新2その他補足

Last-modified: 2015-07-28 (火) 14:43:11

改善点・評価点

セーブスロットの増加

モードが2種類あるのに複数セーブ出来なかった前作から今作ではセーブスロットが増えた。
ただし、ゲームカード版では、一番上のセーブスロットへのセーブだけゲームカード保存の為保存に時間がかかってしまう(一般的なSDカードよりもゲームカードへの書き込みには時間が掛かるため)。
 
また、現在は修正パッチで改善されているが、セーブスロットの上書きが容易にできてしまうのに加え、オートセーブ機能のセーブ場所はロードしたデータスロットが自動で選ばれてしまうため、
クリアデータから周回を選択した場合、クリアデータを自動で上書きしてしまうなど、メインデータ消失事故の報告も多かった。

スキル解説

スキル振りを行うときに、下画面のスキル説明に矢印マークが表示され、これをタッチすると
現在および一つ上以外のスキルレベルにおける性能を確認することができるようになった。
また、「USE 腕 STR」といった具合で、スキル毎の依存部位・依存パラメータを
表示するアイコンが追加され、wiki等を見なくてもこれらの情報を一目で確認できるようになっている。

演出・グラフィック面

本作から登場した料理システムの新規グラフィックなどはどれもクオリティが高い。世界観の掘り下げにも一役買っている。
新1に引き続き迷宮グラフィックも極めて向上。原作の時点で四季折々の各階層はシリーズでも屈指の人気を誇っていたため、旧作でカキワリと称されてしまっていた迷宮内も階層画に見合うだけの3Dとなっている。
(特に第四階層は原作から大幅にMAPが変わってしまったとは言え、その分に見合った風景・迷宮構造は概ね好評。)
 

しかし… !!シリーズのネタバレ注意!!

第六階層「禁忌ノ森」については否定的な意見も多い。
階層突入時に表示される楽園のような森の一枚絵と、赤黒く塗られた禁忌ノ森の文字。
穏やかだがどこか不安を煽るBGMに、何故か足音が硬く、採集で入手できるものがどう見ても人工物という、狂気を感じさせる表現から考察の格好の材料になっていた。
 
だが、今作では普通に植物の上を歩いているような足音に変更され、どこか無機質だった森の風景(マシンスペックの影響もあるだろうが)は美しいものへ。
結果として一見美しく見えても奇妙な違和感のある事が特徴的だった禁忌ノ森がただの森になってしまっているという意見も多い。
皮肉って「近所の森」「近畿の森」と呼ばれることも。

 
また、FOEでも魔物に足音や生活感を感じさせる仕草が追加され、旧作でのFOEアイコンの無機質さはなく1つの生命体らしく描写されている。
もっとも、III以前までのFOEアイコンの方が、初見で何が来るかわからない恐ろしさがあって好きだと感じる人もいるが、IV以降からの仕様としては順当に進化していると言える。
ちなみに、今作から姿が見えるようになった事を活かしたFOE*1が登場し、強さやシチュエーションはさて置き、迷宮探索のアクセントとしての評価は上々。

賛否両論点

転職システム

固定キャラともグリモアシステムともまったく合わず前作でかなり不評だった転職は今作で大幅変更。
今作ではレベル制限が無く、Lv5ダウンで実行可能になった。
ただし、変身能力を持ったストーリー主人公の専用職「ファフニール」と人外であるペットは
他の職に転職したり、他の職から転職先に選ぶことができない。
このように、転職不能な職が二つもあるのに転職システムを続投させることに対しては疑問の声も上がった。
また、転職してもストーリーキャラですら絵は使いまわしという手抜きなので弓を番えた絵で鈍器をぶん回すのは相変わらず、
ステータス的に有利な職業を転職させて元の職業が割を食わされるのも解消されていない。

UI・マッピング

UI強化

マップの床色追加等がされている。
採集アイコンが採集を行ったか否かで変化するため分かりやすくなった。
同様に状態変化するアイコンが一部ギミックに対応して用意されており、利便性がある一方で
「プレイヤーごとに個性的なマップが生まれる」というウリに反するとも言える。
また、オートマッピングをオンにしているとダメージ床を踏むと勝手にタイルカラーが特定の色に変化する。自分で色を選択する楽しみは低下。

図鑑の強化

図鑑で見られる情報が大幅に追加され、状態異常などの耐性も見られるようになった。
またIVから続いていることではあるが、レアドロップが極めて分かりやすいネーミングになっている。
さらに、戦闘中では相手のバフ枠・デバフ枠が確認できるようになり、戦略の調整を効き易くなった。
検証や攻略情報を見る必要がなくなったという点では良いと言えば良いが、
未知の状態から敵の攻略法や条件ドロップを探すことを楽しみにしていた者も少なからず存在し、そういった層からは余計なお世話だという声も上がった。
また、状態異常耐性表示が見れるようになった弊害か、FOE・ボスが特定のスタン・即死を含む状態異常に完全耐性を持っている事もあり、
結果的に何でもかんでも表示させればいいというものではないという見解もある。

BGM

新1に引き続き今作でもIIの生音源アレンジしたBGMが取り入れられており、FM版へもオプション変更が可能となっている。
しかし原作でのBGMと雰囲気が大きく変わっている楽曲が多々あり、違和感があるという声も多い。
特に戦闘・FOEや第一層など。
新1の時点でもそうであったが、好みの問題は聴く側の思い出補正も含まれ、
また元が良曲ぞろいだった故に既に様々なアレンジが行われてきている作品である為、そういった方向の差異を意識したのではないかという意見もある。
 
主人公の変身時には専用BGMが用意されているのだが、変身して戦うのが基本のクラスのため必然的に聞くハメになり、
せっかくのボス戦BGM等が毎回上書きにされて台無しになっているという声も。(これに関しては作曲者である古代氏は関係ないが)
 
また、ボイスOFF時にBGMがボイスの入っていた部分に合わせてボリュームが変化するという問題点がある。



*1 ギンヌンガ3Fの「狩り立てる圧壊者」や、一層隠しエリアの「物欲を欺く者」