也・山本拓実との交換トレード。
*3 重信は巨人大本営のスポーツ報知の指名候補リストに掲載されておらず、山本は走攻守いずれも目立った特徴がないのにもかかわらず指名された一方で山本の同級生で上位指名有力と言われた高橋由伸二世と見せかけた大森剛二世・谷田成吾が指名漏れするという事態に陥った。