2015年巨人のドラフトのこと。「賭博ドラフト」とも。
概要
この年は高山俊(明大、阪神1位)、オコエ瑠偉(関東一高、楽天1位)、吉田正尚(青山学院大、オリックス1位)、髙橋純平(県立岐阜商高、ソフトバンク1位)らがドラフトの目玉選手とされていたが、直前になって巨人チーム内で野球賭博問題が発覚。球団側もその対応に追われるなどで騒動となってしまう。
そのためドラフト指名においても色々な意味で注目されていたが、結果的には大本命と言われていた上記選手*1を回避する形で通常通り行われた。
指名選手一覧
育成枠は8人いるため、現役中に支配下登録された選手のみ掲載。通算成績は2022年レギュラーシーズン終了時点。「一軍出場」は他球団への在籍経験がある場合、「通算出場数(指名球団での出場数)」で示す。「備考」はNPBでの経歴のみ記載。
順位 | 名前 | 守備位置 | 出身 | 一軍出場 | 備考 |
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1 | 桜井俊貴 | 投手 | 立命館大 | 110登板 | 2022年限りで戦力外。 |
2 | 重信慎之介 | 外野手 | 早稲田大 | 475試合 | 現役。 |
3 | 與那原大剛 | 投手 | 沖縄・普天間高 | なし | 2019年に育成落ち、2022年限りで戦力外。 |
4 | 宇佐見真吾 | 捕手 | 城西国際大 | 291(53)試合 | 現役。2019年途中に日本ハム、2023年途中に中日へトレード移籍*2。 |
5 | 山本泰寛 | 内野手 | 慶應義塾大 | 341(186)試合 | 現役。2020年オフに金銭トレードで阪神へ移籍、2023年オフに戦力外となり中日へ移籍。 |
6 | 巽大介 | 投手 | 東京・岩倉高 | なし | 2018年に育成落ち、2020年限りで戦力外。 |
7 | 中川皓太 | 投手 | 東海大 | 212登板 | 現役。 |
8 | 松崎啄也 | 捕手 | 日本製紙石巻 | なし | 2017年限りで戦力外。 |
育成1 | 増田大輝 | 内野手 | 四国リーグ/徳島 | 263試合 | 現役。2017年に支配下登録。 |
(育成2~7巡目選手は支配下契約歴なし、又は入団拒否) | |||||
育成8 | 長谷川潤 | 投手 | BCリーグ/石川 | 3登板 | 2016年に支配下契約を勝ち取るも、2017年限りで戦力外。 |
ドラフト評価
事情が事情とはいえ、多くのメディアが今ドラフトを酷評した。元ヤクルトスカウト・片岡宏雄のドラフト評は以下の通り。
片岡氏が、今ドラフトで疑問を投げかけたのは、巨人、阪神、ヤクルトの3球団。特に巨人、阪神は、まったくテーマや狙いが見えない不透明なドラフトだという。
「(前略)もっとわからないのが、巨人と阪神だ。立命大の桜井は4年生になって急成長したピッチャーのようだが、乱暴な指名に思える。早大の重信、慶大の山本と、2人も大学生の野手を獲得したが、そのあたりの狙いもよくわからない*3。また育成を8人も獲得して、そのうち7人が独立リーグの選手で、うち4人が武蔵ヒートベアーズの選手。近年独立リーグの選手の評価が高まっているが、この指名の仕方には違和感を覚える。」