概要
ぱっと見読みにくいが、名前は「ゼラチナス+マター(Gelatinous Matter)」、即ち「ゼラチン状の物質」の意。
「ゼラチナマスター」と間違えられやすく、その紛らわしさは攻略本どころか公式でもしばしば誤記されるほど。
ネット上では「スマター」という愛称で呼ばれる事もある。訓練・調教されたプレイヤーからは「素股」とも。
亜種にSF1に登場した【ゼラチナスプランター】がおり、そちらも同様に名前の区切りが分かり辛い。
英語圏でも通じにくかったのか、所謂fansubでは「Smart Gelatin(ゼラチナ・スマーターと誤解か)」となっている版がある。リマスター版での正式な英語名は「Gel Matter」。
RS2
【無機質系】のランク6モンスター。身体の中枢をゼラチン質で保護したモンスター。
半透明の身体の中に細胞のようなものが見える少し不気味な外見をしており、上位種に【サイケビースト】【ベインパープル】【ゴールドバウム】が居る。
大抵の場合は、格闘家イベントの際に【モンスターの巣】の中ボスとして立ちはだかる個体が初見となる。格闘家曰く『ブヨブヨした奴』。
無機質系の低ランクというと基本的に【HP】が低く、【皇帝】の【ライトボール】一発で全滅させることが可能なものが多いこともあり、国民的RPGの影響もあってか弱いモンスターという印象が強いものである。
その為、スライムだから大したことないと楽観視して挑んだプレイヤーを尽く全滅に追い込んだ危険な相手といえる。
まず、HPがこれまでの無機質系と比べるとかなり高い上、地相に関係無く毎ターン88だけ【再生】していく。
そして、【打】属性、【冷】属性、【雷】属性については完全な耐性を持っている。
極めつけとして、ゼラチナスマターの放つ【電撃】である。
電撃は横一列に対する攻撃であるため、これまで同様【インペリアルクロス】で挑んできたプレイヤーは3人まとめて電撃で打ち抜かれることになってしまう。
電撃は性質上、序盤ほど威力が高いため、一瞬のうちに3人の味方が【戦闘不能】に追い込まれてしまうことも少なくない。
序盤の敵であることを考えると他の物理防御もある程度高いため、術法を使わないでいると、与えたダメージがどんどん再生されいつまでも倒せないということも普通に起こる。
……といった具合に初見殺し兼トラウマメーカーといって良い存在となっている。
対策は、まず電撃の被害を最小限にするために陣形を【フリーファイト】にすること。陣形の使い分けを覚えるための相手である。
次に、再生を上回るダメージ源を確保すること。
武器で戦うならこの辺で【強撃】あたりを覚えているプレイヤーは多いと思われるが、ヘクターなどの腕力が高いメンバーでないと安定しないし、防御力の関係で【バスタードソード】ではパワー不足となるため最低でも【クレイモア】は欲しいところ。
体術使いがいるなら【気弾】は絶対条件と言えよう。
【熱】属性に弱いため【ファイアーボール】が特に有効で、術はそもそも防御力の影響を受けにくい事から【ウインドカッター】でも有効打を奪いやすい(ライトボールも通りは良いがパワー不足である)。
火力不足だと長期戦になりがちだが、しっかりと戦線を維持してダメージレースに勝てれば問題無く倒せる。
どうしても火力が足りないようであれば、【運河要塞】を攻略済みなら【三日月刀】や【カタナ】といった武器を楽に入手できるので、それらを持ってくるだけでも一気に難易度は下がる。
ちなみに、WPの関係上こいつは電撃を9発しか撃てないため、犠牲者を絞った上で逐一気絶者を起こしていけば、ガス欠を起こして防御するだけのサンドバッグと化す。
ただ防御でダメージを半減された上で再生分をある程度上回れないとこちらもガス欠しかねないため、これはこれで倒すのが大変ではある。
多くの状態異常は通用しないが【空圧波】による割合ダメージや【影矢】等による即死は通用するので、【ディープワン】や【パイロレクス】相手にこれらを閃いていれば比較的簡単に倒す事が出来る。
他には【ラバーソウル】があれば電撃自体をノーダメージまで持って行けるが、序盤だと【影】からのドロップアイテムで入手するしかないため、余程運が良くないと難しい。
低確率枠で落とすキャンディリングはこの敵からしか入手出来ない強力なアクセサリーだが、戦闘回数が増えると出現しなくなるため入手は困難となっている。
どうしても入手したいならモンスターの巣の固定シンボルで粘るか、出現しやすい時期にリセットマラソンを繰り返して粘るしかない。
リマスター版では他の中ボス格と同じでアニメーションが存在するモンスターとなっている。
RS2R
原作版と同様モンスターの巣のボスとして登場するほか、【東のダンジョン】や【浮遊城】の雑魚敵としても出現。
耐性面は【サイケビースト】と同様で、殴打要素のある属性に強く、地術以外の術の属性に弱い。
3D化しており中の臓器がなかなかにグロテスクである他、なかなかの巨体であることが判明。
モンスターの巣で登場する際は電気を纏って登場し、周囲で群れている【スライム】を一掃し、こちらに電撃を放ちながら戦闘開始という流れになっている。
なお、モンスターの巣の個体はキャンディリングを確定ドロップする。
原作版同様、棍棒、地、体術に完全な耐性を持ち弱点は地を除く全ての術法属性。
原作では冷気と雷が無効だったが、今作では一転して弱点となっている。放電ばかりするくせに電気に弱いとはこれ如何に。
体術が効かず、お得意の【龍陣】も電撃でまとめて貫かれる配置のため、格闘家にとっての天敵であるのは本作でも同様。
しかしながら、本作の【ザ・ドラゴン】は【気弾】が使える(しかも本作の気弾はゼラチナスマターの弱点を突ける)ことが判明してしまったため「気弾を知らなかったのか」という原作版での疑惑は「気弾を使ったのに倒せなかったのか」という実力方面の疑惑に変化している。
その上、明らかにゼラチナスマター対策として用意したであろう【ラバーソウル】まで総帥の部屋で見つかってしまうので、入念に準備したにもかかわらず倒せなかったという印象が強いものになっている。
遠距離攻撃である気弾は邪道ということで門下生の前では使えなかったのか、はたまた彼1人だけが気弾を使えたところでボス補正もあるゼラチナスマターの体力を削りきれなかったのかは不明である。
ただ、ゼラチナスマターを倒すために戦略を練っていたのは確かなようで、インペリアルクロスで挑むと電撃でまとめて射貫かれることもさらっと総帥がアドバイスしてくれる。
素直に【フリーファイト】で挑もう。もしくはフリーファイターを皇帝にして【アサルトファング】を習得しているならこちらでも良いだろう。
なお、【敵勢力レベル】が高い状態で遭遇すると【サンダーボルト】を使う*1という進化を遂げている。
本作では電撃のみではなく、【体当たり】や【生命の水】も利用してくるが、無条件でHPが再生しなくなっている。
とはいえ、ボス戦仕様となるモンスターの巣では2回行動な上なかなかにタフなので、既に【術法研究所】を作っている場合でもなければ結構な強敵。
技であれば【十文字斬り】と【感電衝】くらいしか弱点を突けないのでジェラールの代で【南下政策】を取るためにここを突破する必要があるなら、いっそ術士メンバーに切り替えてしまった方がいいかもしれない。
これ見よがしに気弾で倒してみるのも面白い。
気弾であれば特にキャラ不問で覚えられる。とはいえ、1周目でわざわざ体術レベルを上げて戦うのは趣味の範疇だろうが。
その後に通常の雑魚として遭遇しようと思うとシンボル配置数が少なく、なかなか格のあるモンスター。
とはいえ、東のダンジョンさえロケーションに登録しておけば最終的にはいつでも会いに行ける。
ちなみに【帝国試験】には「龍の穴の格闘家たちがブヨブヨしたモンスターに苦戦していた理由は何?」という問題が混ざっているが、正答の「体術が効かない」以外に「使ってくる術が苦手」「体力を吸われる」「気持ち悪い」「臭いで集中できない」等の誤答選択肢が紛れている。
気持ち悪いのはまさしくその通りなのだが、臭いで集中できないという選択肢があるということは結構な異臭を放っているモンスターなのかもしれない。もっとも、「体力を吸われる」などという根も葉もない話も含まれているので単なる誤答としてでっち上げられた内容かもしれないが
エンディングのカットシーンに登場。ゼラチナスマターに立ち向かう【カール】と怯む格闘家モブの様子が確認できる。
RS3
都市の下水道で繁殖中。主食がドブネズミという嫌な設定が明らかになった。
RS3にはこいつとゴールデンバウムが続投しているが、2体ともベインパープルのように口吻を持つ姿で描かれている。肝心のベインパープルの姿は見られないが…
相変わらず電撃一辺倒。そういう意味では【ジェル】より芸が無い。
しかし威力は本物だし、大抵の陣形では2人以上巻き込まれることがほとんど。下位種から急にしぶとくなる特徴も引き継いでいるので、不意の会敵では相応に脅威となるだろう。
だが、確実に出ると判っていれば話は別。
【レオニード城】の地下ではこいつが単体固定で出現するシンボルがあるので、その場合は十分な対策が可能なはず。
限定ドロップ品の【キャンディリング】は実質最強の対魔法アクセサリーとして非常に有用なので、必要数をここで揃えてしまおう。固定配置故に最終盤でも遭遇できるのも◯。
SSG
久々に登場。亜種に【ゼラチナスゼリー】がいるが、配置されている地域が異なるだけで強さに差はない。
コアが内部に埋蔵され、逆さにした梅ゼリーなどと評された親戚に倣って和菓子新デザインに鞍替え。
攻撃の際には求肥外皮を開いて餡核を露出させたりと、独特の動きを見せてくれる。
かつてのような極端な防御性能は鳴りを潜めたが、系統が総じて多芸になっているので対処を誤ると相変わらず危険な相手。
SEB
IS
RSU
エネミーとしてRS2版、RS3版、SSG版、SEB版が全て登場。RS2版は、リマスター版で使用された中ボス扱いでアニメーションするため、ボス映え対応されている。
螺旋回廊450階のボスとして登場するものは見た目と音楽はRS2(R)ながら電撃以外にも粘液を飛ばしてきたり、雷を降らせたりという芸達者仕様。
何よりもISECのような特性で防御倍率補正がされており、打属性のみならず直接攻撃を99%カットする特性を持つため近接アタッカーは悉く機能不全に陥る。更に攻撃時の追加効果として消費BPアップが付与されるため、安定して戦うならBP確保要員も必要。
雷属性攻撃を受けると雷属性防御が落ちる代わりに相手の攻撃力が上がってしまうという帯電して防御力が下がる代わりに、放電するような戦術を行う。特に偶数ターンは超強力な雷全体攻撃のエリミネートサンダーを使ってくるため、攻撃属性を交互に変えるなど工夫しよう。