世界樹の迷宮X概要

Last-modified: 2023-06-12 (月) 16:51:20

2018年4月12日に情報解禁。2018年8月2日発売。パッケージ版小売希望価格・ダウンロード版価格ともに税別6480円。
3DSの世界樹としては最後の作品で、過去作の職業とNPCが共演するお祭り作品。

シナリオ・世界観

七つの神樹が万物を護り
新たな大樹が大地に生まれた
されど驕れし愚者は道を誤り
その力は一夜に消える

  • 冒険者たちはエトリア、ハイ・ラガード、アーモロード、タルシスの各地から飛行都市「マギニア」に集い、王女の命で絶海の孤島「レムリア」を探索する。
    • マギニアは飛行都市の名の通り国そのものが大型の飛空艇の上に成立しており、「船内通信」がある等、世界樹シリーズの世界においては飛び抜けた技術力を持っていることが伺える。
      公式サイトに表示される某ソーシャルゲームを意識したかのような飛空艇のイラストもマギニアである。
    • レムリアを探索する者はPC達マギニアの冒険者だけではなく、「海の一族」なる別勢力も登場する。
    • かつてのレムリアは世界樹の力を利用した超文明を誇っていたが、力の使い方を誤り滅亡した。
      その遺産である空飛ぶ船や空間転移装置、不老長寿の秘薬、そして「国を永遠に繁栄させる秘宝」が今なおレムリア島に隠されているという。
  • パラレルワールド等の扱いではなく、I~IVの後に続く物語(I・IIは原作およびクラシックモード準拠と思われる)という設定。
    また、以前よりある程度示唆されていたことではあるが、各作品のNPCが再登場することからI~IVがほぼ同じ時代の物語であることも判明した。
    • 新シリーズおよびVからは職業が登場しているのみ。これらの作品のキャラクターが直接登場することはない。
  • 今まではギルド結成後に迷宮1階の地図を作成するミッションを受けて冒険が始まるのがお約束であったが、本作では最初からミッションを受けることは認められず、その前にいくつかのクエストに挑んで実力を示すところから始まる。
    本作のクエストの一部は、迷宮探索ではなくワールドマップ上のポイントを選択することで進行する。
    また、そうしたクエストの中でNPCのビルギッタと出会い、行方不明の仲間を探すために彼女に同行する形で初の迷宮探索が始まる。
    プレイヤーは最初は地図を描くことができないが、探索をある程度進めるとビルギッタとの会話イベントが始まり、彼女から地図を受け取る形で地図描きが解禁される。(特番より)
  • 迷宮の小イベントについてはVのアドベンチャーエピソードが続投し、選択肢に応じた経験値を得られる。
  • クエストや小イベントのテキストでは、「○○が××とした声で△△と発言する」といったように作成した冒険者の具体的な言動が描写される。

NPC

  • 登場NPCは新旧合わせて総勢20名以上。
  • 新規NPCは、宿屋店主「ヴィヴィアン」、酒場店主「クワシル」、冒険者ギルド長「ミュラー」、マギニア王女「ペルセフォネ」、海の一族を束ねる航海王女「エンリーカ」など。
  • ライバル冒険者として、駆け出しメディック「ビルギッタ」、ゾディアック「マルコ」&ソードマン「オリバー」、ナイトシーカー「ロブ」&パラディン「カリス」、リーパー「レオ」、ヒーロー「ブロート」など。
  • 既存NPCからはI・新1の道具屋店主「シリカ」、IIのライバル冒険者「アーテリンデ」、IIIの海都道具屋店主「ネイピア」(本作の道具屋店主担当でもある)、IVのライバル冒険者「ウィラフ」など。
    • さらにIIの「クロガネ」の息子と思われる「クロガネJr.」が新たに加わり、海の一族に雇われたアーテリンデの相棒として登場する。
      なお、原作でアーテリンデは「ライシュッツ」、クロガネは「フロースガル」と組んでそれぞれ別なギルドに属していた。
      彼らのその後や、アーテリンデとクロガネJr.がコンビを組むに至った理由は不明(ライシュッツに関しては、新2でCVを担当した納谷六朗氏が亡くなられた関係で登場させにくいとも思われるが)。
    • シリカには過去にプリンセスであったという設定(初代ミニコミ誌における小森氏の裏設定)があり、それを意識して華やかな立ち絵にする案もあったが、気ままな生活をしている方が彼女らしいと没にしたとのこと。
    • 既存NPCのイラストは全て新規書下ろしで(ネイピアやウィラフも原作と微妙にポーズが異なる)、さらにCVが付いた。
  • なお、過去作と違ってNPCが同行する場合はパーティ枠には入らず、代わりに支援効果が付くという仕様。
    本作ではPCの職業としてペットやダンサーを選択できないが、この仕様のためウィラフやクロガネJr.がNPC専用職業として戦闘に参加するという事態にはならないと思われる。
    • ビルギッタは戦闘勝利時HP回復、ウィラフは取得素材が増加など。

ダンジョン

  • シリーズ初となるワールドマップが登場。
    IIIの大航海やIVの大地探索と違ってパズルや探索の要素はなく、マップ上からポイントを選択して迷宮・小迷宮に突入したり、各種イベントを進める形式となっている。
    • ワールドマップ上には採集ポイント(ただし迷宮内のそれとは異なり採集スキルが適用されない)やFOEも出現する。
      FOEは、採集ポイントに移動すると荒らして一定期間採集不可能にしてしまう。
    • IVで第1大地FOEとして登場した「うろつく跳獣」が、本作ではワールドマップのFOEとして登場する。
  • 判明している地名は第1迷宮「東土ノ霊堂」、第2迷宮「碧照ノ樹海」、小迷宮「未踏の水源地」「埋もれた城跡」など。
    • 「碧照ノ樹海」といえばIVの第1迷宮だが、何故かレムリアには似た雰囲気の迷宮があるという(ただし構造は変更あり)。
      IIIの第1階層「垂水ノ樹海」も登場が確定、背景や出現モンスターからIの第2階層「原始ノ大密林」やIIの第4階層「桜ノ立橋」と思われるマップも登場している。
    • 未踏の水源地はシリカの情報をもとに訪れ、埋もれた城跡はマルコ&オリバーと共に挑むなど、小迷宮の探索にはNPCが大きく絡む。

キャラメイク・職業

  • III・IVのサブクラス、新2のフォースブースト&ブレイク、V準拠のキャラメイクをクロス。
  • 登場職業
    • Iからレンジャー・パラディン・メディック・ブシドー、IIからガンナー・ドクトルマグス、IIIからプリン(セ)ス・シノビ・ゾディアック・ファーマー・ショーグン、IVからソードマン・ナイトシーカー・ミスティック・インペリアル、Vからリーパー・セスタス、新シリーズからハイランダー、そして新規のヒーローで合計19種。
    • 職業のチョイスは人気投票の結果をベースに調整したとのこと。
    • パラディン・Iメディック・ガンナー・プ(リ)ンセス・シノビ・IVソードマンの6種は本作とセカダン1・2の両方に出演していることになる。
    • 20個目の職業というわけでは無いが、フォーススキルを特別なものに変化させる隠し要素が一つ存在する。
  • キャラメイク
    • シリーズで初めて、メイン職業とは別の職業のイラストを立ち絵として選択することが可能になった。
    • V同様、肌・髪・目はパレットを用いてカラーリングでき、衣装はノーマルとアナザーカラーの2種類から選択可能。
    • I・II出身クラスにも衣装のアナザーカラーが追加(一部の立ち絵パターンはセカダンにも出演しているが、そちらとは配色が異なる)。
      また、I出身クラスの立ち絵はIIのものが使われている。
    • PC立ち絵の新規書下ろしは存在しない。ハイランダーは新2の汎用グラフィック男女各1種、計2種のみのまま。
    • CVはVから一新。「男性・実況者」「女性・中二病」などイロモノ系のボイスタイプが追加された。
    • メイク後もギルドに行けばいつでも名前・立ち絵・カラーリング・CV設定を変更可能。
  • スキルシステム
    • 世界樹IVのスキルやサブクラスシステムをベースに、新2のフォースを導入。
    • フォース以外の各種スキルは「ノービス」「ベテラン」「マスター」の3段階に分けられ、ベテランスキルはレベル20から、マスタースキルはレベル40から習得が解禁される。
    • IIIやIVのようなメインクラス限定の固有パッシブスキルは無く、代わりにフォースが固有スキルという位置付け。
    • サブクラスを取得すると、サブクラスの武器・盾を装備できるようになり、サブクラスのスキルを習得できるようになる。
      ただし、サブで習得する場合、本職の半分のスキルレベルまでしか習得できない。
    • サブクラス解禁と同時に二刀流が解禁される。元々二刀流関連のスキルを持つショーグンとナイトシーカーは、解禁前でもそのスキルを習得した時点から二刀流できるようになる。
    • また、サブクラスを取得した際に、キャラの職業表記を自由に変更できる(変更せずメインクラス/サブクラスのデフォルト表記とすることも可能)。
      Vの「二つ名」に近い機能だが、あちらと違って実質上級職としてスキル取得に絡むことは無くフレーバーに留まっている。
      DLCによる追加職業イラストも併せれば、外見・肩書きともに本作に登場しない職業のキャラとしてロールプレイすることも可能(武器やスキル名までは再現できないが)。
    • 本作不参加の職のスキルを移植するといった形でスキル構成が大幅に変更されている職も少なくない。

レンジャー

  • 既存スキル
    • 「エフィシエント」はサポート対象がメディカ系限定になり弱体化。
  • 移植スキル
    • ナイトシーカーから「奇襲」、ハウンドから「仕留めの一矢」、Vの種族スキルから「整頓術」が移植。
  • 新規スキル
    • 「フレイムアロー」は、敵単体に遠隔突+炎攻撃。今までありそうでなかった火矢を放つ弓スキル。
      元々三色属性使いの射撃職だったガンナーが三色ショットを没収された一方、こちらはノービスで本スキルを習得できる。
  • フォース
    • 新2に登場している職の中では唯一ブースト・ブレイクともに変更が加わり別物になった。
    • フォースブースト「夢幻陣形」は、3ターン味方全員の行動速度・回避率をアップ。原作IIの再現。
    • フォースブレイク「ミラージュアロー」は、敵単体に遠隔突攻撃+3ターン行動速度・命中率ダウン。

パラディン

  • 既存スキル
    • 新2で登場した「ヒールガード」は単体から列対象に強化。紹介動画では、消費TPこそ相応に重いものの、対象のHPを半分以上も回復するという性能の高さを見せた。
  • 移植スキル
    • III以降のタンク職でお馴染みの「ディバイドガード」が「セルディバイド」と名前を変えて移植。
    • フォートレスから「ラインディバイド」「ヒールウォール」が移植。
      元々の持ち味である列物理ガードや三色ガードによる軽減のほか、列までならフォートレスのようにディバイドで庇うスタイルも取れるようになった。
    • ドラグーンから「リカバリーガード」が移植。さらに、封じ回復のタイミングが物理ダメージ被弾時からスキル使用時に変更された。
  • 新規スキル
    • 「シールドフレア」は、次のターンの終わりまで反撃態勢をとり自分へのダメージに対して遠隔炎攻撃を行うカウンター技。
      純炎属性の遠隔攻撃だが、INT依存の魔法の類ではなく、他の盾殴りスキル同様STRと盾の防御力に依存する。
  • フォース
    • 新2から据え置き。

メディック

  • 既存スキル
    • 基本的な回復スキルの他「ディレイヒール」「チェイスヒール」や「オートリザレクト」を習得するなど、新2とIVのハイブリッド的な構成。
    • 本作では、メディックの回復スキルには「医療スキル」というカテゴリが与えられ、メディックの各種補助スキルは医療スキル限定となった。
    • 「戦後手当」が固定回復からWIS依存に変更。
    • 「スタードロップ」の物理防御力ダウン効果は使用ターンのみから一般の弱体効果に変更。
      新2より続投する「メディカルロッド」と合わせ、物理・三色両方の防御デバフを扱える。
  • 移植スキル
    • 「オーバーヒール」「一斉救護」がそれぞれハーバリストの「ハーブブースト」「秘薬調合」と同じ効果に。
      また、「残り香」の医療スキル版「ヒールデジャヴ」が追加されるなど、ハーバリスト要素も大幅に追加されている。
    • モノノフの「頭砕」が「ヘッドドロップ」に名前を変えて移植。
  • フォース
    • フォースブースト「集中治療」は医療スキルのみ対象に変更。

ブシドー

  • 構えシステム
    • 新2をベースに以下の変更が加わり、アクティブ構えのギミック自体は残しながらも使い勝手が大幅改善された。
    • 3種の構えパッシブスキルには、その中で最もスキルレベルの高い構えを戦闘開始時に確実に発動できる効果が付け加えられた。
    • ノービスの刀スキルと複合属性刀スキルは構えていなくても使用可能になった。
      また、それ以外の刀スキルも、構えてさえいれば3種構えのうちどれを選んでいても使用できるようになった。
    • 構え種類による制限がなくなった代わりに、刀スキルに合致した構え(例:「卸し焔」なら上段の構え)を取っている状態で使うとクリティカルが出るようになった。
    • 一方、「兜割り」など複合属性系以外のベテラン刀スキル3種は構え持続ターンが2ターン減少し、「ツバメがえし」などマスター刀スキル3種は構えが解除され次のターンはスキルを使用できないというデメリットが付与された。
  • 既存スキル
    • 「青眼の構え」には、上記の仕様変更のほか、ブシドースキルによる封じ・状態異常成功率が上がる効果が追加された。
    • 「卸し炎」「雷耀突き」「抜刀氷雪」の3種複合属性刀スキルは、旧ナンバリング作と同様に単体近接攻撃に戻された。
      一時期は移植スキルとの役割被りを懸念されたが、上記に加え構え無しで使用可能という差別化を施されて続投している。
  • 移植スキル
    • マスラオから「空刃」「兜割り」「霞斬り」「散華」「果し合い」が移植。これらと入れ替えで、新シリーズで追加された刀スキルの多くは削除されている。
  • 新規スキル
    • 「免許皆伝」は、3種構えの効果が上がるパッシブスキル。
    • 「戦意高揚」は、ターン終了時に自分が構え中ならTPが回復するパッシブスキル。
  • フォース
    • フォースブースト「無双」は、ターン経過やブシドースキルのデメリットによる構えの持続ターン減少・解除を防止し(ただしスキル使用制限のデメリットは防げない)、さらに3種構えの効果を同時に得る。
      新2の「不動」から消費TP軽減効果が無くなった代わりに、「無双の構え」の効果を得られるようになり、実質的に同スキルがフォース化している。

ガンナー

  • 既存スキル
    • 銃スキルは全てSTR依存に戻った。
    • 「後方攪乱」「クイックアウト」といった新シリーズのスキルも持つが、久々に「掃射」が登場するなど原作IIを意識したと思われる部分もある。
    • 通常の三色ショットが削除。しかも、三色チャージはマスタースキルなので、ベテランまでは三色属性を全く扱えない。
      鈍足・低命中・紙耐久の三重苦を背負う代わりに早い段階から幅広い攻撃手段を扱えるという原作や新シリーズでの特性は失われてしまった。
    • チャージショット系は単体攻撃に戻り、「ペネトレイター」も新1の仕様に戻された。
    • 三点スナイプはスナイパーのもの同様に必中効果が付いた。
    • 「跳弾」や後述の「ラピッドファイア」には低命中のデメリットが付与。
      一方、本作では「レッグスナイプ」に加えて「照明弾」「陽動射撃」などの命中補助が充実しているため、自力で低命中を克服する設計となっている。
  • 移植スキル
    • パイレーツの「ラピッドファイア」、バリスタの「照明弾」と歴代射撃職のスキルが移植。
      さらに「照明弾」については、新規追加スキル「先制照明弾」によりオートで発動することも可能。
  • 新規スキル
    • 「陽動射撃」は、敵一列に遠隔突攻撃+3ターン回避率ダウン。
  • フォース
    • 新2から据え置き。

ドクトルマグス

  • 既存スキル
    • 新2ベースだが、新規スキルと入れ替えで「巫術:鬼力化」「巫術:皮硬化」が削除され、バッファーとしての要素は消滅した。
  • 新規スキル
    • 「発疫」は、通常攻撃に毒・麻痺・盲目・睡眠・呪いの追加効果を付与するパッシブスキル。
      新2では「巫術:乱疫」によって単独で状態異常付与が可能となったが、本作では更に通常攻撃をするだけで付与できるようになった(マスタースキルなので序盤から振りかざせるものでは無いが)。
    • 封じにかかった敵の数に応じてフォースゲージ上昇量の増える「奮起」、状態異常と封じの両方にかかった敵へ攻撃した時自分と同列の味方のTPを回復する「吸気」と封じをトリガーに発動するパッシブスキルが追加。
      元々ドクトルマグスは状態異常+巫剣のコンボを扱う職であったが、更に自前の「巫剣:霊封○斬」等からこれらのパッシブに繋げるコンボも与えられた。
  • フォース
    • 新2から据え置き。

ハイランダー

  • 汎用ハイランダーは新2で登場したためか、公式の分類は世界樹II組。
  • 既存スキル
    • 「ブラックサバス」から、封じ・状態異常の敵を攻撃するとそれが味方へ伝染してしまうデメリットが削除された。
  • 新規スキル
    • 「ブラッドベール」は、自分のHPが減少するとターン終了時まで防御力が上がるパッシブスキル。
    • 「スピアリバーサル」は、敵単体に近接突攻撃。自分よりHPの残り割合が高い相手に対して威力が上がる。
      セスタスの「大物殺し」の槍技版(当のセスタスも本作に出演しているが「大物殺し」は続投せず、こちらに移植されたともいえる)。
  • フォース
    • フォースブレイク「ゲイボルグ」からHPコストが無くなり、TP回復効果が追加された。

プリン(セ)ス

  • 本作では選択した立ち絵に関わらずプリンスともプリンセスとも名乗ることができる。
  • 既存スキル
    • 新2で登場した三色サークルは登場せず、代わりに原作にあった三色アームズが復活。
      アームズは列対象に拡大され、対応する属性への耐性の代わりにその属性の攻撃力を上げる効果が加わった。
      • なお、本作では補助スキルの処理についてVと同じ方式を採用している(自分の攻撃系パッシブ・バフや敵の防御系デバフが重複するとき加算で処理する)のだが、アームズは通常の強化スキルの中で唯一この加算枠に入らず個別に乗算されるため、非常に強い影響力を持つ。
        本作の純三色属性や複合属性のスキル(三色星術・三色チャージショット・リンク・三色ドライブなど)は、全体的に純物理属性のスキルより威力が抑えられているが、アームズによるダメージブーストを前提としての調整ではないかとの見方がある。
    • 「エクスチェンジ」は新2ベースだが、フォースゲージ上昇効果がTP回復効果に変更された。
    • 「予防の号令」は、封じにも対応する代わりに確率発動となり確定で防御できなくなった。
    • 「リセットウェポン」が削除。本作には「巫術:祓化」もバード・モノノフも存在しないため、ノーリスクで敵の強化を解除できる一般スキルが無くなってしまった。
  • 移植スキル
    • シャーマンの「前世の記憶」が、「リオーダー」と名前を変えて移植。
  • 新規スキル
    • 「エレメントボムI/II」は、味方単体の属性付与強化を解除し、その属性でINT依存の遠隔攻撃を行う。Iは全体攻撃、IIはランダム3回攻撃。
      「エミットウェポン」や「神託:乱舞」の亜種だが、詳細仕様は異なる。
      本作で強化されたアームズと合わせれば、一度のアームズから3回分のエレメントボムの弾丸を用意したり、アタッカーにはアームズの属性付与・属性攻撃アップをそのまま活用して貰いながら自身含む補助役などにかかった分を弾丸にするといった運用も可能で、既存スキルよりかなり扱いやすくなっている。
    • 「ラストオーダー」は、自分に強化が3種かかっているときに使用可能で、それら全て全てと引き換えに使用ターン味方全体の攻撃力と防御力を高める。
      IVの「栄光の凱歌」や新2バードの「最終決戦の軍歌」を通常技に調整したようなスキル。
  • フォース
    • フォースブレイク「高潔の証」は、使用ターン味方全体への強化解除を無効化し、一部強化スキルの効果を高める(対応するバフ種別は攻撃力、防御力、命中率、回避率、回復量、封じ・状態異常成功率、封じ・状態異常耐性アップ)という効果に変更。
      本作では唯一の強化専門職のためか、フォースもそれらしき効果となった。

シノビ

  • 既存スキル
    • 「忍法 分身」や「多元抜刀」は続投しているが、分身とフォースは両立不可能という制約がある(分身が存在する間はフォースブースト・ブレイクできず、フォースブースト中は分身できない)。
      なお、本作でパーティ枠を取り合う要素はヒーローの残像ギミックのみ。仕様上NPCと競合することはない。
    • 後述の「忍びの心得」に移動する形で、「煙りの末」から後列より近接攻撃を行っても威力が低下しない効果は削除された。
  • 新規スキル
    • 「忍びの心得」は、自分の物理・属性攻撃力を高め、さらに極めると後列からの近接攻撃のダメージ減衰を防止する効果も得るパッシブスキル。
    • 「先制陽炎」によりオートで「忍法 陽炎」を使うことができるようになった。
  • フォース
    • フォースブースト「不忍」は、3ターン自分の回避率と狙われ率をアップ。分身と両立できないのは前述の通り。
    • フォースブレイク「忍法 毒霧」は敵全体に毒効果。単に毒を撒くだけという、フォースとしては非常にシンプルな効果。

ゾディアック

  • IIIでは、武器は全職共通の短剣と本のみ装備可能だったが、本作では代わりに杖を扱う。
  • 既存スキル
    • IV以降の術式職に合わせ、三色の下級星術は中範囲攻撃(炎:拡散、氷:貫通、雷:列)に変更。
    • 「エーテルマスター」「エーテル圧縮」は、炎・氷・雷属性を含む攻撃全てから星術カテゴリのみ対応に変更。
      星術以外のスキルには影響しなくなった一方、星術カテゴリに含まれる「メテオ」をサポートできるようになった。
    • また、「エーテル圧縮」には、ウォーロックの「詠唱:圧縮術式」同様に次ターンの星術を単体化する効果が加えられた。
    • 三色の先見術は、阻止に成功した際に対象にダメージを与える代わりに自分に全攻撃力アップのチャージ効果がかかるようになった。
    • 「ダークエーテル」は、消費TP軽減に弱体化し、ゼロにすることはできなくなった。
    • 「星体観測」は、FOEの探知からエンカウント率軽減に変更され、「警戒歩行」と同じ効果になった。
  • 移植スキル
    • ルーンマスターから「TPカット」が移植。また、「ルーンの盾」が「アンチエーテル」に名前を変えて移植。
    • 前述の「エーテル圧縮」の効果変更のほか、ウォーロックの「アンプリファー」「詠唱:多段術式」が「エーテルの輝き」「多段式エーテル」に名前を変えて移植。
  • 新規スキル
    • 「エーテルシュート」は所持武器の属性でINT依存の単体遠隔攻撃を行う星術スキル。
      ウォーロックの「マジックウェポン」の強化版で、あちらと違って本来の武器射程に関係なく遠隔攻撃でき、星術カテゴリのため自前の各種星術サポートを受けられる。
      さらに、サブクラスを利用して斬や突の選択肢を持たせ、「メテオ」と合わせて2種類の物理属性を使い分けることも可能となっている。
  • フォース
    • フォースブースト「占星時軸」は、3ターン星術スキルの威力を上げ、消費したTPの半分を回復する。
    • フォースブレイク「アストロサイン」は、敵全体に遠隔炎+氷+雷攻撃を行いつつ、使用ターン味方全員の消費TPをゼロにする。
      ファフニールの「アカシックノヴァ」に「ダークエーテル」効果が加わったスキル。

ファーマー

  • 既存スキル
    • 「ブレイブハート」が「怖いもの知らず」に名称変更。
      本作での「ブレイブハート」はヒーローのフォースブーストとなっており、こちらがスキル名を奪われ改名させられたことになる。
  • 移植スキル
    • パラディンから「猛進逃走」が移植。
  • 新規スキル
    • 自分のTPを消費して同列の味方のTPを回復する「お裾分け」や、歩行時徐々にTPを回復するパッシブスキル「労作歌」により、TPヒーラーの性質が与えられた。
    • 「収穫祭」は、敵全体に近接斬攻撃を行い、封じにかかった相手に対しては威力アップ+即死の追加効果を与える。
      剣ウォリアーの「バインドカット」を全体化して即死効果を付けたようなスキルとなっている。
  • フォース
    • フォースブースト「アイテムアゲイン」は、3ターン自分が使ったアイテムの効果を2回発生させる。
    • フォースブレイク「最後の秘策」は、味方全員のフォースゲージを満タンにし、一定確率でフォースブレイク済のキャラのゲージも回復させる。

ショーグン

  • 既存スキル
    • 「一騎当千」には、使用ターン被ダメージ増加の代わりに、追撃のたびにHPを消費するデメリットが追加。このデメリットでHPが尽きるとそのまま死亡してしまう。
    • 「先陣の名誉」は、最速行動効果から単なる行動速度アップに効果が弱体化されている。
  • 移植スキル
    • 初代ブシドーから「無明の極」が、マスラオから「雷切」「仮死再生」が移植。
      また、マスラオの「鬼無双」やリーパーの「魂寄せ」が、それぞれ「飛鳥落とし」「刺客寄せ」と改名して移植。
    • 「雷切」はノービスから使用可能。レンジャーとガンナーの関係同様、元々専門外であった方がノービスで複合属性を扱えるというややちぐはぐな構成となっている。
  • 新規スキル
    • 「残月居合陣」は、味方一人を選択し、使用ターンの間その味方が攻撃を受けるたびに前列のキャラ全員に所持武器で反撃させる。
      元ネタはアトラスのWiz系DRPG『BUSIN 0 Wizardry Alternative NEO』に登場した同名アレイドアクション。
    • 「切腹」は、自分の命を犠牲に味方全体のHPを回復し、戦闘不能からも一定確率で復活させる。
      IIメディックの類似スキル「捨て身の医療」と比べると、肝心の蘇生効果が確定で無くなり弱体化はしているが、ショーグンは自身の死に関するパッシブスキルをいくつか持つため上手く成功した後のリカバリーが利きやすくなっている。
      いわゆる「メガザル」、アトラス的に言えば「リカームドラ」だが、「捨て身の医療」同様(Vを除けば)魔法の無いはずの世界においてこのようなスキルが成り立つ原理は謎。
  • フォース
    • フォースブースト「力戦陣形」は、3ターン味方全員の最大HPと全攻撃力をアップ。
    • フォースブレイク「影武者」は、使用ターンそれぞれの味方へ、敵からの効果(ダメージや各種のマイナス状態変化)を一度だけ無効化する効果を与える。
      「完全防御」と比較すると、無効化の回数が限られている代わりにダメージの無いマイナス効果も防ぐことができる。
      身代わりにするためだけに冒険者各人の影武者を連れ歩くとしたら、かなり不思議な光景である。「切腹」共々本作のショーグンスキルは謎が多い。

ソードマン

  • 既存スキル
    • 「ヴァンガード」は、ショーグンの「先陣の名誉」同様に最速行動効果から行動速度アップに弱体化。
    • 「パワーブレイク」は「マインドブレイク」の効果を統合し、物理・属性攻撃力を同時に下げられるようになった。
  • 新規スキル
    • 「リンクエンド」は、敵単体に剣または突剣で近接攻撃。直前のターンにリンクスキルで追撃した回数に応じて威力が上がる。
      フェンサーの「レゾナンス」(敵単体に近接突攻撃。前のターンの攻撃回数に応じて威力が上がる)のソードマン版。
    • 「ガードブレイク」「スピードブレイク」は、敵単体に近接壊攻撃を行いつつ、前者は物理・属性防御力、後者は回避率・行動速度を下げる。
      盾殴り+デバフのスキルが増加し、デバッファーとして幅広く立ち回れるように。斧で追加効果のある壊属性攻撃が可能だったI・IIソードマンの要素を取り込んだと解釈できなくもない。
    • 「シングルデボート」は、自分の攻撃が持つ属性が少ないほど与ダメージが増加するパッシブスキル。
      複合属性のリンク系剣技が特色のソードマンとはやや噛み合いの悪いスキルである。
  • フォース
    • フォースブースト「三位一体」は、3ターン自分の攻撃力・命中率・行動速度をアップ。
      3つの能力を同時に高める点は新1・新2ソードマンの「トライチャージ」を彷彿させるが、IV版ソードマンの特性に合わせ追加効果成功率の代わりに行動速度アップとなっている。
    • フォースブレイク「フルチャージ」は、使用ターン敵からの効果を無効化しつつ、次のターン終了時まで攻撃力と行動速度を上げる。
      新2ソードマンは同名のフォースブーストを持っていたが、あちらとは全く別物となっている。

ナイトシーカー

  • 既存スキル
    • 「アサシネイション」の即死効果が「ハイドクローク」中限定となり、状態異常の敵に対して成功率が上がる効果が削除された。
    • 「追影の残滓」は、対象が状態異常の場合限定という発動条件が付いた。
  • 新規スキル
    • 「バックスタブ」は敵単体に近接斬攻撃+頭封じを与え、「ハイドクローク」中に使うと斬+無の複合属性になり威力が上がる。
      原作のナイトシーカーは状態異常特化職であり封じは専門外だったが、本作では封じ技が追加された。
    • 「リターンクローク」は、「ハイドクローク」による攻撃無効化を行った時、一定確率で「ハイドクローク」を再発動するパッシブスキル。
      「バックスタブ」や仕様変更された「アサシネイション」共々、本作では「ハイドクローク」を維持することによるコンボがナイトシーカーのギミックとして組み込まれている。
  • フォース
    • フォースブースト「キラースタンス」は、3ターン自身の攻撃力と状態異常成功率をアップ。
    • フォースブレイク「ディザスター」は、敵単体に近接斬攻撃を放ち状態異常の効果時間を延長する。
      IVのバースト「黒霧」、新2カースメーカーの「黒霧の呪言」が状態異常限定の代わりにダメージ付きとなったスキル。

ミスティック

  • 既存スキル
    • 原作と異なり、方陣スキルは設置ターンもターン終了時に発動するルールに変更された。
  • 新規スキル
    • 味方一列を一定確率で蘇生させる「破陣:再起活性」、敵全体をスタンさせる「破陣:大地振盪」の2種破陣スキルが追加。
  • フォース
    • フォースブースト「方陣護持」は、3ターン自分の封じ・状態異常成功率を高め、さらに設置者を問わず方陣を維持して持続ターンの減少や破陣による解除を防ぐ。
    • フォースブレイク「解魔の札」は、敵全体の強化を打ち消し、封じ・状態異常の累積耐性をリセットする。
      原作における同名スキルに全体化と強化解除を加えてフォース化させたものとなっている。

インペリアル

  • 既存スキル
    • Lv1時点でのTPが30なのに対し、「アサルトドライブ」Lv1のコストが20と、ドライブスキルの燃費が極悪になっている。
      さらに、三色ドライブの威力がガンナーの三色チャージと同程度など火力も弱体化した。
    • 「アサルトドライブ」の基本オーバーヒート期間が7ターン、三色ドライブが8ターン短縮。
      原作では三色ドライブも「アクセルドライブ」も同じ9ターンだったが、本作では差別化が図られた。
    • 後述するエッジ系砲剣スキルの増加に伴い、エッジスキルは「始動剣」「連結剣」「終着剣」の3つのカテゴリのいずれかに分類されるようになった。
      連結剣スキルは始動剣スキルを使用した次のターン、終着剣スキルは始動剣または連結剣スキルの次のターンにのみ使用可能となっている。
    • 「シャープエッジ」は始動剣、「クールエッジ」「インパルスエッジ」は連結剣、「チャージエッジ」は終着剣。
      既存スキルのエッジコンボはIVとほぼ同じ感覚で行える(ただし、インパルス→クールのコンボはできなくなった)。
  • 移植スキル
    • ウォリアーから「アベンジャー」が移植。
  • 新規スキル
    • 「インタークーラー」は、ドライブスキルの威力を高め、極めるとオーバーヒート短縮効果も得るパッシブスキル。
      原作の「帝国騎士の心得」に当たるが、あちらと違ってメインクラス限定スキルではない。
    • 「ブラッドエッジ」(連結剣。敵単体に近接斬攻撃+HP吸収)などエッジスキルが5種追加。
  • フォース
    • フォースブースト「イグニッション」は、3ターン砲剣のオーバーヒートを防止する。
      原作の同名スキルをフォース化したもので、これに当たり使用条件(この戦闘で規定回数オーバーヒートを起こした後に使用可能)は削除された。
    • フォースブレイク「コンバージョン」は、自分のTPを最大値を超えて回復できる。

リーパー

  • 本作のスキルシステムの関係で、本クラスやセスタスに二つ名によるツリー分岐は存在しない。
  • 既存スキル
    • 「瘴気の兵装」に「先制兵装」の効果が統合され、これを習得するだけで戦闘開始時に自動発動するようになった(しかもスキルレベル1から発動率100%)。
      これにより、初手から確実に兵装効果を得て鎌スキルで状態異常を撒くことができるようになった。
    • Vでは「虚弱の瘴気」が状態異常・封じ両方に対応していたが、本作では封じ耐性低下が新スキル「縛弱の瘴気」に持っていかれ、こちらは状態異常専門になった。
      ただし、二分割された分「虚弱の瘴気」「縛弱の瘴気」はそれぞれ状態異常/封じの耐性だけでなく自然回復率も下げる効果が加わっている。
  • 新規スキル
    • 「霊魂固着」は、自身の瘴気兵装をコストに、使用ターン味方全体への即死・スタン・弱体効果を一定確率で防ぐ。
      続投する「瘴気の防壁」(封じと状態異常を防御)とは守備範囲が対照的になっている。
    • 「瘴気残留」は、瘴気兵装の解除が必要なスキルを使う際、兵装コストを解除から持続ターン減少に緩和させるパッシブスキル(持続ターンを減らして0以下になる場合は未習得の場合と同様に兵装を解除する)。
  • フォース
    • フォースブースト「無限兵装」は、3ターン瘴気兵装を維持し、ターン経過やスキルのコストによる消滅・持続ターン減少を防ぐ。
    • フォースブレイク「瘴気の激流」は、使用ターン敵全体の攻撃力、防御力、回避率、行動速度、封じ・状態異常耐性を下げる。

セスタス

  • 新規スキル
    • 「レゾナンスブロー」は、敵単体に近接壊攻撃。使用までにターンを開けるほど攻撃回数が増える。ファフニールの「レゾナンスソード」のセスタス版。
  • フォース
    • フォースブースト「シールラッシュ」は、3ターン自分の封じ成功率が上がり、さらに封じ・状態異常・スタンにかかった敵を攻撃した際に追加攻撃を行う。
    • フォースブレイク「ファイナルブロー」は、敵単体に近接壊攻撃+3点封じ。
      IIダークハンターの「オールボンテージ」に壊ダメージを追加した効果。

ヒーロー

  • 本作唯一の新規職業で、小森氏いわく主人公らしさに溢れる職業。使用武器は剣と盾。
    独自ギミック「残像」により単独で怒涛の攻めができる一方、味方と協力するスキルによるコンボ寄りの戦い方も可能で、さらに変則的だが防御・回復もある程度行える万能型。
  • 残像
    • 残像はシノビの陽炎・分身、ビーストキングの使役モンスター、アンドロのボット、ドラグーンのバンカー・トーチカ、ネクロマンサーの死霊、ハウンドの鷹・猟犬に続く第7の召喚系ギミック。
      各種ヒーロースキルの効果でパーティの空き枠に出現し(本作にVのような召喚専用枠は存在しない)、次のターンに本体が発生ターンに使用したものと同じスキルを放ち、ターン終了時に消滅する。
    • 残像の主な発生手段はパッシブスキル「残影」(攻撃スキル使用時に一定確率で残像発生)。
      また、「残影」を起点とするツリーでは、残像の存在を条件とする補助スキルやパッシブスキルを習得できる。
    • 残像にはHPが設定されており(スキルレベルに応じて本体のHPの一定割合)、当然HPが尽きればその場で消滅する。
    • 分身と同じく、残像もパーティ枠さえあれば複数発生させることができる。
    • 前述の召喚ギミックの中で唯一登場している陽炎・分身とはパーティ枠が競合する。ただし、本作のNPCの仕様上彼らと枠を取り合うことはない。
  • 剣・盾スキル
    • 遠隔攻撃、範囲攻撃、炎・氷・雷属性攻撃など、剣スキルのラインナップはブシドー、ソードマン、インペリアルといった他の剣士系職業に劣らず豊富。
      ただし、特定条件で性能が変化するなど一癖あるものばかりで、クセが無くシンプルな効果の剣技は少ない。
    • 「凍砕斬」は、拡散する近接斬+氷攻撃を行うノービスの剣スキル。
      他職で言えば「ラウンドソード」と「アイスブラッシュ」の性能を併せ持っており、それをノービスから使用可能と頭一つ抜けている。
    • ヒーローの盾スキル「シールドアーツ」「シールドマテリア」は、低速の単体近接壊攻撃を行い、攻撃実行までは味方全員に物理/属性防御アップ効果がかかるという攻守一体の技。
      列物理ガードや三色ガードといったパラディンのスキルと比較すると、一度にカバーできる範囲が広く、さらに盾殴りと両立できる点で優れる。
      一方、攻撃実行は遅いものの最遅行動ではなく、行動順が回って攻撃すると防御効果が解けるため、極端に遅い攻撃は防御できないという弱点がある。
    • 剣スキルの斬属性・三色属性と盾スキルの壊属性により、突以外の5属性をカバーできる。
  • その他スキル
    • パッシブスキル「鼓舞」は、自分が攻撃スキルを使うたびに味方全体のHPを回復する効果。
      ヒーロースキルの中ではフォース以外で唯一のHP回復手段で、攻守を兼ねる非常に強力な効果だが、ノービスから習得できる。
    • ファフニールに続く主人公ポジションのためか、フォースゲージに関するスキルも複数所持する。
  • フォース
    • フォースブースト「ブレイブハート」は、3ターン残像の発生率と残像の全攻撃力をアップ。
    • フォースブレイク「ミラクルエッジ」は、敵全体に近接斬攻撃&味方全体のHPを回復。このとき最大HPを超過して回復できる。
  • グラフィック
    • 立ち絵は女性A:緑髪の少女、女性B:金髪ツインテールの少女、男性A:緑髪の少年~青年、男性B:赤髪の少年。
      全体的に若く、特に女性Bと男性Bは幼いと言ってもいいレベル。また、女性AはDLCで追加立ち絵あり(後述)。
    • 仮パッケージは女性Aと男性Aの二人のヒーローが大きく映る後ろに歴代冒険者(既存イラスト流用)が続くというものであったが、本パッケージはヒーロー4人の新規書下ろしイラストに変更されている。
  • どこかで見たような主人公像とキャラグラ(特に女性Aの髪色や剣の形状)、どこかの技を模したようなフォースブレイクだが…。
    また、ヒーローといえばセガの某MMORPGにも同名職業が登場し、一時期は「散れ、非英雄」と揶揄されるほどの一強となっていたので、そちらのトラウマを思い出した者もいるとか。

闇の眷属

  • 本作の隠し職業枠だが、正確には職業ではない。
    特定のアクセサリを装備している間だけ、装備キャラのフォーススキルが本来のメインクラスのものから闇の眷属独自のものに変化するという仕組み。
  • 闇の眷属となるためのアクセは、プレイ実績やギルドカード交換などの条件のうちいくつかを満たすことで解禁される模様。
    また、アクセの解禁と同時に闇の眷属をモチーフとした新規立ち絵(男女各1種ずつ)も解禁される。
  • 本来は世界樹IVのインペリアルのように隠し要素として扱われるはずのものであったが、なんと発売から1か月を待たずして公式Twitterが存在をバラしてしまった。*1

システム

  • UI、ステータス、鍛冶関連はVベースであることが判明している。
    • TECがINTとWISに分割され、術式攻撃力MATと術式防御力MDFがある。
  • 難易度はピクニック、ベーシック、エキスパート、ヒロイックの4段階。
    • ピクニックは敗北時のリトライが無限に可能で、さらに他の難易度より取得経験値が増える。ただし、一度ピクニックを選択すると他の難易度には戻せなくなる。
    • ベーシックは敗北時のリトライが1回だけ可能。
    • ヒロイックは、1週目のゲーム開始時のみ選択可能な特殊な難易度設定で、他難易度からヒロイックに上げることはできず(逆は可能だが二度と戻れなくなる)、2週目以降の引継ぎ時にヒロイックを選択することもできない。
      ただし、戦闘などの調整自体はエキスパートと変わらないため、ヒロイックを選択する利点は、引き継ぎに頼らない一週目でギブアップすることなくエキスパート相当の難易度を戦い抜いたことをギルドカードで証明できるという程度である。
    • 4gamerによると、難易度ヒロイックであっても全滅した場合はゲームオーバーではなく拠点に戻される模様。
      この方式を採用している『ポケモン』や『ドラクエ』では、復活する際に所持金半減のペナルティが付くのが常となっているが、本作でこのようなペナルティが与えられるかは不明。
      なお、世界樹IVのカジュアルモードではペナルティ無しで拠点からやり直すことができたが、これについては低難易度モードの救済要素という意味合いが強かった。
  • 難易度設定についてまとめると以下の通り。
    • 戦闘難易度はピクニック(リトライ無限)<ベーシック(リトライ一回)<エキスパート=ヒロイック。
    • ピクニック→それ以外、それ以外→ヒロイックの途中変更はできない。また、2週目にヒロイックは選択できない。
  • ギルドカードは所持上限が255枚に増え、色のカスタマイズも可能に。
    また、V同様ギルドカードに添付されたキャラが作中に登場することもある。
    なお、ギルドカードの管理は宿で行える。
  • 種族、料理、グリモア、ユニオンについては4gamerの記事で無いと明言されている。

特典・DLC

  • 先着購入特典「新たな冒険者イラストパック」
    • 外部イラストレーターによるPC立ち絵の追加。
      先着購入するとダウンロードコードが付くという形態だが、後日有償DLCとして配信する予定はないと購入ガイドで明言されている。*2
    • 参加作家は以下の5名。副島氏以外の4名は『世界樹Walker』にも参加している。
      FLIPFLOPs・高畑雪氏(世界樹II六花の少女など)…ガンナー女性(金髪青服、いわゆるガン子。六花の少女から若干作風に変化有り)
      モタ氏(初代セブンスドラゴンなど)…I・II版メディック女性(茶髪、いわゆるメディ子)
      三輪士郎氏(セブンスドラゴン2020~IIIなど)…ナイトシーカー(銀髪の青年と桃髪の少女の2種類)
      シガタケ氏(ヴァニラウェア)…ファーマー女性(金髪青服)
      副島成記氏(ペルソナ3~5など)…現在開発中の『PROJECT Re FANTASY』をモチーフとしたスペシャルコラボイラスト(赤髪でエルフ耳の女性剣士)
    • 三輪氏はTwitter上で「選べなかったというのと、男子率が低いのでは」とコメントしている。*3
  • 店舗別オリジナル特典
    • 購入店舗ごとに、ブロマイドやポスター等の特典が付く。
    • Amazonの特典は「ビキニアーマー装備のヒーロー女性A(アナザーカラー有)」のDLC追加イラスト(後日有償配信予定)となっている。*4
  • ファミ通付録
    • 本作と同時に発売される週刊ファミ通2018年8月2日発売号に、漫画家ちょぼらうにょぽみ氏描き下ろしのPC立ち絵のダウンロードコードの付録が付く。*5
      内容はパラディン女性とメディック女性(いわゆるししょーとメディ子)。服装はVのDLC準拠。
      「この外見イラストを解禁できるのは、後にも先にも本誌のDLC付録だけ」とあり、先着購入特典同様に後日の有償配布は無いと思われる。
  • DLC
    • イラスト系
      • 「世界樹の迷宮1&2の冒険者」:I仕様のPCイラスト9職×4パターン+Xに登場しないI・II登場職のII仕様イラスト6職×4パターン+販促イラスト19点=79点
      • 「世界樹の迷宮3の冒険者」:Xに登場しないIII登場職のイラスト7職×8パターン+販促イラスト15点=71点
      • 「世界樹の迷宮4の冒険者」:Xに登場しないIV登場職のイラスト6職×8パターン+販促イラスト21点=69点
      • 「世界樹の迷宮5の冒険者」:Xに登場しないV登場職のイラスト8職×8パターン+種族イラスト8点+販促イラスト5点+DLCイラスト12点=89点
      • 「10周年の冒険者」:世界樹10周年キャラアート集の表紙用職業イラスト6点
      • いずれも発売から1か月は無料で、その後は有料配信予定(各100円)。
      • Vの一部イラスト以外はカラーリング非対応。また、元々アナザーカラーのあるIII~VのPC用職業イラスト以外は、衣装のアナザーカラーなども追加されていない。
      • あくまでナンバリングタイトルのイラストだけであり、新シリーズのストーリーメンバーのイラスト、セカダンシリーズのPCイラストなどは含まれていない。
    • クエスト系
      • 「冒険者育成計画」「冒険者開運計画」:Vの同名DLC同様に経験値稼ぎや素材集めを補助するDLCクエスト。発売と同時に購入可能で各300円。
    • 上記以外の有料DLCについては、有償配信予定が決まっている前述のAmazon特典イラスト含め、今のところ紹介されていない。
    • 全て購入した場合の合計金額は(ソフトは定価で購入し、DLCは無料配布期間を考慮しない)、ソフト6998円+DLC1100円=計8098円。
      参考までに、新2はソフト6458円+DLC2950円=合計9408円、Vはソフト6998円+DLC3200円=計10198円。
    • ニンテンドーeショップ終了につき各DLCは入手不可。新しくソフトを買った人や本体が壊れてデータを失った人は二度と未登場職業のイラストを入手できない。イラストくらい最初から入れろよ。

その他

  • スタッフはプロデューサー兼ディレクターの小森氏、キャラクターデザインの日向氏、アートディレクターの笹津氏、モンスターデザインの長澤氏、作曲の古代氏といったいつもの面々に加え、シナリオの葉月陽(はづき よう)氏、編曲の上倉紀行(かみくら のりゆき)氏、バトル担当の吉田城能輔(よしだ じょうのすけ)氏など。
    • 前述の通り、日向氏はNPCとヒーローのイラストを担当しているが、新シリーズから望まれていたPCの新規描き下ろしは今回も実現しなかった。
      また、ヒーローのデザインについて女性Aと男性Aは「ヒーローになっている姿」、女性Bと男性Bは「ヒーローになろうとしている、憧れているイメージ」とコメントしている。
    • 笹津氏はワールドマップやI・IIキャラのアナザーカラーの調整を担当。
      「ガンナーのアナザーカラーは軍人風、ブシドーは和風から転じてあやかしをイメージした」等の発言がある。
    • 本作では過去作のBGMが多数登場しているが、古代氏は新規BGMのみ担当、IIIのBGM(のうちVで再登場しなかったもの)のアレンジは上倉氏が行っている。
      上倉氏は、過去にはセカダン2や世界樹IIIスーパーアレンジバージョンの編曲を行い、「SQ F.O.E band」メンバーでもある。
      なお、新1・新2・IV・VのBGMはアレンジすることなくそのまま流用されている。
    • 葉月氏は『グローランサー』シリーズや『女神異聞録デビルサバイバー』などのアトラス作品を手掛けたシナリオライター。
    • 吉田氏は、過去に旧エニックスのPS版『ドラゴンクエストモンスターズ1・2 星降りの勇者と牧場の仲間たち』や『ギガンティックドライブ』でテストプレイを行っていたスタッフで、アトラスに移った経歴などは不明。
      本作と同時に発売されたファミ通2018年8月2日号において小森氏と共にインタビューへ回答し、「トップを100とするとヒーローは攻守ともに85程度。当初は攻撃職が多かったため万能というより防御寄りに調整していたが、小森氏のリクエストを受けもっと攻撃職らしくした」「バランス調整において、ルールブレイカーのシノビは常に意識の片隅に置いていた」等と発言した。
  • セカダン2同様、公式ブログは存在しない。新2・セカダン1・Vを統合した世界樹シリーズブログも更新されていない。
  • 公式ツイッターでは、長らくPC用CVの紹介ムービーの投稿が続いた後、7月15日から1日に1職のペースで動画とスキル解説のスクショによる職業紹介を始める。
    しかし、初日からヒーローの動画をいったん削除して再投稿し16日には2職目となるパラディンの動画を投稿できず早速ペースが崩れ17日に上げた動画も再投稿そして紹介動画を投稿している途中にも拘らず全職業のスキルツリーを発表してしまうなど、グダグダした状況になってしまっている。
  • Vから引き続きバグの指摘が多い。目玉であるヒーローのスキルに関するバグや、最悪キャラクターロストを起こす危険性のあるバグも報告されている。

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