Tier 8 アメリカ 中戦車(課金戦車)
スペック
車体
HP | 1,450 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 76/51/38 |
最高速度(km/h) | 55 |
重量/最大積載量(t) | 37.34/40 |
本体価格(ゴールド) | 9,740 |
修理費(シルバー) |
パッケージ
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
Vengeance | Ford GAN T | 90 mm Gun T7 | T25 Pilot Number 1 | T25 Pilot Number 1 | 1,450 | SCR 528A1 | |||||||
530 | AP 『弾種名2』 HE | 192 243 45 | 240 240 320 | 50 | 『弾代1』 『弾代2』 『弾代3』 | 7.69 2.0 0.36 | 43 | 76/64/64 | 45 | 390 | 745 |
解説
史実
M4中戦車を主力として大量投入したアメリカ陸軍ですが、元々歩兵の支援を目的とした75mmM3砲だったために、火力不足が否めず、アフリカ戦線でチュニジアにドイツ軍がティーガーを投入すると、ただでさえドイツ軍の火砲に対して損害の多かったM4も、将来的にヨーロッパ戦線を見越すと不安要素を払拭するに至らないことが解りました。
T25試作中戦車は、M4シャーマンの後継となるT20系試作中戦車のデザインが出来上がった1942年9月に、主砲を90mmにすべきという意見が出され、1943年3月にT23の1両を使って試作することになりました。
計画はT23の車体に90mm戦車砲T7を装備する大型砲塔を搭載したもので、車体上面を補強して砲塔重量に耐えられるようにしてあります。
サスペンションはHVSS、履帯幅23インチとなり、装甲厚は最大75mmで計画重量36トンで、1944年1月と4月に1両ずつ完成しました。
T23譲りの駆動系では信頼性が低く、重量も予定を戦闘重量81,000ポンド、36.7トンとオーバーしそうでサスペンションを強化する必要があるとみられ、フォート・ノックスでテストが始まる頃にはT25E1の開発が決まっていました。
T25E1へ改良するにあたり重量軽減のため、電気駆動を止めてトランスミッションを流体トルクコンバータ付きトルクマティック・トランスミッションに、サスペンションをトーションバー式に換えたものに再設計し直しました。下部転輪は大直径ダブルタイプ片側6組で、上部転輪はダブルタイプ片側5組。履帯幅は据え置きの23インチのままですが、車体形状が変更され、前面のシャックルの位置や車体機銃周りが微妙に異なっているものになっています。
主砲は90mm戦車砲T7/M3(48発)、副武装は12.7mmM2機銃1丁(300発)、7.62mm機銃2丁(5000発)。装甲厚87~12mm。全長22フィート11.25インチ、全幅10フィート4インチ、全高9フィート1.375インチ、戦闘重量77,590ポンド。
エンジンはフォードGAF(470馬力)で、路上最大速度30マイル、路外最大速度20マイル、航続距離100マイルを発揮。乗員5名(車長、操縦手、副操縦手、砲手、装填手)。
T25中戦車はT26重戦車を補う為の戦力として設計されており、武装は同じ90mm砲だっのですが、装甲厚を減じて機動性を重視した運用を想定していました。
発注されたT25のうち40両がこちらに切り替えられ、1944年2月(1月?)から5月に30両(40両?)が完成、4月には50両の生産が決定しましたが、いざ配備に向けて開発が進んでいたT25とT26だったのですが、現場の予想に反して量産配備は全く進まなかったのでした。
というのも、陸軍地上軍管理本部(AGF)は「ドイツの戦車は数が少なく、ティーガーはさらに数が少ないので、遭遇はまれであり、既存の75mm砲のシャーマンで戦力は十分」という楽観的かつ保守的な主張をし、T25やT26などの新型戦車の配備を遅滞させていたのでした。
もし、出会っても数両を囮にして側背面から肉薄して撃破せよと、人命軽視のマニュアルを出していた程、認識が現場からかなりズレていました。
しかし、実際は数の多いIV号戦車やパンターにすらシャーマンが圧倒されている事を報告されているにも関わらず、AGFは新型のT25戦車に75mm砲や76mm砲で充分だからこれらをを搭載するようにと、頑なに要求するという酷い有様でした。
上層部が前線を無視した方針を取り続けた結果、かの有名な「タイガー恐怖症(タイガー・フォビア)」が現場兵士の間で蔓延し、数多くの戦車兵が上層部の命令による無謀な戦いで犠牲になってしまったのは言うまでもありませんが、AGFは自分たちの認識より兵士の方を疑い続け、間違いを認めていませんでした。
そして、ティーガーやパンターに対抗可能な重戦車を前線が再三要求した結果、ようやくアメリカ陸軍は重い腰を上げてT26E3をM26パーシングとして制式採用を決定したのでした。
こうなると、逆にT26よりも装甲の薄いT25中戦車は需要が無くなってしまい、うち10両はティーガー戦車に対抗できる重装甲を備えたT26試作戦車にコンバートされています。
こうしてT25の制式採用はされず試作車両のみで開発は中止、予定していた生産の残りも止められて、既に完成していたものは開発試験車両として使用されました。
Vengeanceは復讐や、仇討ち・敵討ちを意味する英語です。