RS2
概要
本作の仕様では一度【皇帝】になったキャラは再度皇帝になることができない(皇帝の【LP】0による【皇帝継承】の場合は別)。
すると、ここで全ての候補キャラを皇帝にするとどうなるのだろうか?という疑問が生じる。
結論から言ってしまうと、皇帝継承の際、現在仲間になっているクラスの中で一度も皇帝になったキャラがいない場合には【最終皇帝登場】のイベントが強制発生する。
この状態で最終皇帝が選出された場合には、何故か皇帝継承を二回連続で行うことになるため、最終皇帝の装備が自身が装備しているものと【倉庫】にあるものの2セット入手出来るという少しお得な仕様がある。
もっとも通常のプレイでこの状態になることは極めて稀で、何度か【謀殺】を行うにしても全ての皇帝継承候補を使い潰すということは普通は起きない。
というのも、【伝承法】が任意で使えるようになった時点(【レオン】から【ジェラール】に皇帝した後)でも対象クラス7つそれぞれに8人のキャラクターで56人の継承候補がいる。
ゲームが進行すればクラスもどんどん増えていくため、狙ってやらない限り継承候補が居なくなることはもちろん、特定のクラスの皇帝継承者がいなくなってしまうことも普通はない。
継承候補を使い切った状態で年代ジャンプして皇帝継承が発生した場合も、当該字幕イベントの通過で新規クラスが加入するのであればそのクラスが新たに継承候補となるため打ち止めにはならない。
最終皇帝が出現した時の留意点
強制的に最終皇帝を出現させてしまった場合には通常の最終皇帝登場時と同様に以下の制約が生じることになり、早期に出現させるほど深刻な事態となる。
- 以降は【伝承法】が使えなくなる(全滅=【ゲームオーバー】)
- 仲間になったクラスが増えて皇帝未経験者が新たに増えても最終皇帝から入れ替わることは出来ないのは通常の最終皇帝登場時と同様である
- 年代ジャンプが起こせなくなる
- 【武器】・【防具】の開発が現時点での段階より先に進まなくなる
- また、開発しても流通しなくなるので、入手出来るのはプロトタイプとして貰える一つのみ
- 【武装商船団問題】は服従させる形で解決させなければ以後【武装商船団】を仲間に出来なくなる
- 仲間に出来ないと【詩人のファゴット】が入手できない
- 【ギャロン掃討】【嵐と沈没船】はその時点で発生していなければイベント進行出来なくなる
- 宝石鉱山の急死事件がその時点で発生していなければこのイベントは発生しなくなる
- 前の世代までに【クィーン】を倒していない場合、【モール】は仲間に出来ない
- 同時に、魔石の指輪も作って貰えない
- コムルーン火山噴火が発生する時代でない場合このイベントは発生しなくなる
- 【武器】・【防具】の開発が現時点での段階より先に進まなくなる
- クジンシーからの挑戦状が届かない
- 必然的に【クジンシー】を【ラストダンジョン】に送ることになる
- ただし、例外的に【年代ジャンプ】の際に皇帝継承候補が居ない状況になった場合には挑戦状が届く
- ジェラールの代で最終皇帝を出現させた場合(【1000年プレイ】)は更に以下の制約がある
なお、【合成術】の完成、技道場への技・【閃き】の登録は字幕イベント時に行われるので年代ジャンプが行われなくても問題は無い。
基本的に武具が弱い状態となってしまうため、強力な武具は宝箱やドロップで入手することが重要となってくる。
また、【白アリ軍団の襲来】を解決すると【女王アリの復讐】の開始条件を満たしてしまうため、かなり危険な事態になりかねない。
後者は最終段階まで進むとアバロンから出られなくなってしまうので事実上詰み状態になってしまう可能性があり、クィーンを倒す際にはリアルクィーンについても考えた上で行う必要がある。
特にジェラールの代で最終皇帝を出現させた場合、武装商船団への対応を誤ると即【ハマリポイント】になる。
ちなみに、伝承法が事実上ない状態ということでいわゆる主人公固定の一般的なRPGのように楽しむことが出来るためそれはそれで新鮮である。
年代ジャンプこそないが字幕イベント等の度に1,2年経過していくため、クリア時には1030~1040年くらいにはなっている。
これをさらに縮めようとすると最短で【1019年】となるが、年代経過する余計な字幕イベントに手を出せなくなるため通常以上に縛りプレイの領域になる。
リマスター版
SFC版ではある種のやり込みプレイの一種ともいうべきプレイスタイルだったが、リマスター版では敢えてこの方法を取るメリットが生まれている。
それが【NEW GAME+】の存在であり、候補打ち止めにより最終皇帝が出現した場合にはかなり早い段階で最終皇帝の装備品を2セットも入手して引き継ぐことが出来る。
特に【デイブレード】(男性の場合)、【ムーンライト】(女性の場合)はどちらも一品物であるためここで入手してNEW GAME+で引き継ぐことのメリットは大きい。
リマスター版のNEW GAME+は任意のタイミングで引き継ぎが可能なので、最終皇帝さえ出現すればそれ以上ゲームを進めなくても良い。
また、技・術を引き継ぐことも可能であるためジェラールの代での最終皇帝出現も比較的楽になっている。
陣形についても【ゴブリン陣形書】を入手する事で【ゴブリンアタック】が利用出来るため戦いやすい。
RS2R
本作でも継承候補の打ち止めは発生するが、皇帝継承候補の選定基準が若干変化しているため原作版と比べて早い段階で最終皇帝が出現することになる。
具体的な皇帝継承候補者の条件についてはこちらが詳しいが、簡単に言うと、現在マップに出現しているキャラクターが皇帝経験済みであればそのクラスが皇帝継承候補に挙がることがない。
そのため、加入しているクラスのうちそれぞれ1名でも皇帝経験者になっている場合は継承候補がいなくなってしまう可能性があるが、普通にプレイしていればまずそのような状況は起きない。
仮に「新しいクラスは必ず皇帝にする」というプレイをしたとしても、世代交代で順番がずれていくのと順次新たなクラスが加入することで同一時代に偶然皇帝経験者が揃うという事態にはまずならないため、うっかり最終皇帝が出現してしまうという状況は早々起きないというのは本作でも同様である。
むしろ、意図的に最終皇帝を出現させたい場合は原作版よりも手間を省ける。
例えばクジンシー撃破直後に、
- ジェラールを皇帝退位または死亡させる
- 【ベア】【ジェイムズ】【ライーザ】【ヘンリー】【テレーズ】【アリエス】【エメラルド】【ヘクター】【アンドロマケー】をそれぞれ皇帝にする
- 1度皇帝にしたクラスのキャラクターは皇帝以外のメンバーとして全滅に巻き込むなどしてローテーションさせておき、帝国重装歩兵以外のクラスについてそれぞれ上記の皇帝経験者がマップに出現している状況にする
- 帝国重装歩兵を【フェルディナント】にした状態でフェルディナントを皇帝にし、1人で皇帝退位または全滅する
という手順を採れば「9クラスのうち10名が皇帝になった段階でマップに出現しているキャラクターが全員皇帝経験者」の状況になるため最終皇帝が出現する。
原作版と異なりソーモンでクジンシーを討伐しジェラールが金鎧版になるまでは任意の皇帝継承が不可能なので、最終皇帝を出現させるとしたらこの段階が最短となる。
本作では字幕イベントを経過した際に年代ジャンプしなかった場合の1~2年の年数カウントが廃止されたため、この時点で最終皇帝を出現させると帝国暦はずっと1001年のままになる。
1001年の時点で最終皇帝を出現させた時の注意点は原作版・リマスター版と同様のものに加え、本作独自要素として以下の制約も追加される。
- 【ミラマー】のせんせいが入手できないため、【せんせい探し】がコンプリートできない
- せんせい集めの状況は引き継げるので、前周まででコンプ済みなら問題ない
- 加入条件が変更となった【海女】、【陰陽師】、新クラスの【踊り子】は加入不可
- 【アバロンの園】の樹の生長が年代ジャンプ依存になったため、生長しなくなる。
- これにより、合成術【光の壁】が開発できない
- 【帝国試験】の一部が出現しない
- 特に、【帝国大学 卒業試験 博士号】を受験出来ない事により、【運命の石】の入手可能数が1個減る
- 固定装備が外せるようになったことにより、加入できないモール、コッペリア、サラマンダーまたは陰陽師の初期装備である固定装備が入手不可
- 海女のトライデントも入手できないが、モンスタードロップで入手できるのでフォローは可能
- 【浮上島】の宝箱で手に入る【火神防御輪】が入手できない
- 【強くてニューゲーム】(リマスター版:NEW GAME+に対応)の条件が【ドレッドクィーン】撃破になったので、序盤で最終皇帝を出現させ【デイブレード】や【ムーンライト】を入手してすぐ周回することもできない
- 年数カウントが廃止されたため、字幕イベント通過による技道場への技登録及び術研究所への術登録がなされない
- 帝国大学 Lv.3にすれば即時登録が有効になるため、ここを超えれば楽だが、帝国大学 Lv.3のためには8地域制圧しなければならないため序盤は大変となる
一方で変更点もあり、多少はやりやすくなっている。
- 武器・防具の開発は同一年代で開発できる段階の制限がなくなった
- 流通については鍛冶屋 Lv.4にすれば即時流通するようになる
- 皇帝の性格が廃止されたため、最終皇帝であっても武装商船団問題で【ハリア半島】ルートを採ることができる
- ただし、盗み聞きのチャンスが1回になっているため、ここで選択肢を誤ると攻略不可となる可能性はある
- 詩人のファゴットは【ヌオノ】がマップに出現してしまえば武装商船団を仲間にできずとも取得可能
- クジンシーからの挑戦状は七英雄を5人倒した時点で届くようになった
- そのため、必ずしもクジンシーをラストダンジョンに送る必要がない
- 詩人のファゴットを入手できなくなると浮遊城へ行けなくなるのは原作版と同様だが、クジンシーをラストダンジョンに送る必要がなくなったためワグナスを最後の七英雄にしてしまえばハマってしまうこともない
- 合成術についても戦闘回数で完成するようになった
特に大きな変更点はクジンシーの出現条件変更による詰みの回避だろう。
なお、些細なメリットではあるが、初回・予約特典である【キャットのお守り】【シゲンの兵法書】の条件が「1001年まで有効」なので、1001年に最終皇帝を出現させた場合は、裏ボスを倒して次の周へ引き継ぐまで半永続的に有効となる。
余談
年数カウントが廃止されたため、1001年に最終皇帝を出現させた場合冒頭の【詩人】が語る歴史はたった1年分ということになってくる。
というよりも、ジェラールがクジンシーを撃破した直後に1年経過しているのでそこから1年以内で七英雄との戦いにピリオドを打ったということになる。これだけすぐに終わった歴史であれば、その後すぐに皇帝が忘れ去られても無理はないのかもしれない。
パワーをたくわえるために永い眠りにつかねばならんと言っていたクジンシーはたった1年で復活したことになってしまうが、その彼もたった1年でアバロンが世界の大半を制圧しているとは思いもよらなかっただろう。
これは成長に膨大な時間が掛かったというリアルクィーンもまた同じであり、1年どころか同一年中に復活することになる(これは打ち止めを起こさなくても可能だが)。