クラウ・ソラス【くらうそらす】
- 光の剣。マビノギをはじめ、一般的にはヌアザ王が所持していた四種の神器の1つの剣と同一視されている。
- ただし、これは本来Jim Fitzpatrickによるアイルランドの神話を下敷きにした小説独自の設定である。それがあたかも正当なアイルランドの神話であるかのように日本やアジア諸国に伝えられ、今日で知られるところとなった。
- なおアイルランド民話におけるクラウ・ソラス(光の剣)は様々な物語に登場する魔法の剣であり、それぞれで違った描写がされているらしい。
察するに、本来は固有の武器というよりは日本語で言うところの「魔剣」や「聖剣」などのような、特別な魔法の武器程度のニュアンスだったのかもしれない。
そのためか、ヌアザの剣以外にもフラガラッハやカラドボルグと同一のものとする解釈もあるようだ。 - 一方で原典におけるヌアザの剣(四種の神器の剣)に関しては「誰も逃げられない・耐えられないすごい剣」程度のことしか分からず、絵的には何とも地味である。
大衆文化への迎合にあたり、上述した独自解釈による味付けが行われ、それが広く受け容れられたのも、そうした背景を考えれば必然と言える成り行きだったのかもしれない。
あるいはブリューナクに関しても同様のことが言えるか。
- 一部NPCの会話によると精霊武器の一種の模様。
G9
- G9のラスボス。キホールが携わっただけあってお約束の不完全体で稼動するも、その実力はグラスギブネンとは比べ物にならない。
- (かつては進行者の累積レベルによって強さが4種類存在したが、適正レベル帯では強敵には変わりない。そのためよほど人数を集めるか、オーバースペック気味のプレイヤーの手助けがなければかなり難易度は高かった。G9にかぎらずC3のメインストリームは累積難易度調整を取り入れたためか、全体的に難しいという評価が多かった。)
- 常に上半身だけを大きな穴から出し、その穴と共に這い蹲るように動く。
穴というよりも別次元と繋がっているようにも見える。攻撃頻度はそれほど激しいものでもなく、威力もラスボスにしてはやや控えめ。
しかし、それは最初だけで、ある程度ダメージを与えるとリミッターが解除される。
その際、身体は赤黒く変色し、背中に生やした翼の皮膚が剥がれ、翼を形成しているいくつもの刀剣や斧がむき出しとなる。
- 後半は敵専用スキルであるライトオブソードも追加され、一転して激しい攻撃となる。しばらく被害を与えると一切のダメージを1にする無敵状態となる。
この状態から一定時間が過ぎるとレイモアから助言を受ける。
それを実行することにより、通常通りダメージが通るようになる。
こうなれば撃破まで一直線。メンバーの実力を全て叩き込み、粉々に粉砕してやろう。
G11S2
- G11S2に実装されたストーリークエストのラスボスとして新たに錬成された個体として再登場。
HPは本来よりも少ないものの、繰り出す攻撃は変わっておらず、ソロ専用である事に加えて、同行するケイが戦闘不能になるとミッション失敗となる、非常に高難易度のクエストとなっている。
ケイの挙動が不安定すぎる故に「殺られる前に殺る」が最も安定かつ確実な戦略。活性化させたブリューナクでスピアオブライトをブチかますのが最も確実な攻略法という、何とも笑えない戦闘である。
10周年記念マビランド「試験の洞窟」
- 10周年記念で催されたマビランドの第6番目のボスとしても登場。さすがに上記の登場時とくらべて耐久力が激減しており、熟練のミレシアンであれば難なく倒せるはず。といっても突進攻撃のクラウソラスダッシュ、範囲攻撃のクラウソラスフルスイングの威力はそれまでのボス達と異なり一発デッドリー級。ライトオブソードを使ってこないのは良心か。このクラウ・ソラスから明らかにボスのラインナップがきつくなるため、ある意味では後半戦の門番といったところだろうか。
余談
- 第二段階の翼のデザインがあれなのは、ストーリー中盤の「秘密実験の手がかり」で得られた錬成実験の残骸と同じもの。このへんの伏線がちゃんと語られてないのが残念だが、なぜ武器の形をしていたのかがわかる。
- 別名「巨神兵」。某ジブリ映画に登場する同名の人工生命体に姿が似ていることから。
腐ってやがる……早すぎたんだ- 最近は映画化もされた某人気漫画にちなんで一部のミレシアンから「進○の巨人」とも呼ばれている
- 下半身が黒い霧で覆われており、パッと見は地面から上半身だけ出しているように見える。
が、モデリングをよく見ると太ももの付け根あたりで切れているのがわかる。
実はここがミソで、移動は両腕を使わなければならず、そのため旋回性能が著しく悪いという点。
敵モンスターは攻撃時に敵を正面に捉えてから行動を始めるAIとなっているため、常に背後を取るように動くことで敵の攻撃を未然に防ぐことが可能になっている。
- メインストリーム中で出現する個体は2人居ればミルでハメ殺しが可能という悲しい存在。
- G12で復活したヌアザは「クラウソラスの主人」を名乗り、ミレシアン(プレイヤー)の功績の一つとして「折れたクラウソラスを再び完成させた」ことを挙げているが、戦闘時にクラウソラスらしき剣を用いる様子は見られない。
- ヌアザの銀の右腕の肩に当たる部分に数本の短剣のような刃があり、G12で対峙する時にそれを飛ばし、ボスとしてのクラウソラスと同じように数回ヒットする。恐らくそれこそが本来のクラウソラスの真の姿なのだろう。
♪BGM「光の反撃(影の鎮魂歌)」Boss_Claimh Solas
- クラウ・ソラス戦では専用BGMが用意されている。落ち着きのあるメロディーの中に激しさを感じさせる曲となっており、決して油断できない戦闘である事を思い知らされる。