ブラックプリンス

Last-modified: 2024-05-22 (水) 19:37:25

戦車名

概要

チャーチルVIIの車体に英国面御用達の17ポンド砲を搭載した重戦車。

車両情報(v2.25.0)

必要経費

必要小隊レベル0
車両購入費(SL)692,950

報酬

SL倍率2.0

車両性能

項目数値
砲塔旋回速度(°/s)17.0
俯角/仰角(°)-10/20
リロード速度(秒)
5.9
スタビライザー / 維持速度(km/h)無し / -
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
152 / 95 / 51
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
152 / 95 / 101
重量(t)50.0
エンジン出力(hp)668
最高速度(km/h)19
実測前進~後退速度(km/h)*** ~ -***
視界(%)103
乗員数(人)5

武装

名称搭載数弾薬数
主砲76.2 mm QF17-pounder cannon189
機銃7.92 mm BESA machine gun18100

弾薬*1

名称砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
76.2 mm
QF17-pounder
Shot Mk.6AP7.7-883171168155139126113
Shot Mk.4APC7.7-883171168155139126113
Shot Mk.8APCBC7.7-883190187172155140126
Shot SV Mk.1APDS3.5-1203269264246226207189
Shell Mk.1HE7.7580883202018161513

発煙弾

砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
Shell SS Mk.1Smoke8.4450229-

装備

設置場所装備名説明
砲塔発煙弾発射機視界前方に煙幕を張る

小隊ツリー

前車両-
次車両センチュリオン Mk1

解説

特徴

 

【火力】
初期弾としてAP弾とHE弾を装備し、その後APC弾が解放される。ただしここまで英仏無炸薬国魂を受け継いできたものならわかるだろうがAPCは地雷である。APCBC解放まではAP,HEコンビかAPCを装備するにしてもメインはAPにすることをおすすめする(距離減衰が激しく76.2mm砲(17ポンド砲)から出される弾では非貫通を量産してしまう。まぁAPでも量産するときはするけど)、全砲弾開発後は格上や重装甲車両に対してはAPDS、その他の敵にはAPCBC(加害力が一番大きい)を使用するとよい。
砲塔旋回は重戦車にしては速いが、装備している砲が相変わらずの76.2mm砲なのでまぁ当たり前の速さともいえる。
このティア帯だとよくお目にかかるじゃない方の王虎へは砲塔前面の端(ほっぺの部分)をAPDSで撃ちぬいてあげるとよい。王虎はこれだと一撃で仕留められないことは多いが撤退の時間稼ぎや弱点に余裕をもって狙いをつけることができるので、とりあえずAPDSを開発したら載せることをおすすめする(メイン使用はAPCBCの方がよさげ)。

 

【防御】
チャーチルに引き続き、相変わらずバカみたいな垂直正面装甲を採用している。ここは貫徹力が150mmある弾であれば容易に貫通されてしまうので昼飯豚飯は必須である。そして昼飯の場合跳弾した弾が予期せぬところ(履帯の裏の車体部分を貫通し破片で乗員が気絶、砲身に当たり砲身破損などなど)に命中することもあるため、基本的に豚飯推奨である。というか昼飯してても垂直装甲抜ける敵は多数存在しているので昼飯は危険。側面は豚飯をしていればまず抜かれることはない。もちろん横に回られれば抜かれる。
SU152ヤクトラには砲塔正面を容易に貫通されるので撃破できない車両(ヤクトラとかヤクトラとかヤクトラとか)が正面から接近してきた場合は煙幕を撒いて撤退することをお勧めする。対ヤクトラ戦ではAPDSを開発するとほっぺと正面装甲の機銃口が貫通できるようになるので砲手かや操縦手が気絶している(機銃手と操縦手はセットで気絶する事が多い)うちに逃げることができる。やはりAPDSは正義。
もし彼らに戦闘を挑んで処理に失敗して彼らに攻撃する隙を与えてしまうと後述の機動性のせいもあり相手のミス以外での生存は絶望的である。

 

【機動性】
前進速度18km/hという戦場のカメさんである。味方に押されても18km/h以上はでない(本家wikiによるとリミッターがかかっているらしい)。上り坂道では18km以下まで下がるので坂は得意でない。豚飯が有用なのだが豚飯から抜け出すための後進速度が2km/hと人より遅い。これでは半歩兵戦車じゃないか。なので豚飯中に急にヤクトラなどの天敵が襲来すると逃げることはまず不可能である。

 

【総評】
攻は砲弾次第で標準的、守は豚飯していればほぼ鉄壁、走は完全に捨て去った車両である。そのため万が一のことがあると取り返しのつかない車両となっているので取り扱いには十分注意してほしい。

 

史実

クリックで解説

イギリス陸軍はティーガー戦車やパンター戦車などのドイツ軍の新型戦車に対抗するため、強力な対戦車砲である17ポンド(76.2mm)砲の車載戦車の開発を計画してきた。
その1つの方法として既存の戦車を拡大するという手法が流行し、クロムウェル巡航戦車を拡大してチャレンジャー巡航戦車を、同じくクロムウェル巡航戦車を改設計してコメット巡航戦車を誕生させた。
これなら、完全な新型戦車を開発するよりも楽であった。
これは歩兵戦車についても同様で、1943年にチャーチル歩兵戦車の車体を拡大して17ポンド砲を搭載する発展型が開発されることになった。
この歩兵戦車は当初「スーパー・チャーチル」と呼称されていたが、やがて正式に「ブラック・プリンス」(Black Prince:黒太子)と命名され、「A43」の開発番号が付与された。
ちなみに「ブラック・プリンス」とは、イングランド王エドワード3世の長男で百年戦争の英雄であるエドワード黒太子のことを指す。
本車の開発は、チャーチル歩兵戦車と同じくルートンのヴォクソール自動車が担当した。
チャーチル歩兵戦車の全長7.44m、全幅3.25mに対して、ブラック・プリンス歩兵戦車のそれはそれぞれ8.81m、3.44mもあり一回り大きくなっていた。

車体の拡大と主砲の強化に伴って当然のことながら車重も重くなり、チャーチル歩兵戦車の約40tに対してブラック・プリンス歩兵戦車では約50tと10tもの増加を見た。
そのため接地圧減少の目的で履帯幅も拡げられ、チャーチル歩兵戦車の約36cmに対してブラック・プリンス歩兵戦車では約61cmと、非常に幅広のものが採用された。

併せてサスペンションも強化改修され、転輪の数が片側1個ずつ増やされている。
反面、エンジンとエンジン周りのコンポーネントはチャーチルMk.VIIから流用されたものだったため、チャーチル歩兵戦車の路上最大速度が15.5マイル(24.94km)/hであるのに対して、ブラック・プリンス歩兵戦車はわずか11マイル(17.7km)/hという遅さだった。
あまりの遅さから開発陣は一時、クロムウェル巡航戦車に採用されたダービーのロールズ・ロイス社製の「ミーティア」(Meteor:流星) V型12気筒液冷ガソリン・エンジンへの換装を考えたほどである。
チャーチル歩兵戦車から受け継いだ、ルートンのベッドフォード車両製の水平対向12気筒液冷ガソリン・エンジンの最大出力が350hpだったのに比べ、ミーティア・エンジンは実に600hpを絞り出すことができたからである。

幸い、ミーティア・エンジンの原型である「マーリン」(Merlin:コチョウゲンボウ)航空機用ガソリン・エンジンが品不足で、入手が難しかったクロムウェル巡航戦車の開発時とは異なり、ブラック・プリンス歩兵戦車の開発時にはアメリカでのマーリン・エンジンの量産が進捗していたため、エンジンそのものの供給に不安は無かった。
しかし、もしエンジンの換装となれば関連する全ての補機類も大幅に手直ししなければならず、それには相応の時間も必要となる。
そのため、結局エンジンの換装は断念された。
ブラック・プリンス歩兵戦車のモックアップは1944年9月に完成し、引き続き同年10月には軟鋼製の試作第1号車の準備が整ったが、バースのストゼアット&ピット社での主砲と砲架、防盾部の準備が遅れたため、同車のロールアウトは1945年1月下旬までずれ込んでしまった。
ちなみにストゼアット&ピット社は当時アメリカ製のM4中戦車のファイアフライ化や、同じくアメリカ製のM10対戦車自走砲への17ポンド砲搭載、チャレンジャー巡航戦車の砲塔製作など、17ポンド砲関連の作業を一手に行っていた砲塔、防盾、砲架メーカーである。

ブラック・プリンス歩兵戦車の砲塔は溶接構造の角張ったもので、砲塔内の乗員配置がそれまでのイギリス戦車と逆になっており、車長と砲手が右側、装填手が左側に改められているのが特徴で、以後のイギリス戦車は全てこの配置が採られている。
1945年2月、試作第3号車を使っての射撃試験がルールワースで開始された。
また併せて走行試験も実施され、上陸用舟艇への搭・下載試験も行われた。
その結果、試作車両に見られる微細な不具合が随所に見られたものの、足が極端に遅いということを除いては重大な欠陥と思われるものは発見されなかった。
こうしてブラック・プリンス歩兵戦車の開発はそこそこ順調に続いたが、1945年5月30日に試作車6両を揃えたところで、本車は量産に移行しないことが公式に決定されてしまった。
すでに5月8日にヨーロッパでのドイツとの戦いが終結し、太平洋での日本との戦いもすでに先が見えていた。
しかも日本軍戦車はドイツ軍戦車とは異なり、当時のイギリス連邦軍戦車の主力火砲である75mm戦車砲で充分対抗できる存在であり、17ポンド砲とその搭載戦車は将来予想されるソ連との対決のため、ヨーロッパに控置されるべきものだった。
だがいかんせん、ブラック・プリンス歩兵戦車の路上最大速度11マイル/hという劣悪な機動性と、チャーチル歩兵戦車譲りの避弾経始を無視した設計では、噂のスターリン重戦車に対抗できるとは思われなかったことから、このような決定がなされたのである。
また第2次世界大戦中にM3、M4の両アメリカ製中戦車の運用実績から得られた、「優れた中戦車は巡航戦車と歩兵戦車の二役を果たす」という結論も、ブラック・プリンス歩兵戦車の量産中止に大きく影響していた。
この結果を受けてイギリス陸軍首脳部は以降同じ17ポンド砲を搭載し、より汎用性に富んだA41センチュリオン巡航戦車の量産に集中することを併せて決定したからである。

小ネタ

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  • ページ作成 -- TWR? 2023-09-26 (火) 13:28:25

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  • 目の前に飛び出してくるバカを食って生きるしかない車輌。詰めたら引けなくなり狩られる。敵の搭乗員が再配置されるのを待ってたらゲームが終わる。それがこいつの一生。 -- 2023-10-15 (日) 04:22:20
  • よ わ い -- 2024-04-19 (金) 15:19:00
  • 完全に産廃!ランク5の恥!!! -- 2024-04-29 (月) 14:13:42
  • こいつ使う位なら、tierが2つも下なのに同じ装甲で機動力と体型も若干マシなⅦ使った方がいいからなあ -- 2024-05-22 (水) 19:37:25

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*1 爆薬量はTNT換算